海外トップMBAの実態とは?スタンフォードを卒業されためがねシャチョウに取材しました!

「海外MBAに行きたいけど、実際どんな感じなのかな?」

「海外MBAに行った人の生の声を聞いてみたい!」

現在会社員として働いている方の中で、海外MBAを通じてさらなるキャリアアップを計画している方もいらっしゃるのではないでしょうか?

そこで今回は、YouTubeでご自身の海外MBA体験をもとに、貴重な生の声を積極的に発信すると共に、現在はご自身で「オーマイグラス株式会社」を経営していらっしゃる 「めがねシャチョウ」こと「清川忠康」様にインタビューを行いました。

海外MBAの実態や受験において意識したい大切なポイントなど、ここでしか見られない情報も満載です。

ぜひ最後までご覧ください!

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そもそもMBAとは

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近藤

本日はお忙しい中、インタビューに応じていただきありがとうございます。資格Timesを運営しております、株式会社ベンド代表の近藤と申します。

本日はどうぞよろしくお願い致します。

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清川様

オーマイグラス株式会社で代表をしております、「めがねシャチョウ」こと清川忠康と申します。

本日はよろしくお願い致します。

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近藤

よろしくお願い致します!

まず、MBAが資格か学位かはっきりしない方もいらっしゃるので、簡単に「MBAとは何か」について教えていただければと存じます。

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清川様

MBAは「Master Of Business Administration」の略称で、経営学の修士号になります。大学院で学位を取得する場合と同じ扱いになります。

20代後半~30代前半の金融やマーケティング業務に携わってきた若手社会人の方が、これからマネジメントや経営・管理職になるにあたって、幅広く知見を身に付けることを目的に行かれる場合が多いです。

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近藤

MBAは各国の各大学で実施されていますが、大学ごとに学べる内容の違いはあるのでしょうか?

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清川様

幅広いビジネスシーンで求められるファイナンスやマーケティングの知識はどのMBAも似たような内容を提供しています。

ただ、学習内容について決まりが設けられているわけではないので、一般的に求められる学習内容以外は、各MBAの特色を色濃く反映させた授業が行われていますね。

例えば、私が通っていたスタンフォードMBAでは、起業家育成と組織論を強みとしていたので、それらに関連する授業数はたくさんありました。

他の例を挙げると、ニューヨークのMBAでは金融系の授業を多数扱っているMBAも存在するなど、各大学院が独自の強みを生かして授業を展開しています

そのような教育を展開してるので、生徒の選抜を行う際も各大学の強みとなる学習分野を学びたいと考える方を入学させようとしています。

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近藤

MBAを選ぶ際には、自分が学習したい分野をメインに取り扱う大学院を皆さん選んでいらっしゃるのですか?

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清川様

学習したい分野ももちろん重要になってきますし、他にもキャリアアップに繋がるかという観点も選ぶ際にはとても重要です。

やはりMBAランキング上位のトップスクールに通った方が、就職率や企業の待遇が良いため、キャリアアップを見据えてMBAを選ばれる方は特にトップスクールを志望される傾向にあります。

MBAは学位、つまり学歴ですから、東大卒が一般の大卒より高く評価されるのと同様に難関MBAを取得した方が評価は高くなるため、必然的にトップスクールを目指す方が多くなるのです。

スタンフォードでの海外MBA生活について

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近藤

スタンフォード大学入学後の生活について教えてください。

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清川様

スタンフォードでは2年間のカリキュラムが組まれており、各年度で生活スタイルは異なります。

1年目は、他のMBAスクールと同様に会計やファイナンスなどの基本的な知識を座学形式でとにかく吸収していく授業スタイルだったので、学習量が多く大変な生活でしたね。

私は英語のネイティブスピーカーではなかったので、授業についていくのに精一杯でした。ご飯と睡眠の時間以外はほぼすべて勉強に費やしていましたね。

睡眠時間も4・5時間だったので、この頃は肉体的にも一番厳しい期間でした。

ただ、2年目は議論や対談形式の授業を多く選択することができるため、柔軟に授業を選択できました。

1年目よりもスタンフォードならではの授業を多くとることができたので、非常に身になる期間でした。

アメリカの大学院の成績評価は厳しい

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近藤

アメリカの大学院は成績評価が厳しいと耳にしたことがあります。

スタンフォードも同様なのでしょうか。

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清川様

成績評価は非常にシビアで、途中でドロップアウトしてしまう方は一定数いましたね。

スタンフォードMBAでは1学年400人の生徒がいたのですが、そのうち1年目で20人ほどが辞めてしまいました。

理由としては、成績が基準値に満たず退校・放校処分が下ってしまったパターンもあれば、ハードな授業により体調不良を引き起こして授業についていけずにやめてしまうパターンもあります。

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近藤

授業について行くだけでも大変なのですね。

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清川様

ただ、スタンフォードの場合に限ると同じドロップアウトでも、時期によってその意味は大きく異なります。

具体的には、1年目を終えた段階で中退した場合でも卒業生名簿に名前が掲載されるので、1年目を終えた場合の中退とそれ以前での中退は意味が大きく異なるのです。

このような制度が設けられているので、1年目を終えた段階で中退して起業の道に進む学生もいますね。

中には、学校に通うこと自体が時間の無駄だといって辞めていった学生もいました。

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近藤

スタンフォードの大学院生の場合は、1年目を終えているか否かが一つ大きな違いになるのですね。

トップクラスの人材と切磋琢磨できる環境

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近藤

スタンフォード在学中に多くの優秀な方々と交流されていると思います。

実際スタンフォードにはどのような学生がいらっしゃったのでしょうか。

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清川様

全体として多種多様な優秀な人材が集まっていましたね。

大学側が多様性を非常に重んじていたため、多種多様な国籍や職業の方が集まっていました。

例えば、職業で見ると元軍人、金メダリスト、NBA選手、NPO勤務など、普段交わる機会の少ないご職業の方も学びに来ていました。

また、男女比率を調整されていたと思われ、男女ともに優秀な人材が一堂に会していましたね。

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近藤

多様な人材が集まるのは、世界中から学生が集うスタンフォードならではの魅力ですね。

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清川様

また、もちろん皆さん優秀なのは間違いないのですが、本当に飛び抜けて優秀だなと感じたのはトップ50~60人ほどですね。

まさに世界のトップオブトップでしたので、これらの方々は世界全体で見ても非常に優秀な方々なのだと思います。

NBA選手も一般入試を通過して入学

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近藤

先ほど、NBA選手も同学年に在籍しているとおっしゃられていましたが、この方々は推薦入試などで入学された方なのでしょうか?

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清川様

NBA選手も一般の方々と同じように受験されたうえで入学されています。

NBA選手に代表されるように、多様なバックグラウンドの方々が入学されている背景として、日本のようなテスト一本の入試方式ではない点が挙げられます。

アメリカの入試においては、推薦状、エッセイ、テストなどの総合値で入試の合否を決めていくため、仮にテストが悪くてもほかでリカバリーすることで十分合格をつかむことは可能です。

ただ、実際の入学者を見ると皆さんやはり頭脳明晰なので、全体の能力値のバランスは高い方が多く、ずば抜けた1つの個性だけで入学されている方は少ない印象です。

MBA取得後の就職・起業事情

清川様の写真

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近藤

スタンフォードMBAに留学される方の一般的なキャリア事情について教えていただけますでしょうか。

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清川様

同級生の中には、戦略コンサルタントや外資系投資銀行などのプロフェッショナルサービスファームに入社される方が一番多かったです。

他にはGoogleやAmazonなどGAFAに入社される方も多いです。

MBA留学者は授業料のために多額の借金をして入学されているケースが多いので、基本的には上記に代表されるような年収の高い企業に入社してまずは借金を返そうというパターンがよく見られますね。

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清川様

また、これらの企業はMBAの学生を優遇していることから、就職割合が高くなっているという事情もあります。

MBAを持っていることで、多めに給料が払われたり、サイニングボーナスを受け取ることができるということで、入社される方は非常に多いですね。

起業を選択されるケースも見られる

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近藤

MBA取得後の起業事情についてもお伺い出来ればと思います。

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清川様

よく見られるケースとしては、4~5年でMBA在学時の借金を返済してから起業するパターンが多いです。

もちろん初めから起業を志す方もいらっしゃいます。割合で見ると1学年400人中40~50人となります。

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清川様

また、企業で経験値を積んだ後に起業を志望する方もいらっしゃいますね。

特にMBA卒の学生に人気ある職業であるネット系企業のプロダクトマネージャーで経験を積まれて、その後起業される方をよく目にします。

清川様はご自身のYouTubeチャンネルでもMBA留学のリアルを紹介しています。

MBAの良い面だけでなく悪い面もビビッドに解説しているので、これからMBAを目指される方は必見です。

清川様の起業の背景

Oh My Glass東京のイメージ

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近藤

清川様はスタンフォードMBA在学中に現在のオーマイグラス株式会社を立ち上げられています。MBA取得の前から起業は視野に入っていたのですか。

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清川様

元々起業は視野に入れていませんでしたが、スタンフォードで起業に関わる授業は受けていたので、興味はありました。

ただ初めのうちは、就職活動を行い内定をいくつか獲得していたので、アメリカに残ってベンチャー企業に就職しようと思っていました。

しかし、東日本大震災が発生したことで、現在の環境がそのままであるという前提で長期的に物事を考えても、将来的にその前提は覆されてしまうと感じました。

そこで、今やりたいことは今のうちに実行しないと、将来必ずしもそのことを実行できるとは限らないという考えに至り、起業に踏み切りました。

MBAで学んだことは起業後もしっかり生きる

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近藤

起業に際して、MBAで学んだ知識は役に立ちましたか?

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清川様

幅広くMBAで知識を学んできたため、それぞれの知識が仕事の中で生かされていますね。

また、スタンフォード在籍時にたくさんの起業家からお話をお聞きすることができたので、そのお話から得られた内容も業務に生きてきています。

ただ、断片的にしか内容を思い出すことができないので、その点は残念ですね。本当はきちんと復習して体に知識をしみこませたうえで生かすことができるのが理想でした。

清川様が経営されているのが、日本最大級のメガネ・サングラスのオンラインストアOh My Glassesです。メガネを実際に取り寄せて試着できるので、オンラインでも安心してメガネを選んで購入することができます。

また、高品質かつリーズナブルなオリジナルブランドメガネ「Oh My Glasses TOKYO」も販売しています。

オシャレなめがねをお探しの方は、ぜひ一度Oh My Glassを覗いてみてください!

Oh My Glassのオンラインストアはこちら

海外MBAと国内MBAの違いについて

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近藤

海外MBAと国内MBAの違いについては、どのようにお考えでしょうか。

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清川様

まず前提として、国内MBAも海外MBAも座学で学べる内容自体はほとんど変わりません

ですので、座学の勉強を目的としている方にとっては、国内MBAは最良の選択肢だと思います。海外と違って日本語で学習できるので、内容もスムーズに理解できるでしょう。

海外MBAが国内と異なる最大のポイントは、海外という異国の地に留学できるという経験そのものの存在だと考えています。

現地で実際に生活を送り、日本とは全く異なる環境で切磋琢磨することで得られる経験は、国内MBAでは手に入りません。

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近藤

海外ならではの生活環境・学習環境が、海外MBAの魅力なのですね。

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清川様

はい。そのため、現在展開されている海外MBAをオンラインで受講できる制度は本当に意味があるのかと思いますね。

せっかく海外MBAを目指すのであれば、やはり現地で学んだ方が良いのではないかと考えています。

MBA受験について

英語学習はできるだけ早く始める

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近藤

最後に海外MBA受験についてお伺いしたいです。

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清川様

海外MBA受験では、まず4技能からトータルで英語力を測るTOEFLと、アメリカで共通テストの役割を果たすGMATという2種類の英語テストで一定のスコアを残すことが求められます。

これらのテスト対策はできるだけ早く始めることをおすすめします。

もし受験が決まった時間のないタイミングで学習を始めてしまうと目標の点数が取れない可能性が出てきてしまい、結果としてトップスクールへの入学をあきらめざるを得ないパターンも出てきてしまうので、受験の可能性がある段階から前倒しで対策を進めておくことが必須です。

具体的には、3年前ほどからコツコツと学習を積み重ね、できるだけ早い段階で目標スコアを達成するとよいですね。

早い段階で規定スコアに達しても、有効期間は長いためスコアが使えなくなる心配はありません。

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近藤

英語学習は早めの対策が非常に重要なのですね。

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清川様

私の場合は、もともと海外MBAを志望していたため、英語の対策には7年くらいかけました。

特にMBAは一般的な語学留学と違って、英語を身に付けることが目的ではなく、高い英語力を有していることが前提で授業が行われます。

高い語学力は一朝一夕では身につかないため、私はできるだけ長い時間をかけるべきだと思います。

TOEFLの下限は110点と超ハイレベル

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近藤

高い語学力が必要とのことですが、具体的にはTOEFLだとどれくらいのスコアを取ることが求められているのでしょうか?

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清川様

海外のトップMBAの場合はTOEFL110点(満点は120点)が最低ラインになります。

それ以下の点数でも合格自体は可能ですが、実際に入学した後に授業についていくことがかなり難しくなると思いますね。

私の印象だと、105・106点レベルの生徒はかなり授業の理解に苦しんでいました。

エッセイについて

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近藤

英語のテストの他にはどのような試験が課されましたか?

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清川様

入試の際には自分の仕事や趣味など幅広い経験をもとにエッセイを書くことが求められます。

ですので、入試のエッセイ執筆段階までに幅広い経験を積んでおくことが必要になります。

特にアメリカのMBAは優秀な会社における職務経験だけでなく、趣味や課外活動においても一定の成果を残した人材を好む傾向があるので、仕事以外の経験をしておくことが非常に重要になりますね。

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近藤

職務だけでなく、課外活動などより幅広いフィールドで活躍できる人材が好まれる傾向にあるのですね。

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清川様

このように豊富な経験値が求められることから、MBA入試の合否は出願する前からある程度決まっているといえます。

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近藤

確かに経験がないとエッセイを書くのは難しいですよね。

エッセイを書くにあたって、予備校やカウンセラーなどはつけていらっしゃいましたか?

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清川様

私の場合はカウンセラーをつけてエッセイを作成しました。

アメリカ人に好まれる文章のニュアンスや、正しい文章か否かの判断は自分一人では難しいので、基本的には予備校等の力を借りて作成する必要があります。

MBA入試において有利な日本企業も存在

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近藤

職務経験の観点で見て、MBA入試において有利に働く業態やお仕事などありましたら、教えていただきたいです。

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清川様

日本人のMBA入試の場合は、商社が特に入りやすいですね。三井物産や三菱商事などはハーバードMBAの入試において優遇されているとの話をよく耳にします。

大きな理由として、優秀な日本人は商社に多いと海外大学から認識されていることがまず挙げられます。

他にも、商社のビジネスモデルが日本独特であることも大きな理由として挙げられます。MBAの1学年は職種の多様性を非常に重要視しているので、日本独自のビジネスモデルである商社に勤務する人材はその趣旨に合致しているのです。

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近藤

海外MBAを経由したキャリアアップを見据えている方は、商社に入社するのも一つの手段であるといえますね。

MBA入試の実態についても発信中

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近藤

最後に、今後MBAの取得を目指されている方に向けて一言お願い致します。

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清川様

私のYouTubeチャンネルではMBA取得のメリット・デメリット、MBAの入試対策や必要な費用まで、MBA留学のリアルを実体験をもとにご紹介しています。

これからMBAを目指される方にはきっと有益な情報となるかと思いますので、ぜひ一度チェックしてみてください。

清川様のYouTubeチャンネルはこちら!

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