日本語検定の難易度は?1級の合格率は低い?合格点やレベル、問題内容について解説!

更新日時 2020/05/22

普段何気なく使っている「日本語」についての検定試験である日本語検定。普段使っている言語だけにチャレンジもしやすいはずですが、「難易度はどれくらい?」「どんな試験問題が出るの?」など、受検に足踏みしている人も多いのではないでしょうか。

この記事では、日本語検定について、試験情報から合格率、公式テキストについてなど、受検を後押しする様々な情報についてまとめてみました。

日本語検定の難易度についてざっくり説明すると

  • 正式名称も「日本語検定」
  • 受験会場は全国にあり、最寄りの会場で受検可能
  • 試験は6つの領域と総合問題から構成されている

日本語検定とは

調べ物をする男の子

日本人はもちろん、日本語を学んだり話したりする外国人も含め、日本語を使うすべての人たちのための検定です。

私たちは普段、何気なく日本語を使っていますが、当たり前の様に話している日本語の中にも思わぬ間違いや勘違いが多く存在しています。

日本語検定では、漢字・表記・敬語・言葉の意味・語彙・文法の各領域と総合問題から構成され、日本語の総合的な能力を測定する試験となっています。

日本語検定の取得は、日本語の美しさを見直し、正しく使えるようになるためのきっかけ、良い機会になるでしょう。

尚、英検は「実用英語技能検定」中検は「中国語検定試験」など、他の語学検定には一般的な通称と正式名称とがあることがありますが、日本語検定は、正式名称も「日本語検定」となっています。

日本語検定の試験概要

時計

試験日・試験地・試験時間

2020年度の第一回日本語検定の一般会場での試験日は6月13日(土)となっています。団体(5名以上)で受検する場合は、学校や会社などの施設を受験会場として選択出来ます。その場合、準会場となり、6月12日(金)・13日(土)が設定されています。

受検会場は全国各地にあります。お住まいの地域からアクセスしやすいところを選ぶのが良いでしょう。

試験時間は1~3級が60分、4級~7級が50分となっています。

試験時間
1級 60分
2級 60分
3級 60分
4級 50分
5級 50分
6級 50分
7級 50分

日本語検定の受験料と受験資格

各級の受験料は以下の通りです。

受験料
1級 6,300円
2級 5,300円
3級 3,800円
4級 2,500円
5・6・7級 1,800円

受検資格は特にありません。年齢・性別・学歴を問わず、どなたでも受検が可能です。

検定の申し込み方法

日本語検定の申し込み方法は3種類あります。受検料の支払い方法も申し込み方法によって異なります。

1. インターネットからの申込:クレジットカード、ペイジー、コンビニ決済などで支払い

2. 書店など店頭からの申込:取扱書店または商工会議所で支払い

3. 郵送での申込:銀行振込または郵便振替で支払い

インターネット申込の場合はネット上で出願までできますが、店頭申込の場合は郵送申込の場合と同じく、願書の郵送が必要になります。

日本語検定は併願受験が可能

複数の級の併願も可能です。ただし、併願が可能な級の組み合わせは決まっています。

基本となる級 併願可能な級
1級 2・4・6級
2級 1・3・5・7級
3級 2・4・6級
4級 1・3・5・7級
5級 2・4・6級
6級 1・3・5・7級
7級 2・4・6級

試験内容

日本語検定は、以下の6つの項目について問われます。

  • 漢字:漢字や熟語の読み方と意味を理解して、適切に使い分けができる。
  • 表記:漢字・かな遣い・送りがなについて、文脈にあった使い方をすることができる。
  • 敬語:相手・状況に応じて尊敬語・丁寧語・謙譲語を使い分けることができる。
  • 言葉の意味:慣用句など、意味と用法法を的確に理解することが出来る。
  • 語彙:様々な言葉を正確に理解し、適切に使うことができる。。
  • 文法:規範的な文法を理解し、語と語を連結させることができる。

この6つの領域にプラスして、読解問題・図・グラフを使った総合問題が出題されます。

日本語検定の合格ライン

カラフルな線

日本語検定の合格ラインは以下の様になっています。

受検級 得点率 認定級
1級 80%以上 1級
70~79% 準1級
2級 80%以上 2級
70~79% 準2級
3級 70%以上 3級
60~69% 準3級
4級 70%以上 4級
60~69% 準4級
5級 70%以上 5級
60~69% 準5級
6級 70%以上 6級
60~69% 準6級
7級 70%以上 7級
60~69% 準7級

また、上記の合格基準に加え7級以外の級では、全ての問題領域で50%以上の正答率が必要になります。例えば、5つの領域で90%の正答であったとしても、残りの1つが40%であれば、総合の正答率が基準を超えていても当該級に認定されません。

1級認定を目指す場合は80%以上の正答率が必要になり、かなり難易度が高いと言えそうです。

合格発表は?

試験日から約30日後に、合否に関わらず郵送にて通知があります。「個人カルテ」という形で、出願時に記載した住所宛に届きます。

日本語検定の公式ホームページでも発表がありますが、見るためには受検番号とパスワードが必要になるようです。

受験番号は忘れてしまう方が多いので、メモしておいて受験後も覚えていられるようにしましょう。

日本語検定の受検者数と合格率・難易度

教室

日本語検定の受験者数や合格率

階級 受験者数 割合
1級 596人 1.6%
2級 2,841人 7.4%
3級 19,519人 50.1%
4級 7,735人 20.1%
5級 3,264人 8.5%
6級 2,335人 6.1%
7級 2,158人 5.6%

上記は、日本語検定の級別の受験者数と全受験者に占める割合を示した表です。

受験者数は開催回毎に多少の変動はあるものの、概ね4万人程度です。その内、半数近くが3級の受験者となっています。

また、受検者層としては、8割以上が学生となっています。小学生から高校生までを含めると全体の約9割になります。

各級の認定率を表にすると以下の様になります。

受検級 認定級 認定率
1級 1級 14.1%
準1級 33.7%
2級 2級 9.3%
準2級 23.9%
3級 3級 41.9%
準3級 22.9%
4級 4級 76.2%
準4級 10.6%
5級 5級 78.9%
準5級 9.1%
6級 6級 74.5%
準6級 2.8%
7級 7級 91.4%
準7級 2.4%

7級~3級までは60~90%程度で級の認定がされていますが、2級からは認定率がぐっと下がっています。

1級の認定率は例年約10%程度、また、受験者数全体に占める1級の合格者は、僅か1.6%程です。

日本語検定の級別難易度

日本語検定の級別の難易度は次のようになっています。

レベル
1級 社会人レベル。日本語を母語とする人でも合格出来ないことも多い。漢字、微妙な言い回しなど、受検対策をしっかりとして学習する必要がある
2級 大学卒業レベル。2級もかなりレベルが高い。難易度の非常に高い国語の試験のようなものと言える。
3級 高校卒業レベル。日本語を母語とする人であれば普段の日本語能力でも合格可能なレベル。
4級 小中学生レベル。日本語の勉強の一環として学生が受けることが多い。一般的な国語の勉強という要素を持つ。

特に2級、1級はかなり難易度が高いので、取得していると一目置かれるでしょう。

日本語検定合格のためのテキスト・参考書

ノートと鉛筆

日本語検定のテキスト・参考書については、日本語検定委員会より公式教材が発売されています。

  • 『日本語検定公式テキスト 例題集「日本語」 増補改訂版』上級・中級・初級

日本語検定委員会唯一の公式テキストです。試験範囲の6領域をレベル毎に学習できます。日本語のスキルを上げるために大切なポイントについて解説しています。

種類 本体価格
「日本語」上級 1,100円
「日本語」中級 1,000円
「日本語」初級 900円
  • 『日本語検定公式練習問題集 3訂版』1級~6・7級

日本語検定委員会の公式問題集です。要点についてまとめられているため、学習効率が高くなっています。ただ、内容量が少ないためこれだけで十分とは言えません。日々、新聞や書籍などで正しい日本語に触れて知識を吸収することが重要です。

種類 本体価格
『1級』『2級』 1,000円
『3級』『4級』『5級』『6・7級』 900円
  • 『日本語検定 公式過去問題集 平成30年度版』 1級~6・7級

日本語検定委員会公式の過去問題集です。前年度の問題が2回分収録されています。過去問への取り組みは試験対策の王道、受検には必須の問題集です。

種類 本体価格
『1級』『2級』 980円
『3級』『4級』『5級』『6・7級』 880円

日本語検定の勉強法

まずはテキストをざっと見渡し、全体像を把握します。そこで分からなかったところや気になったところはさらに丁寧に読み込みます。

過去問・問題集には早い時期から取り組み、実践問題対策をすると同時に試験形式に慣れるようにしましょう。間違えた箇所はテキストで確認し、何度も復習します。

これらの教材を用いた学習以外にも、普段から新聞や本を読むなどして正しい日本語に触れる機会を多く持つようにしましょう。

通信講座も検討して

独学での勉強が不安な方は、通信講座を利用すると良いでしょう。

資格Timesがおすすめしている「ユーキャンの日本語検定受検対策講座」では、親しみやすいキャラクターやイラストが豊富に登場するテキストを用いて、楽しく日本語検定の勉強を進めることができます。

また、必修単語集やWebテストなどの教材も充実しているため、隙間時間に場所を選ばず勉強を進めることが可能です。

日本語検定を受験される方全員におすすめしたい講座なので、是非チェックしてみてください。

日本語検定を受けるメリット

野の花と女の子

小学生から社会人、現役をリタイアしたシニア世代の方まで、それぞれに日本語検定を受けるメリットがあります。

日本語の語彙を増やし、正しい使い方を知ることで、普段の会話や本に書いてある言葉の「読み解く力」が養われます。

また、自分の考えをより多くの言葉から適切に選択して言語化出来るようになることで、深い思考が可能になります。さらに、語彙が豊富であることは表現の幅も広くなるということで、「コミュニケーション力」が高くなります。

これらの能力の向上は、小中校生、また大学生にとって学力の向上に直結するとともに、自ら「考える力」を養うことにつながると言えます。

社会人の方であれば、現場での対話力や表現力の向上に繋がりますし、シニアの方にとっても、学びを続け教養をさらに高めることで能を活性化させ、心を豊かにすることができます。

よく知っている様でまだ知らなかった「日本語」を知ることで、視野を広げることも出来るでしょう。

世代に関係なくチャレンジ出来、資格取得をその後に活かしていくことができるのが日本語検定の大きなメリットです。

日本語検定の活かし方

ピース(欠片)を寄せる

企業や大学で優遇が受けられる

日本語検定はあくまでも日本語の能力を高める、趣味の範囲の検定であり、就職活動で評価されることは多くありません。しかし、数は少ないものの主に大企業で、日本語検定を持っていると就職の際に有利に働くこともあります。

例えば、アサヒ飲料、NTTドコモ、東京ガス、三井住友海上火災保険などの企業が、採用の際に日本語検定を考慮しています。

その他、出版業など言葉を扱う仕事などで優遇されることが多いと言えます。また、大学でも入学試験の際に、日本語検定の取得によって優遇措置を取っているところもあります。

評価の対象となるのは3級からというところもありますが、1級からというところが多くなっています

日本人として恥じない日本語を

普段私たちは何気なく日本語を使い、少なくとも日常生活を送る分には言葉で不自由しているということはあまりないでしょう。

しかし、知らず知らずのうちに間違った日本語を使っている可能性があります。どこかで間違いに気がつけば良いですが、最初から間違って覚えてしまうと、それが正しいものと誤って認識したまま使い続けてしまうことになります。

日本語検定を受検することで、自分の日本語スキルを確認し、より正しい日本語を学ぶことができます。さらに難易度の高い級の認定を受けることで、恥をかく心配がなくなり自信を持って話すことが出来るようになるでしょう。

日本語検定を履歴書に書く際の注意事項

日本語検定とは別に、日本語能力試験(JLPT)というものが存在します。

日本語能力試験は主に外国人の方(日本語を母語としない方)が受ける試験です。N1~N5まで5つの認定レベルがあり、一番難易度が高いのはN1です。

N1に合格した外国人の日本語レベルというのは、ネイティブの日本人と変わらないかそれ以上のレベルです。

日本語を母語とする私たちにはあまり馴染みのない試験ですが、日本を含む世界の80以上の国と地域で受検可能で、毎回数十万人が受検している試験です。

履歴書に「日本語検定」ではなく「日本語能力試験」と書いてしまうと、場合によっては外国人と誤解されてしまいかねませんので気をつけましょう。

日本語検定の難易度まとめ

日本語検定の難易度まとめ

  • 受検資格はなく誰でも受検可能、公式テキストも充実
  • 上位級はかなり難易度が高いが首都くれきれば進学・就職で優遇されることもある
  • 老若男女問わず、受検することで得られるメリットが大きい

日本語検定は日本語を母語とする私たちにとって、他の資格や語学検定ほど就職や進学時に「特技」や「スキル」として武器になるようなものではないかもしれません。

しかし、上位級を取得できればそれをしっかりと評価してくれるところはありますし、正しい日本語を習得し語彙を豊かにすることはそれ自体が学力や表現力、コミュニケーション力の向上に繋がります。

日本人として正しい日本語を使っています!と胸を張れるように、皆さんも日本語検定にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。