文書処理能力検定ってどんな資格?難易度や履歴書に書けるかを全て解説!

「文書処理能力検定は履歴書に書ける資格なの?」

「難易度や試験内容がわかれば受けてみたいけれど…」

こんな疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか?

文書を扱う場面はあらゆる業務で存在します。文書処理能力を身に付けておいて損はないですよね。

そこでこの記事では文書処理能力検定について、試験の難易度や勉強方法、さらに資格を取った後についても詳しく解説します。

最後まで読めば文書処理能力検定に向けて勉強を始められるようになっていますので、ぜひ参考にしてくださいね!

文書処理能力検定についてざっくり説明すると

  • 文書処理能力検定はワープロや表計算の処理能力を問う資格試験である
  • パソコンのタイピングスキルを付けたい方におすすめ
  • 学生のうちに取っておくと良い
  • 独学でも十分合格可能

文書処理能力検定ってどんな資格?

万年筆で書かれる文字

まずは文書処理能力検定がどのような資格試験なのかをご紹介します。

文書処理能力検定とは

文書処理能力検定は、「迅速かつ正確にワープロや表計算の処理を行う能力」を測定すること目的に始まった資格試験です。昭和61年から始まっていますので、比較的歴史がある検定と言えるでしょう。

昭和61年というとパソコンが徐々に普及し始めた時代です。当時から、今後オフィスにおいてはパソコンが欠かせなくなると予想されていました。

OA化時代に対応する人材を育成するためにできたのが、文書処理能力検定です

文書処理能力検定の主催団体

文書処理能力検定は、「全国経理教育協会」が主催している検定試験です。

全国経理教育協会は、主に簿記や経理、税務関係の教育や指導育成を行っている団体です。

昭和31年3月に設立されてから今日まで、全国約220の学校が協会に加盟してきました。資格においても「簿記能力検定試験」「電卓計算能力検定試験」などを運営しており、非常に格式高い団体として知られています

文書処理能力検定の難易度

育つ可能性

文書処理能力検定はどのくらいの難易度なのでしょうか。

文書処理能力検定の試験範囲と出題形式

文書処理能力検定は、「ワープロ部門」と「表計算部門」の二分野に分かれています

それぞれにおいて4級~1級に階級が設定されており、各分野、各級の試験形式や試験範囲などは以下のようになっています。

試験形式

  • 文書処理能力検定:ワープロ部門(試験時間)
筆記試験 実技試験の内容
1級(60分) 20分 入力/10分・文書作成/30分
2級(60分) 20分 入力/10分・文書作成/30分
3級(40分) 入力/10分・文書作成/30分
4級(30分) 入力/10分・文書作成/20分
  • 文書処理能力検定:表計算部門( 試験時間)
筆記試験 実技試験の内容
1級(60分) 20分 表及びグラフ作成/40分
2級(60分) 20分 表及びグラフ作成/40分
3級(40分) 表及びグラフ作成/40分
4級(30分) 表及びグラフ作成/30分

試験範囲

<文書処理能力検定(ワープロ部門)>

文書処理能力検定ワープロ部門の試験範囲は、各級それぞれ以下のようになっています。

<1級>

  • 筆記試験・技術常識:ワープロに関する高度な知識
  • 筆記試験・国語力:漢字、送り仮名、熟語、慣用句、ことわざ
  • 実技試験・入力:700字
  • 実技試験・文書作成:簡単なメモ書き原稿から正式文書の作成 (高度な知識を含む)

<2級>

  • 筆記試験・技術常識:ワープロに関する実務知識
  • 筆記試験・国語力:漢字、送り仮名、熟語、慣用句
  • 実技試験・実技試験 入力:・500字
  • 実技試験・文書作成:メモ書き原稿から正式文書を作成

<3級>

  • 筆記試験:(なし)
  • 実技試験・入力:300字
  • 実技試験・文書作成:メモ書き原稿から適宜レイアウトして作成 (追加・削除・修正を含める)

<4級>

  • 筆記試験:(なし)
  • 実技試験・入力:200字
  • 実技試験・文書作成:メモ書き原稿から適宜レイアウトして作成 (修正を含める)

<文書処理能力検定(表計算部門)>

文書処理能力検定表計算部門の試験範囲は、各級それぞれ以下のようになっています。

<1級>

表計算に関する高度な知識:入力、関数、書式設定、グラフ、データ、印刷に関する知識についての筆記試験と実技試験

<2級>

表計算に関する実務知識:入力、関数、書式設定、グラフ、データ、印刷に関する知識についての筆記試験と実技試験

<3級>

表計算に関する基本知識:入力、関数、書式設定、グラフ、データ、印刷に関する知識についての実技試験。筆記試験無し

<4級>

表計算に関する基礎知識:入力、関数、書式設定、グラフ、データ、印刷に関する知識についての実技試験。筆記試験無し

文書処理能力検定の合格率、合格ライン

文書処理能力検定の合格ラインは、各級とも「全科目得点70点以上」となっています。(1科目100点満点とする)

実技試験(ワープロ部門)の入力については、以下のように合格基準が定まっています

<正味打数での換算>

  • 1級690字
  • 2級490字
  • 3級290字
  • 4級190字

参考サイト:全国経理教育協会公式HP

合格率

文書処理能力検定の合格率を表にまとめましたのでご覧ください。

  • ワープロ部門
区分 1級 2級 3級 4級 合計
受験申込者(人) 72 366 1,116 254 1,808
実受験者(人) 65 351 1,069 240 1,725
合格者(人) 24 211 907 217 1,359
合格率(%) 36.92 60.11 84.85 90.42 78.78
  • 表計算部門
区分 1級 2級 3級 4級 合計
受験申込者(人) 75 242 868 76 1,261
実受験者(人) 70 225 837 71 1,203
合格者(人) 35 159 758 65 1,017
合格率(%) 50.00 70.67 90.56 91.55 84.54

文書処理能力検定は主に、学生向けの検定です。そのため難易度は他の資格試験と比べてかなり易しいものになっています。

ただ1級になると合格率が半分以下になりますので、難易度はやや高いと言えるでしょう。なお、表計算部門とワープロ部門で難易度の差はほとんどありません。

文書処理能力検定を取ることをおすすめする人

文書処理能力検定は以下のような方におすすめです。

  • 個人のスキルとして、パソコンの文書作成スキルを伸ばしたい方
  • タイピングのスピードや表計算のスピードを上げたい方
  • 国語力を身に付けたい方

文書処理能力検定のワープロ部門では、タイピングスキルが身に付きます。表計算を必要としない方はワープロ部門だけでも十分と言えるでしょう。

ビジネスにも活用したい方は、表計算のスキルも身に付けておくとさらに役立ちますのでおすすめです。

文書処理能力検定の勉強法

ディスカッションをする人たち

文書処理能力検定のために勉強したい時は、どのようにすれば良いのでしょうか。

文書処理能力検定の勉強法は?独学は可能?

文書処理能力検定に向けて勉強するための主な方法は、「普段からパソコンに慣れておく」「表計算ができるようになる」この2点です。

基本的には、パソコンでのタイピングや表計算スキルが身に付いていれば各級共にそこまで難しい試験ではありません

筆記問題も、パソコンでの作業に慣れている方なら正解できるものがほとんどです。したがってほぼ独学で問題ないと言えます

普段の作業だけで不安な方は、過去問集を購入して一通り解いておくと良いでしょう。その上で足りないスキルを補ってください。

おすすめテキスト・問題集

文書処理能力検定を独学する場合は、以下のようなテキストや問題集を活用すると良いでしょう。

テキスト名 出版社 価格
文書処理検定問題集 ワープロ2級[2019年版] 英光社 1,540円
文書処理検定問題集ワープロ3・4級 英光社 1,540円

こちら2冊のテキストは、どちらも文書処理能力検定の科目ごとに練習問題が豊富に収録されています

ワープロ部門のみの対策にはなりますが、公式からも第一におすすめされていますので、文書処理能力検定を受験する方はまず上記2冊を購入すると良いでしょう。

テキスト名 出版社 価格
全経文書処理2級直前模試 英光社 1,080円
全経文書処理3級直前模試 英光社 864円

テキストを網羅し終わったら、直前模試で仕上げをしましょう。こちらの2冊も公式から推奨されていますので、ぜひ活用してください。

過去問は存在する

文書処理能力検定の過去問は、「株式会社英光社」から出版されています。一例をご紹介いたします。

  • 令和2年度版文書処理能力検定試験過去問題集 表計算1級 1,650 円
  • 令和2年度版文書処理能力検定試験過去問題集 表計算2級 1,430 円
  • 令和2年度版文書処理能力検定試験過去問題集 ワープロ1級 1,650 円
  • 令和2年度版文書処理能力検定試験過去問題集 ワープロ2級 1,430 円

他、3級・4級も発売されています(全て英光社より)。

公式から推奨されている過去問ですので、各級共に試験前には一通り解いておいてください。

なお文書処理能力検定の試験が終わりますと、翌週月曜から2週間、解答速報と問題用紙が公式HPに掲載されます。こちらも見ておくと良いでしょう。

公益社団法人 全国経理教育協会公式HPはこちら

文書処理能力検定の勉強をするメリット

笑顔の女性

文書処理能力検定の勉強をしておくと、どのようなメリットがあるのでしょうか。

文書処理能力検定を取ることでタイピングが早くなる

文書処理能力検定は、上位級になるにつれてタイピング能力が求められます。つまり3級、2級と受けていくことで、より速く正確なタイピングが身に付いていくことでしょう

学生のうちにタイピングスピードを鍛えておきますと、は社会人になってからのオフィス業務で活きてきます。速くて損をすることはありませんので、できる限りのタイピング能力を身に付けておきましょう

今の時代は「できて当然」の能力でもある

今の時代、ワープロ能力は「できて当然のもの」と見なされています。

つまり文書処理能力検定の資格を持っているからと言って、それだけで就職に直結するわけではありません。

実務で多少有利にはなりますが、この資格だけで開業できるようなものではないので、そこはご注意ください。

履歴書にはかけないが国語力がつく

上記で触れたように、文書処理能力は基本的に誰もが持っていて当たり前の能力です。したがって文書処理能力検定の資格を履歴書に書いても、大きなアピールにはなりません。

とは言え、他の資格と併用するなら就活に役立つでしょう。例えば「日本語ワープロ検定試験」「ワードプロセッサ技能認定試験」「Excel表計算処理技能認定」などを持っていると、より実務に直結していると見なされて有利になることがあります。

国語力をつけたいならおすすめ

文書処理能力検定は履歴書においての効力はないですが、日本語力をつけたいなら取っておいて損はない資格です

例えば2級の場合、漢字や送り仮名、熟語、慣用句なども出題範囲に入っています。そのため一通り勉強することで一定の国語力を身に付けることができるのは間違いありません。

履歴書を目的とするよりも、社会人としての土台を作るための資格だと考えると良いでしょう

文書書処理能力検定の試験日程・会場・申し込み方法

会場に並ぶ机

文書処理能力検定の試験日程や申し込み方法などもご紹介いたします。

よく読んで間違いの無いようにしてください。

文書処理能力検定の基本情報

文書処理能力検定は年に2回、7月、11月、2月ごろに実施されています

会場は全国各地の専門学校に設定されていますので、お近くの会場を選んで受験してください。

申込期間や合格発表は?

文書処理能力検定の申し込み期間は、試験2ヶ月前~1ヶ月前となっています。各試験日の2ヶ月前くらいから注意しておきましょう。

合否は、2級~4級は試験日から1週間後に公式HPで発表されます。1級のみ試験日から1ヶ月以内の発表となります。

文書処理能力検定の受験資格や受験料

文書処理能力検定に受験資格は特にありません。学歴や年齢に関わらず、どなたでも受験することができます。

受験料は以下の通りです。(ワープロ部門、表計算部門、共通です)

受験料
1級 5,200円
2級 4,200円
3級 3,200円
4級 2,200円

文書処理能力検定と合わせて取りたいおすすめ資格

可能性を示す女性

文書処理能力検定は、単体だと少しインパクトに欠ける資格です。そのため他の資格と合わせて持っておくと良いでしょう。

文書処理能力検定と合わせておすすめしたい資格をご紹介いたします。

MOS

MOSは「マイクロソフト ・オフィス・スペシャリスト」の略です。 ExcelやWord、PowerPointといったマイクロソフトのオフィス製品を活用するスキルを身に付けるための資格試験です

マイクロソフトが認定している国際資格のため、世界中のビジネスマンがごく一般的に持っている資格の一つになっています

MOSの資格を持っていれば基本ソフトを扱うことができる証明になります。文書処理能力検定と合わせて持っておくおことで、仕事への意識が高いことをアピールできるでしょう。

内部リンク1379番

ビジネス文書検定

ビジネス文書検定は、公益財団法人 実務技能検定協会が主催している検定です。

ビジネスで使う文書は普段使う書式とは異なり、特別な配慮が必要になります。ビジネス文書検定の資格を持っていれば、ビジネスでの正しい言葉遣いや礼文、挨拶状などの作成スキルを持っているというアピールになります

また、TPOに沿った文章作成能力があると社会人としてのスキルが上がります。普段の生活においても冠婚葬祭などで役に立ちますので持っておいて損はない資格と言えるでしょう。

日本語検定

日本語検定は、特定非営利活動法人 日本語検定委員会が主催する検定です。

漢字、表記、敬語、言葉の意味、語彙、文法など日本語のあらゆるスキルを測定する検定となっており、ビジネスの場面だけでなく学生の語彙力向上、生涯学習としてもおすすめです。

正しい日本語力はビジネスや私生活問わず、全ての土台になります。これから社会人になる方、既に働いている方、その他全ての日本人に向けて、日本語検定はおすすめできる資格です。

文書処理能力検定まとめ

文書処理能力検定まとめ

  • 文書処理能力検定は主に学生向けの資格
  • 履歴書に書いてもあまり効果がないので他の資格と合わせて取るのがおすすめ
  • 国語力を身に付けたい社会人の方も一度受けてみるべし

タイピングや表計算のスキルは、現代人なら誰もが持っていて当たり前のスキルです。だからこそ、文書処理能力検定で基礎能力を養っておくおことはどなたにとっても必要でしょう。

パソコンや文書関係の他の資格も含めて、ぜひ文書処理能力検定の取得を検討してください!