宅建は主婦でも独学で取得できる?再就職やパートに生かせる資格なの?
この記事は専門家に監修されています
宅建士
関口秀人
「主婦が取得しておくべき資格を知りたい!」
「宅建士ってよく聞くけど主婦でも取得できるの?」
このような疑問をお持ちの主婦の方、いらっしゃいませんか?
この記事では主婦の方でも宅建士の資格は取得できるのかや、主婦の方が宅建士を取得するメリットについて詳しく解説していきます!
是非宅建士を取得して、再就職や年収アップに役立ててください!
主婦と宅建資格についてざっくり説明すると
- 宅建は受験資格がなく、難易度も比較的易しいので忙しい主婦でも取得しやすい
- 主婦の方の宅建試験合格率は高く、独学で目指すのもアリ
- 宅建士の資格は復職・再就職に非常に有利になるほか、パートなどでも活躍の場が増える
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主婦でも宅建資格は取得できるの?
結論から言えば、これまで不動産業界に全く携わったことのない主婦の方でも宅建士の資格取得は可能です。
まず、宅建士の試験に受験資格はありません。
年齢、国籍、実務経験の有無などは一切問われないため、主婦の方であっても問題なく受験することができます。
こういった受験資格が設けられていないことに加えて、宅建は国家資格の中では比較的取得難易度が低く、真面目に勉強に取り組めば誰でも合格が目指せる資格となっています。
こうした背景もあり、宅建士は毎年20万人以上が取得を目指す大人気国家資格となっています。
主婦の方でも、育休や妊娠などをきっかけに再就職を目指して資格を取得しようとする方が増えてきているのです。
主婦の勉強時間はどれくらい?
宅建合格まで、必要な勉強時間は概ね300時間程度です。
もちろん個人の置かれている状況や、事前知識の差などで大きく変わるため、実際にかかる勉強時間は個人差が大きいことには注視してください。
学生のように勉強に集中できる環境にあれば3ヶ月程度で合格することも不可能ではありませんが、仕事や家事で忙しい方の中には1年以上かけて合格する人もいます。
不動産業界に詳しい!という人でなければ、10月の本試験に向けて3月ごろには勉強を開始しておくのが無難でしょう。
主婦でも宅建は独学合格できるのか
宅建士は国家資格の中では比較的取得がしやすい資格で、受験する方の多くは独学で臨んでいます。
しかし、合格率は例年15%程度であり、毎年85%の人は落ちる試験です。
特別難関資格ではありませんが、決して簡単な試験ではないことに留意しましょう。
宅建試験は四肢一択の解答方式で、引っ掛け問題も多く出されますので、短期間での勉強・暗記で合格するのは難しいです。
このようなことから、あまりまとまった勉強時間が取れない方は、少し多めに勉強時間を確保することをお勧めします。
巷では宅建は簡単だという声も目立ちますが、そうした声を信用して舐めて受験に臨んだ結果、何年も連続で不合格になってしまう人もいるので気をつけてください。
さて、それでは主婦の宅建の独学事情は一体どのようになっているのでしょうか。
主婦の合格者は毎年一定数存在
以下の表は令和4年度試験の合格者の職業別構成比です。
職業 | 構成比率 | 人数 |
---|---|---|
不動産業 | 27.7% | 10,671人 |
金融業 | 12.4% | 4,777人 |
建設業 | 9.6% | 3,698人 |
他業種 | 27.6% | 10,633人 |
学生 | 10.8% | 4,161人 |
主婦 | 4.1% | 1,580人 |
その他 | 7.9% | 3,043人 |
上記のように他業種と比較して少ないものの、主婦をやりながら宅建試験に合格されている方が一定数いることがわかります。
独学をおすすめしない場合
上に見たように、主婦の方は他の人たちと比べて独学向きであることが分かりました。
一方で、その人の置かれている状況によっては独学で目指すのは避けた方が良い場合もあります。
ここでは主婦の方が独学で勉強するのを避けるべきケースを見ていきましょう。
育休中など期間が限られている場合
宅建士は、少しの隙間時間でちょこちょこと勉強を続けているだけではなかなか合格できません。
暗記だけでなく、法律知識も要求されるので独学で自己流の勉強をしていては短期間での合格は難しいのです。
限られた期間内で一発合格を目指すのであれば、合格率が飛躍的に高まる通信講座を利用するのが良いでしょう。
復職までの期間を空けたくない場合
主婦の宅建合格率は高いとはいえ20%前後であり、何年も連続で不合格になるケースは多々あります。
試験は年に1回しか行われず、一度不合格になると勉強のモチベーションの維持も難しくなり、また来年の試験まで待たないと行けません。
こうなってしまうと復職まで大きな期間が空いてしまうため、なるべく1回で受かるのが理想です。
どの業界でも、無職期間が長いほど再就職が難しくなるので注意しましょう。
一人で勉強を続ける自信がない場合
通信教育や予備校と違い、独学ではモチベーションの維持や学習スケジュール管理をすべて自分で行う必要があります。
貴重な勉強時間が失われてしまうことと、何よりモチベーションが続かずに挫折してしまう危険性もあるでしょう。
また独学ではわからないことを質問することができず、すべて自分で調べて解決する必要があるため、勉強効率が悪くなりがちです。
自分を厳しく管理できない方は、通信教育や予備校の利用をおすすめします。
通信講座を利用する場合
多くの方は一発合格することを目指して通信講座の受講を決意するかと思います。
そうであるならば、合格率が高い通信講座を選ぶに越したことはありません。
フォーサイトの宅建講座であれば、受講者の合格率が2022年度で75.0%と業界最高の合格実績を誇っています。
また、万一不合格になってしまった場合、受講料は全額返金されるので、払ったお金が無駄になることはありません。
宅建の取得を目指されている主婦の方は是非チェックしてみてください!
主婦が宅建資格を取得するメリット
宅建資格は不動産業界においてキャリアアップに直結する非常に強力な武器となります。不動産会社の営業社員のすべてが宅建資格を持っているわけではないため、就職面でも収入面でも有利になります。
さらに、不動産業界のみならず金融や保険など、様々な業界への転職・就職を希望する主婦の心強い味方となります。
また、あまり一般的に言われていることではありませんが、宅建は実はプライベートでも役立つ資格です。
例えば、家を建てる際に資格勉強で得た知識を元に信頼できる不動産業者を探したり、より良い条件の物件を効率よく探したりといったことができます。
このように、仕事面でもプライベート面でも宅建士はとても役立つ資格なのです。
再就職やパートで資格を生かせる
不動産業界では、宅建業法という法律により5人に1人の割合以上で宅建士を置くことが定められています。
加えて不動産業界は社員の入れ替わりが他の業界と比べて激しく、宅建士資格保有者は慢性的に不足している状況です。
このことから、宅建士資格保有者は主婦であるか否か関係なく極めて需要がある人材なのです。
また宅建士には複数の独占業務が存在し、例えば不動産売買などの重要事項説明ができるのも宅建業法で宅建士のみと定められています。
このことから、宅建士の資格を取得することで特に不動産業界での再就職に極めて有利になると言えます。
不動産会社や宅建事務所では、営業活動だけでなく電話応対や接客対応などを行う事務員も必要であり、これらの仕事はどちらかといえば細かい心配りができる女性の方が向いているでしょう。
宅建業者や不動産業者は、ファミリー層向けに不動産を紹介する機会も多く、家庭目線・主婦目線で男性社員ではできない提案も可能です。
実際、パートの求人を見ても宅建士資格を持っていることで、できる仕事の幅が増えることが伺えるといえ
30代や40代でも活躍できる
宅建の平成30年度試験では、主婦の方の合格者の平均年齢が40.7歳でした。
宅建は上記の5人に1人は必要という制度上、30代や40代でも年齢関係なく活躍の場を与えられる資格であるので、40代でも資格に価値を感じて取得を目指す主婦の方が大勢いらっしゃいます。
大手企業などでは従業員で宅建士でない人の方が珍しいというほど資格の保有に重点を置いている所もあり、年齢による不利を補うのには最適な資格であると言えるでしょう。
勉強が趣味になる
毎日家事や育児に追われていると、ストレスも溜まりやすいですし日々が味気なく感じてしまうタイミングも訪れてしまうものです。
一方で資格の勉強をすることで「試験に合格する」という明確な目標に向かって日々努力することが出来ます。新しい知識を身に付けることの楽しさを感じる瞬間も多々あるでしょう。
このように勉強を日常に取り入れることで、家事と育児だけの生活を送るよりも精神的に安定する主婦の方は多いです。
実際、資格取得が趣味という主婦の方はよく見かけます。学生の頃は嫌いだという人も多かったでしょうが、勉強は実は楽しいものなのです。
子供に勉強している姿を見せられる
お子さんがいらっしゃるご家庭の方は、子供がなかなか勉強してくれないと悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
しかし、親が勉強している姿を目の当たりにすることで、子供は勉強している内容に興味を持つかもしれませんし、自分も勉強しようという気になるかもしれません。
実際に親御さんが勉強している姿を見せることは、子供に単に「勉強しなさい」というよりもよっぽど効果が高い方法なのです。
主婦と宅建士の資格まとめ
主婦と宅建士の資格についてまとめ
- 主婦であることで資格試験に置いて不利になることはなく、寧ろ宅建は主婦の方が合格しやすい
- 育休などにより合格までの期間が制限されている場合は、独学よりも通信講座の方がおすすめ
- 宅建士の資格は就職や転職に非常に有利になる
- 資格の勉強そのものが日々の生活を楽しくする
宅建士はとても需要が高く、人気の資格です。
宅建士を保有していれば、女性であることや主婦であることを理由に就職活動においてマイナスになることはないでしょう。
むしろ不動産売買のスペシャリストとして、重宝される存在になれます。
是非とも宅建士の資格を取得して、ご自身の生活をより豊かにしてください!