イタリア語って本当に簡単?文法の特徴や学習法・旅行先でよく使うフレーズを紹介!
「イタリア語は簡単なのか難しいのかどっち?」
「イタリア語を学習して旅行に行きたいのだけれど、難易度ってどれくらいなの?」
このような疑問をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
イタリア語は英語のように触れる機会が多い言語ではないため、難易度がわからないという人も一定数存在します。
そのため、学習に二の足を踏んでしまう人もいるでしょう。
そこで、この記事ではイタリア語の難易度や学習法について解説します。さらには、挨拶などの使えるフレーズについても紹介しますので、参考にしてください。
イタリア語の特徴や学習法についてざっくり説明すると
- イタリア語は発音だけなら比較的簡単
- イタリア語の単語は英語との共通点がある
- 文法は英語に比べて難易度が高い
イタリア語の学習は簡単?
日本ではイタリア語に触れる機会は決して多くありません。そのため、簡単なのか難しいのかわかりにくいと言えます。
一部では、イタリア語の学習は簡単だという声も上がっています。具体的に、どのような理由でイタリア語は簡単だと考えられているのでしょうか。
発音がローマ字読みで難易度低め
イタリア語は発音がローマ字読みなので、発音や読みに関しては簡単だと言われています。
ローマ字読みさえできれば、初心者でもイタリア語は読めるまたは発音できるということです。
また、イタリア人は大変褒め上手なので、会話の際には大いに褒めてくれるでしょう。「褒められると伸びる」というタイプの人にとっては、イタリア語の会話は楽しいと感じます。
しかし、すべてのイタリア語の発音や読みが簡単だというわけではありません。
同じように聞こえる音でも、口の開き方や音の高さなどによって意味が異なる場合もあり、この点は難しいと言えます。
例えば、「A」は日本語でもイタリア語でも基本的には「ア」と発音します。しかし、開いた時の口の大きさや声のトーンの明るさによって、意味が異なるケースが多々あります。
英語と似た単語や文法もある
イタリア語の単語は英語の単語と被るものが多く存在します。
そのため、英語が得意な人やある程度英語力がある人なら、「イタリア語なのにわかる」ということがあるでしょう。
日本語 | イタリア語 | 英語 |
---|---|---|
祭り | Festa | Festival |
意見 | opinione | opinion |
手引書 | manuale | manual |
上記は、イタリア語と英語が大変似ている単語の一部です。
これらは日本でも英単語としてのなじみが深いため、イタリア語で発音されたとしても意味が分かる人が多く存在します。
また、イタリア語は文法に関しても英語と似ている部分が多く存在します。そのため、英語力がある人ならイタリア語初心者でも簡単に感じることがあるでしょう。
イタリア語の難しい点
イタリア語の発音や読み、そして単語一つに注目すると比較的簡単な言語と感じるかもしれません。
しかし、イタリア語全体で見た場合、その難易度は実はかなり高めです。本気で学習を始めようとした場合、多くの人たちが「難しい」と感じるでしょう。
イタリア語のどのような点が難しいのか、具体的に解説します。
文法も単語も全く違う言語である
イタリア語の難易度を高めている原因の一つとして、「派生した言語の違い」が挙げられるでしょう。
イタリア語はラテン語の言語であるのに対し、日本で学ぶ英語はゲルマン語、日本語は日本独自の言語です。
日本語はもちろん、義務教育などで学習する英語とも接点がないため、イタリア語の習得は難易度が高いのです。
アクセントが重要
イタリア語の読みや発音自体は、ローマ字読みに近いものがあるため、初心者でも難易度が低く感じられると解説しました。しかし、それはあくまで読みや発音のみの話です。
イタリア語は単語によってアクセントの位置が異なり、その位置を間違えると意味が伝わらないということがしばしばあります。
日本語ではあまりなじみがないアクセントが重要な鍵を握っているのです。
単語によってアクセントの位置はすべて異なるため、一つずつ根気強く覚えていかなければならない、という難点があります。
ここで手を抜いてしまうと、学習してもイタリア人と会話ができないということが起こるでしょう。
ただし、アクセントの位置さえしっかり覚えれば、イタリア人にも会話は通じやすくなります。さらにイタリア語にありがちな巻き舌も取り入れることで、一気にイタリア風の発音に近づけることができるでしょう。
複雑で難しい文法
イタリア語の文法は英語寄りだと解説しましたが、それはただ単に日本語の文法とは異なるというだけです。イタリア語の文法は大変複雑で難しいという特徴があります。
具体的には、膨大な数の動詞の活用や時制を挙げることができます。これらは一つずつ覚えていくしか方法がなく、想像以上の時間と労力が必要です。
また、日本語にはない文法も多数存在するため、文法そのものを覚える前に意味や用法について学ぶ必要があります。
意味や用法を学んで土台を作っておかないと、暗記することは難しいと感じるでしょう。
日本人に馴染みのない性名詞がある
イタリア語には、男性名詞と女性名詞が存在します。同じ意味を表す言葉でも、男性が使う言葉と女性が使う言葉の2種類が存在するのです。
男性名詞と女性名詞をしっかり覚えておかないと、会話で恥ずかしい思いをすることになるかもしれません。
女性が男性名詞を使う、男性が女性名詞を使うというのはイタリア人にとっては違和感があることなのです。
ただし、一部の単語については、語尾で男性名詞か女性名詞かを見分けることが可能なものも存在します。
まずはこのような単語に取り組み、規則性をマスターすると良いでしょう。
初心者がイタリア語を簡単に勉強する方法
イタリア語にか切らず、語学は毎日の積み重ねが重要です。短時間でも継続して学習することで、語学力を身に着けることが可能です。
ただ、そうは言っても素早く身につけることができた、と感じる人は一定数存在します。
そこで、ここでは、初心者がイタリア語を比較的簡単に身に着けるための学習方法について紹介します。
まずは特徴的な発音の練習から
イタリア語は、アルファベットの発音が英語とは異なるという特徴があります。
ローマ字読みできるものもありますが、全く異なる発音をするものも多く存在するのです。
イタリア語学習の初心者は、まず最初にローマ字読みとは異なる発音から覚えるようにすると良いでしょう。すると、読める単語が多くなり、その先の学習がスムーズに進みます。
具体的な発音として「gli(リィ)」や「ho(オ)」などなどが挙げられます。これらは前の「g」や「h」は発音しません。英語とは明らかに異なるので、このような発音から中心に学習しましょう。
文法は基礎から丁寧に
語学の学習でしっかりした土台を作るためには、文法学習が欠かせません。それはイタリア語も同様です。
特にイタリア語の文法は英語に比べて数が多いという特徴があります。規則的なものも多数ありますが、全体的な数が多いため、覚えるためにはかなりの時間と労力が必要です。
また、日本にはない時制での意味も存在するため、一つずつ丁寧に学習していかなければ、必ずどこかでつまずくことになるでしょう。文法学習で手を抜いたり焦ったりすると、その先に進むことが難しくなります。
文法学習については、じっくり時間をかけることをおすすめします。特に初心者の場合は、簡単な参考書から初めて文法固めを行っていくと良いでしょう。
単語は音とスペル同時進行
イタリア語の単語は、毎日の積み重ねで覚えていく必要があります。たとえ5分でも10分でも良いので、単語を覚えるための時間を作り、暗記学習を継続させることが重要です。
ただし、ゆっくり過ぎるペースで学習を進めると、一度覚えた単語を忘れてしまうことが多々あります。効率が悪くなってしまうため、忘れる前に再度覚えた単語に触れて定着させる学習法を取り入れると良いでしょう。
単語を暗記する際には、発音やスペル学習と同時並行で進めると、より定着率が高くなります。CDなどで音声を聞きながら、ノートなどに書くということも行いましょう。
ある程度慣れてきたら、今度はシャドーイングなどで自分でも発音をしてみてください。自分で発音することで、さらにしっかり単語が定着します。
基礎ができてきたら応用編へ
文法や単語の学習でイタリア語の基礎固めができたら、会話の練習も積極的に取り入れることをおすすめします。
語学はアウトプットの機会を作ることで、実践的な力が身につくからです。
イタリア語の会話学習を行うことで、思考の回転のスピードが要求されるため、効率よく実力を身に着けることが可能です。
座学で学習するよりも、イタリア語の知識が素早く身につくでしょう。
学んだ文法や単語は積極的に取り入れて、会話学習を行うと良いでしょう。復習にもなるので、高い相乗効果を期待できます。
イタリア語のスマホアプリでは、会話学習ができるものも多く存在しています。これらを活用して、積極的に会話学習を取り入れてください。
イタリア語は独学で習得できる?
英語以上に難しいイタリア語ですが、独学で習得できるものなのでしょうか。独学で習得する方法やメリット・デメリットなどについても解説します。
独学もある程度は可能
イタリア語は英語とも日本語とも異なるため、習得は大変難しいと言えます。しかし、独学でイタリア語習得を成功させている人も存在します。
独学でイタリア語を習得する際には、メリットとデメリットを認識する必要があります。
具体的なメリットとデメリットについては、以下の項目で詳しく紹介していきます。
自分の時間で取り組めるのはメリット
イタリア語を独学で学習するメリットとして、以下のような点が挙げられます。
- 自分のペースで学習可能
- 学習に必要な費用を安く抑えられる
- やりやすい学習方法で進めることが可能
独学では、自分で学習計画を立てて勉強を進めることが基本です。そのため、通学などとは違い、時間配分などの点で自由が利きます。
また、通学や通信を活用した学習はそれなりに費用が掛かります。しかし、独学の場合は、テキストや問題集など必要最小限の費用だけで済むというメリットがあります。
アウトプットが難しいのはデメリット
独学で学習した場合に得られるのはメリットばかりではありません。当然デメリットも存在します。独学でイタリア語を習得しようとした場合の具体的なデメリットは以下の通りです。
- 習得したイタリア語をアウトプットする機会が少ない
- 客観的な視点で自分のレベルを測ることが難しい
- 弱点や不足している点がわかりにくい
- モチベーションの維持が難しい
中でも、最も大きなデメリットと言えるのはアウトプットする機会の少なさです。
一人で学習するため、アウトプットをするための相手が存在しないという点はデメリットと言えるでしょう。
また、客観的な視点で自分のレベルを測ることが難しいため、学習の進捗状況がわかりにくくなるという欠点もあります。弱点や不足点もわかりにくいので、学習効率が悪くなる可能性が高いと言えます。
語学学習は継続する必要がありますが、独学の場合はこの継続が想像以上に難しいのです。モチベーションを高く維持して学習を継続していくのは、独学の大きな課題と言えるでしょう。
自分なりのモチベーションを探す
イタリア語の学習は想像以上に難しいため、挫折してしまう人も一定数存在します。挫折をしないためには、自分なりのモチベーションを見つけることが重要です。
例えば、イタリア旅行の計画を立ててみる、気になるイタリア映画を探すなどの方法がおすすめです。
「これをしたい」というものを具体的に見つけておくと、それがモチベーションになり、学習の継続が容易になるでしょう。
YoutubeやNetflixを利用する
YoutubeやNetflixを利用すれば、お金をかけることなくイタリア語を勉強することができます。
基本的な文法などは自分で学習していく必要がありますが、リスニングの練習や実践的なイタリア語を習得したいと考えている時は、Youtubeなどの動画を通じて学習していくこともおすすめです。
特に、Netflixなどでイタリア語のドラマや映画を視聴することは楽しみながら学習していくことができるので、勉強のモチベーション維持にも繋がってくるでしょう!
実践的なイタリア語の習得には講座がおすすめ
会話レベルまでイタリア語を引き上げたい場合には、講座の利用がおすすめです。講座では、独学では得られないポイントや学習方法などを知る機会があります。
講座を利用することで、第三者の視点でイタリア語のレベルを見てもらえるというメリットもあります。発音や表現方法の改善点もアドバイスしてもらえるので、成長のスピードがアップするでしょう。
初心者からでも充実したサポートがある講座は多数存在します。挫折せずにイタリア語のレベルを引き上げることが可能なので、ぜひ受講を考慮してみてください。
ベルリッツのイタリア語講座が特におすすめ
数あるイタリア語講座の中でも、特におすすめなのが「ベルリッツのイタリア語講座」です。
ベルリッツでは、選び抜かれたネイティブ講師陣の徹底指導を受けることができるため、講座内容・講師の質の両面で特に優れています。
初心者向けのものから上級者向けのものまで、幅広く受講コースを設定している点も、大きな魅力と言えるでしょう。
簡単なイタリア語の使い方
イタリア語の習得理由として、イタリア旅行を考えている人もいるでしょう。その場合、挨拶などの簡単なイタリア語を知っておくと大変便利です。
最後に、簡単に使えるイタリア語を紹介します。
旅行で使える基礎的なフレーズを紹介!
旅行目的でイタリア語を学びたい場合は、簡単なフレーズを覚える方が効率的です。
実際の会話では難しい文法や単語は使用する機会が少ないからです。
特に挨拶などのフレーズは、イタリア語の基礎でもあります。よく使うフレーズを覚えておくと、旅行がもっと楽しくなるでしょう。
よく使う基礎的な挨拶・フレーズ一覧
日本語の意味 | イタリア語 | 読み方 |
---|---|---|
おはよう、こんにちは | Buon giorno | ボンジョルノ |
こんばんは | Buona sera | ボナセーラ |
やあ、バイバイ | Ciao! | チャオ |
初めまして | Piacere | ピアチェーレ |
さようなら(店から出るときなど) | Arrivederci | アリヴェデールチ |
ありがとう | Grazie | グラッツィエ |
どういたしまして | Prego | プレーゴ |
すみません | Sucusi | スクージ |
お願いします | Per favore | ペルファボーレ |
美味しい | Buono! | ボーノ! |
お手洗いはどこですか? | Dove il bagno? | ドヴェ イル バーニョ? |
〜はどこですか? | Dove 〜? | ドヴェ〜? |
おいくらですか? | Quanto costa? | クワント コスタ? |
上記は、旅行で使うことが多いイタリア語のフレーズです。
最低限これだけは覚えておくと、イタリア旅行に行った場合も困ることは少なくなるでしょう。
挨拶はもちろん、場所などを聞く疑問フレーズも覚えておくと旅先で大変役立つのでおすすめです。難しい表現方法ではないので、丸暗記してください。
イタリア語の特徴や学習法についてまとめ
イタリア語の特徴や学習法についてまとめ
- イタリア語は単語のアクセントと文法が重要な鍵を握っている
- 男性名詞と女性名詞があるので気を付ける
- 会話学習を行うと素早く実力アップができる
イタリア語の特徴や学習法について解説してきました。英語や日本語とは言語が異なるため、本気で学習しようとすると難易度はかなり高めです。
ただ、アクセントや文法をしっかり学習することで、独学でも身に着けることは可能です。自分なりの目標を作り、楽しくイタリア語の学習してみてください。