チョコレート検定ってどんな資格?試験概要・難易度・勉強法まで全て解説!
書店で「チョコレート検定」というテキストを見たことがありませんか?
チョコレートが好きな人なら、どんな試験なのかや受験資格、得られるメリットなどが気になりますよね。
この記事を読めば、難易度や独学での勉強方法などがわかります。これで、チョコレート検定ホルダーを目指してみましょう。
チョコレート検定についてざっくり説明すると
- 誰でも受験できる2016年に始まった検定
- 3つの段階に分かれていて、趣味からプロフェッショナルまで目指せる
- 年に1回日本の6都市で実施されている
チョコレート検定ってどんな資格?
チョコレート検定とは、ズバリ身近な存在であるチョコレートについての知識を測るものです。
例えば、チョコレートの歴史や主原料であるカカオの生態、チョコレートの製造方法、豆知識まで。甘いだけでなく、奥が深いチョコレートについて詳しくなれる資格です。
チョコレート検定は年に1回実施されていて、3段階のレベルに分かれています。チョコレートに興味がある人は、手始めに初級レベルを目指してみましょう。
チョコレート検定の主催団体
チョコレート検定は株式会社 明治が主催団体として、日本出版販売(チョコレート検定運営事務局)が協力する形で2016年から実施されています。
実は、老舗のチョコレートメーカーが実施している、かなり本格的な検定なのです。
明治といえば、チョコレートを日本に根づかせた企業の1つで、長年親しまれてきた歴史ある企業です。
そんな明治が主催しているということもあって、今は女性を中心に話題が広がってきています。
チョコレート検定はSNS上で注目を集めている
チョコレート検定をSNSで知ったという人もいるのではないでしょうか。
それもそのはずで、検定が実施された2016年は、明治グループ100周年と明治チョコレート90周年それぞれの節目の年です。そのため、多くのチョコレートファンの間で大きな注目を集めたのです。
これまでに約12,000人が受験しています。その中身は20~30代が中心ですが、40~50代以上の年配の人もたくさん受験しています。
性別では女性が約7割の68.5%を占めていますが、年々男性の受験者数も増えてきているようです。チョコレート好きは、女性に限らないので、これから男性の割合も増えていくことが考えられます。
ちなみに、職業別にみると、約60%が会社員で半数以上。大学生や大学院生が約11%と続きます。
多くの人は、仕事や研究の息抜きにチョコレートについて勉強しているといえるでしょう。
チョコレート検定の取得メリット
チョコレート検定を取得するメリットは、なんといっても普段何気なく食べているチョコレートについて詳しくなれること。
例えば、「昔貨幣として使われていた」と思いを馳せて食べれば、いつものチョコレートに深みが加わります。
また、何か趣味を見つけたい人にもおすすめの資格といえるでしょう。チョコレートは誰でもなじみが深い食べ物ですので、入口のハードルは低いです。
チョコレート検定をきっかけにして、趣味が見つかるかもしれません。
もちろん、検定合格者でないと購入できない、合格認定カードや名刺、バッジが購入できるメリットもあります。
この特典を目指して受験してみてもいいのではないでしょうか。まだ手にしている人は少ないので、名刺やバッジを持っていたら、注目の的になれますよ。
チョコレート検定は話のネタとなる
他にもチョコレート検定の取得メリットには、話しのネタになることも挙げられます。
まだ2016年に実施され始めた新しい検定ですので、持っている人が少なく、「こんな検定知ってる?」と話すと盛り上がります。
特に、食品系の会社の人なら話しのネタにもってこいでしょう。誰よりも先んじてチョコレート検定を取得すれば、話しが弾むこと間違いなしです。
あまり取得者がいない今こそ、取得を目指してみてはいかがですか?
ちなみに、食品系の会社に転職を考えている人なら、面接で話に出せます。僅かでも転職に有利に働くかもしれませんので、勉強するメリットといえるでしょう。
チョコレート検定の難易度
チョコレート検定で気になるのは難易度と思います。独学で必要な勉強時間や合格率は初めに知っておきたいですよね。
ここでは、出題形式や3段階のレベル別の合格ラインや試験内容などを詳しく説明していきます。
チョコレート検定のと出題形式、合格ライン
チョコレート検定のチョコレートスペシャリスト(初級)とエキスパート(中級)の出題形式は、全100問の四肢択一式です。
また、両方とも60分の試験となっていて、正答率70%以上が合格ラインとされています。
チョコレートプロフェッショナル(上級)の出題形式は、全100問のマークシート形式とテイスティング問題の2種類です。
試験時間は筆記試験が60分とテイスティング試験15分の計75分となっていて、正答率は80%が合格ラインとされています。
上級は初級や中級とは出題形式や時間、合格ラインが違います。それぞれ対策をする時は、しっかりと注意して行うようにしてください。
チョコレート検定の各級の試験内容
チョコレート検定は3段階のレベルが存在し、それぞれ求められている知識が違います。
ここでは、具体的にそれぞれどのような知識が求められるのか、その試験内容を説明していきます。
チョコレート スペシャリスト(初級)
チョコレートスペシャリストでは、チョコレートや原料であるカカオの歴史、さらに、生産現場から商品になるまでの過程が幅広く出題されます。
求められている知識は、趣味として自身のチョコレートの世界を今よりも広げたレベルです。
なお、出題範囲は公式テキストなので、勉強時間の大半は公式テキストを勉強することになります。公式テキストを勉強していれば十分にカバーできるでしょう。
チョコレート エキスパート(中級)
チョコレートエキスパートでは、カカオやチョコレートに関する幅広い知識がスペシャリストよりもより深く求められます。
そのレベルは高く、チョコレートに関する知識を自身のコミュニティの世界で発信したり活動したりできるレベルです。
なお、出題範囲は公式テキストですので、スペシャリストの時と同様に、勉強時間のほとんどを公式テキストを読むことに当てましょう。
ただし、スペシャリストと比べると、チョコレートに関するより深い理解が求められます。そのため、合格にはテキストを熟読してしっかりと理解する必要があるでしょう。
チョコレート プロフェッショナル(上級)
チョコレートプロフェッショナルでは、カカオやチョコレートの専門的で幅広い知識が求められます。専門書も読んでおく必要があるので、自らチョコレート文化を発信できるレベルです。
なお、出題範囲は公式テキストだけでなく、参考文献などからも出題されます。また、テイスティングも実施されるので、ただ単にチョコレートに関する知識だけではなく、味覚や嗅覚による幅広い知識、理解も求められます。
受験を考えている人は公式テキストだけではなく、専門書にも目を通すなど事前の準備をしっかりと行うようにしてください。勉強時間以外にも、チョコレートに触れることが必要でしょう。
ちなみに、詳細はホームぺージに掲載されますので、興味がある人はご確認ください。
チョコレート検定の合格率
チョコレート検定を受験する前に、それぞれのレベルでどれくらいの合格率があるのか気になりますよね。平均合格率は公式ホームページで公開されているので、以下の通り紹介します。
ランク | 合格率 |
---|---|
チョコレートスペシャリスト(初級) | 約95.0% |
チョコレートエキスパート(中級) | 約74.5% |
チョコレートプロフェッショナル(上級) | 約11.5% |
チョコレートスペシャリスト(初級)とエキスパート(中級)は、出題範囲が公式テキストでカバーできます。そのため、合格率は比較的高く、難易度は優しい方です。
エキスパートはテキストを熟読して理解力が求められるので、スペシャリストと比べると低くなりますが、それでも74.5%の合格率が出ています。
一方、チョコレートプロフェッショナル(上級)は、かなり難易度が上がり、容易には取得できません。100人受験すれば75~95人合格していたスペシャリストやエキスパートとと違い、一気に10人程度しか合格できなくなるのです。
上級では初級・中級とは趣きが180度変わると思ってください。一言でいえば「趣味をプロに変える」そんな気持ちを持つ必要があるでしょう。
チョコレート検定受験者の口コミ
ここでは実際にチョコレート検定を受験された方の口コミを見ていきましょう。
チョコレート検定の受験者・合格者からは、楽しく勉強できたことや無事に合格できたことを喜ぶ声が多くあがっていました。
また、チョコレート検定は取得されている著名人の方も多く、心を豊かにしてくれる資格として人気を集めていることが伺えます。
試験日程・会場・申し込み方法・勉強法
チョコレート検定を受験するための情報(試験日程・会場・申し込み方法・勉強法)を紹介していきます。
まずは試験の日程ですが、毎年9月に実施されていて、{primary}(2020年は9月27日(日))に実施されます。会場は北から札幌・東京・名古屋・大阪・広島・福岡の6つの都市で行われます。
なお、チョコレートプロフェッショナル(上級)に関しては、東京と大阪の2都市のみの実施です。申し込み方法はインターネットからのみ可能で、併願もできます。
初級・中級、あるいは初級と中級の併願者は、2020年2020年8月11日(火)までに申し込みを行ってください。
上級あるいは中級と上級の併願者は、2020年7月14日(火)まで。上級は締め切りが短くなっているので、注意が必要です。
チョコレート検定に受験資格はある?
チョコレート検定には、受験資格がありません。そのため、誰でも受験して取得できます。チョコレートに興味を持っているのなら、受験を考えてみてはいかがでしょうか。
ただし、チョコレートプロフェッショナル(上級)に関しては定員があります。東京は300名までで大阪は200名まで。
プロフェッショナルに申し込みを考えている人は、定員オーバーしてしまわないように、早めに申し込みを済ませておくようにしましょう。
チョコレート検定の受験料
次は、受験料についてです。受験料は下記の通り、級によって異なりますので、しっかりと確認してください。
資格名 | 受験料 |
---|---|
チョコレートスペシャリスト(初級) | 5,800円(税込) |
チョコレート エキスパート(中級) | 6,800円(税込) |
チョコレート プロフェッショナル(上級) | 7,800円(税込) |
また、併願すると1つずつ受験するよりもお得に申し込みができます。上の級にも興味を持っている人は、挑戦する価値ありです。
併願した場合の受験料は、下記の通りです。
併願受験 | 受験料 |
---|---|
初級・中級 | 11,340円(税込) |
中級・上級 | 13,140円(税込) |
なお、時期によっては早期・団体割引でさらにお得に受験することも可能です。
早期割引に関しては2020年はすでに終了しましたが、団体割引なら10名以上のグループによる受験で300円割引を受けられます。
団体申し込みは、初級・中級のみ可能で、締め切りは2020年7月31日(金)です。組織等で受験を考えている人は検討をしてみてください。
チョコレート検定の勉強法
チョコレート検定の勉強法は、まずは公式のテキストを購入することから始まります。
初級と中級は公式テキストから出題されるので、ここをしっかりと勉強するようにしましょう。また、公式ホームページでは練習問題にも挑戦できるので、勉強した後は挑戦もしてみましょう。
上級は公式テキストと他に数冊チョコレートに関する専門書を読んでおくことをおすすめします。
おすすめテキスト・問題集
チョコレート検定のおすすめテキストは、明治チョコレート検定委員会が監修して学研プラスが出版しているものです。
金額は¥1,980円(税抜)で購入できます。初級と中級を受験する予定の人は、公式テキストから出題されるので必ず購入しましょう。
チョコレート検定と合わせて取りたいおすすめ資格
チョコレート検定に興味を持っている人なら、合わせて取りたい資格もあります。
例えば、パンシェルジュ検定や紅茶検定、コーヒーマイスターなどです。
どれもただ口にするだけでなく、歴史や国や地域による違い・特徴もちろん、おいしい召し上がり方や楽しみ方も学べます。
どれも身近なものばかりですので、趣味にするには実用的で最適といえるでしょう。
特に紅茶検定を学ぶことで、ティータイムにチョコを嗜むのも板につくでしょう。
紅茶検定については以下のページで詳しく解説しているので、こちらも合わせてチェックしてみましょう!
チョコレート検定についてのまとめ
チョコレート検定のまとめ
- チョコレートに興味を持っている人には最適な検定
- 出題は基本的に公式テキストから。ただし、プロフェッショナルは専門書による知識も得ておく必要がある
- 新しい検定なので、話題性は高い
- 食品系の職場に勤めている人におすすめ
チョコレート検定は、普段何気なく食べているチョコレートに深みを与えてくれる検定です。チョコレートを食べるのが好きな人は、ぜひ挑戦してみてください。
もちろん、チョコレートが好きでなくても、チョコレートの歴史や商品として店頭に並ぶまでの過程がわかるので、深い知識をつけられます。趣味の世界を広げたい人にもおすすめの検定です。
少しでも興味を持った人は、公式テキストを購入して受験してみてください。きっとそこからチョコレートに対する見方に深みを加えることができます。