技術士試験に落ちる人は多い?試験難易度や不合格者の特徴を紹介!
「技術士試験に落ちた人は多いの?」
「技術者試験に落ちてしまう人の特徴を知りたい!」
このようにお思いの方も多いのではないでしょうか?
技術士は科学技術に関する高度な知識とスキルを習得していることを証明できる資格であり、難易度が高いことで知られています。
取得するのは簡単ではないため、落ちたとしても過度に落ち込む必要は無く、むしろ失敗を生かして次の試験に向けて努力する姿勢が重要です。
こちらの記事では、技術士試験に落ちた人の特徴や試験の難易度について詳しく解説していきます!
技術士試験の攻略法についてざっくり説明すると
- 難関な資格試験なので、まずはしっかりと勉強時間を確保すること
- 各試験の特徴を捉えて、効果的な対策をしていこう
- 通信講座を利用して勉強するのがおすすめ
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技術士試験に落ちたのは普通のこと?
技術士は弁護士や公認会計士などを含めた五大国家資格の一つに数えられており、難関資格として多くの受験生を悩ませています。
技術士試験は一次試験と二次試験に分かれています。一次試験の過去5年の合格率は以下のようになっています。
年度 | 合格率 |
---|---|
令和4年 | 42.1% |
令和3年 | 31.3% |
令和2年 | 43.7% |
令和元年 | 51.4% |
平成30年 | 37.8% |
平均 | 41.3% |
二次試験の合格率は以下のようになっています。
年度 | 合格率 |
---|---|
令和4年 | 11.7% |
令和3年 | 11.6% |
令和2年 | 11.9% |
令和元年 | 11.6% |
平成30年 | 9.1% |
平均 | 11.2% |
このように、一次試験の合格率は40~50%程度、二次試験の合格率は10%程度となっており、数字の面でも難易度が高いことが分かるでしょう。
問われる内容が高度かつ専門的な内容であるため、対策が難しい点が特徴です。
さらに、二次試験の合格率10%も鬼門となっており、筆記試験に合格しても油断していると二次試験で落とされてしまうでしょう。
合格者の声は無視すべき
合格発表の直後はついつい他の受験者の結果が気になってしまい、TwitterなどのSNSを見てしまう方も多いでしょう。
Twitter上では合格者が情報を発信していることが多くため、自分が落ちた場合はかなりのショックを受けてしまうでしょう。
しかし、冷静に考えてみると不合格になった方は情報を発信することが少ないため、自然と合格者の声が目立つことを忘れてはいけません。
つまり、そもそも信憑性が低い情報を集めたところで自分にとってなんのメリットも無いので、合格者の声は無視すべきなのです。
一生懸命勉強しても落ちる人も
技術士試験の一次試験の合格率はおよそ半分の受験者が合格しているため、一見すると他の難関資格よりも簡単に取得できるように感じられます。
しかし、試験で問われている問題は非常にレベルが高く、合格率ほど簡単ではありません。
また、二次試験の口頭試験の合格率10%程度なので、筆記試験対策だけ行っていても合格することはできません。
つまり、一生懸命勉強しても不合格になってしまう方は少なくないため、「技術士試験は難しい」ということを念頭に置き、落ちたとしても過度に落ち込まないようにしましょう。
技術士にどうしても合格できない人に
技術士試験に残念ながら落ちてしまった人向けに、不合格となった理由からやるべきことまでご紹介します。
二次試験の難化
一次試験と二次試験に分かれている試験では、二次試験の方が簡単であるケースが多いです。
しかし、技術士試験では二次試験の口頭試験の方が合格率が低く難易度が高いため、綿密に対策を練る必要があります。
また、近年は二次試験が更に難化傾向にあるため、対策の重要性は以前よりも高まっています。
以前までの合格率は13~14%でしたが近年では10%を切る年もあるため、今後も試験が難化していくことを想定すると早期に合格を目指すべきでしょう。
合格者と不合格者の差
近年の技術士試験では、文科省の意向もあってか暗記重視の試験から応用力重視の試験へと内容が変わりつつあります。
つまり、暗記に頼った学習方法では合格は難しいため、暗記だけでなく内容をしっかりと理解することも心掛けるべきです。
具体的には「市場が実際にどのような理由で、どのような動きをしているか」「技術経営は実際の現場でははどのように運用されているのか」といった、市場の動向や技術経営に関する実務を学ぶことは欠かせません。
困ったら暗記に頼りがちですが、暗記に頼るといざ本番で苦しい思いをしてしまうため、要注意と言えるでしょう。
以下で、試験に落ちた人に共通する特徴や勉強法などを紹介していくので、反面教師にしてください。
合格できない人の特徴
試験に落ちた方にはいくつかパターンがあり、これらのパターンを把握しておけば反面教師として生かすことができます。
- 単純に勉強量が足りていない
- 問題文を理解できていない
- コンピテンシーがアピールできていない
問題演習に取り組んでいて、以上に当てはまる方は要注意です。
根本的に勉強量が足りていない方は知識も不足しているので、解答で何を書けばいいのか分からなかったり迷いながら問題に取り組みがちです。
また、問題文をしっかりと理解出来ていなければ出題者の意図が汲み取れないのは当たり前なので、自然と失点を重ねてしまうでしょう。
さらに、特に二次試験の筆記試験は応用力が問われています。
そのため、暗記した内容をそのまま書くのではなく、技術を応用しているとわかるような解答や客観的に見て効果的だと感じるような解答でコンピテンシーのアピールを心がけないと失点してしまいます。
合格できない人の勉強法
試験に落ちた方は暗記に頼りすぎていたり、復習や修正を十分に行っていないケースが多いです。
必要な知識を暗記するのはマストですが、一般的やケースに対して問題や解決策まで暗記しようとすると覚えるべき量が膨大になってしまい、非効率な勉強法となってしまいます。
また、暗記に頼ると応用力が身に着かず、初見の問題が出てきたときに焦ってしまい、ここでも失点をしてしまいがちです。
しっかりと学ぶ内容を理解するためにも、模試の結果や添削結果を復習し、その上で改善すべき点を修正して着実に努力を重ねていくべきです。
採点者の立場に立ってみるのが大事
技術士試験には論述問題も課されますが、自分の中では「しっかりと論述できた」と思っていても、試験に落ちてしまうケースが散見されます。
このケースでは採点時に減点を受けた可能性が考えられるため、自分の解答を客観的に見つめ直してみましょう。
採点者は多くの受験者の解答を採点しなければならないため、字が汚かったり雑な解答を見ると採点する意欲が失せてしまいます。
なお、採点者は年齢が高い人が可能性が高く、字が汚かったり小さかったりすると正確に読み取ってもらえず失点している恐れもあります。
つまり、解答するにあたっては採点者の立場に立って丁寧に書いたり、綺麗な字を書く意識を持ち、採点しやすい解答を作っていきましょう。
不合格の沼から脱するために
プロの力に頼る
技術士試験で問われる内容は、一般生活を送っている中では滅多に触れることのない専門的な知識が無いと解くことができません。
つまり、独学で勉強して合格を目指すのは非常にハードルが高いため、予備校や通信講座を活用してプロから教わることをおすすめします。
なお、おすすめの通信講座はスタディングで、トップレベルに安い受講料でありながらも分かりやすい教材と授業を通して効率よく勉強することができます。
さらに、予備校と同じように添削指導を受けることもできるため、記述対策も十分に行うことが可能です。
総じてコストパフォーマンスの優れている通信講座なので、真っ先に受講を検討すると良いでしょう。
インプットは早めに
前述したように、近年の出題傾向を見ると一次試験では専門知識だけでなく応用力も問われるようになっています。
つまり、結局は基本的な知識が身に着いてていないと応用問題に対応できないため、まずはインプットを重点的に行うと良いでしょう。
そのため、早い段階で専門知識をインプットしておき、十分に脳に定着した後に過去問等で応用力を鍛えていくと高い学習効果を得られるはずです。
口頭試験ではコンピテンシーが重要
二次試験では、コンピテンシーといった問題解決能力や課題遂行能力などの実務スキルが問われます。
仕事ができる人に共通する行動特性を身に着けることで合格レベルの評価してもらえるため、この点を意識すると良いでしょう。
また、応用力だけでなくコミュニケーション能力やリーダーシップ能力も評価対象になっているため、日頃から人間性についても磨いておくと安心です。
日頃から対策を積み重ねるのが大切
参考書などで勉強するだけでなく、本やブログも優良な勉強材料です。
以下で、参考書以外にも得点力アップに役立つ対策を紹介していきます。
読書をする
文章力に自信が無い方は読書をして読解力や文章力を鍛えることをおすすめします。
本を執筆している方のほとんどは文章を書くのが上手いため、非常に参考になります。
新聞の社説なども良い勉強材料になるため、新聞や本を読むことを通じて文章力を養っていきましょう。
人気ブログから学ぶ
読書で文章力を養うように、人気のあるブログを読むことで読み手にとって読みやすい文章のテクニックを学ぶことができます。
特に、人気ブログは読者が読みやすいように要点が簡潔にまとめられており、分かりやすく書かれていることが多いです。
このようなブログを読むことで採点者が読みやすく感じる文章テクニックを学べるため、ぜひ参考にしてみてください。
記録簿を添削してもらう
合格者の記録簿と不合格者の記録簿の質には大きな差があるため、自身の記録簿を添削してもらうのもおすすめです。
実際に技術士として働いている方に添削をしてもらい、有益なフィードバックをもらったらすかさず修正を重ねていきましょう。
徐々に合格者の記録簿に近づくことで合格を手繰り寄せることができるため、記録簿を侮ってはいけません。
自分を追い込み過ぎない
試験勉強に集中するのは素晴らしいことですが、休息や睡眠などのリフレッシュ時間をおろそかにするのは良くありません。
自分を追い込み過ぎると体調を崩してしまい、予定通りに勉強できなくなってしまうことも考えられるため、要注意です。
勉強を頑張ることを意識しつつも、適度に休んだりリフレッシュを設けることも頭の片隅に置いておくと良いでしょう。
技術士試験の攻略法まとめ
技術士試験の攻略法まとめ
- 落ちた人の勉強法を反面教師にすると良い
- SNSなどの雑音はできるだけ遠ざけるべき
- 暗記に頼らず、内容を理解することを意識しよう
技術士試験の合格率を考えると不合格になることが当たり前なので、落ちたとしても過度に落ち込む必要はありません。
これまでの勉強法を省みたり落ちた人の特徴を反面教師にしたりして、適宜改善と修正を重ねることが大切です。
技術士を目指している方は不合格にめげることなく、コツコツと努力を継続していきましょう!