ファッションに関する資格14選!アパレル販売員に有利な資格から勉強法まで解説

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「ファッションに関する資格はどれがおすすめ?」

「アパレル販売員が持つと有利な資格は?効率的な勉強法はある?」

ファッション業界に興味のある方や、実際に働いている方の中でもこのような疑問をお持ちの方は多いのではないでしょうか?

ファッションに関する資格を取れば、取得過程で専門的な知識やスキルを習得できるので、アパレル業界での仕事や私生活のコーディネートに役立ちます

そこで今回はおすすめのファッションに関する資格を14種類紹介します。

アパレル販売員が持っていると有利になる資格や効率的な勉強法についても解説するので参考にしてください。

ファッションに関する資格についてざっくり説明すると

  • コーディネート関連では色彩検定などがおすすめ
  • 販売員はファッション販売能力検定などが有利
  • 社会人は通信講座を活用して勉強するのがおすすめ

ファッション関連資格の取得メリットは多い

手を大きく広げる女性

アパレル業界での活躍には、実務経験に加えて、専門的な知識を習得できる資格取得が役立ちます。

例えば、販売員は資格がなくても働ける職業ですが、資格を取得してワンランク上の接客を学べば、キャリアアップに繋げることが可能です。

就職や転職で有利

資格を取得すれば、スキルや知識が客観的に証明されるため、企業からの信頼を得やすくなります。

そのため、転職や就職の場では、アピール材料として便利です。

特にアパレル業界では、必須の資格が存在しないことから、資格を持っていない人も多く、資格を取ることで他の応募者と差別化を図ることができます

理論的な服飾の知識を得られる

アパレル業界ではセンスももちろん必要ですが、コーディネートに関する理論的な知識も有用です。

主観的な感覚ではなく、客観的・論理的な正当性のある知識なら、接客の際に自信を持って伝えられます

またアパレル業界では服飾の知識だけでなく、販売や会計、マナーなどに関する知識も求められます。

そうした一般的なビジネスパーソンにも要るような知識を資格取得で学ぶのもおすすめです。

おしゃれを極めて生活をより楽しくできる

理論的なファッションの知識を身につければ、おしゃれのセンスを洗練させることができます。

またそうした知識は、仕事上はもちろん、普段の服装やインテリアなどのコーディネートにも活かされるので、私生活の質も向上します。

仕事においては、多彩なコーディネートを提案できるようになり、カラーへの造形も深くなることから、職場での信頼を高めることが可能です。

キャリアアップを狙える

営業やマーケティング、販売、デザインなど、自身が携わる業務に適した資格を取ることで、仕事の質は少なからず上がるため、上司からの評価も得やすくなります。

また資格を取得したという事実が、仕事の対する熱意や意欲をアピールする材料になることも多いです。

そのため、キャリアアップを目指す方にも資格取得はおすすめできます。

なお、どのようなキャリアプランを描くのかによって、取得すべき資格は異なるので、まずは今後の自分のキャリアについてよく考えてみてください。

ファッション・アパレル業界の職種一覧

ファッション・アパレル業界に存在する職種を一覧で紹介します。

各職種の業務を行う上で有利な資格も併せて紹介するので、気になる職種で取り上げられている資格は、この後紹介される資格一覧で特に重点的にチェックしてみることをおすすめします。

職種 特徴 有利に働く資格
ショップスタッフ(販売員) 店頭に立って接客を行う 販売士・ビジネス実務マナー検定・日本語検定・ファッション販売能力検定・パーソナルスタイリスト など
ショップマネージャー 仕入れや在庫管理を含めた店舗のマネジメント全般に責任を負う ファッションビジネス能力検定・MOS など
デザイナー アパレル商品のデザインを考案する
デザイン画や縫製仕様書を作る
色彩検定・カラーコーディネーター・パーソナルスタイリスト など
パタンナー デザイン画から型紙を作る専門職 パターンメーキング技術検定・CAD利用技術者検定・パーソナルスタイリスト など
テキスタイルデザイナー テキスタイル(織物・布地・染物など)のデザインを行う 色彩検定・カラーコーディネーター など
縫製作業者 ソーイング(縫製)に従事する技術職 洋裁技術検定試験 など
プレス 広報やブランディング関連の業務を行う ファッションビジネス能力検定・MOS など
スタイリスト モデルやタレントなどのファッションコーディネートを担当 色彩検定・カラーコーディネーター など
マーチャンダイザー(MD) 商品企画や販売計画の戦略を立案する職種 ファッションビジネス能力検定・TOEIC など
バイヤー MDの立てた戦略を元にアパレル商品を買い入れる ビジネス実務マナー検定・日本語検定・TOEIC など
営業 ショップや百貨店などに自社のアパレル商品を売り込む 繊維製品品質管理士(TES)ビジネス実務マナー検定・日本語検定 など
生産管理 工場の決定や資材調達を含めた生産プロセスをコントロールする 繊維製品品質管理士(TES) など
ビジュアルマーチャンダイザー(VMD) ディプレイをはじめとする店舗の外装・内装を魅力的演出する 商品装飾展示技能検定 など

上記の一覧に含まれない職種も、服飾業界にはまだまだあるので、しっくりくるものが見つからなかった方は、自分でもリサーチを行ってみてください。

ファッションコーディネートに関するおすすめ資格4選

おしゃれな女性

ここからは具体的におすすめの資格を紹介していきます。

以下で紹介するファッションコーディネート関連の資格は、スタイリスト志望の方やスキルアップがしたい方などにおすすめできます。

またコーディネートの知識は私生活でも活かせるので、純粋にファッションが好きな方にも向いています。

色彩検定

色彩の観点から、アパレルに活かせる理論的な知識やスキルを習得できる検定試験です。

元々は服飾に関する色彩スキルを専門にした検定であったため、ファッションの現場で生かせる知識を学ぶことができます。

また照明やインテリアなどに関する色彩も扱われるので、コーディネートだけでなく、その他の様々な分野にも結びつきます。

アパレル関連では王道とも言える資格であり、簿記や英検などと同じ公的資格であることから、履歴書に書いてしっかりとアピールできる資格といえるのです。

資格の基本情報

項目 内容
受験資格 なし(何級からでも受験可能)
試験形式 主にマークシート方式
2級からは一部記述式あり・1級は実技あり
合格率(2022年) 1級 39.6%
2級 77.4%
3級 76.9%
UC級 85.8%
難易度 1級は標準的
2級・3級・UC級は易しい
受験料 1級15,000円
2級10,000円
3級7,000円
UC級 6,000円
勉強時間 3級 約1か月

キャリカレの通信講座で最短合格

色彩検定を受検するなら、キャリカレの通信講座を使って対策を行うのが最もおすすめです。

キャリカレの講座では、公式テキストを使った効率的な学習で、3級と2級のW合格を目指せます。

色彩検定協会の認定講師が、専用スタジオで収録した映像授業も見られるため、独学よりも格段に効果的な対策が行える点は大きな魅力であるといえるでしょう。

カラーコーディネーター

カラーコーディネーターも、色彩についての知識やスキルを証明できる資格です。

取得すれば、ファッションコーディネートや商品開発などに役立てることができます。

色彩検定よりもファッションビジネスに関する専門的な内容を学ぶことができ、難易度も高いので、仕事で本格的に活用できる資格を取りたい方におすすめです。

資格の基本情報

項目 内容
受験資格 なし
試験形式 IBT(インターネット経由の試験)
合格率(2022年) アドバンスクラス 60.7%
スタンダードクラス 80.2%
難易度 アドバンスクラスは標準的
スタンダードクラスは易しい
受験料 アドバンスクラス 7,700円
スタンダードクラス 5,500円
勉強時間 1〜2ヶ月程度

人気通信講座のキャリカレ

カラーコーディネーターの対策も、色彩検定と同じくキャリカレの通信講座で行うのが一番おすすめです。

キャリカレが開講している「カラーコーディネーターW合格指導講座」であれば、カラーコーディネーターと色彩検定の両方の合格を目指せるのでお得だと言えます。

質問対応や添削指導など、学習サポートが充実していることが魅力で、効率的な対策が可能です。

資格取得後のキャリアサポートや不合格時の受講料返金制度もあるので、安心して挑戦できます。

パーソナルスタイリスト

パーソナルスタイリストは、アパレルショップに来店するような一般的な顧客に対して、ファッションやヘアメイクなどの総合的なアドバイスを行うための資格です。

流行に左右されることの少ない、普遍的で有用な知識やスキルを身に付けられます。

販売員はもちろん、デザイナーやパタンナー、本社勤務を志望する方にもおすすめです。

資格の基本情報

項目 内容
受験資格 1級 2級の合格
2級 3級の合格
3級 事前講座の受講
4級 なし
試験形式 4級はインターネット受験のみ
3級はインターネット受験可能・小論文あり
2級以上は実技試験あり
合格率 非公表
受験料 1級 102,000円
2級 1次15,000円+2次52,000円
3級 15,000円
4級 3,500円

手厚いサポートのユーキャンの通信講座

パーソナルスタイリスト検定の対策には、ユーキャンの「パーソナルスタイリスト講座」を受講するのがおすすめです。

当講座を修了すれば、「パーソナルスタイリストベーシック」という資格を取得でき、さらにはパーソナルスタイリスト検定3級の受験資格が得られます。

実績のあるプロのパーソナルスタイリストからアドバイスがもらえる添削サービスもついており、効果的なファッションの基礎知識を身に着けることができます。

商品装飾展示技能検定

店づくりや売り場づくりに欠かせない魅力的な商品展示の演出方法が学べる国家資格です。

ディスプレイのデコレーションに関する知識やスキルを習得することができ、それらはファッションコーディネートや商品のプレゼンスキル向上に生かすことができます。

活躍の場はデパートやショッピングモールはもちろん、ホテルやテーマパークの大型施設の展示会などでも力を発揮することができ、活躍の幅は多岐にわたる資格であるといえるでしょう。

資格の基本情報

項目 内容
受験資格 1級 7年以上の実務経験 or 2級合格後2年以上もしくは3級合格後4年以上の実務経験
2級 2年以上の実務経験 or 3級の合格
3級 なし
試験形式 学科試験+実技試験
合格率 非公表
難易度 1級は標準的
2級・3級は易しい
受験料 21,300円(2・3級は34歳以下の場合12,300円) ※東京都の場合

服の販売やビジネスに関連する資格7選

前を見つめるおしゃれな女性

以下ではアパレル業界で販売や仕入れに従事する方におすすめの資格を紹介します。

バイヤーや販売員になりたい方や、それらの職種でのスキルアップを目指す方などは、ぜひ積極的に取得を検討してみてください。

販売士

販売士は、販売についての専門的な知識を証明できる公的資格です。

顧客が抱えているニーズを正確に捉えたうえで、その考えに沿った商品を提供する販売のプロになることができるため、販売員に求められるノウハウを網羅的に身に着けたい方におすすめの資格となっています。

アパレル業界はもちろん、他の業種での販売業務にも役立てることができる信頼度の高い資格であるため、後々キャリアチェンジをすることになった場合にも便利です。

資格の基本情報

項目 内容
受験資格 なし(1級や2級からの受験も可能)
試験形式 1級 客観式選択問題+記述式問題
2級・3級 マークシート方式
合格率(2022年4月~2023年3月) 1級 21.1%
2級 55.4%
3級 57.1%
難易度 1級は比較的難しい
2級・3級 易しい
受験料 1級 7,850円
2級 5,770円
3級 4,200円

スタディングの通信講座が高評価

販売士試験の対策を行うには、スタディングの通信講座を活用するのが最もおすすめです。

非常にリーズナブルな価格で受講できる、全ての学習をオンラインで行えるといった特徴があります。

スキマ時間を有効活用できるため、忙しい方でも無理なく試験対策を続けることが可能です。

最も効率的な学習順序を教えてくれる学習フローや学習管理に役立つ学習レポート、気になったことを記録できるマイノートなど、便利な機能が色々使えるので、高い学習効果を期待できます。

ビジネス実務マナー検定

ビジネスシーンで求められる常識やマナーが問われる検定試験です。

ビジネスパーソンとしての資質や良好な人間関係を築ける能力なども身に付けられるので、ファッション業界で働く際に必須の基本スキルを身に着けることができます。

また、資格取得で就職・転職活動で好印象を与えることができたり、現場でのコミュニケーションに自信が持てたりと、取得メリットの多い資格といえます。

資格の基本情報

項目 内容
受験資格 なし(1級や2級からの受験も可能)
試験形式 1級 記述式+面接
2級・3級 マークシート方式+記述式
合格率(2022年) 1級 47.2%
2級 61.2%
3級 68.1%
難易度 1級は標準的
2級・3級は比較的易しい
受験料 1級 7,800円
2級 5,200円
3級 3,800円

安心のたのまな通信講座

ビジネス実務マナー検定の対策には、たのまなの「秘書検定+ビジネスマナー講座」を活用するのが最もおすすめです。

この通信講座では、同じくビジネスマナーを習得できる秘書検定の合格も同時に目指すことができます。

ビジネス上で必要なスキルや知識が体系的に身に付く講座となっているため、多くの方におすすめできる講座であるといえるでしょう。

ファッションビジネス能力検定

ファッションビジネスにおけるマーケティング戦略や会計などの知識・スキルを証明する資格です。

ショップのオーナーや店長などに役立ち、将来独立を考えている方やアパレル業界でのキャリアアップを目指す方などにおすすめの資格となります。

資格の基本情報

項目 内容
受験資格 なし(1級や2級からでも受験可能)
試験形式 1級 記述式+選択式
2級・3級 マークシート方式
合格率 1級 20%程度
2級 50%程度
3級 70%程度
難易度 1級は比較的難しい
2級と3級は比較的易しい
受験料 1級 13,000円
2級 6,500円
3級 6,000円
勉強時間 2級・3級は1ヶ月程度
1級はそれ以上

TOEIC

TOEICはビジネス英語の運用力を評価する試験です。

特に外資系のアパレル企業では海外の本部とのやり取りなど、英語でコミュニケーションをとる場面が多いため、面接段階で自分の英語力を提示しておくことは必須です。

外資系アパレルの募集要項には、「ビジネスレベルの英語力」と明記されていることも多いので、少なくとも700点以上を取得するのが望ましいです。

資格の基本情報

以下では、外資系アパレルの勤務に必須であるTOEIC700点についての情報を記載しています。

項目 内容
試験形式 マークシート方式(リスニング・リーティング100問ずつ)
難易度 比較的難しい
受験料 7,810円
勉強時間 550〜600時間程度 ※

※現状が450点の場合の勉強時間

初学者おすすめのスタディングの通信講座

初学者がTOEIC700点を目指すなら、スタディングの「TOEIC LISTENING AND READING TEST 完全攻略800点コース」を活用して点数アップを目指すのがおすすめです。

英語教材で有名な「アルク」と共同で開発された講座であるため、信頼度・充実度ともに申し分ありません。

TOEIC試験に必須の文法や単語等の基本知識から、リスニング・リーディングスキルまで丁寧に学習を進められるため、初めての方でも無理なく実力を伸ばすことができるでしょう。

日本語検定

日本語検定は、日本の意味や文法、語彙、敬語などを総合的に評価される検定試験です。

外国人よりも日本人が多く受検する検定で、合格に向けて勉強する過程で、日本語の質を高められます。

接客にふさわしい表現を身に着けたいと考えている方などにおすすめの資格となっています。

資格の基本情報

日本語検定には1~7級まで存在しますが、以下では取得しておくことで、アドバンテージを取ることができる1~3級試験の概要を紹介していきます。

項目 内容
受験資格 なし
試験形式 選択方式+記述式+総合問題
合格率(2022年) 1級 8.6%
2級 15.7%
3級 44.6%
難易度 難しい
受験料 1級 6,800円
2級 5,800円
3級 4,300円

ユーキャン通信講座が人気

日本語検定の対策には、ユーキャンの「日本語検定(2・3級)受検対策講座」を活用するのが一番おすすめです。

この講座では、検定委員会がカリキュラムを監修しているため、効率的な対策が行えます

例題や実力アップ問題・添削付きの模試など、多数のアウトプットの機会を設けることにより、実際の試験で最大限の力を発揮できる力を身に着けることができるでしょう。

ファッション販売能力検定

販売員に必要なファッションの知識や接客スキル、マネジメントの能力を測ることのできる検定試験です。

販売員として活躍したい方は2・3級の受験を、店舗運営・マネジメントに携わりたいと考えている方は1級を受験するとよいでしょう。

資格の基本情報

項目 内容
受験資格 なし
試験形式 1級 記述式+選択肢
2級 マークシート方式
難易度 1級は比較的難しい
2級は標準的
受験料 1級 13,000円
2級 6,500円

MOS

MOS(Microsoft Office Specialist)は、WordやExcelなどのマイクロソフトオフィス製品の活用スキルを証明する資格です。

アパレル業界においても、在庫管理や売り上げ計算など、様々な場面でオフィス製品は活用されるので、これらを円滑に扱うスキルは業務を遂行する上で必須となります。

試験内容で身につくスキルは日常業務で使う際に押えておきたいものばかりなので、WordやExcelが苦手という方は特に受験してスキルを身に着けておくことをおすすめします。

資格の基本情報

項目 内容
受験資格 なし
試験形式 CBT(コンピュータを用いた実技試験)
難易度 比較的易しい
受験料 一般レベル 10,780円
上級レベル 12,980円
勉強時間 80時間(2ヶ月)程度

ユーキャンの通信講座で確実に合格

MOSの取得したいなら、ユーキャンの「マイクロソフトオフィススペシャリスト講座」を使って対策するのが最もおすすめです。

この講座では、テキストとガイドブックに加えて、映像授業も使って学べるので、無理なく効率的に知識やスキルを習得できます。

また質問対応のサポートもついているため、パソコンに疎い方でも問題なく操作スキルを習得することができるでしょう。

洋服の製作に必要な資格3選

着物を着る女性

続いてはアパレル商品の製作に関する専門性の高い資格を紹介します。

パタンナーやファッションデザイナーを目指す方は参考にしてください。

なお、以下の資格は、専門学校に通って取得するのが一般的です。

パターンメーキング技術検定

こちらの資格は、パタンナーを志望する方や、現在パターンナーとして働いている方におすすめの資格です。

デザイン画を型紙におこして立体化する「パターンメーキング」のスキルを証明できます。

アパレル関連の資格の中で、とりわけ専門性と難易度が高く、就職や転職の場で役立ちます

資格の基本情報

項目 内容
受験資格 なし(希望する級から受験可能)
試験形式 1級 実技のみ
2級・3級 学科試験(マークシート+2級は製図)+実技試験
合格率(2018年) 1級 50.0%
2級 55.3%
3級 71.3%
難易度 比較的易しい
受験料 1級 18,000円
2級 13,500円
3級 12,500円

繊維製品品質管理士(TES)

繊維製品品質管理士を取得することで、取り扱う繊維製品の品質に関して、取引先や顧客に安心感を与えることができます。

工場の製造に携わる際に品質・性能の向上に努めることができるのはもちろん、営業の資格でも資格で身に着けた知識を基に交渉を有利に進められるため、アパレル業界内の営業職や品質管理部門などで高く評価される資格です。

小売りやテキスタイル、通信販売などの分野でも活かせるため、ファッションビジネスで成功したい方なら、取得しておいて損のない資格となっています。

資格の基本情報

項目 内容
受験資格 なし
試験形式 短答式+記述式
合格率 20%程
難易度 比較的難しい
受験料 14,300円(初受験の場合)

CAD利用技術者検定

CADとは図面設計をコンピュータを用いることで支援できるツールのことを指し、図面作成やデザインの際に使われています。

CAD利用技術者検定は、設計に用いるCADシステムについての知識とスキルを証明する資格で、パタンナーには必要不可欠なスキルを身に着けるのに役立ちます。

ただ、資格では主に知識面しか身に着かないため、現場で実際に活躍したい方は専門学校で実践的なスキルを身に着けることも疎かにしないようにしましょう。

資格の基本情報

CAD利用技術者試験には、いくつかの種類がありますが、以下ではアパレル業界に適した「二次元CAD利用技術者試験1級」の基本情報を紹介します。

項目 内容
受験資格 2級もしくは1級の合格 ※
試験形式 25問の筆記試験+実技試験
合格率(2021年) トレース 63.0%
建築 32.6%
機械 46.2%
受験料 16,500円(1級合格者は11,000円)
勉強時間 2ヶ月程度

※1級には「トレース」「建築」「機械」の3種類がある

アパレル業界で求められる人とは?

話し込む男女

ファッション関連の資格を選ぶ際には、自分が今後実力をアップしていく中でどの能力を引き上げていきたいかを明確にしていく必要があります。

以下では、アパレル・ファッション業界で求められる人材の特徴について解説していくので、この内容を参考に自分が資格を通じて伸ばしていきたい能力を考えてみてください。

高いコミュニケーション能力を持っている

販売員はもちろんのこと、営業や企画職、デザイナーなど、アパレル業界には高いコミュニケーション能力が求められる職種が多いです。

総じて人と接する機会、会話する機会が多く、個性的な人や強いこだわりを持つ人も多い傾向にあるため、誰とでも円滑に意思疎通の取れる人材が重宝されます。

コミュニケーション能力に長けている人は、専門的な知識やスキルの有無に関わらず、アパレル業界向きだと言えるでしょう。

努力し続けられる人

アパレル業界では、販売員でもデザイナー、企画職まで、地道な作業をする機会が多いです。

華やかな業務が注目されがちですが、事務作業や最新のトレンドに関する情報収集、顧客の要望の整理など、コツコツとした仕事もたくさんあります。

そうした性質の仕事をしっかりこなしてはじめて、業務の成果が出てくるので、アパレル業界で活躍するには、愚直に努力できる素養が必要です。

この地道な努力が後にクリエイティブなアイデアを生み出す源泉となり、流行を創造する力につながるのです。アパレル業界で成功するためには、日々の細部に対する注意と努力が、最終的には大きな成果へと結びつくことを理解しておく必要があります。

トレンドを素早くキャッチできる

アパレル業界は、情報の流れが速いことが大きな特徴です。そのため、最新のトレンド情報をいち早く収集できる能力も求められます。

情報の変化に敏感になり、それを仕事に的確に反映できる人でないと、仕事がうまくいかない可能性があります。

また新しい情報を貪欲にリサーチすることを続けるには、知的好奇心や興味関心を持つことも併せて必要になります。

ファッションが好きで語れる

オフィスワークでも店舗勤務でも、また工場勤務でも、ファッションが好きな気持ちは必ず必要とされます。

ファッションに対する熱量が高くなければ、その他の能力や知識が十分でも、顧客に説得力のある説明をしたり、人の心を動かせるプランニングをしたりするのは難しいでしょう。

そのため、ファッションについてもっと知りたい、スキルをさらに磨きたいという向上心と共に、その背景として「服飾が大好き」という想いを持っていることが望ましいです。

この観点から、興味関心を高め、ファッションのことをより一層好きになるためにも資格取得は有意義だと言えます。

チームプレーが得意

アパレル業界ではチームプレーが重要です。例えば、販売員の場合は店舗全体の協調力が売り上げにつながります

オフィスでの開発でも、チームで協力しながら進める場面が多いです。

個々のスキルが高くても、チーム力が低ければ、成果に繋がらない場合もあるため、良いチームプレーをするための協調性や社会性も求められます。

そのため、コミュニケーション能力が非常に重視される業界でもあります。互いの意見を尊重し、情報を共有できるチーム内のコミュニケーションが、成功への道を開く鍵となることが多いのです。

優れた語学力

とりわけ接客を行う販売員には、日本語を正しく扱える能力と豊富な語彙力が必要になります。

特に外資系のアパレルブランドの場合、オフィスワークで英語のやり取りをする機会が多いので、英語力は必須です。

生産管理などにおいても、英語や中国を使ったコミュニケーションが欠かせません。

よって資格取得を通じて、自身の業務で求められる語学力を向上させるのがおすすめです。

体力のある販売員

アパレル業界の大部分を構成する販売職は、かなりの体力を求められるハードな職種です。

店舗での業務は常に立ち仕事であり、業務内容も基本的には肉体労働であるため、一定以上の体力がないと務まりません。

またシフト制であることから生活リズムが乱れやすく、体調を崩さないための心がけも大切です。

そのため、販売員は体作りや健康管理に関する意識も持っていなければなりません。

ファッション資格でおすすめの勉強法

勉強している様子

資格試験の対策をする方法は色々ありますが、肝心なのはいかに効率よく勉強するかということです。

以下では主な学習手段である通信講座・専門学校・独学の3つの可能性について詳しく解説していきます。

通信講座の利用がおすすめ

アパレル業界で活用できるファッション系の資格を取得する場合は、通信講座を活用して試験対策を行うのがおすすめです。

ほかに自分にしっくりくる勉強スタイルがある場合はそれでも良いですが、どんな勉強をしたら良いかわからない場合は、積極的に通信講座を活用してみてください。

通信講座ならカリキュラムが決められており、必要十分な教材がセットで届くので、勉強が苦手な方や忙しい方でも、気軽に始められます。

また就職や転職に関する情報提供がなされることもあるなど、勉強以外のメリットもあります。

忙しい人や初学者にぴったりの通信講座

通信講座なら、通学の必要がなく、教材があればいつでもどこでも勉強できます

スキマ時間も有効活用して勉強できるため、忙しい社会人にぴったりです。

また効率的なカリキュラムが提供され、手厚い学習サポートも受けられるので、初学者でも高い学習効果が得られます。

モチベーションを保てるかがカギ

決められた時間に勉強する専門学校と違い、通信講座では自分でスケジュール管理をしなければならず、計画性や行動力などが必要です。

基本的に一人でコツコツ勉強を進めていかなければならないので、モチベーションを維持するための工夫を考えましょう。

また学習が捗れば、やる気を保ちやすいことから、自分に合った通信講座を選ぶことも大切です。

通信講座は各社で特色や長所・短所が異なるため、類似講座を十分に比較・検討するのが良いでしょう。

専門学校の利用は?

資格試験対策には、通学形式の学習スタイルも人気です。

また洋服の製作に関する専門的な資格に関しては、専門学校に通わないと取得が難しいものもあります。

なお、社会人が仕事をしながら専門学校を利用するなら、夜間に通うことになるため、スケジュールや体調面も考慮しなければなりません

専門学校は勉強環境がバッチリ

専門学校にはプロの講師がおり、実技を練習するための道具や機械も揃っているので、学習環境の面では最高だと言えます。

また志を同じくする仲間と出会うことができ、色々な刺激を受けてモチベーションを高めやすい点も魅力です。

忙しい人におすすめできない

専門学校は環境としてはこの上ありませんが、通学時間が必要であり、時間割に合わせて行動しなければならないので、時間的な制約が大きいです。

そのため、特に仕事や家事などが忙しい社会人の場合は、スケジュール管理が難しくなるでしょう。

また通信講座や独学に比べて、膨大な費用がかかる点もデメリットです。

さらに授業を受けることで満足してしまい、授業外に自習をするなど、主体的に学ぶ姿勢が損なわれてしまう恐れもあります。

独学は厳しい?

独学でファッション系の資格を取得することも可能です。しかし、それができるのは一部の人だけなので、おすすめはしません。

学習スケジュールの作成や管理に慣れていなかったり、そもそも勉強が苦手であったりする場合には、挫折してしまう恐れがあります。

また孤独な勉強スタイルであり、通信講座よりも一層モチベーションを維持しにくいです。

仕事の忙しさなどを口実に勉強を諦めてしまうケースも少なくありません。

マイペースに進められる独学

独学のメリットは、出費を最小限に抑えられることです。数千円の参考書代だけで勉強できるので、できるだけお金をかけたくない方には向いています

また時間や場所を制約されない点も魅力的です。通勤時間や休憩時間などを活用して学べますし、急な予定変更にも柔軟に対応できます。

さらに自分の性格や実力に合った仕方で勉強できるので、うまくやれば、通信講座や専門学校よりも効率的に進めることも可能です。

独学は最も挫折しやすい

独学のモチベーションを維持するのはかなり大変です。孤独感を感じたり、途中でだれてしまったりして、挫折してしまうことも珍しくありません。

また通信講座や専門学校のように質問ができる環境にないので、疑問点を解消しにくいこともデメリットです。

さらに実技の対策が難しいという難点もあります。

よってこれまでに独学での成功体験がある方以外には、通信講座の活用をおすすめします。

ファッションに関する資格まとめ

ファッションに関する資格まとめ

  • キャリアプランに合った資格を選ぶことが大切
  • 職業毎におすすめの資格を選ぼう
  • 通信講座を活用するのが効率的

ファッションに関する資格を数々紹介しました。

例えば、コーディネート関連では、色彩検定やカラーコーディネーターなどがおすすめです。

洋服の製作についての資格なら、パターンメーキング技術検定などが就職・転職に役立ちます。

キャリアプランや目的などによって、取得すべき資格が変わってくるので、まずはどうして資格を取りたいのかをよく考えてみてください。

資格Timesは資格総合サイト信頼度No.1