電気工事士は独学可能?合格率や技術試験・過去問事情やおすすめ勉強法まで解説!
「電気工事士の資格って独学で合格できるの?」
「電気工事士試験を独学でするメリットとデメリットって何?」
電気工事士に興味を持って勉強をしようとしている人は、このような疑問を持つのではないでしょうか。実際、独学で合格できれば理想と考えている人が多いです。
そこでこの記事では、電気工事士の難易度や合格率などを紹介しつつ、独学で取得する勉強法やメリット・デメリットについて詳しく解説していきます。
この記事を読めば、あなたに合った電気工事士試験の受け方がわかります。
電気工事士の独学の可能性についてざっくり説明すると
- 独学による取得は十分可能
- 合格には300時間程度の勉強が必要
- 電気工事士には合格を手繰り寄せる試験対策がある
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電気工事士資格は独学でも取得が可能なのか
「国家資格である電気工事士を独学で合格している人って本当にいるの?」
知らなかったという人もいるかもしれませんが、電気工事士は国家資格です。すごく難しい印象がある国家資格を本当に独学で合格している人がいるのか、気になりますよね。
実は、独学で合格している人は、たくさんいます。その理由は、しっかりとしたテキストが売られていたり、実技試験用の工具や材料も簡単に手に入ったりするからです。
そして、勉強する内容はそれほど難しくなく、多くもないので独学で挑戦することは十分可能です。
この記事では、独学で勉強する場合の基本事項やポイント、メリット・デメリットを紹介していきます。
合格率は第2種で40%程度
具体的な内容に入る前に、サラッと電気工事士第2種の合格率を紹介していきます。これで、だいたいのレベルがわかるはずです。
- 筆記試験の合格率
筆記試験の直近5年間の合格率は以下の通りです。
年度 | 合格率 |
---|---|
平成27年度 | 59% |
平成28年度 | 59% |
平成29年度 | 59% |
平成30年度 | 55% |
令和元年度 | 66% |
令和2年度 | 62% |
令和3年度 | 59% |
令和4年度 | 56% |
- 技能試験の合格率
実技試験の直近5年間の合格率は以下の通りです。
年度 | 合格率 |
---|---|
平成27年度 | 70% |
平成28年度 | 73% |
平成29年度 | 69% |
平成30年度 | 67% |
令和元年度 | 65% |
令和2年度 | 72% |
令和3年度 | 73% |
令和4年度 | 73% |
電気工事士第2種の合格率は、筆記試験なら60%、技能試験なら70%程度で推移しています。そのため、試験全体で見ると40%前後になると考えられます。
ちなみに、第1種の合格率は30%程度です。第2種と比べれば難しいですが、難関の国家試験と比べれば簡単な試験といえるでしょう。
このようなことから、独学で取得できない資格ではありません。
ただし、決して勉強や対策を怠っても合格できる試験と侮らないでください。合格するためには、的確かつ十分な勉強が必要です。
以下で具体的な勉強方法を紹介していきますので、参考にしてください。
勉強時間の目安
「全くの初心者が電気工事士に合格するには、どれくらい勉強すればいいの?」
このような疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
電気工事士の試験は第2種・1種ともに、筆記試験と技能試験の2部構成になっています。そして、筆記試験に合格するためには、全くの初心者なら50~150時間必要といわれています。
同様に、技能試験にも同じくらいの時間が必要です。つまり、勉強が苦手な人でも両方で300時間程度勉強をすれば合格できるといえるでしょう。
ちなみに、技能試験は筆記試験を合格した後にあります。そのため、筆記試験の前は筆記試験に集中的に時間を費やしてください。
筆記試験は6割が合格基準ですので、自己採点で6割を取れていれば、技能試験の対策に移れば合理的に勉強ができます。
なお、技能試験は公表された13問の中から1問出題されます。そのため、苦手を作らずすべて解けるようにしておけば、確実に合格できるのです。
独学のメリット・デメリット
電気工事士の試験では、独学でやりきることが可能です。しかし、独学にはメリットとデメリットがあるので、ここではそれぞれ詳しく解説していきます。
独学のメリット
独学の最大のメリットは、受験にまつわる費用を最小限に抑えられることです。
例えば、電気工事士の試験の場合は、テキストや工具、練習の材料、そして受験料だけです。どれも試験に合格するためには必要不可欠なものなので、出費に全くまったく無駄がありません。
一方、予備校や通信教育の場合、メインのテキストに加えて、ガイドブックやDVD、用語集などを副教材として購入する必要があります。どれも学習を助けるものですが、すべての人に必要なのもとはいえません。
つまり、どうしても無駄が生じてしまうのです。コスパを考えている人には独学がおすすめの勉強法といえるでしょう。
自分のペースで勉強できる
独学のもう1つのメリットは、自分のペースで勉強ができることです。
例えば、独学であれば苦手な範囲を重点的に勉強して、底上げができます。苦手分野をなくすことは、試験に合格するためには欠かせない対策です。
また、大学で専攻していたり他の資格試験で勉強していたりして、一定の知識がある分野であれば、それほど時間を費やす必要はありません。このような場合は、得意分野を飛ばして他に時間を使えるのです。
ちなみに、電気工事士の試験を受ける人の中には社会人もいます。社会人の場合は仕事などで急に予定が入ることはよくあります。
もし予備校などに通っていたとすれば、授業を受けられなくなるのです。それを承知で予備校に通っているかもしれませんが、予定をその都度狂わせられるリスクが伴います。
しかし、独学なら仕事の予定などの突発的な用事を気にすることなく、自分のペースで落ち着いて勉強を進めていけるのです。
勉強は落ち着いてしなければ頭に入ってきません。「自分のペースを乱されたくない」こんな人も、独学が向いているといえるでしょう。
独学のデメリット
電気工事士の試験を独学でするには、メリットだけでなくデメリットも存在します。
例えば、予定の維持が難しかったり相談ができなかったり、また技能試験でつまずいてしまいやすいことです。これらデメリットについて具体的に解説していきます。
予定の維持が難しい
独学ではスケジュールを決めて自分のペースで勉強ができます。しかし、そのために試験までに試験範囲をすべて学習できなくなってしまうミスを犯すことがあるのです。
また、そもそも実現が難しい詰め込みの勉強計画を作ってしまったために、予定通りに学習が進まなくなってしまうケースもあります。
このように、独学で学習を始めた後に危機的な状況になっている人は、結構たくさんいます。
さらに、独学は誰のサポートも期待できません。そのため、モチベーションを維持するのが大きな課題です。もしモチベーションが落ちてしまえば、学習が一気に進まなくなります。
他にも、急な予定で計画通り学習が進まないことも考えられます。
ここで説明したすべてを念頭に置いて、学習を進めなければならないのがデメリットといえるでしょう。
学習の相談ができない
独学ではわからない箇所が出てきても、相談ができないこともデメリットです。
通信講座や予備校であれば、先生に教えてもらうことができます。しかし、独学の場合は、わからない箇所がそのままになってしまいやすいのです。
また、過去問などを見て、どこが重要なポイントなのかを自分で分析していかなければなりません。
プロに問題点を相談できればすぐに解決しますが、自分で考えなければならないので、学習時間が余計にかかってしまうといえるでしょう。
技術試験がネック
最も大きいデメリットが、技能試験の対策が十分にできないことです。例えば、複線図の読み方から、配線の適切さなどです。
これらは初心者には難解な部分で、電気工事に詳しい人に教えてもらわないとスムーズにいきません。
電気工事士の試験は、筆記を合格できても、技能でつまずく人も多々います。そのため、独学者にとって技能検定は大きな山場といえるでしょう。
効率的な試験対策方法
「電気工事士の効率的な勉強方法ってないの?」
スムーズに勉強をするためには、ぜひ知りたいですよね。電気工事士の資格は合格率が高く取得しやすいとはいえ、対策なしではなかなか合格できません。
そこで、ここでは合格にグッと近づく勉強方法を紹介していきます。
過去問演習は必須
電気工事士の筆記試験を独学する場合は、過去問演習で仕上げることは非常に大切です。
いいテキストを使って頭に刷り込んでいったり、暗記事項を書き出して覚えたりすることは有効です。それをマークシート方式に対応させられれば、合格率は高められます。
しかし、それでは電気工事士の勉強にはなっても、試験対策としては不十分です。
本番の試験で動揺しないためにも、過去問演習を使って試験問題に慣れておくようにしましょう。
おすすめの教材を紹介
電気工事士を独学でするなら、手元に置いておきたいおすすめの教材があります。それは、ツールボックス社から出版されている 「すいーっと合格シリーズ」 です。
筆記と実技の両方がそろっていて、どちらもわかりやすいと評判です。筆記用はテキストや問題集があり、コミックマンガで電気についてを解説してくれるものまであります。
実技用はDVDがついているので、入門者でも取っつきやすいようになっています。
一番人気の教材ですので毎年売り切れてしまい、送れると購入が困難です。気になる人は、早めに購入してください。
ちなみに、他にも過去問用のテキストや工具、材料も事前に買いそろえておくようにしましょう。
通信講座で確実に合格する
電気工事士試験は独学でも合格は可能ですが、より確実に合格したいのであれば通信講座がおすすめです。
特に、電気工事士は技能試験がてこずるポイントです。なぜなら、初心者にとっては、工具の扱い方や評価される完成品の善し悪しがわからないからです。これでは十分な試験対策がそもそもできません。
通信講座を利用すれば合格するためのポイントを丁寧に教えてもらえるので、おすすめです。
特にユーキャンの通信講座なら工具からついてくるので、何も手元にない状態でもスムーズに対策に入れます。
おすすめの講座となっているので、ぜひユーキャンの通信講座をご覧ください!
電気工事士の独学の可能性についてのまとめ
電気工事士の独学の可能性についてのまとめ
- 試験は比較的簡単なので独学でも合格できる
- 独学にはメリットがたくさんある
- 過去問や評判のテキストを買いそろえることも重要
- 独学でつまずきそうになったら通信講座も有効
電気工事士の試験は国家試験の中では簡単な部類に入るので、独学でも十分に合格を狙えます。また、独学には費用を抑えられたり、時間を有効に使えたりするメリットなどがあります。
それらのメリットを最大限に活かすためには、過去問やいいテキストを買いそろえておくことが欠かせません。そのため、目指す人は売り切れる前に早めに購入しておきましょう。
なお、独学にはデメリットもあり、つまずきそうになってしまう人がいます。そんな場合は、通信講座を利用してみてください。
わからない箇所が出てきても先生に相談できるので、スムーズに勉強ができます。試験までモチベーションの維持がしやすくなるので、より合格しやすくなりますよ。
是非独学で試験の合格を目指してみてください!