日本茶インストラクターってどんな資格?難易度・試験概要・勉強法まで全て解説!

「日本茶インストラクターに興味があるけれど、難易度やメリットがわからないから一歩が踏み出せない…」

そのように思っている方は多いのではないでしょうか。

日本茶は、今や世界に発信できる魅力を持った日本の文化です。日本茶インストラクターの資格は今後需要が増していくことが予想されます

今回は日本茶インストラクターの資格について、難易度やメリットをはじめ、勉強時間や受験資格、合格ラインなどあらゆる情報をまとめました。

読み終わった頃には日本茶インストラクターの勉強にすぐ取り掛かれるような内容になっています。ぜひご参考下さい!

日本茶インストラクターについてざっくり説明すると

  • 日本茶インストラクターの難易度はやや高め
  • 日本茶に携わる仕事をしている人にはメリットの多い資格である
  • 独学でも通信講座でも勉強できる

日本茶インストラクターってどんな資格?

夕日とビン

日本茶インストラクターは、日本茶についてのあらゆる知識を持っていることを証明できる資格です。「茶ムリエ」と称されることもあります。

日本茶の全てにわたる知識を持ち、その技術を消費者、さらに初級指導者である日本茶アドバイザーにも指導できるようになることが資格の目標となります。

日本茶インストラクターの主催団体

日本茶インストラクターは、NPO法人日本茶インストラクター協会が認定する資格です。

日本茶インストラクター協会とは「日本茶の更なる普及活動の推進を行うことにより、歴史ある日本茶文化の継承と新たなる茶文化を創造し、より広く健康と文化および教育の向上に寄与する」ことを目的として設立されました。

つまり日本茶インストラクターはNPO法人主催の資格です。営利が絡まない公益性の高い活動が主な目的です。

日本茶インストラクターの活動

日本茶インストラクターの資格を取ると、以下のような活動ができます。

  • 日本茶教室の開催
  • 学校・カルチャースクール等の各種講師
  • 日本茶カフェプロデュース
  • 通信教育添削講師
  • 日本茶アドバイザーの育成

今、”日本茶”が見直されている!

昨今の健康ブームにより、近年日本茶の魅力が徐々に見直されてきています。

日本茶の持つ健康効果だけでなく、味わうことでのくつろぎの空間づくりやおもてなしなど、日本の文化を含めた魅力が再確認されています

日本茶インストラクターの資格試験は、は1999年からこれまでに13,000人が受験しています。はじめは男性の受験が多かったのですが、最近は女性の受験者もかなり増えてきています。

都道府県別に見ますと、静岡県にお住いの方の受験者が飛び抜けて多いというデータがあります。静岡県は日本屈指のお茶の産地ですから、県民の方の意識も高いことがうかがえますね。

日本茶インストラクター認定試験の試験概要・難易度

データを示すパソコン

日本茶インストラクター認定試験の概要や難易度をご紹介します。

受験を検討されている方もそうでない方も、ぜひご参考ください。

日本茶インストラクター認定試験の試験範囲と出題形式

日本茶インストラクター認定試験の試験範囲は二段階に分かれています。

まずは一次試験として、マークシート(五肢択一方式)による筆記試験が行われます。試験内容は以下のようなものです。

  • 茶の歴史
  • 茶業概要
  • 茶の製造
  • 茶の利用
  • 茶の化学
  • 茶の品質審査と鑑定
  • 茶の健康科学
  • 茶の淹れ方
  • インストラクション技術

こちらに合格しますと、次は二次試験となります。 二次試験は実技となっており、茶鑑定試験やインストラクション実技試験を経て、合否が判定されます。

日本茶インストラクター認定試験の合格率、合格ライン

日本茶インストラクター認定試験の近年の合格率は、概ね25~35%となっています。

つまり受験者の7割近くの人が落ちる試験ということになりますので、難易度は比較的高いと言えるでしょう。それでもこの資格にメリットを感じる志望者が多く受験しています。

合格ラインは総合点で70点以上、および各科目の正解率が50%以上とされています。

日本茶インストラクター資格を取ることをおすすめする人

日本茶インストラクターの資格は、以下のような方におすすめです。

  • 日本茶に対する興味関心が高い方
  • 食育に興味関心が高い方
  • 日本茶のプロとして教育活動に携わりたい方
  • 日本茶に関する業務に携わる方
  • 将来、日本茶カフェなどの開業に興味がある方

日本茶に関わるお仕事をしている方だけでなく、これからそういった分野への転職を考える方にも良い資格と言えるでしょう。

取得者数の少ない珍しい資格でもありますので、資格を持っていることで話題づくりになることも考えられます。

必要な勉強時間はどれくらいか

日本茶インストラクターの勉強内容はかなり専門的な分野となりますので、元々の素養がどれくらいあるかによって勉強時間は変わってきます。

お茶に関する仕事をしている方であれば基礎知識や技術は概ね身に着いているでしょうから、確認や探求のみに勉強時間を使うことができるでしょう。

しかし素人レベルの知識の方ですと、基礎の部分からしっかり学ぶ必要があります。それなりの時間を取ることが必要だと考えてください。

日本茶インストラクターになるための勉強法

砂時計

日本茶インストラクターの試験を受けるためには、市販されている本での独学もできます。一例としては下記のような本があります。

  • 「知識ゼロからの日本茶入門」山上昌弘 (幻冬舎)
知識ゼロからの日本茶入門
1430円
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1430円

ただ、試験自体は日本茶インストラクター協会実施の通信講座で配られるテキストから出題されます。どちらかと言うと通信講座を受けることが合格への近道となるでしょう。

通信講座については次の段落で詳しくご紹介します。

通信講座が存在

日本茶インストラクター通信講座」は、日本茶インストラクター協会が実施している講座です。公式HPから申し込みが可能です。

資格を認定している協会の通信講座ですから、テキストや映像教材などのツールも充実していますし、総合的な内容を在宅で学習することができます。

茶鑑定セットのような専門的な教材も入っていますので、これから日本茶について学びたいという方にもおすすめできます。

通信講座を終了すると日本茶アドバイザーに!

日本茶インストラクター通信講座は、リポートによる添削を受けることができるのが強みです。第三者からのアドバイスを得ることで修得の状況をご自身でも確認できるでしょう。

修了の基準に達しますと、申請するだけでで日本茶の初級資格である「日本茶アドバイザー」を取得することができます。

受付期間、受講料

日本茶インストラクター通信講座の受付期間は、4月1日~9月下旬となっています。この期間以外は申し込めないので注意してください。

受講料は税込みで¥77,000となります。

標準的な学習期間は4~6ヶ月程度とされています。

日本茶インストラクター認定試験の試験日程・会場・申し込み方法

さまざまな書類

日本茶インストラクター認定試験の日程や申し込み方法などを確認しておきましょう。

認定試験は年に一度

日本茶インストラクター認定試験は、年に一度行われています。 一次試験は11月、二次試験は2月となっています。

ちなみに2020年度の試験は第一次試験が2020年11月8日(日)、第二次試験が2021年2月7日(日)でした。例年このくらいの時期が試験実施の目安となるでしょう。

ちなみに、当然ではありますが二次試験は一次試験合格者のみに実施されます。

試験会場について

2020年度試験会場は札幌・仙台・東京・静岡・名古屋・京都・広島・福岡・鹿児島で試験が実施されました。

会場については毎年異なる場合がありますので、試験要項を確認の上で備えてください。試験要項は毎年7月初旬に上がる予定です。

なお申込み期間は、2020年は9月1日~30日でした。他の年度につきましてはその都度ご確認ください。

日本茶インストラクター認定試験に受験資格はある?受験料は?

日本茶インストラクター認定試験は、20歳以上であればどなたにでも受験資格があります。

それ以外の資格は特に必要ありませんが、強いて言えば日本茶に対する興味、そして愛情を持っているとなお良いでしょう。実技もありますので、日本茶に対する思い入れが試験官に伝わるはずです。

受験料は22,000円と少し高めですが、それだけの価値がある資格となっています。

改めて考える日本茶の歴史と魅力

桜の花

ここで、日本茶の歴史や魅力について再確認しておきましょう。

日本茶インストラクターという資格への興味も深まるかもしれません。

発祥は中国

いわゆる日本茶の発祥は中国とされており、日本に入ってきたのは奈良時代です。

この時代は中国からの文化を取り入れようとする動きが強く、遣唐使や留学僧によって持ち込まれたと言われています。

日本茶は今でこそ日本のお茶という言い方をしますが、そもそもは緑茶を表します。その後色々な種類のお茶ができるようになり、今では玉露、かぶせ茶、玉緑茶、番茶など色々な種類の日本茶を飲むことができます。

世界からも注目されている

つい最近までは、緑茶は日本や中国を中心としたアジア圏でしか飲まれていませんでした。

しかし近年、日本茶に含まれる成分が健康に大変良い効果をもたらすことがわかってきました。さらに和食が世界無形文化遺産に登録されたことで日本の食事が世界に大きく注目されます。

この流れに沿うように今、日本茶が世界から大変注目されています。日本茶インストラクターの資格も同様に、かなりの注目を集めるようになっています。

日本茶インストラクターと合わせて取りたいおすすめ資格

パソコンを見る二人の子供

日本茶インストラクターと合わせて取ることをおすすめしたい資格として、第一に挙げられるのが「日本茶アドバイザー」です。

こちらは先ほどもご紹介した通り、日本茶インストラクターの通信講座内で取得することができます。初級資格としてぜひ持っておきましょう。

他にもこのような資格がおすすめ

  • 日本茶検定
  • チョコレート検定
  • ごはん検定
  • パンシェルジュ検定

日本茶検定も、日本茶インストラクター協会が実施しています。年に3回インターネットで受験できるという簡単なものですので、興味のある方はぜひ受験してみてください。

また、チョコレートやごはん、パンなど食に根差した検定は日本茶とセットになることも多いためおすすめです。

嗜好品や食文化、歴史といった内容に興味がある、もしくは食品分野の仕事への転職を考える方にとっても、こうした資格を持っていることは強みになるはずです。

日本茶インストラクターまとめ

日本茶インストラクターまとめ

  • 日本茶インストラクターの合格率は25~35%なので難易度は高め
  • 難易度が高い分持っていること自体にメリットがあると言える
  • 勉強するには日本茶アドバイザーも取得できる通信講座がおすすめ

日本茶インストラクターの資格についてをご紹介してきました。

日本が誇れる文化である日本茶の魅力を発信できるという大変有益な資格となっています。ぜひ取得を目指してみてはいかがでしょうか。

今よりもワンステップ上のあなたを目指してみてください!

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