珠算検定ってどんな資格?難易度や履歴書に書けるかまで全て解説!

更新日時 2020/05/22

「珠算検定ってどういう資格?履歴書に書ける?」

「取得メリットや就職に役立つかどうか知りたいなぁ・・・」

この記事を読まれているあなたはきっと上記のような疑問をお持ちなのではないでしょうか?

珠算検定とはそろばんを使った計算能力を求められる資格試験となります。

近年ビジネスにおいてはパソコンでの計算作業が主流になっていますが、ちょっとした計算であったり買い物などでは、そろばんの知識があれば頭の中でサクッと計算することができるようになります。

想像力が身に付きますので、日常生活において様々な効果を期待できる資格と言えます。

この記事では、珠算検定がどういう資格なのか、試験難易度や勉強法、取得メリットについて解説していきます。

珠算検定についてざっくり説明すると

  • 珠算検定はそろばんを使用した計算能力を求める資格試験
  • 受験資格は設けらていないため誰でも受験可能
  • 経理職希望の方や数字に強い人はオススメの資格

珠算検定ってどんな資格?

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珠算検定とは

珠算検定は、そろばんを使って計算能力と暗算能力について問うことを目的とした資格試験になります。要するにそろばんを使ったテストです。

珠算検定は多くの団体が実施しています。代表的なもの挙げると、日本商工会議所と日本珠算連盟が共催している「日本商工会議所主催珠算能力検定」と、全国珠算教育連盟が主催する「全国珠算教育連盟主催珠算検定」の2つです。

一般的に「珠算検定」と言えば、日本商工会議所と日本珠算連盟が共催している「日本商工会議所主催珠算能力検定」の方を指すことが多いです。

2つの珠算検定の違いを教えて

日本商工会議所と日本珠算連盟が共催している「日本商工会議所主催珠算能力検定」では、日本商工会議所が「6級~1級」を担当し、日本珠算連盟が「10~7級・準1~準3級・準初段~十段」を担当するという形式で進められています。

一方で、「全国珠算教育連盟主催珠算検定」では「15~1級・初段~十段」を取得することができます。

一般的に「日本商工会議所主催珠算能力検定」の方が難易度が高いと言われています。クラスで比較すると、日本商工会議所の珠算検定1級が全国珠算教育連盟の珠算検定2段に相当する、とされているのが一般的な基準となっています。

この記事では、世間認知度も高い「日本商工会議所主催珠算能力検定」にフォーカスして解説していきます。

全国珠算教育連盟は選択制を採用

全国珠算教育連盟主催珠算検定では準3級以上の級位検定になると、四則演算に加えて選択種目が追加されます。

選択種目では、応用計算・暗算・伝票算の中から自分の得意とする種目を選択して解答するという特徴があります。

珠算検定の難易度

難易度 珠算検定の試験難易度はどのくらいなのでしょうか?珠算検定の試験形式からレベル別の難易度について比較していきます。

珠算検定の試験形式

珠算検定の試験種目としては、掛け算、割り算、見取算の3種目なります。各種目の点数は100点満点となっており、種目毎に最低得点は設けられておらず、全体の点数で合否判定されます。

試験時間についても種目全体で計測されていますので、どの問題から取り組んでも問題ありません。試験までに本番の時間配分や解く順番などを決めておくと良いでしょう。

レベルごとの出題範囲

珠算検定のレベルごとの出題範囲について表にまとめましたのでご覧ください。平成26年度より準1級~準3級が創設されています。

出題範囲 配点 試験時間
1級 見取算10問(10口100字)、掛算20問(実法合わせて11ケタ)、割算20問(法商合わせて10ケタ) 各100点 30分
準1級 見取算10問(10口90字)、掛算20問(実法合わせて10ケタ)、割算20問(法商合わせて9ケタ) 各100点 30分
2級 見取算10問(10口80字)、掛算20問(実法合わせて9ケタ)、割算20問(法商合わせて8ケタ) 各100点 30分
準2級 見取算10問(10口70字)、掛算20問(実法合わせて8ケタ)、割算20問(法商合わせて7ケタ) 各100点 30分
3級 見取算10問(10口60字)、掛算20問(実法合わせて7ケタ)、割算20問(法商合わせて6ケタ) 各100点 30分
準3級 見取算10問(10口50字5問、60字5問)、掛算20問(実法合わせて7ケタ)、割算20問(法商合わせて6ケタ) 各100点 30分
4級 見取算10問(10口50字)、掛算20問(実法合わせて7ケタ)、割算20問(法商合わせて6ケタ) 各100点 30分
5級 見取算10問(10口40字)、掛算20問(実法合わせて6ケタ)、割算20問(法商合わせて5ケタ) 各100点 30分
6級 見取算10問(10口30字)、掛算20問(実法合わせて5ケタ)、割算20問(法商合わせて4ケタ) 各100点 30分
7級 見取算10問(2ケタ 10口20字)、掛算10問(実法合わせて4ケタ)、割算10問(法商合わせて4ケタ) 見取算100点、他各50点 20分
8級 見取算10問(2ケタ 8口16字)、掛算10問(実法合わせて4ケタ)、割算10問(法商合わせて3ケタ) 見取算100点、他各50点 20分
9級 見取算10問(2ケタ 5口10字)、掛算20問(実法合わせて3ケタ) 各100点 20分
10級 見取算10問(2ケタ 5口10字)、掛算20問(実法合わせて3ケタ) 各100点 20分

珠算検定の合格率、合格ライン

珠算検定のレベル別合格基準及び合格率について表にまとめましたのでご覧ください。

合格率につきましては、運営団体が詳細を公表していないため正確な数値はわかりません。記載しているのは第208回の合格率となります。

合格基準 合格率
1級 300点満点 240点以上 26.6%
準1級 300点満点 240点以上
2級 300点満点 240点以上 36.5%
準2級 300点満点 240点以上
3級 300点満点 240点以上 44.9%
準3級 300点満点 240点以上
4級 300点満点 210点以上
5級 300点満点 210点以上
6級 300点満点 210点以上
7級 200点満点 120点以上
8級 200点満点 120点以上
9級 200点満点 120点以上
10級 200点満点 60点以上

表から判断するに、1級については難易度が高くなっていますが、2級以降についてはそうでもありません。

この難易度の劇的な変化は、見取算の3級 10口60字、2級 10口80字、1級10口100字という変化に比例しています。

珠算検定を取ることをおすすめする人

珠算検定は次のような人は取ることを是非オススメします。

  • 元々小さい頃から算盤教室に通っていたり、算盤に親しんでたりした人
  • 計算が好きで簿記などの資格の取得を目指していたり経理職につこうと考えている人
  • 大学や高校の推薦入試の材料に使いたい人
  • 算数が得意になりたい人や集中力を身に付けたい人

小さい頃に算盤をやっていたという方はこれを機にやってみてはいかがでしょうか?何と言っても算盤を経験しているため飲み込みも早いですし、童心に返った気持ちで新たな刺激になることでしょう。

経理職や簿記資格を目指している方についても、珠算検定で身に付いた計算能力は大いに役立てることができます。数字計算というのは日常生活においても必須ですので、珠算検定で培った能力は無駄になることは絶対にありません。

珠算検定の勉強法

勉強

珠算検定の勉強法は?独学は可能?

珠算検定の取得を目指す人の勉強法としては、算盤教室に通って勉強するケースが多いです。

独学で算盤を学ぶという選択肢もアリですが、検定を受けにいく際には算盤教室で実施される場合が多いので、近くの算盤教室に通っておくと何かと都合が良いです。

検定は商工会議所でも受験できますが、上位級に限ってで問題ありません。

珠算検定は頻繁に実施されていますので、数多くチャレンジすることができます。自分のレベルに合わせて目標とする級位にまで短期目標として着実にレベルアップを狙っていくことをオススメします。

段位認定試験を目指す場合、「いかに早く正確に解けるか」を測る形式(何点取れたかで取得できる段位が変わってくる)になりますので、暗算能力を磨く必要があります。

とにかく数をたくさんこなして回答に至るまでの速さと正確さを身につけることがポイントです。ひたすら問題をこなしていけば、合格することは可能です。

過去問や問題集はあるの?

珠算検定の問題は、日本珠算連盟の公式HPから検定問題の見本をチェックすることができます。

掲載されているものは見本問題程度なので、本格的に対策する場合は過去問集などを使って対策しましょう。オススメの過去問集・参考書をご紹介させていただきます。

オススメの過去問集

珠算検定対策オススメの過去問集としては、「珠算能力検定試験過去問集1級(出版:金園社) 」

になります。過去9回分の検定試験問題が掲載されています。試験での時間配分を養うにはうってつけです。 ぜひチェックしておきましょう。

オススメの参考書

珠算検定オススメの参考書としては、「最新 珠算能力検定問題集(出版:暁出版)」 になります。レベル別に発行されており全13冊で展開しています。日商検定用として高い評価を得ています。

初心者向けとして、しゅざん1・しゅざん2で四則計算の基礎説明を完結されています。

珠算検定の勉強をするメリット

メリット

珠算検定を取ることで大学や高校の推薦に役立つ

高校や大学によっては、推薦入学における優遇として珠算検定を条件としているところもあります。進学予定の方は、まず希望している学校にこの条件があてはまるかどうか確認してみましょう。

珠算検定を取得しておくと進路選択の際にアドバンテージになりますので、早いうちからチャレンジしておくといいでしょう。

珠算検定は就職に役立つ

珠算検定は計算能力の証明になりますので、数字に強いとアピールすることができます。

銀行や証券会社などの金融業界、設計書・見積書を多く取り扱う建築業界などにおいて就活を有利に進める材料とすることができます。また資格取得自体、目標に対して努力を積み重ねてきたという証明になります。

一般的に数字に強いことは地頭が良いとアピールすることができますので、珠算検定を積極的に取得することをオススメします。

珠算検定は何級から履歴書に書ける?

一般的に珠算検定を履歴書に書いて評価されるのは3級以上と言われています。

履歴書の書き方としては、「正式名称」を「取得年月日順」に記入する必要がありますので注意してください。

珠算検定を記載する場合には、「日本商工会議所珠算能力検定」が正式名称となります。

どの資格であっても履歴書は正式名称で書くのが基本です。記載する前に必ず正式名称はチェックするようにしましょう。資格証明書のコピー提出を求められる場合もあるため、証明書が手元にあるかも合わせてチェックしておきましょう。

当然ですが、級位が高ければ高いほどアピール材料として強くなってきます。1級以上もしくは段位を取得できれば社会的評価としては十分でしょう。

珠算検定の試験日程・会場・申し込み方法

試験

珠算検定の基本情報

珠算検定は年に3回実施されてます。時期としては、4月・8月・12月もしくは6月・10月・2月ごろに実施されています。実施会場は、全国の商工会議所もしくは提携している算盤教室にて行われます。

珠算検定の申し込み期間は、試験日の約2ヵ月前となります。今年度の珠算検定の試験予定日は以下の通りですが、外出自粛等の影響で変動することが予想されます。公式ホームページを逐一確認するようにしましょう。

級位 日程
準1~3級、4~9・10級 2020年4月12日(日)
1~10級、準初段~十段 2020年6月28日(日)
準1~3級、4~9・10級 2020年8月2日(日)
1~10級、準初段~十段 2020年10月25日(日)
準1~3級、4~9・10級 2020年12月13日(日)
1~10級、準初段~十段 2021年2月14日(日)

珠算検定の受験資格・受験料

珠算検定の受験資格は設けられていませんので誰でも受験することができます。受験料については下記表にまとめましたので参考にしてみてください。

級位 受験料(税込)
段位 珠算のみ 2,550円
1級 2,340円
準1級 2,040円
2級 1,730円
準2級 1,630円
3級 1,530円
準3級 1,320円
4~6級 1,020円
7~10級 910円

珠算検定と合わせて取りたいおすすめ資格

おすすめ ここでは珠算検定と合わせて取得しておくと効果的な資格についてご紹介していきます。関連性の高い資格ばかりですので効率良く資格取得を狙うことができます。

その概要(どんな能力を測定する資格か、主催団体はどこか、難易度はどれくらいか)を調べてわかりやすく記述してください。各中見出し300文字以上です。

暗算能力検定

暗算能力検定とは、その名の通り暗算能力を判定する試験になります。日本珠算連盟が主催しています。受験資格は設けられていませんので誰でも受験可能です。

試験内容として1級~6級を例に挙げると、掛暗算30問・割暗算30問・見取暗算20問を12分間で解答します。500点満点中400点以上で合格となります。

1問あたり9秒のペースで解答しなければならないので、計算スピードと正確性が求められます。

試験合格率としては、段位で40%、1級で65%程度となっています。合格率で見るとそこまで難易度の高い試験ではありませんが、暗算作業に慣れる必要がありますのでそれなりに計算作業を繰り返して対策しなければなりません。

就職に直接結びつく資格ではありませんが、暗算能力に加え記憶力や集中力を高めることができますので、公私生活において役に立つ資格となっています。

珠算・電卓検定試験

珠算・電卓検定試験とは、算盤や電卓を使ってビジネスにおける実務計算能力を求める試験になります。全国商業高等学校協会が主催しています。受験資格は設けられていませんので誰でも受験可能です。

試験内容として1級を例に挙げると、普通計算部門30分(掛算5問・割算5問・見取算5問・伝票算5問)、ビジネス計算部門30分(単利・福利計算などの共通問題15問、福利年金・証券投資・経営分析より選択問題5問)で解答を行います。

普通計算部門・ビジネス計算部門ともに100点満点中70点以上で合格となります。

試験合格率としては、1級普通計算(珠算)で50.2%、1級普通計算(電卓)で80.1%、1級ビジネス計算で51.4%となっています。主に商業高校の学生が受験しています。

直接就職に結びつく資格ではありませんが、経理業務における合理的な計算処理ができるようになりますので、実用的な資格であると言えます。

電卓技能検定

電卓技能検定とは、電卓の通常計算はもちろんのことGTキーやメモリーキーなどの機能を使いこなせるかどうかを求める試験になります。日本電卓検定協会が主催しています。こちらも受験資格は設けられていません。

試験内容として1級を例に挙げると、掛算50問・割算50問・見取算30問・伝票算30問を40分で解答します。掛算・割算は各125点、見取算・伝票算は各200点以上で合格となります。

試験合格率としては、1級で55%となっています。段位でも30%と比較的高い数字となっています。

こちらも経理業務において実用的な資格となっています。珠算検定の資格を併せ持つことでより数字に強いアピールをすることができるでしょう。

珠算検定まとめ

珠算検定についてまとめ

  • 珠算検定合格の秘訣はとにかく数多く問題をこなすこと
  • 正式名称は、日本商工会議所珠算能力検定
  • 数字に強い証明になるので、就職や推薦入試に活用できる
  • 履歴書に書くためには3級以上を取得しよう
  • 暗算検定など他の類似資格と併せ持つと効果◎

珠算検定について解説してまいりました。

珠算検定は資格を取得すれば即就職に繋がるといった資格ではありませんが、実際働いて作業をする際に能力として確実に役に立つ資格です。高い計算処理能力は事務処理能力につながりますので、自ずと高い評価を得ることができるでしょう。

珠算検定の取得について是非ご検討ください。