働きながら宅建に合格するコツは?勉強時間や効率の良い勉強法を詳しく解説!

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宅建士

関口秀人

「働きながら宅建に合格するコツを知りたい!」

「宅建に合格するために必要な勉強時間はどれくらい?」

このような疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

毎年多くの方が受験する人気資格である宅建ですが、働きながら取得を目指す方も少なくありません。

決して簡単な試験ではありませんが、効率的な勉強を実践すれば合格を掴み取れるでしょう。

こちらの記事で、働きながら宅建に合格するコツやおすすめ勉強法などについて解説していきます。

宅建資格の取得を目指している方は、ぜひ参考にしてください!

働きながらの宅建受験についてざっくり説明すると

  • 効率の良い勉強法を実践すれば、働きながらでも十分合格が狙える
  • 頻出論点を中心に、テキストと過去問に取り組むことが重要
  • 日々の勉強では、8割の出来を意識すると良い

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働きながら宅建に合格できるのか

宅建は非常に人気の高い不動産系の資格ですが、平均合格率は15%前後の難易度です。

ここ2年の合格者の平均年齢は35歳程度なので、働きながら取得を目指す層が多いことが分かります。

実際、合格者の職業別構成比率は不動産業が33.1%を占めており、仕事上宅建資格が必要になった関係で受験している方も多いです。

つまり、宅建は働きながらでも十分に合格を目指せるレベル感と言えるでしょう。

宅建試験の勉強時間はどれくらい?

宅建の合格するためには、約300時間の勉強が必要と言われています。

1日あたり2時間勉強した場合であれば、約5ヶ月で合格できるレベルに到達できることになります。

実際には、半年ほどの勉強期間を経て時間で合格する方が多いので、忙しい社会人の方であれば半年の勉強期間を確保すると良いでしょう。

もちろん、不安がある方であれば長めの勉強期間を設けるのもおすすめです。

宅建は誰でも受けられる

宅建の試験には受験資格が設けられていないので、年齢や学歴に関係なく誰でも受験できます。

最年少で12歳、最年長では91歳の方が合格を掴み取っていることから、しっかりと勉強すれば誰でも合格できる試験と言えます。

仕事で特段必要でなくても、「とりあえず受けてみよう」という軽いモチベーションで受験する方もいます。

宅建の試験内容を確認しよう

宅建試験は毎年10月の第3日曜日に行われており、試験時間は2時間です。

1問1点の四肢択一問題が50問出題されるので、早く正確に問題を解く知識が要求されます。

合格基準は定まっていませんが、毎年34~37点の間で推移しているため日頃の勉強では40点を目標にすると良いでしょう。

出題される分野は「宅建業法」「権利関係」「法令上の制限」「税、その他」の4分野です。

宅建業法

宅建業法は全50問中20問を占めているため、合格を目指す上で得点源にするべき分野です。

不動産取引に関する宅地建物取引業法などが出題の中心ですが、難易度は高くないので勉強すれば確実に得点できるでしょう。

「免許」「宅地建物取引士」「営業保証金」「クーリングオフ」などが頻出論点なので、繰り返し勉強して暗記しましょう。

権利関係

権利関係分野では、不動産取引の際の権利に関する民法や借地借家法などの法律から14問が出題されます。

法律の勉強をしたことがない方にとって、民法分野は最も対策が難しく鬼門となるでしょう。

また、暗記だけでなく理解を問われる問題が出るため、苦手な方はしっかりと勉強して対策しなければなりません。

法令上の制限

法令上の制限では、建築基準法や国土利用計画法など土地利用の制限の分野から8問出題されます。

具体的には、建築物を建てられる高さや大きさの制限などが中心ですが、暗記で対応できる問題が多いため得点しやすいでしょう。

聞き慣れない用語が多く出てきますが、繰り返し過去問に取り組んで慣れていきましょう。

税、その他

不動産に関連する税、地価公示法、住宅金融支援機構法などの法律から8問出題されます。

問われる範囲は広く対策は難しいですが、暗記で対応できる問題が多いです。

併せて、最新のデータについて知っておけば着実に得点できる分野です。

働きながら宅建合格を果たすポイント

それでは、社会人の方が働きながら宅建合格を果たすポイントを解説していきます。

効率の良い勉強法を実践することが合格の肝となるので、ポイントを押さえておきましょう。

宅建の試験は年に一回

宅建試験は毎年10月の第3日曜日に実施されますが、受験のチャンスは年に一回しかありません。※コロナの影響で年2回試験が実施される年もあるが、受けられるのは年1回のみ

つまり、一度不合格になったら翌年の受験を待たなければならないため、精神的にも疲れてしまいます。

一年間再び勉強するのはしんどいので、「宅建試験は年に一回」という点を頭に入れてモチベーションの維持に努めましょう。

なお、宅建試験の出題分野と出題数は下記の表の通りです。

出題科目 配点
権利関係 14問
宅建業法 20問
法令上の制限 8問
税・その他 8問

権利関係と宅建漁法のウェイトが重いので、特に力を入れて勉強する必要があります。

合格点を意識して勉強する

宅建の合格ラインは32~38点程度なので、100%の出来は求められていません。

8割得点できればほぼ確実に合格できるため、日頃の勉強においても8割のラインを意識して学習の優先順位を付けていきましょう。

テキストを繰り返し読み、過去問を何度も繰り返せば自然と得点力は培われていきます。

宅建業法から勉強を始める

宅建業法の分野は、他の科目と比べても分かりやすく暗記で対応できる問題が多いので得点源にするべきです。

また、配点が大きいので最初に勉強して得意意識を持つことをおすすめします。

その次には、同じく配点のウェイトが重い「権利関係」を勉強し、その次に「法令上の制限」「税、その他」という順番で勉強すると良いでしょう。

選択肢を取捨選択できれば良い

先述したように、宅建試験は8割の出来で合格できるため、2割は間違えても問題ありません。

取れる問題を確実に取れば合格ラインには到達できるので、分からない問題が出てきても慌てることなく対処しましょう。

もし選択肢を絞りきれなくても、4択を3択にし、さらに3択を2択にするような努力をすれば得点力は鍛えられます。

選択肢を取捨選択することも日々の勉強で意識してみてください。

働きながら宅建に受かるための効率の良い勉強法

働きながらでも宅建を目指すことは十分可能ですが、難しい問題も出てくるため細かい論点までいちいち勉強するのは非効率です。

特に、忙しい社会人の方は効率の良い勉強を意識する必要があるので、できるだけ無駄は省きましょう。

効率の良い暗記を意識する

宅建の試験は暗記するべき内容が多く、暗記するだけで得点できる問題もあります。

暗記で対応できる問題はしっかりと覚えて得点源にして、安定して8割を取れるようにしましょう。

また、自分の得意分野や苦手分野を把握した上で優先順位を付けることで、穴のない暗記が可能となります。

テキストは絞る

完璧を目指して多くのテキストを使う方がいますが、これは全くおすすめできません。

そもそも出題範囲を全部覚えるのは難しい上に、宅建試験においては難解な内容まで理解しなくても十分に合格できます。

基本的な内容を疎かにしてしまうと本試験での対応力が身に着かないので、一冊のテキストをしっかり仕上げていきましょう。

行政書士とのW受験もおすすめ

宅建と行政書士の試験では、共通して「民法」が出題されます。

そのため、過去に行政書士の勉強をしたことがある方は非常に有利です。

逆に、宅建を取得した後に間を空けず行政書士の取得を目指すのも非常におすすめです。

なお、最近では民法の改正が行われたので、テキストや過去問は必ず最新の教材を使いましょう。

学習手段はどれがおすすめ?

働きながら勉強する方や子育てしながら限られた時間で活用して宅建の資格を取得するには、時間を有効活用しなければなりません。

忙しい方は状況に合った学習手段で勉強する必要があります。

独学で学習を進める

宅建は独学でも合格を目指せるレベルの資格で、実際に独学で合格している方も多くいます。

しかし、働きながらや子育てしながら独学で勉強する場合は、勉強の仕方が分からずに困ってしまい挫折してしまうケースもあり得ます。

独学の場合は、じっくりと理解するためにも少なくとも7~8ヶ月程度の勉強期間を確保することをおすすめします。

自分のペースで学習できる上に出費も抑えられるメリットであるため、モチベーションを保てる方にはおすすめです。

通学で勉強する

宅建の試験範囲の中でも、民法の勉強に手間取ってしまう方は多くいます。

また、民法を理解するためには時間もかかるため、通学講座を活用して不明点を解消するのも一つの選択肢です。

専門の講師の指導を直接受けながら確実に理解できる点は大きなメリットですが、独学に比べると費用がかかってしまう点はデメリットとなります。

また、通学する時間も確保する必要があるため、働きながら資格を取る場合は時間の確保が大変となるでしょう。

通信講座を使って勉強する

なかなか勉強時間が取れない方は、自宅や外出先で効率良く勉強できる通信講座の利用がおすすめです。

通信講座で学習した方の宅建合格率は平均と比べても高い上に、近年は受講生サポートが充実している講座も多くあります。

また、スキマ時間を使ってスマホやタブレットで学習を進めることができるため、社会人の方や子育てしながら勉強する方にはピッタリです。

子育てしながらの方は通信講座がおすすめ

子育てしながらの資格の勉強を進める場合、時間の確保がそもそも難しい問題があります。

子どもの都合に合わせながら生活を送らなければならないため、自分の時間が取れなかったり集中して勉強するのが難しいのが現実です。

そのような状況の中で独学で勉強を進めるには、強い意志が必要となります。

例えば、子どもが寝てから集中して勉強したり、早起きして勉強できる方でなければ独学は難しいでしょう。

独学で進める自信が無い方であれば、スキマ時間でも効率良く勉強できる通信教育がおすすめです。

好きな時間に学習できる上に、質問サポートなどを通して疑問点を逐一解消できるので、忙しい方の大きな味方となってくれるでしょう。

宅建試験対策におすすめな通信講座については、以下の記事で紹介しています。

経験者の声

それでは、実際に働きながら宅建試験を受けた方の声を掲載していきます。

実体験を持つ方の話は信憑性があるので、参考にしてください。

模擬試験を有効活用しよう

模擬試験は本番に近い雰囲気の中で自分の実力を試す絶好の機会です。

苦手分野の把握にも役立つので、積極的に受験しましょう。

得点が伸びないとショックを受けてしまうかもしれませんが、本番ではないため得点が低くても気にする必要はありません。

間違えた問題を見直して、修正しながら勉強を進めることが重要です。

テキストと過去問が中心

宅建試験は、簡単ではないものの超難関試験ではありません。

そのため、テキストを繰り返し読み多くの問題をこなすことで自然と得点力は鍛えられます。

スキマ時間にテキストを読み、過去問を解くことで自分の理解力を把握できるので、テキストと過去問を繰り返し活用することが効果的です。

なお、問題演習は短時間で気軽に取り組める一問一答でも構いません。

オンラインの講座がおすすめ

オンライン講座では、効率よく学べるカリキュラムを事前に組んでくれているので忙しい方でも安心して勉強できます。

講義は何回でも見られるので復職しやすく、また忙しくても通勤中などのスキマ時間で学習を進められる点が大きなメリットと言えるでしょう。

働きながら勉強時間を確保するのは想像以上に難しいので、短時間で宅建士を目指す場合はオンライン講座の利用がおすすめです。

一問一答も続ける工夫を

本試験のような択一式問題に着手する前に、一問一答でトレーニングをすることも有効です。

ただし、問題が簡単ですぐに集中力が切れてしまうケースも考えられるので、工夫しながら一問一答に取り組みましょう。

解説をノートに書いた上でじっくりと読み込むと理解が深まるので、単調な勉強とならないように工夫してみてください。

徐々に勉強する習慣が身に着いて、正答数が増えるとモチベーションアップにも繋がります。

働きながら宅建に合格するコツまとめ

働きながらの宅建合格まとめ

  • しっかりと勉強時間を確保して、着実に知識を深めることで合格に近付く
  • 効率の良い勉強法を常に意識し、工夫を重ねることが重要
  • 忙しい方や子育て中の方は、効率良く勉強できる通信講座がおすすめ

宅建は働きながらでも十分に合格を目指せます。

しっかりと勉強時間を確保して効率の良い勉強法を実践すれば、着実に合格できるレベルに到達できるでしょう。

忙しい方でも工夫すれば合格を掴み取ることができるので、経験者の声を参考にしながら諦めずに勉強を継続していきましょう!

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