電気工事士試験の勉強法は?おすすめの対策法や独学は可能かについてまで解説!

電気工事士試験の勉強方法はどうすれば良い?

おすすめの対策法は?独学でも合格できる?

などと疑問をお持ちの方もいるでしょう。

電気工事士試験では、第1種・第2種共に筆記試験と技能試験が実施されます。

筆記試験に関しては独学でも対策は十分可能ですが、技能試験に関してはややハードルが高いと言えるでしょう。

今回は電気工事士試験の勉強法について、おすすめの対策法や独学の可能性などを解説します。

これを読めば、電気工事士試験に合格するには、どのような勉強をするべきかがよく分かるはずです。

電気工事士試験の勉強法についてざっくり説明すると

  • 筆記試験はテキストと過去問でインプット・アウトプット
  • 配線図と鑑別は重点的に対策
  • 通信講座の活用もおすすめ

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電気工事士の勉強方法の基本

腕を組む少年 まずは電気工事士の勉強方法の基本について、試験科目や試験制度、学習の心構えなどを解説します。

まずは試験科目と試験制度を確認しよう

電気工事士試験には、第1種と第2種が存在します。

第2種試験から技能試験も課される

第2種電気工事試験では、筆記試験と技能試験が実施されます

筆記試験は一般問題と配線図問題から構成される試験です。一般問題の以下の科目及び範囲から出題されます。

科目 範囲
電気に関する基礎理論 ○電流・電圧・電力及び電気抵抗 ○導体及び絶縁体 ○交流電気の基礎概念 ○電気回路の計算
配電理論および配線設計 ○配電方式 ○引込線 ○配線
電気機器・配電器具ならびに電気工事用の材料および工具 ○電気機器及び配線器具の構造及び性能 ○電気工事用の材料の材質及び用途 ○電気工事用の工具の用途
電気工事の施工方法 ○配線工事の方法 ○電気機器及び配線器具の設置工事の方法 ○コード及びキャブタイヤケーブルの取付方法 ○接地工事の方法
一般用電気工作物の検査方法 ○点検の方法 ○導通試験の方法 ○絶縁抵抗測定の方法 ○接地抵抗測定の方法 ○試験用器具の性能及び使用方法
一般用電気工作物の保安に関する法令 電気工事士法・同法施行令・同法施行規則 ○電気設備に関する技術基準を定める省令 ○電気用品安全法・同法施行令・同法施行規則及び電気用品の技術上の基準を定める省令

また配線図問題では、図記号の名称・用途を答えたり、写真の鑑別を行う問題が出題されます。

一方で技能試験が実施されるのは、筆記試験の1ヶ月半〜2ヶ月ほど後です。

技能試験では持参した作業用工具と支給される材料で、配線図で与えられた問題の完成を目指します。出題内容は以下の通りです。

  • 電線の接続

  • 配線工事

  • 電気機器及び配線器具の設置

  • 電気機器・配線器具並びに電気工事用の材料及び工具の使用方法

  • コード及びキャブタイヤケーブルの取付け

  • 接地工事

  • 電流・電圧・電力及び電気抵抗の測定

  • 一般用電気工作物の検査

  • 一般用電気工作物の故障箇所の修理

第1種試験でも基本的な試験科目は2種と共通

第1種電気工事士試験でも筆記試験と技能試験が行われ、試験制度の大枠は第2種と共通です。

筆記試験では、以下の科目及び範囲から問題が出題されます。

科目 範囲
電気に関する基礎理論 ○電流・電圧・電力及び電気抵抗 ○導体及び絶縁体 ○交流電気の基礎概念 ○電気回路の計算
配電理論及び配線設計 ○配電方式 ○引込線 ○配線
電気応用 照明・電熱・電動機応用
電気機器・蓄電池・配線器具・電気工事用の材料及び工具並びに受電設備 ○電気機器・蓄電池及び配線器具の構造・性能及び用途 ○電気工事用の材料の材質及び用途 ○電気工事用の工具の用途 ○受電設備の設計、維持及び運用
電気工事の施工方法 ○配線工事の方法 ○電気機器・蓄電池・配線器具の設置工事の方法 ○コード及びキャブタイヤケーブルの取付方法 ○接地工事の方法
自家用電気工作物の検査方法 ○点検の方法 ○導通試験の方法 ○絶縁抵抗測定及び絶縁耐力試験の方法 ○接地抵抗測定の方法 ○継電器試験の方法 ○温度上昇試験の方法 ○試験用器具の性能及び使用方法
配線図 配線図の表示事項・表示方法
発電施設・送電施設及び変電施設の基礎的な構造及び特性 発電施設・送電施設及び変電施設の種類・役割その他の基礎的な事項
一般用電気工作物及び自家用電気工作物の保安に関する法令 ○電気工事士法・同法施行令及び同法施行規則 ○電気事業法同法施行令・同法施行規則・電気設備に関する技術基準を定める省令及び電気関係報告規則 ○電気工事業の業務の適正化に関する法律・同法施行令及び同法施行規則 ○電気用品安全法・同法施行令・同法施行規則及び電気用品の技術上の基準を定める省令

また技能試験の内容は第2種とほぼ同じです。第2種における「一般用電気工作物の検査」と「一般用電気工作物の故障箇所の修理」は、「自家用電気工作物の検査」と「自家用電気工作物の操作及び故障箇所の修理」に変更されます。

電気工事士の学習の際の心構え

第2種電気工事士試験に合格するには、50〜100時間の勉強が必要になるのが一般的で、中には200時間近くかけて勉強する合格者もいます。

一方で10〜30時間程度しか勉強せずに合格する者も一定数いるようです。

また第1種電気工事士試験には約300時間の勉強が必要となるので、余裕を持って半年程度の勉強期間を設けておくのが良いでしょう。

さらに第1種・第2種共に、筆記試験と技能試験の対策をしなければならないので、取得までにはある程度時間がかかるという心構えをしておくべきです。

ただし、計算問題を落としたとしても合格基準点は突破できるような試験なので、難易度に関しては過度にナーバスになる必要はありません

勉強法の詳細については、後述の内容を参考にして下さい。

電気工事士試験の難易度と合格率

試験を受ける男性 第2種電気工事士試験の合格率は、筆記試験が60%、技能試験が70%、全体で42%程度です。

以下は平成27年度から令和4年度までの第2種電気工事士試験の合格率のデータになります。

試験実施年度 筆記試験 技能試験 全体
令和4年 56.0% 72.6% 40.7%
令和3年 59.2% 72.8% 43.1%
令和2年 62.1% 72.4% 45.0%
令和元年 65.9% 65.3% 43.0%
平成30年 55.4% 67.5% 37.4%
平成29年 59.1% 68.8% 40.7%
平成28年 58.6% 73.4% 43.0%
平成27年 58.8% 70.7% 41.5%

一方で第1種電気工事士試験の合格率は、筆記試験が45%、実技試験は60〜70%、全体で30〜35%程度です。

以下、同様に平成27年度から令和4年度までの第1種電気工事士試験の合格率をまとめます。

試験実施年度 筆記試験 技能試験 全体
令和4年 58.2% 62.7% 36.5%
令和3年 53.5% 67.0% 35.8%
令和2年 52.0% 64.1% 33.3%
令和元年 54.1% 64.7% 35.0%
平成30年 40.5% 62.8% 26.2%
平成29年 47.0% 63.5% 29.8%
平成28年 50.3% 61.7% 35.7%
平成27年 42.7% 70.9% 30.3%

勉強時間は50~150時間が目安

第2種電気工事士の筆記試験に合格するには、50〜150時間程度の勉強が必要と言われています。これは1日1〜2時間勉強したとして、1〜3ヶ月ほどかかる計算です。

技能試験に関しては1〜2ヶ月程度の勉強期間が必要となりますが、筆記試験終了から技能試験までは丁度そのくらいの時間があります。

そのため、技能試験の対策は筆記試験終了後から本格的に始めれば十分間に合うでしょう。

なお、その場合は週に10〜15時間の勉強時間を確保する必要があります。例えば、平日に1時間、休日に3時間程度勉強するのが良いでしょう。

一方で第1種電気工事士試験の合格には、300時間程度の勉強が必要になります。ただし、第2種を受けてから第1種に挑戦する場合は、もう少し短い勉強時間で合格することも可能です。

合格基準点は6割以上

電気工事士における筆記試験の合格基準は、第1種・第2種共に60%以上というのが通例です。ただし、試験の難易度に応じて若干変動する場合があります。

例えば、平成26年度下期の第2種試験の合格基準は「56点以上」でした。なお、60%より上の合格基準であったことは未だかつてありません。

筆記試験は四肢択一のマークシート方式で実施され、各問2点で50問が出題されます。そのため、合格基準を満たすには30問以上に正解しなければいけません。

よって過去問演習の段階では、70〜80点程度取れるように練習しておくのが良いでしょう。

一方で技能試験は完成品に目立った欠陥がなければ合格となります。各試験回で定められた判断基準を元に、電気的に致命的な欠陥や施工上の重大な欠陥、施工上の軽微な欠陥の数が数えられます。

例えば、未完成や配置・寸法相違、回路の誤りなどは致命的もしくは重大な欠陥です。ちなみに判断基準に関しては、試験の実施回ごとに公表されています。

科目免除制度もチェックしよう

第2種電気工事の筆記試験には、以下のような免除制度も存在します。

筆記試験免除要件 免除を申請するのに必要な書類
前回の第2種電気工事士試験に合格した場合 特に証明書類は不要
高校・高専・大学等で経済産業省の定める電気工学の課程を修了した場合 学校長の証明
第一種・第二種・第三種電気主任技術者免状の取得している場合 電気主任技術者免状のコピー
鉱山保安法第18条の規定による試験で電気保安に関する事項を分掌する係員の試験に合格した場合 合格証明書もしくは国家試験合格証のコピー
旧自家用電気工作物施設規則第24条第1項(ヘ)及び(ト)の規定により電気技術に関し相当の知識経験を有すると認定された場合 自家用電気工作物主任技術者技能認定証明書もしくは自家用電気工作物主任技術者技能認定書のコピー
旧電気事業主任技術者資格検定規則による電気事業主任技術者の資格を取得している場合 合格証明書もしくは合格証書のコピー または 工業専門学校・工業学校等の電気科の卒業証明書もしくは卒業証書

合格までにかかる費用は?

電気工事士試験では、受験料以外に技能試験用の工具の購入費も必要です。そのため、筆記試験のみの資格試験に比べると、費用がかかる試験と言えます。

第1種・第2種試験の受験料(非課税)はそれぞれ以下の通りです。

試験 インターネット申し込み 書面での申し込み
第2種 9,300円 9,600円
第1種 10,900円 11,300円

また工具一式を購入するには1万円程度が必要になります。加えてテキストや問題集などを購入すれば、さらにお金がかかります。

ちなみに通信講座を利用する場合は、受講料の中にテストや問題集代も含まれることが多いです。料金は独学よりも高くなりますが、試験対策に特化した講義で合格できる確率は上がるため、価値ある投資と言えるでしょう。

電気工事士試験対策におけるテキスト購入費の目安

電気工事士試験の対策におすすめのテキストとその価格、出版社は以下の通りです。

おすすめテキスト 価格 出版社
2023年版 ぜんぶ絵で見て覚える 第1種電気工事士筆記試験すい〜っと合格 3,080円 ツールボックス
2023年版 ぜんぶ絵で見て覚える 第1種電気工事士 技能試験すい〜っと合格 2,200円 ツールボックス
2023年版 ぜんぶ絵で見て覚える第2種電気工事士筆記試験すい〜っと合格 2,090円 ツールボックス
2023年版 ぜんぶ絵で見て覚える第2種電気工事士技能試験すい〜っと合格(入門講習DVD付) 2,090円 ツールボックス
すい〜っと合格赤のハンディ ぜんぶ解くべし!第1種電気工事士 筆記過去問2023 1,760円 ツールボックス
すい〜っと合格赤のハンディ ぜんぶ解くべし!第2種電気工事士 筆記過去問2023 1,078円 ツールボックス
2023年版 第一種電気工事士筆記試験 完全解答 2,420円 オーム社
2023年版 第二種電気工事士試験 完全攻略 筆記試験編 2,068円 技術評論者
DVDで一発合格! 第二種電気工事士 筆記&技能テキスト カラー版 2,310円 西東社

上記より、電気工事士のテキストは概ね1,000〜3,000円で購入できることが分かります。

初学者が独学で電気工事士試験に挑む場合は、DVD付きのテキストなどを上手く利用すると良いでしょう。

最短合格のための勉強法のコツ

本を読む少年 電気工事士試験では、筆記試験と技能試験の両方に合格する必要があります。そのため、両者の対策法を考えなければなりません。

筆記試験対策はテキストと過去問が重要

筆記試験の対策では、他の資格試験同様、テキストと過去問でインプット・アウトプットを行うのが基本になります。

まずはテキストを読み込んで知識を吸収し、その後は過去問演習を繰り返し行いましょう。

電気工事士の筆記試験では、過去問の類似問題が出題されるケースも多いため、特に過去問演習は重要になります。

計算問題や配線図問題は最初こそ戸惑う人も多いですが、数年分の過去問を解くことで傾向が掴めるため、初めは分からなくても問題ありません。

また勉強時間が満足に取れない場合は、通信講座などで筆記試験対策用の解説講義を受けると良いでしょう。講義を受ければ、短期間で効率的なインプット・アウトプットが行えます。

技能試験対策では実際に手を動かしてみよう

技能試験では工具を用いて課題を完成させることが求められるので、試験対策としては実際に工具を用いて練習するのが良いでしょう。

練習の際は、経験者や有資格者の指導を受けることが理想的と言えます。

しかし現実には指導者が見つからない場合も多いため、特に技能試験に関しては対策用の講座を受講するのがおすすめです。

各段階での勉強や試験対策のポイント

パソコンを見る女性 電気工事士の試験勉強の際は、以下の内容を参考にしてください。

まずはテキストの読み込みや講座でのインプットから

電気工事士試験の対策には、カラーのテキストを用いるのがおすすめです。

一般的な資格試験の場合は活字から知識を習得するだけなので、白黒のテキストでも不都合はありません。しかし、電気工事士試験では配線図などを扱うため、カラーの方が勉強が捗ります

ただし、カラーと言っても漫画やイラストばかりのテキストではなく、文字と図で十分な解説がなされているものを選びましょう。

配線図と鑑別は重点的に対策しよう

第2種電気工事士試験では、配線図と鑑別が最重要科目です。この2つだけで全体の4割近くを占めるので、両者をクリアすれば合格基準点に大きく近づきます。

よって、試験勉強の際はこの2つを重点的に対策するようにしましょう。

ちなみに鑑別とは工具や測定器、器具などの写真を見て、それぞれの名称や用途を答える問題です。配線図問題は先述した通りになります。

それらの分野は暗記事項を押さえることで十分得点が可能なので、インプット作業を徹底して行いましょう。

計算問題も難しくはない

電気工事士試験では計算問題も出題されますが、難易度はそれほど高くないため、きちんと対策しておけば難なく突破できます。

電気工事士の計算問題で基本となる公式はオームの法則です。電流(I)、抵抗(R)、電圧(V)をオームの法則で求められるようにしておけばまず問題ないでしょう。

また電気工事士試験に合格するには、計算問題よりも知識問題の方が重要です。そのため、計算が苦手という場合でも、暗記をしっかりしておけば合格することができます。

試験本番においても、計算で詰まったら、暗記系の問題を先に片付けるようにしましょう。

配線図の問題は図記号を覚えれば解ける

初めのうちは配線図問題が難しく思えるでしょうが、基本的な図記号さえ扱えるようになれば比較的簡単に理解できるようになります。

タイムスイッチやチャイムなど感覚的にも何となく分かる記号も多いので、電力量計やコンセントなどの重要記号を記憶しておけばそれほど問題ないでしょう。

最適な過去問の活用方法とは

電気工事士の筆記試験はマークシート方式で実施されるため、過去問演習が非常に有効です。数回分を繰り返し解いて、出題傾向や頻出範囲を把握しましょう。

過去問は電気技術者試験センターの公式サイトから入手することができます。

なお、技能試験の場合は過去問よりも、試験前に公表される技能候補問題の方が重要です。よって技能試験の対策にはそちらを優先させましょう。

筆記試験受験後は早めの行動が大切

筆記試験はマークシート方式のため、受験後すぐに自己採点が可能です。自己採点の結果60点以上得点できている場合は、すぐに技能試験の対策を始めましょう。

まずは電気技術者試験センターの公式サイトから「技能候補問題」を確認すべきです。同センターは筆記試験実施後、技能試験の候補問題を13パターン公表します。

よって技能試験の対策はそれらを元に行うと良いでしょう。少なくとも13パターン全てを一度は作成しておくべきです。

また同時に「欠陥の判断基準」も公表されるため、合わせて確認しておきましょう。

工具のこだわりは試験へのモチベ-ションにもなる

電気技術者試験センターは、電気工事士試験の「指定工具」を定めています。具体的には以下の通りです。

  • ペンチ

  • ドライバ(プラス・マイナス)

  • ナイフ

  • スケール

  • ウォーターポンププライヤ及びリングスリーブ用圧着工具(JIS C 9711:1982・1990・1997適合品)

これらの工具を筆記試験対策の段階から購入し、手に馴染ませておけば、工具の名称や用途が問われる鑑別の対策にもなるでしょう。

工具選びが不安な方は、電気工事士試験用の工具セットが市販されているため、そちらを購入するのが無難です。

しかし、ホームセンターでフジ矢やホーザン、マーベルなどのメーカーを比べながら、一つずつこだわりを持って選ぶのも良いでしょう。

また、電線ケーブルの外装を剥ぎ取るためのケーブルストリッパーがあると作業のスピードが上がるので便利です。指定工具と共に合わせて持参すると良いでしょう。

なお、技能試験では電動工具以外の全ての工具の使用が認められています。そのため、指定工具以外のものを持ち込むことも可能です。

指定工具は試験を受けるのに最低限必要と考えられる工具のことを指します。

作業用工具に関する注意点

リングスリーブの圧着には、リングスリーブにJIS C 9711に適合する圧着マークが刻印されなければなりません。圧着マークが刻印されない場合は欠陥と見なされるので注意しましょう。

また技能試験では、工具の貸借は認められません。そのため、特に指定工具を忘れると試験にならないので、必要な工具は忘れず持参しましょう。

持参する工具に数量制限はありません。しかし、作業用机は狭いため、あまりにも多いと他の受験者の迷惑となります。

なお、電動工具でなくても以下は使用することができません

  • カッターナイフ

  • 回路計(テスター)等の計測機器

  • 配布されたもの以外の「保護板」

  • 改造した工具および自作した工具

手袋や工具を入れるための腰ベルトは使用を認められています。

勉強アプリも活用しよう

電気工事士試験向けのスマホアプリも多数存在するため、補助教材として活用すると良いでしょう。

中には紙教材でないと受け付けないという方もいるでしょうが、スマホで筆記試験の問題演習が行えるので便利です。

特に多忙な社会人の場合は、通勤時間や昼休みなどのスキマ時間を有効活用できるスマホアプリは役に立ちます。

無料アプリも多いので、試しにダウンロードしてみることをおすすめします。

勉強サイトもチェックしてみよう

電気工事士向けの勉強サイトもいくつか存在します。勉強サイトでは試験情報や重要な知識、練習問題などを閲覧することが可能です。

特に独学で勉強する際は、こうした勉強サイトの情報が役に立つでしょう。

ただし、勉強サイトの情報は不正確であったり、最新でないことも多いため、試験勉強の指針にする際は公式情報も合わせて確認するべきです。

また勉強サイトでは試験合格に必要な知識が網羅的に掲載されているわけではないので、勉強サイトだけを頼りに試験対策を行うべきではありません。

一方で通信講座であれば、無料の勉強サイトよりも信頼のおけるサービスだと言えます。

どうやって試験対策を進めて良いか分からない場合は、通信講座の情報を頼りに勉強方法やテキストを決定するのが良いでしょう。

専門学校・予備校での勉強もあり

専門学校や予備校で電気工事士試験の対策を行うのも良いでしょう。特に技能試験に関しては、講師から直接指導を受ける方が効率的だと言えます。

ただし、専門学校や予備校は人口の集中する都市部にしかないことが多いため、一部の人以外は通学に時間がかかるという点がデメリットです。そもそも居住地域によっては通えないという場合もあるでしょう。

近隣には専門学校や予備校がないという場合は、通信講座の利用がおすすめです。

通信講座がおすすめ

通信講座なら、電気工事士試験に欠かせない要点だけを映像授業で効率よく学ぶことができます。またクオリティの高いテキストも入手可能です。

さらに通信講座なら、自分の好きな時間に自宅で講義が受けられるため、専門学校や予備校のような地理的・時間的な制約はありません。

勉強のペースも自由に速められるため、短期集中型で合格を目指すこともできます。そのため、多忙な社会人には専門学校・予備校よりも通信講座の方がおすすめです。

電気工事士試験は独学でも合格できる?

飛び跳ねる女性 独学で電気工事士試験に臨むという場合は、以下の内容を参考にしてください。

独学にかかる勉強時間は?

独学で電気工事士試験に挑戦する際は、第2種の場合、約200時間程度勉強するのが良いでしょう。

よって1日平均2時間程度勉強するなら、3ヶ月程度の勉強期間が必要です。

一方で第1種の場合は、300時間以上勉強した方が良いでしょう。そのため、勉強期間は余裕を持って半年程度確保しておくのがおすすめです。

筆記試験の独学対策法は?

電気工事士の筆記試験は全問マークシート方式であり、過去問との類似問題も多いことから、独学でも比較的対策しやすいと言えるでしょう。

参考書をよく読み込み、その上で過去問演習を反復して行うのがおすすめです。

ただし、参考書の内容が理解できなかったり、過去問が思うように解けないという場合は、途中から通信講座に切り替えるのも良いでしょう。

試験勉強が苦手なら、一人で悪戦苦闘するよりも試験対策のプロに任せた方が効率よく学習が進められます。

独学で技能試験も突破できるの?

筆記試験の対策は独学でも問題ありませんが、ネックとなるのは技能試験対策でしょう。

技能試験は候補問題が公表されるため、対策すべき範囲を絞ることは比較的容易です。しかし、問題を見ても複線図の読み方が分からなかったり、工具の使い方を迷うという場合は独学での対策は厳しいでしょう。

ただし、上記で紹介したようなテキストには技能試験向けのDVDが付属している場合もあるため、それを見てある程度の対策は可能です。

また「電気の資格とお勉強」などの勉強サイトには、技能試験の解法まで掲載されています。しかし、それらを活用しても対策するのは難しいということも考えられます。

よって技能試験に自信がない場合は、初めから通信講座の技能試験対策コースを活用するのが良いでしょう。

通信講座はどこがおすすめ?

電気工事士の通信講座は様々な種類が存在しますが、資格Timesがおすすめするのはユーキャンの電気工事士講座です。

初学者が90.5%を占めるユーキャンの電気工事士講座では、回線や電気工事について全く知識のない人でも短期間で確実に合格出来るようにわかりやすくコンパクトなフルカラーテキストが用いられています。

また、他社と比べて添削や質問回答といったサポート体制も充実しているため、わからないところや理解が不明瞭なところを引きずる心配もありません。

初めて電気工事士を受験される方や、忙しい中で効率的に合格を目指している方には非常におすすめの講座となっているので、是非チェックしてみてください。

電気工事士と合わせて取得したい資格2選

話し合う人々 電気工事士を取得したら、他の資格に挑戦するのも良いでしょう。

以下のような資格を取得しておくことで、仕事の幅を広げることが可能です。

電気主任技術者

電気主任技術者は電気工事士の上位資格になります。電気主任技術者と電気工事士では、保安の監督及び電気工事を行える電気工作物の種類が異なります。

それぞれの資格が扱える電気工作物は以下の通りです。

資格 電気工作物
電気主任技術者 事業用電気工作物
第1種電気工事士 自家用電気工作物・一般用電気工作物
第2種電気工事士 一般用電気工作物

上記の通り、電気主任技術者を取得すれば、より大規模な電気工作物を扱えるので、活躍の幅は広がると言えるでしょう。

当然電気工事士より難易度は上がりますが、電気工事士の知識があれば、比較的スムーズに試験対策が行えます。

消防設備士 甲種4類

甲種消防設備士は、消防用設備等の工事・整備・点検を行うための資格です。甲種4類は消防設備士の中で一番人気の資格になります。

なぜなら、以下のように身近な消防用設備等の設備工事が行えるからです。

  • 自動火災報知設備

  • ガス漏れ火災警報設備

  • 消防機関へ通報する火災報知設備

  • 共同住宅用自動火災報知設備

  • 住戸用自動火災報知設備

  • 特定小規模施設用自動火災報知設備

  • 複合型居住施設用自動火災報知設備

電気工事士免状があれば、消防設備士甲種4類の受験資格が得られます。また試験科目の一部免除を受けることも可能です。

そのため、電気工事士を取得後は甲種4類にも挑戦してみましょう。大変需要の高い資格なので、仕事に繋がることは間違いありません。

電気工事士試験の勉強法についてまとめ

電気工事士試験の勉強法についてまとめ

  • スマホアプリでスキマ時間を有効利用
  • 独学なら勉強サイトも参考になる
  • 技能試験は通信講座などを活用した方が良い

電気工事士試験の勉強法について解説しました。

電気工事士試験では、第1種・第2種共に筆記試験と技能試験が実施されます。全問マークシート方式の筆記試験は、独学でも十分対策可能です。

独学の場合はテキストの読み込みで知識をインプットし、その後は過去問演習を繰り返しましょう。スキマ時間にはスマホアプリを使うのもおすすめです。

一方で技能試験に関しては、独学ではやや対策が難しいと言えるでしょう。テキストに付属しているDVDや勉強サイトでも対策は行えますが、必ずしも有効な対策法とは言えません。

技能試験の対策については、やはり通信講座などを利用するのがおすすめです。

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