スペイン語は独学できる?初心者におすすめの教材・参考書から勉強方法まで解説!
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「スペイン語は独学でも習得できる?」
「初心者におすすめの勉強方法は?教材はどれを使えば良い?」
などと疑問をお持ちの方もいるでしょう。
スペイン語は日本人でも比較的習得しやすい言語です。
発音はローマ字読みに近く、習得にかかる勉強時間も短いので、英語に比べるとずいぶん簡単だと言えるでしょう。
今回はそんなスペイン語が独学で習得できるのかということについて、初心者におすすめの教材や参考書、勉強方法などと共に解説します。
これを参考に、ぜひこれからスペイン語の学習を初めてみてください。
スペイン語の独学についてざっくり説明すると
- 単語や文法などの基礎学習に関しては十分可能
- スマホアプリや学習サイトも活用するべき
- 会話のアウトプットにはベルリッツなどを活用するべき
スペイン語は独学で習得可能?
スペイン語は比較的学びやすい言語です。日本人が外国語を習得する場合、苦戦するのは発音をはじめとするスピーキングの部分ですが、スペイン語に関してはそれもそこまで大変ではありません。
日本人におすすめできるポイント
スペイン語の発音は基本的にはローマ字読みです。日本人特有の「カタカナ英語」に近い感覚で発音できるので、日本人にとっては比較的簡単だと言えます。
また語順に関しても英語ほど厳格ではなく、日本語と同じようにある程度自由な順番で文を組み立てることができるので、その点でもかなり習得しやすいでしょう。
発音、語順ともに日本人がとっつきやすい形式であるため、少し学習するだけでも明確な学習効果が得られる可能性も高く、よってモチベーション維持の観点でも魅力的です。
720時間程度の勉強時間で会話レベルに
日本人にとってはスペイン語はそれほど難しい言語ではありません。発音はしやすく、語順をはじめとする文法規則もそれほど複雑でないからです。
そんなスペイン語は、720時間程度学習すればある程度話せるようになると言われています。これは他の言語に比べるとかなり短い水準です。
例えば英語の場合は、諸説あるものの1,500時間程度が必要だ言われることが多いので、英語はスペイン語の倍以上大変だということになります。
ちなみに約720時間で大方を習得できるということは、1日2時間の勉強を約1年間継続すれば、会話ができるレベルになれるということです。
スペイン語のおすすめ勉強方法
続いてはおすすめできるスペイン語の勉強方法について解説します。
まずはアルファベットの読み方を覚えよう
スペイン語はアルファベットで構成されているので、新たに文字を覚える必要はありません。
ただし、アルファベットの読み方は英語とは異なるスペイン語独自のものなので、それに関しては覚える必要があります。
とは言え、「アー、ベー、セー、デー(A、B、C、D)」など、他のヨーロッパ言語に共通のものも多く、スペイン語特有の発音はそれほどないのですぐに暗記できるでしょう。
大抵は文法書や単語帳の冒頭に載っているので、それを何度か見て発音すれば習得できるはずです。
基礎文法を把握する
スペイン語は基本的に文法は簡単ですが、中には難しい文法規則もあります。
そのため、最初から文法を全てマスターするのは大変なので、まずは基礎文法だけを覚えるのが良いでしょう。
あとは単語の暗記をして、それと基礎文法を組み合わせて会話や作文などのアウトプットをしていくのがおすすめです。
最低限の単語を覚える
各言語で最低限覚えなければならないと言われている単語数は以下の通りです。
- 日本語:10,000語
- ドイツ語/ロシア語/韓国語/中国語: 5,000語
- 英語:3,000語
- フランス語/タイ語:2,000語
- スペイン語/イタリア語/ポルトガル語:1,500〜1,800語
上記の通り、スペイン語の最低限覚えなければならない単語数はかなり少ないので、単語を暗記学習という点でも、スペイン語の習得は比較的楽だと言えます。
男性名詞・女性名詞と分かれているのが特徴的
スペイン語の名詞には、男性名詞と女性名詞の分類があります。
どちらに分類されるかによって、形容詞や冠詞、動詞の活用などが変わるため、スペイン語を活用する際は常に名詞の性を意識しなければなりません。
なお、基本的には語尾がoだと男性名詞、aだと女性名詞というように分類できますが、例外も多いです。
たくさんの文章に触れる
日常会話の習得を目指している方はもちろんのこと、検定試験の合格を目標にしている方もスペイン語の文章に数多く触れるということは重要です。
スペイン語を扱う感覚を養うことができるので、たくさんの文章を読むことを心がけましょう。
なお、文法書や単語帳に記載されている例文は文法的に綺麗な文章であるので、それを読むのが最もおすすめです。特に単語帳の文章は単語と文法を並行して覚えられるので一石二鳥と言えるでしょう。
スペイン語の音声を聴く
スペイン語は基本的にローマ字発音ですが、実際の会話の中では巻き舌を用いた独特な発音も登場するので、最初はその仕方に戸惑うこともあるでしょう。
また当然ネイティブスピーカーの会話は早いため、学習したばかりの頃は何を言っているかほぼわからないはずです。
そのため、スペイン語の学習を始めたら、スペイン語を聞くという作業も意識的にたくさん行うようにしましょう。少しずつ耳を慣らしていけば、いずれはネイティブの会話も聞き取れるようになります。
実際に会話をしていく
スペインや中南米などのスペイン語圏を旅したい方やスペイン人の友達が欲しいという方は、日常会話の習得がスペイン語を学ぶ一番の目的となるでしょう。
日常会話を効率よく習得したいなら、ある程度の典型的な会話表現を覚えることが大切です。
また一部の動詞(英語におけるbe動詞)はかなり汎用性が高いので、その使い方もマスターしておくと良いでしょう。
それらを覚えたら、次は自在に使えるように練習をしてください。
特に日常会話では、文法よりも自然な発話の流れや相手の反応に応じた対話のスキルが重要になるので、実際にスペイン語圏の人々と会話する機会を作るか、オンラインでの言語交換なども効果的な練習手段となります。
とにかくアウトプットが大切
外国語学習で陥りがちなのが、インプットをするだけでアウトプットをしなかったり、復習を怠って学習内容をその都度忘れてしまうといったパターンです。
特に日常会話(スピーキング)はアウトプットなので、実際に話す練習を継続的に重ねないと実力はつきません。
また単語や文法、会話のテンプレートなどの知識は一度覚えても忘れてしまう可能性があるため、適宜復習をすることも非常に大切です。
会話ができるようになるにはある程度の時間がかかりますが、スペイン語は比較的短くて済むので、根気よくアウトプットと復習を続けてください。
休憩時間にラテン系の音楽を聴くのもおすすめ
単語の暗記学習や文法書の読み込みなど、受験勉強のような堅苦しい勉強ばかりが続くと、学習に飽きてしまうということもあるでしょう。
そんな時は一度休憩して、精神的な疲れをリセットするのもおすすめです。
また休憩中はラテン系の音楽を聴くなどして楽しくスペイン語に触れれば、学習のモチベーションも再び高まるでしょう。
歌詞のスペイン語が聞き取れるなど、自らの成長が感じられる場合もあり、それならより一層やる気が高まるはずなので、是非試してみてください。
独学でスペイン語を勉強するメリットは?
ここからは独学でスペイン語を学習するメリットについてお伝えします。
学習にかかる費用が抑えられる
独学の最大のメリットは、学習にかかる費用を抑えられるということです。お金がかかるとしたら参考書の購入費くらいなので、気軽にスペイン語学習を始めることができます。
一方で語学学校や通信講座を活用するとなると、数万〜数十万円かかることも珍しくないので、独学に比べると金銭的なハードルはかなり高いです。
そのため、出費をできるだけ抑えてスペイン語が学びたい人や軽い気持ちでスペイン語学習を始めてみたい人などは、独学の方が向いています。
スケジュールの柔軟性が高い
独学なら自分に最適なオーダーメイドのカリキュラムを作って勉強することができます。
例えば、文法で苦手な範囲がある場合はそこを重点的に特訓することもできますし、単語や会話表現に関する予備知識があるなら、それらの勉強はそこそこにアウトプットに特化した学習をすることも可能です。
また語学学校に通う場合などは、日時が予め決められているため、急遽の出張など変則的な予定に対応するのが難しいですが、独学なら問題ありません。
出張の日は学習を休むこともできますし、出張先のホテルで勉強しても良いわけです。
総じて独学は学習の自由度、柔軟性が高いので、自分のペースで勉強を続けたい方や、仕事や学業、家事などが忙しい方には良いでしょう。
独学でスペイン語を目指すデメリット
一方で独学でスペイン語を学びことには、いくつかデメリットも存在します。
学習スケジュールの管理が難しい
自分で学習スケジュールを作成すると、予定を詰め込みすぎて無理な計画を作ってしまったり、時間をかけるべき箇所に時間をかけない的外れな勉強をしてしまうなどのリスクがあります。
また語学学校や通信講座のペースと比べると、かなり遅い学習進度になってしまうこともあるでしょう。
ちなみにスペイン語学習では、インプット(単語や文法、会話表現の暗記など)とアウトプット(発音や会話、リスニングの練習など)をバランスよく行わなければなりません。
しかし、スペイン語のことをあまり知らない状態で、それら全てをきちんと行えるだけの整った計画を作成するのは難しいでしょう。
モチベーションが続かず挫折することも
先述した通り、スペイン語をある程度習得するには720時間程度の学習が必要になるため、仕事や学業などと並行して勉強していく場合は、少なくとも1年程度は勉強を続けなければなりません。
スペイン語は他言語よりも習得が簡単と言えども、1年間学習を継続するのはそれなりに大変であり、途中で飽きて挫折してしまうこともあるでしょう。
特に独学の場合は語学学校とは違い、共に頑張る仲間の存在を感じられるわけではないので、よりモチベーションの維持は難しいです。
また質問や相談ができる講師がいるわけでもないので、語学学校や通信講座と比較すれば、勉強に行き詰まってしまう可能性は高いでしょう。
スペイン語の独学はどんな人に向いている?
以下ではスペイン語の独学に向いている人の特徴を紹介します。
巻き舌ができる
スペイン語は日本語と同じく母音が5つであり、基本的にはローマ字読みに近いので発音はそれほど難しくありません。
ただし、「r」や「rr」の発音には巻き舌を用いるので、この部分には苦戦する人が多いでしょう。
しかし、巻き舌の仕方だけで同じような音の単語を区別するということもあるので、この巻き舌をマスターすることがスペイン語の熟達には重要です。
よって初めから巻き舌ができるという人であれば、発音及び会話においては大きなアドバンテージなので、独学でもスムーズにスピーキングが習得できる可能性があります。
英語など他の言語を学んだことがある人
英語やフランス語、ドイツ語など、他の言語を独学で習得したことがある人なら、単語や文法、リスニング、スピーキングなどの学習量やペースの配分が感覚的にわかるはずです。
また自分の性格も踏まえたより良いモチベーション維持や学習管理の方法に関しても、ある程度心得ているでしょう。
さらに例えば英語の「restaurant(レストラン、料理屋)」は、スペイン語では「restaurante」と表記されるなど、ヨーロッパ言語には共通事項も多いです。
そのため、全て一から学ばなけらばいけないわけではありません。
よって他の言語(特にヨーロッパ言語)を独学で習得できることがある人なら、スペイン語も問題なくマスターすることができるでしょう。
独学におすすめのスペイン語教材
ここからは特に良質と言われているスペイン語の参考書をいくつか紹介します。
どうしても自分でこだわって選びたいというのでない限り、以下の参考書を用いて学習するのがおすすめです。
教材選びで重要なポイント
参考までに教材選びのポイントを解説しておくと、第一に自分のレベルに合ったものを選ぶということが大切です。
例えば、初学者の場合は初めから難しいものを選ぶと挫折してしまう恐れがあるので、最初は簡単に読み進められるものから始めるのが良いでしょう。
一方で大学で少しスペイン語を習ったという人なら、その内容を復習しつつ、新たに知識を補強できるようなしっかりした参考書を買うのがおすすめです。
なお、モチベーションを維持するという観点ではデザインが気に入るテキストを手に取るということも大切ですが、クオリティの方がより重要であるため、評判もある程度確かめてから買いましょう。
おすすめの参考書
スペイン語学習の参考書は様々なレベルのものが出版されているため、現状や目標のレベルにふさわしい難易度のテキストを購入するべきです。
以下では特におすすめできる参考書を、各学習者のレベルに合わせていくつか紹介します。
文法から学べるスペイン語
『文法から学べるスペイン語』は、初心者には一番人気の文法書です。
非常に理解しやすいので初心者にはもちろんおすすめですが、ハイレベルな文法も学ぶことができるので、中級者・上級者にもおすすめできます。
また54項目を一つずつこなすことで段階的にステップアップすることができるので、毎日少しずつ勉強したい方や勉強があまり得意でない方にも良いでしょう。
なお、各項目には文法事項の説明に加え、練習問題やミニ会話テキストが収録されており、インプットとアウトプットのバランスも非常に良いです。
以上より、参考書選びに迷ったら、とにかくこれを選んでおけば間違いない良書だと言えるでしょう。
ゼロからスタートスペイン語 文法編 単行本
『文法から学べるスペイン語』よりもさらに簡単なテキストです。初心者の中でも、勉強が苦手な方やかなり初歩的な内容からゆっくり学びたいという方などにおすすめできます。
内容は例文を読みながら33の文法公式を覚えられるというものであり、全部で20課というかなり薄いテキストなので、初心者でも無理なく取り組めるでしょう。
またスペイン語例文にはカタカナで読み方が記載されていたり、名詞の性を含めた暗記事項が一覧表になっているなど、初心者に優しい工夫も数多く見られます。
よって初心者向けのかなり易しい教材をお探しの方は、これから始めてみるのが良いでしょう。
NHK出版 これならわかるスペイン語文法 入門から上級まで
こちらは『文法から学べるスペイン語』よりもさらに詳しい文法書です。
約400ページという分厚いテキストであり、1冊読み込めば上級レベルの文法事項までマスターすることができます。
また巻末には文法事項索引と各国語索引もついており、文法に関するわからない部分をすぐに調べられるので、辞書のように活用するのも良いでしょう。
なお、各文法事項は比較的簡潔にまとめられているため、分量は多いものの、それぞれの内容はかなり読みやすいと言えます。
おすすめの単語帳
スペイン語を含む外国語の習得には、単語の暗記が必要不可欠です。
たとえ文法知識が完全であっても、単語の知識が不完全であれば意味を十分に理解することはできないので、文法学習と並行して単語学習を進めていくのが良いでしょう。
なお、以下ではおすすめの単語帳をいくつか紹介します。
これなら覚えられる! スペイン語単語帳
初心者におすすめしたい一番の単語帳がこれです。シンプルなデザインのテキストに、約1,500単語が収録されており、約800語については例文も掲載されています。
第一に覚えるべき初級単語が過不足なく含まれているため、基本的な語彙力を効率よく身につけたいという方にはおすすめです。
またNHK出版の書籍なので、信頼度も申し分ないと言えるでしょう。
キクタン スペイン語(入門編)
『これなら覚えられる!スペイン語単語帳』よりも一層初心者向けの単語帳です。
英単語帳で人気のキクタンシリーズであり、スペイン語バージョンも入門編、初級編、初中級編という3分冊になっているため、段階的に語彙力を高めていくことができます。
なお、完全初心者向けの入門編には約500の基本単語が収録されており、その気になれば1週間で覚えてしまうことも可能です。
またリズミカルなBGMとともに単語が覚えられるCDも付属しているので、音から単語を覚えたいという場合にもおすすめできます。
スマホアプリやサイトも有効活用しよう
参考書の勉強だけでは、どうしてもリスニングやスピーキングのアウトプットをする機会が不足してしまいます。
そのため、例えばリスニングなら参考書に付属している音声をスマホに取り込んだり、スペイン語学習のアプリを使用するなどして、日常的にスペイン語を聞く習慣をつけるのが良いでしょう。
またスピーキングに関しては、リスニングした文章を復唱するのがおすすめです。正しい発音を身につけ、色々な表現を覚えることができます。
さらに音声や映像教材などが利用できる無料のスペイン語学習サイトも多数あるので、それらを活用するのも有意義です。
なお、スマホでのリスニングをしたり、サイトを閲覧するのは、通勤時間や昼休みなどのスキマ時間にも可能なので、手軽に続けられます。
日常会話習得のための勉強方法
スペイン語圏の人と話せるようになりたい人やスペイン語圏の文化が好きな人は、日常会話のスキルを習得すべく勉強するのが良いでしょう。
日常会話をマスターするのに適した勉強方法を紹介します。
まずは最低限のインプットが必要
アウトプットであるスピーキングを学ぶには実践あるのみですが、そうは言っても最低限のインプットは必要です。
具体的にはアルファベットの読み方や基本的な単語・文法に関しては、アウトプットの前に押さえておくのが良いでしょう。
それらの基礎知識を身に付ける前にリスニングやスピーキングの実践練習を始めるのには時期尚早です。
最低限のインプットを固めた上でアウトプットの練習を始めることで、効率的に学びながら自然な会話能力を培うことができるので、計画的に学習を進めることが重要です。
定形表現を覚える
日常会話を最速でマスターするには、会話でよく使われる定型表現を暗記するのが一番です。
典型的な表現だけでもある程度はコミュニケーションが取れるようになりますし、単語を入れ替えるなどの応用をすればさらに幅広い表現が可能になります。
よって基礎事項を覚えたら、次は定型表現のインプットに進むのが良いでしょう。それまで覚えれば、次のアウトプットも効率よく進められるようになるはずです。
スペイン語で実際に会話してみよう
参考書を使った学習だけでスペイン語の会話を習得するのは不可能だと言えます。やはり会話は実際に話しながら覚えるのが一番です。
しかし、スペイン語が話せる友達がいる方というなかなか少ないでしょう。
その場合はネイティブスピーカーと会話ができるスペイン語講座を活用するのがおすすめです。
スペイン語講座なら、スペイン語を教えるプロの指導を受けながら会話をすることができるので、効率よく会話力を伸ばすことができます。
検定合格を目標にする場合
より本格的にスペイン語を活用できるようになりたいという場合は、検定試験を目標に勉強するというのもおすすめです。
またとりあえず検定合格を目標に勉強しながら、具体的にスペイン語をどう活用するのかを模索していくというのも良いでしょう。
なお、検定の合格を目指す場合は学習スケジュールの作成が必要ですが、スケジュールには程よくゆとりを持たせるというのが成功の秘訣です。
詰め込みすぎると疲れてしまいますが、だらだら続けてもモチベーションが落ちてしまうので、無理せず頑張っていくのがベストだと言えます。
スペイン語の資格の種類
スペイン語に関する主な検定試験としては、DELEスペイン語検定とスペイン語技能検定の2つがあります。
どちらもJICAの海外ボランティアで応募条件として採用されているので、試験としての信頼性は高いと言えるでしょう。
なお、両者の違いですが、DELEでは純粋にスペイン語のスキルだけが試されるのに対し、技能検定の方ではスペイン語と日本語を結びつけて活用する能力が試されます。
このため、自分の目的に応じて受験する試験を選ぶとよく、特に通訳や翻訳のスキルを高めたい方には技能検定、一般的なスペイン語の能力を証明したい方にはDELEがおすすめです。
出題内容・形式からチェックしよう
効率の良い試験対策をするには、まず出題内容や問題形式を把握し、試験の全体像を捉えるということが重要です。
その上で出題される全範囲を網羅的に学習し、問題形式にもしっかり適応できるような学習スケジュールを立てるのが良いでしょう。
なお、出題内容や形式をチェックするのは、学習範囲を限定し、暗記事項の量を減らすためでもありますが、それでも一度に全てをインプットすることはできません。
よって初めは流し読みでも良いので、何度も繰り返し学習することで徐々に定着を図っていくのがおすすめです。
基礎事項の習得は必須
基礎学習に関しては、まずはアルファベットの読み方を覚えることから始め、続いて基本的な単語と文法を覚えていくという流れで行うのが効率的です。
最初にアルファベットをマスターしておくことで、単語を正しい発音で覚えやすくなり、そうすれば文法書の例文もより良く理解できるようになるため、結果として文法事項に関する理解も深まります。
なお、基礎力をしっかりつけておけば、それを応用してより自在にスペイン語が使えるようになるため、基礎学習は特に気合を入れて行うのが良いでしょう。
実践問題・過去問を解こう
検定試験の合格を目指す場合は、それに特化した対策も行わなれければいけません。よって基礎学習の後には、実践問題を使った演習を入念に行いましょう。
実際、基礎学習では完璧に理解できていたつもりでも、いざ実践的な問題を解いてみると知識の穴が見つかったり、間違って理解していたことに気づくというようなことはよくあります。
また検定試験に特有の問題形式に戸惑う場合もあるでしょう。
よって問題演習を十分に行わないと試験に合格できるだけの実力を身に付けることはできません。
演習の量及び質が合否を大きく左右すると言っても過言ではないため、できるだけ多くの時間を問題演習に使うのが良いでしょう。
演習の質向上には復習が重要
なお、問題演習の質を高めるには復習を充実させることが重要になります。
間違っていた問題に関してはミスした原因を突き止め、次に類似の問題を解く時は絶対に間違えないような対策を講じるべきです。
加えて、単語や文法知識の穴を発見した場合は、単語帳や文法書に戻ってしっかり再学習を行いましょう。
スペイン語を勉強するメリット
ここからはスペイン語を勉強するメリットについて解説します。
4億人と話せるように
スペイン語が話せるようになれば、スペイン人の友達が作りやすくなります。
またスペイン語はメキシコや中南米でも話されているので、ラテンアメリカ系の文化をより深く楽しめるという意味でも良いでしょう。
特に音楽や映画などはスペイン語がわかるようになれば、かなり面白いはずです。
ちなみにスペイン語はメキシコや中南米以外に加え、アフリカの各国でも公用語として話されており、またアメリカにもネイティブスピーカーは多く、世界で4億2,000万人が話すと言われています。
そのため、スペイン語を習得すれば、それだけ多くの人と会話を楽しんだり、ビジネスをしたりするチャンスが広がるわけですから魅力的です。
習得しやすい点も魅力
冒頭でも解説した通り、スペイン語は比較的習得しやすい言語であり、1年程度しっかり勉強すれば十分活用できるようになれます。
とは言え、参考書を使った独学ではスピーキングやリスニングのアウトプットをするのが難しいので、やはりネイティブスピーカーと会話をする機会は設けた方が良いでしょう。
スペイン語講座を受講し、ネイティブのスペイン語話者と繰り返し会話の練習を行えば、比較的短期間で話せるようになるはずなのでおすすめです。
スペイン語の資格について
先述した通り、スペイン語の主な検定資格はDELEとスペイン語技能検定です。
どちらも信頼度は十分なので、スペイン語を活かして仕事をしたいという方などは積極的に挑戦してみてください。
ただし、国内においてはスペイン語を使った仕事というのは限られているため、両資格とも就活には活かせるものの、基本的には一般的な仕事をしつつ、適宜スペイン語能力を活用していくことになるでしょう。
DELEとは
DELEはスペイン教育・職業訓練省のよる国際的なスペイン語の検定試験です。世界100カ国以上で実施されており、スペイン語圏への留学や就労などに役立てることができます。
なお、A1(初級)からC2(最上級)まで6段階のレベル分けがなされており、徐々にレベルアップしていけるということも魅力的です。
ちなみに試験科目は読解、聞き取り、作文、面接(口頭試験)の4つで、これらは全級共通なので初級からスピーキングの試験も実施されます。
スペイン語技能検定とは
スペイン語技能検定は公益財団法人日本スペイン協会が実施する試験で、文部科学省の認定技能審査にもなっています。
こちらは主に日本人向けの試験で、スペイン語と日本語を関連させて考える力が試されます。
また6級から1級までのレベルわけがあるため、こちらも徐々にステップアップしていくことが可能です。
なお、試験内容は一次試験が筆記試験とリスニング試験、二次試験が面接というパターンが一般的ですが、級や試験回によって変更の可能性もあるため、詳しくは最新情報をチェックしてください。
独学と通信講座はどっちがおすすめか
スペイン語は文法・単語面の学習負担が少ないため、独学でもある程度のレベルまで引き上げることは十分可能です。
ただ、実際に会話を通じて実践経験を積んだり、十分なアウトプットを行う場合は独学では不十分な場合も多いでしょう。
よって、特にアウトプットの機会を確保してレベルを引き上げたいと考えている場合は、通信講座を活用していくのがおすすめになります。
特にベルリッツのスペイン語講座は、質の高い指導体制が確保されており、マンツーマン指導により実力を大きく引き上げられるおすすめ講座になります。
あらゆる実力の方に対応して内容をカスタマイズしてくれるため、その時々に合わせた最適解を提供してくれること間違いなしです。
現在無料体験中なので、この機会に一度ベルリッツメソッドに基づいた指導を体感してみてはいかがでしょうか?
スペイン語の独学についてまとめ
スペイン語の独学についてまとめ
- 巻き舌ができる人は有利
- 他言語を独学で習得したことがある人なら問題ない
- ベルリッツなどでネイティブと会話する機会も設けるべき
スペイン語は独学で習得できるのかということについて解説しました。
単語や文法などの基礎学習に関しては、独学でも十分知識を身に付けることは可能です。スマホアプリや学習サイトを上手に活用すれば、効率的なインプットができるでしょう。
また巻き舌が得意な人や他の言語を独学で習得したことがある人なら、独学でも順調にスペイン語を習得していけるはずです。
しかし、スピーキングやリスニングのアウトプットには、やはり実際にネイティブと会話するのが一番なので、独学にプラスしてベルリッツなどのスペイン語講座を活用することをおすすめします。
以上を参考に、ご自身にあった方法で早速スペイン語学習を始めてみましょう。