スタディングと診断士ゼミナールはどっちがおすすめ?安さや教材を元受講生が徹底比較
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中小企業診断士
平井東
「スタディングと診断士ゼミナールはどちらがおすすめ?」
「それぞれの教材の内容や値段などを知っておきたい!」
こんな疑問をお持ちの方は多いのではないでしょうか?
中小企業診断士の講座というと「スタディング」と「診断士ゼミナール」が有名ですが、どちらのほうが良い講座なのかしっかり比較してから受講を決めたいですよね。
そこでこの記事ではスタディングと診断士ゼミナールを、教材の内容や値段などについて、元受講生の視点から徹底比較していきます。
スタディングと診断士ゼミナールをざっくり比較すると
- 価格面ではどちらも同じくらい安い
- どちらもスマホ学習が可能だが内容の利便性に差がある
- 頻出分野を効率良く学習するならスタディング、じっくり学習したいなら診断士ゼミナールがおすすめ
- それぞれのサポート内容なども比較しながら自分に合うほうを選ぶべし
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スタディング(通勤講座)と診断士ゼミナールの特徴比較
早速、スタディングと診断士ゼミナールの中小企業診断士講座を、両方の講座の元受講生の感想や実体験を元に比較していきます。
まずは価格やカリキュラム、合格実績などを表にまとめましたのでご覧ください。
項目 | スタディング | 診断士ゼミナール |
---|---|---|
価格(税込) | 53,900円(スタンダード) | 59,780円(プレミアムフル) |
カリキュラム | 学習範囲を絞り短期合格を狙う | 十分量の時間をかけてしっかり学習 |
講義時間 | 約136時間(1次2次スタンダードコース) | 約270時間 |
質問対応 | あり(スタンダードコースは5回) | あり(回数無制限) |
合格実績 | 2次試験合格者247名 (令和5年度実績) |
一次試験:合格者数438名・合格率74.0% 二次試験:合格者数156名・合格率35.6% (すべて2021年度実績) |
ここからは、価格については100,000円前後の講座も多い中小企業診断士講座の中で、2社とも5万円台と非常にリーズナブルな価格を誇ります。
ただ、その講座の特徴は2社それぞれで大きく異なります。
スタディング中小企業診断士講座の特徴
画像出典:スタディング公式HP
「スタディング」の中小企業診断士講座には、以下のような特徴があります。
- スマホによる学習ができ、利便性が非常に高い
- スキマ時間を利用できるため無理のない学習が可能
- 頻出範囲を集中的に学習し、短期間で合格を狙えるカリキュラム
- AIによる学習アドバイス・プランニングがあるため学習がはかどる
- 質問の対応回数は制限あり
スタディングの中小企業診断士講座における最大の特徴は、スマホでインプットとアウトプット、全ての学習が完結できる点です。
スマホ学習ができれば忙しい方でもスキマ時間を有効活用できますので、スムーズに学習を進めることができるでしょう。
カリキュラムも、試験で頻出範囲に絞って学習できるような設計になっています。最短ルートでの合格を目指す方にはマッチした内容になっていると言えるでしょう。
診断士ゼミナールの特徴
画像出典:診断士ゼミナール公式HP
「診断士ゼミナール」の中小企業診断士講座には、以下のような特徴があります。
- 最長3年間まで無料で受講延長できる
- 最大で30,000円の合格お祝い金アリ
- 講義時間が多いため内容をしっかり理解できる
- テキストがフルカラーのため記憶定着率に期待できる
- 質問の対応回数は無制限
診断士ゼミナールの中小企業診断士講座は、多くの受講生が費用負担を気にせずに学習を続けられるように、色々な特典があります。
例えば「3年間受講延長無料制度」「合格お祝い金制度」さらには「不合格者の返金制度」と、経済面での保証がかなり手厚くなっています。
コスパよく学習を進めたい方には、診断士ゼミナールのほうが向いていると言えるでしょう。
スタディングと診断士ゼミナールはどっちが安い?
次に、スタディングと診断士ゼミナールの価格を比較していきます。
それぞれの主要講座の価格を表にまとめましたのでご覧ください。
講座 | コース名 | 価格(税込) |
---|---|---|
スタディング | 1次2次合格コース スタンダードコース | 53,900円 |
診断士ゼミナール | 1次2次試験プレミアムフルコース | 59,780円 |
主要講座の価格を見ると、スタディングと診断士ゼミナールはほとんど同じ価格と言えます。
以下では、主要講座以外の価格についても比較していきますね。
スタディングの価格表一覧
スタディングの中小企業診断士講座は、各コースごとに以下のような価格になっています。
コース | 価格(税込) |
---|---|
1次2次合格コース ミニマムコース | 48,400円 |
1次2次合格コース スタンダードコース(Q&Aチケット5枚付) | 53,900円 |
1次2次合格コース コンプリートコース(Q&Aチケット10枚付) | 69,300円 |
1次2次合格コース パーフェクトコース(Q&Aチケット50枚付) | 79,800円 |
スタディングの中小企業診断士講座で一番安価なのが「ミニマムコース」で、48,400円(税込)から受講を開始できます。ただしミニマムコースでは十分な対策ができるとは言えないので、あまり受講する人は多くないです。
受講生が最も多く人気があるのが「スタンダードコース」で、価格は53,900円(税込)です。
他社の中小企業診断士講座は、オンライン講座でも多くが10万円程の価格設定になっています。それを踏まえるとスタディングは非常にコスパが良いと言えるでしょう。
科目別コースで受講料を抑えるのがおすすめ
画像出典:スタディング公式HP
中小企業診断士の1次試験対策が目的の場合、スタディングの科目別コースを活用すればピンポイントで対策講座を受講でき、費用が抑えられます。
科目別コースは以下のとおりで、全て税込14,300円で受講できます。
- 企業経営理論
- 財務・会計
- 運営管理
- 経営情報システム
- 経済学・経済政策
- 経営法務
- 中小企業経営・政策
2年目以降に特定の科目を対策したい場合も、これらのコースを選択すれば不足している科目だけコスパ良く学習できます。ご自身に必要なコースを自由に選びましょう。
科目別に分かれたコースは診断士ゼミナールにはありませんので、特定の科目の合格を狙いたい方にはスタディングのほうがおすすめできるでしょう。
診断士ゼミナールの価格表一覧
次に、診断士ゼミナールの中小企業診断士講座の価格を表にしましたのでご覧ください。
コース | 価格(税込) |
---|---|
1次2次プレミアムフルコース | 59,780円 |
1次試験コース | 51,200円 |
2次試験コース | 27,280円 |
診断士ゼミナールでは、中小企業診断士の試験対策をフルに行いたい場合でも59,780円(税込)と非常に安く受講できます。
スタディングもかなり安い価格設定でしたが、診断士ゼミナールも価格面では引けを取りません。
単純な価格の比較ではどちらも非常にコスパが良いと言えます。
受講延長制度・不合格者返金保証付き
画像出典:診断士ゼミナール公式HP
診断士ゼミナールの中小企業診断士講座では、価格面の利便性の他に「3年間受講延長無料制度」と「不合格者返金制度」がおすすめのポイントとして挙げられます。
資格講座の受講の際、決められた受講期間だけでは時間が足りなかったり、学習量を十分に確保できないなどの不満が出やすいものです。
しかし診断士ゼミナールなら、最大3年間までは受講期間を無料で延長できます。仕事や学業などで忙しく学習時間が十分に取れない可能性がある方は、ぜひこの制度を利用してください。
また、合格者ではなく「不合格者」にも返金がなされるケースは非常に珍しいため、受講生のことを思いやったサポートが充実していると言えるでしょう。
ただし、不合格者返金制度を利用するには以下の条件を満たす必要があります。
- 受講年度の9月以降に1次2次プレミアムフルコースを申し込んだ人
- 対象試験年度の1次試験で7科目の合格基準点の95%(399点以上)だった、もしくは2次筆記試験で合格基準点の95%(228点以上)だった人
上記の得点は「合格基準点の9割5分」が基準になっており、これらの条件を満たせば20,000円の返金が受けられます。
返金は、あくまでも「それなりの学力はあるものの惜しくも合格できなかった場合」に限られています。適用は狭き門ですが、それでも受講の損金をカバーできるという点ではおすすめですので、ぜひ検討してみてください。
2社とも合格お祝い金が存在
画像出典:スタディング公式HP
スタディングと診断士ゼミナールは、2社とも「合格お祝い金」があります。各社の内容は以下のとおりです。
講座名 | 内容 | 対象講座 |
---|---|---|
スタディング | 該当年度の中小企業診断士2次試験に合格すると10,000円がもらえる | 1次2次合格コースのミニマムコース/スタンダードコース/コンプリートコース |
診断士ゼミナール | 受講から3年以内に1次・2次試験に合格すると30,000円がもらえる | 1次2次プレミアムフルコース |
合格お祝い金の額で見ると、スタディングは1万円、診断士ゼミナールは3万円と診断士ゼミナールに軍配が上がります。
また、診断士ゼミナールは受講開始年度の試験を含めて3回目の受験までに合格すれば要件を満たせますから、チャンスも多いです。
合格お祝い金の額は合格へのインセンティブの高さを表します。お祝い金制度の充実度で選ぶなら、診断士ゼミナールのほうがおすすめできるでしょう。
講義スタイルは正反対
ここまでにご紹介してきたとおり、スタディングと診断士ゼミナールは価格面ではかなり似ていると言えます。
しかし講義スタイルや配信方法の特徴は正反対と言えるほど違います。
それぞれの講義スタイルについて解説しますので、ご自身に合った講義はどちらなのかをしっかり考えてみてください。
頻出内容に絞った解説が売りの講義
画像出典:スタディング講義動画
「スタディング」の講義スタイルは、試験で出やすい箇所に的を絞った内容になっているのが特徴です。
仕事などで忙しくて学習時間が取れない方でも短期で合格を目指せるという点において、非常に魅力的と言えるでしょう。
スタディングがまとまった講義内容になっていることは、講義の量を見ると明確にわかります。
以下はインプットとアウトプットを一通り行える「スタンダードコース」の講義予定時間を表にしたものですのでご覧ください。
講義名 | 講義回数 | 講義時間 |
---|---|---|
合格戦略講座 | 9回 | 約6時間 |
簿記入門講座 | 14回 | 約3時間 |
1次基礎講座 | 58回 | 約58時間 |
実践フォローアップ講座 | 49回 | 約18時間 |
2次合格メソッド講座 | 8回 | 約5時間 |
2次試験事例Ⅳ演習講座 | 15回 | 約5時間 |
2次基礎講座 | 25回 | 約39時間 |
上記のとおり、スタディングの講義時間は全体でも122時間となっており、後述する診断士ゼミナールと比較するとかなり短いです。
しかし大切なポイントを押さえることで、限られた時間の中でも効率良く学習することができます。短期間で実力をつけたい方におすすめです。
以下の動画にて、スタディングの実際の講義の様子をご体感ください。
基本から応用までボリューム満点の講義
画像出典:診断士ゼミナール公式HP
「診断士ゼミナール」はスタディングとは異なり270時間もの学習時間が取られていて、非常にボリューミーな内容になっています。
スタディングの2倍以上の講義時間がありますから、まんべんなくしっかりと内容を学習したい方に向いていると言えるでしょう。
講義では図やイラスト、アニメーションなどが活用され、複雑な内容もスムーズに理解できるようになっています。
このような講義により、全体の内容を確実に理解することができるので、時間をかけて学習したい方や理解度を重視する方には診断士ゼミナールがおすすめです。
以下の動画にて診断士ゼミナールの実際の講義の様子を体感してみてください。
講義の配信方法も比較
スタディングと診断士ゼミナールは、両方とも講義の配信動画をスマホで視聴可能です。
通勤時や家事の合間などのスキマ時間を利用できるという点では2社ともに同じですので、どちらを受講しても共通のメリットを享受できるでしょう。
しかし動画の配信方法を比較すると、利便性の面でスタディングが勝ります。それぞれの配信方法は以下のとおりです。
講座 | 配信方法 |
---|---|
スタディング | ストリーミング・DL形式 |
診断士ゼミナール | DL形式 |
スタディングはアプリを利用したストリーミング配信が可能で、通信量が気になる方はDL形式を利用するなど、個々の環境に合わせて配信方法を選べます。
それに対して、診断士ゼミナールはDL形式のみとなっています。
携帯端末の記憶容量が気になる方のニーズにも応えているという点で、スタディングのほうに軍配が上がると言えるでしょう。
テキストの内容・方針も大きく異なる
講義動画と同じく、テキストの内容にも2社間で大きな違いがあります。
どちらが良い悪いというよりも好みの問題と言えますので、以下の特徴をそれぞれよく読み、自分に合うほうを選んでください。
試験で頻出の箇所を優先的に学べるテキスト
画像出典:スタディング中小企業診断士講座
「スタディング」は最短合格のためにカリキュラムの内容を絞っているという性質上、テキストは試験に必要な知識を中心に構成されています。
各単元の導入部分には1・2次試験での重要度が星の数で表され、過去問での出題実績がわかるようになっています。これは合格に必要な知識を優先的に学習したい方には非常に役立つでしょう。
また、大切なポイントはカラーリングされているためわかりやすく、単元内でどこに時間を割くかという計画も立てやすいです。
学習マップで記憶定着率アップ
画像出典:スタディング公式HP
スタディングには、覚えるべき内容を整理してビジュアルで表現した「学習マップ」が導入されています。
学習時間をそれなりに取っても、知識を自分のものにできなければ意味がありません。
学習マップならあらかじめ学習内容が教材に整理してまとめられていますので、これを利用すれば短期間の学習でも記憶の定着度を上げることができます。
インプットの時間が短縮できればその分アウトプットに割く時間を増やすことができるので、合格に必要な学力を最短ルートで身につけられるでしょう。
詳しい説明と図表の多さが売りの教材
画像出典:診断士ゼミナール公式HP
「診断士ゼミナール」の教材は講義時間の多さに比例して、内容も非常に充実しています。図表やイラストがテキストの随所にちりばめられており、解説も丁寧です。
スタディングは的を絞ったシンプルな構成が売りでしたが、診断士ゼミナールのほうはかなり情報量が豊富です。
図表やイラストを豊富に用いることで直感的な理解や記憶につながりやすく、後々の復習にも大きく役立ちます。
学習のとっかかりの材料が多いほうが良いと考える方には非常におすすめできるでしょう。
2社ともオンライン上の教材が基本
スタディング、診断士ゼミナールともに、テキストはオンラインで使用することを前提に、PDFファイルで提供されます。
紙のテキストがも有料で購入できますが、標準装備ではありませんので注意してください。
スキマ時間で学習を進める場合、講義だけでなく教材もオンラインでチェックできるのはとても便利です。
ただ、デジタルのテキストは自由な書き込みがしづらいため、紙のテキストのほうが使いやすいと考える方も一定数います。追加費用がかかる点のみ注意が必要ですが、紙を利用したい方はぜひ購入して役立ててください。
問題集はスタディングの方が豊富
次は、スタディングと診断士ゼミナールの「問題集」を比べてみます。
2社の講座についてくる問題集は以下の表のとおりです。
講座名 | 内容 |
---|---|
スタディング | スマート問題集 過去問セレクト講座 1次試験過去問集(2年分) 合格模試(オプション) |
診断士ゼミナール | 1次問題演習講座 1次試験過去問集(5年分) |
上記の表を見ると、問題集のラインナップではスタディングのほうが優れています。
ただ、直近の過去問の年数を見ると、診断士ゼミナールのほうが勝っているとも言えます。
色々な問題でアウトプットを積みたい方は「スタディング」、過去問の研究に比重を置きたい方は「診断士ゼミナール」など、個々のスタンスによってどちらを利用するか決めると良いでしょう。
以下では、各問題集の中でも特筆すべきものを講座ごとに分けてご紹介していきます。
厳選過去問を抽出した「過去問セレクト講座」
スタディングの講座には、頻出テーマ別に過去問が抽出された「過去問セレクト講座」がついています。
過去問演習の際、全ての問題を解くやり方をすると、特に重要ではない問題が含まれていることも多いでしょう。不必要に演習量を増やす原因にもなりえますし、あまり効率的とは言えません。
しかしスタディングの問題集なら必要に応じて頻出問題だけを解くことができます。
アウトプットの時間を多く取れないことが心配な方でも、スタディングの問題集を使えばおさえておきたい部分の練習が十分にできるでしょう。
過去5年分の解説講義が付属
診断士ゼミナールには、1次試験の各科目5年分を網羅した過去問がついてきます。詳細な解説もついているため、演習によってどんどん実力を養うことができるでしょう。
試験本番では全体の時間配分も重要ですので、試験傾向を肌で感じる機会を作っておくと当日にも役立ちます。
本番さながらの試験対策をしたい方には、診断士ゼミナールの問題集が役立つでしょう。
両社のサポート体制を徹底比較
通信講座ではサポート体制の充実度も大切なポイントです。
そこでこの段落ではスタディングと診断士ゼミナール、両者のサポート体制を比較していくことにしましょう。
スタディングは学習管理機能が充実
「スタディング」には、診断士ゼミナールにはない学習管理機能が数多くあります。
具体的な機能を表にまとめましたので、まずはご覧ください。
機能名 | 内容 |
---|---|
学習フロー | 最適な学習順を示してくれるため効率がアップする |
学習レポート | 学習時間と進捗状況が一目でわかるように可視化 |
勉強仲間機能 | 仲間と一緒に頑張ってモチベーションアップできる |
AIマスター | AIが最適な学習の進め方を案内してくれる |
AI学習プラン | AIが個々に合った学習プランを作成してくれる |
通信講座でネックになりやすい進捗管理も、上記のようなスタディングの機能を利用すれば適切に行えるでしょう。
以下ではスタディングのサポートのうち、特に便利なものをご紹介します。
AIによる学習アドバイスが充実
画像出典:スタディング中小企業診断士講座
スタディングには、「AIマスター」「AI学習プラン」という2つのAI機能が用意されています。
そのうち資格Timesで特におすすめしたいのは「AI学習プラン」です。
中小企業診断士の試験は範囲が広く、自分の環境に合った学習計画を立てるのはかなり難しいとされています。
しかし「AI学習プラン」を活用すれば、AIが最も効率の良い学習計画を立ててくれます。資格試験初心者の方でも進むべき方向を間違えずに済みますから、ぜひ存分に活用してください。
モチベーション維持に一役買う「学習レポート」
画像出典:スタディング中小企業診断士講座 学習レポート
スタディングの特筆すべき機能としては「学習レポート」が挙げられます。
学習レポートでは、学習時間や講座の進み具合が棒グラフと折れ線グラフを使って表されます。
学習の進捗度が可視化されるため、自分への励みになるのはもちろん、少しさぼってしまっている時も危機感を促してくれるため役立つことでしょう。
質問対応は診断士ゼミナールの方が充実
一方、質問対応においては診断士ゼミナールのほうが優位と言えます。
それぞれの質問対応状況をまとめましたので、まずはご覧ください。
講座名 | 対応状況 |
---|---|
スタディング | 回数制限あり ・スタンダードコースの場合:5回 ・コンプリートコースの場合:10回 ・パーフェクトコースの場合:50回 |
診断士ゼミナール | 質問無制限 |
スタディングの質問対応は回数制限ありなのに対し、診断士ゼミナールは無料で無制限に質問することができます。
質問対応については、診断士ゼミナールの方が優位に立っていると言えるでしょう。
診断士ゼミナールは回答も非常に丁寧で、一人一人の受講生に寄り添う姿勢がしっかり感じられます。
スタディングでも質問すればしっかり答えてくれますが、回数制限がありコースによっては使い所を見極める必要が出てくる点には注意が必要です。
翌年度以降のサポートも診断士ゼミナールに軍配
資格試験は、いくら勉強しても不合格になってしまうこともあるでしょう。
このような場合に備えて、スタディング、診断士ゼミナールともに不合格者への翌年度以降のサポートが用意されています。
まずは各社の対応をご覧ください。
講座 | 対応 |
---|---|
スタディング | 更新版が購入できる(17,600~25,300円(税込)) |
診断士ゼミナール | 3年間受講延長無料制度 |
上記の内容を比べると、診断士ゼミナールの良心的な対応が高く評価できます。
診断士ゼミナールでは、1年目にしっかり費用を支払っていれば2年目、3年目は無料で最新の講座を受講できます。(ただし、紙のテキストやDVDなどのオプションは有料です。)
通信講座会社は全体的に、翌年以上の受講に割引などの軽減措置はあっても完全に無料としているところはほとんどありません。
2~3年かけてじっくりと実力を養いたいと考えている方には、非常に有利なシステムであると言えるでしょう。
実績は両者共に非常に優れている
両講座の受講生合格実績は次の表の通りです。
講座名 | 合格実績 |
---|---|
スタディング | 二次試験:167名の合格体験談を掲載中 (令和4年度実績) |
診断士ゼミナール | 一次試験:合格者数438名・合格率74.0% 二次試験:合格者数156名・合格率35.6% (すべて令和3年度実績) |
スタディング・診断士ゼミナールともに、高い合格実績を叩き出していること上記の表の数字から読み取れます。
よって、両講座のカリキュラム・テキスト作りの正当性が証明されたといえるでしょう。実績に大きな差異はないため、講座選びの際にはオンライン学習の利便性や価格などその他の要素を吟味した上で講座を選択することをおすすめします。
スタディングならではの強み
ここからはスタディング、診断士ゼミナールそれぞれの強みを見ていきましょう。
まずはスタディングならではの強みをご紹介します。
最短ルートでの学習に長けている
スタディングでは「最短合格」の実現を重視してカリキュラム構築が行われています。そのため、学習コンテンツのクオリティは非常に高いです。
学習内容は頻出度の高いものから厳選されており、優先度も教材を見れば一目でわかります。体系的に知識がまとまった学習マップも、全体の学習クオリティの向上に役立っています。
忙しい中で合格を目指す方に、徹底的に寄り添った講座であると言えるでしょう。
学習管理機能が秀逸
スタディングのスマホ機能の中でも「学習管理機能」は診断士ゼミナールにはない機能として高く評価できます。
通信講座の場合、学習管理は基本的に自分で行うものです。しかしスタディングではAIが自動で個々の学習プランを提案してくれます。
提示されたガイドに従えばスムーズに学習が進むようになっていますので、自力での学習管理が難しいと思う方にはスタディングがおすすめできるでしょう。
診断士ゼミナールならではの強み
次に、診断士ゼミナールならではの強みについても解説します。
良心的な学習サポート
診断士ゼミナールには、受講生が合格まで到達できるような各種学習サポートが充実しています。
特に「無制限の質問対応」「3年間受講延長無料制度」の2つは、スタディングと比べて大きく勝っていると言えます。
通常は、こうしたサポートは運営側の金銭的負担が大きく実施が難しいとされています。それにもかかわらず実装しているという点を考えると、診断士ゼミナールがいかに受講者の合格を強く願っているかわかることでしょう。
受講生へ献身的なサービス提供を行っているという点は、かなり高く評価できます。
講義量は大手予備校並み
診断士ゼミナールは通信講座でありながら、十分すぎるほどの学習量が確保されています。
頻出かそうでないかにかかわらず学習範囲の内容を網羅できますから、抜け落ちがなく着実に知識を構築できる点は大きな強みです。
中小企業診断士試験合格に向けて盤石の態勢を固めたい方にとって、大手予備校並みの講義量は非常に頼りになるものと言えるでしょう。
スタディング・診断士ゼミナールの悪い点
スタディングと診断士ゼミナールは両社ともに優れている反面、マイナスポイントもいくつかあります。
スタディングと診断士ゼミナール、それぞれの悪い点について解説していきます。
スタディングの悪い点
スタディングで挙げられる「悪い点」は、以下のとおりです。
質問は回数制限あり
スタディングでは、コースによって5~50回の質問機会が付与されており、質問回数は制限されています。
一方、診断士ゼミナールは回数無制限で質問が可能なので、質問が制限されている点は大きなネックポイントとなります。
ただ、スタディングの講座は講義やテキスト内で可能な限り疑問点を解消するような説明がなされているため、過度に心配する必要はありません。
金銭面のリスクヘッジが不十分
スタディングを2年目以降に再受講したい場合、2万円以上の費用が必要です。
他の講座と比較すれば安価ではあるものの、診断士ゼミナールと比べると大きく劣ってしまうでしょう。
一発合格が出来なかった場合に家計に負担を掛けたくない方は診断士ゼミナールのほうが安心して受講できるため、おすすめです。
診断士ゼミナールの悪い点
次に診断士ゼミナールで挙げられる「悪い点」もご紹介します。
スマホでの学習機能に乏しい
診断士ゼミナールのスマホ学習ツールは、テキストの閲覧と講義視聴のみです。演習や学習管理は従来通り自分で行う必要があります。
学習手段がスマホひとつで完結しないという点は、忙しい方には特に不便に感じられるでしょう。
外出先での学習がメインになると想定される場合は、スマホで不自由なく学習を進められるスタディングのほうがおすすめです。
実績面で劣る
合格者の声の数で見ると、診断士ゼミナールの実績はスタディングと比較してやや劣っていると考えられます。
実績を重視する方は、合格者の声が多いスタディングを先に検討したほうが良いでしょう。
ただ診断士ゼミナールにも、数ではスタディングに劣るものの合格者の声は多く寄せられています。それなりの実績は確実にありますから、この点も鑑みて比較を行ってください。
スタディングと診断士ゼミナールどちらがおすすめ?
スタディングと診断士ゼミナール、各講座の受講に向いているのはどのような方なのでしょうか。
それぞれの特徴をご紹介します。
スタディングの講座受講に最適な人の特徴
スタディングの受講をおすすめしたいのは、以下のような方です。
- 学習を最短ルートで効率良く進めたい方
- スマホ学習を中心にしたい方
- 合格実績が気になる方
スタディングは、忙しくて学習時間の確保が難しい方でも合格を目指せるカリキュラム構成が特徴です。
合格に必要な実力を効率良く身につけたいと考えている方には、特におすすめできるでしょう。
またスタディングはスマホ学習において、診断士ゼミナール以外の講座と比較しても随一のクオリティを誇ります。外出先での学習が中心になる方には強くおすすめできると言えます。
診断士ゼミナールの講座受講に最適な人の特徴
診断士ゼミナールの受講をおすすめしたいのは、以下のような方です。
- 腰を据えてじっくりと学習に取り組みたいと考えている方
- コスパの高さを重視して講座を選びたい方
- 質問対応の充実度を重視したい方
診断士ゼミナールはスタディングとは反対に講義量がかなり多く、予備校並みの学習量が期待できます。しっかりと腰を据えて学習に取り組むという正統派のスタイルを求める方には適しているでしょう。
一定以上の勉強時間を確保できる方や、必要十分量の学習を行いたい人には非常におすすめできます。
質問対応など、受講生へのサポートが破格の安さで提供されていますから、コスパを重視したい人にも向いていると言えるでしょう。
スタディングと診断士ゼミナールの口コミ・評判
人気の中小企業診断士講座であるスタディングと診断士ゼミナールには数多くの口コミが寄せられています。
以下ではそれらの内容の一部をご紹介していきます。
スタディングの評判・口コミ
スタディングのおかげで、幅広い分野の知識を効率良く、体系的に学ぶことができました。
机に向かって本を広げて学習する、全員一斉に教室で授業を受けるというスタイルが昔から嫌いで、スキマ時間を活用して好きな時に好きなだけスマートフォンで学習ができるスタディングは私にとってとても肌に合っていました。 中小企業診断士合格者の声より
すぐにweb上から練習問題で知識の定着化に取り掛かれる点も良かったです。当初は想定していなかったメリットとして、間違えた問題にチェックを入れておける機能の存在が挙げられます。これにより復習の効率化が図れたことが、一次試験の合格に大きく寄与したと思います。 中小企業診断士合格者の声より
学習マップですね。暗記というのは、今までだと参考書などで、ひたすら見ていくようなイメージでしたが、学習マップでその知識とどの知識が繋がっているかというのが、視覚的に見てわかるので、すごく暗記が苦手な自分でもとても楽にできました。 中小企業診断士合格者の声より
総じて、短期決戦の挑戦に非常に適したプログラム構成であり、非常に満足しています。おかげさまでストレート合格でき、大変感謝しております。 中小企業診断士合格者の声より
今振り返ってみれば、経済面や勉強意欲などを考えると、スタディングとの出会いがなければ、自分は20代のうちに中小企業診断士に挑戦することがないでしょう。おかげ様で若いうちに一つ大きな目標を達成し、これからもっと大きな目標に挑戦する自信がつけられました。本当にありがとうございました。 中小企業診断士合格者の声より
スタディングの診断士講座受講者の声として、スキマ時間での学習が非常に効果的に進んだという意見や、効率的な合格に最適なカリキュラムで短期合格をつかめたというものが多く挙がりました。
スキマ学習の利便性はスタディングの大きな強みであるため、仕事や家事でなかなか時間を取れない方にはおすすめの講座であるといえるでしょう。
また、重要範囲に絞った講義や学習内容の理解が短時間で終わる学習マップ教材など、短期合格に向けて重宝する内容も盛りだくさんなので、短期間で合格を狙いたい方にもうってつけの講座です。
診断士ゼミナールの評判・口コミ
どの講義も良かったが、特に問題演習講座が素晴らしいと感じた。インプットとアウトプットの間を橋渡ししてくれるような講座であり、受験生が陥りがちな「講義を受けたけど、問題が解けない」という現象に対し、上手くサポートをしてくれていると感じた。 合格者の声より
質問回数が無制限というのも、周りに聞く人がいない受験生にとってはとてもありがたい制度で大いに活用させていただきました。 合格者の声より
そして何より、他の資格学校にはない3年間受講延長無料制度があることが診断士ゼミナールを選んだ決め手になりました。 合格者の声より
仕事が多忙であり、出張などで受験ができない恐れがあったため3年間受講ができるシステムは大変助かりました。 合格者の声より
診断士ゼミナールを受講した方の多くが、そのサポート体制の手厚さが講座受講の大きな決め手になったと述べていました。
特に「3年間受講延長無料制度」は時間を取れるか不安な社会人の方でも長期スパンで合格を目指せるサポート内容であるため、多くの方にとって重宝するものでしょう。
スタディングと診断士ゼミナールの比較まとめ
スタディングと診断士ゼミナールまとめ
- 受講価格はどちらも同じくらい安いが、総じて診断士ゼミナールの方がお得に受講できる場合が多い
- スマホ学習やその他のサポートの利便性にはそれぞれ特色がある
- 忙しい方にはスタディング、じっくり派には診断士ゼミナールがおすすめ
スタディング、診断士ゼミナールは、カリキュラムやサポートの内容は異なるものの、それぞれに特色やメリットがあります。
各講座の特徴を踏まえて自分に合った講座を選べば、きっと中小企業診断士試験の合格に必要な実力が身につくことでしょう。
今回ご紹介した内容をじっくり読み返して、ご自身の学習環境や要求に合致した講座を選んでください。そして、ぜひ一発合格を目指してくださいね。