フランス語の難易度は?言語の特徴や勉強法・他の第二外国語との比較まで解説!

「フランス語の難易度は高いの?」

「フランス語は他の言語よりも難しいって聞くけど本当?」

このような疑問をお持ちの方、いらっしゃいませんか?

趣味として習得したい方や仕事で生かしたいと考えている方も含めて、フランス語を学ぼうとしている方は多くいます。

とはいえ、フランス語は難易度の高い言語と言われているため、学ぶのを躊躇してしまう方もいるはずです。

こちらの記事では、フランス語の難易度や特徴について、他の第二外国語との比較を通して詳しく解説していきます!

フランス語の難易度についてざっくり説明すると

  • 日本人にとって難易度は高く感じやすい
  • 英語を理解出来できる方にとってはマスターしやすい
  • 発音や文法は理解が難しい

フランス語の難易度はどのくらい高い?

大きな疑問

フランス語は日本人にとってはやや難しい

フランス語はラテン系言語であり、日本人にとっては馴染みが薄い言語です。

同じくラテン系言語であるイタリア語・スペイン語などの話者がフランス語を勉強する場合はスムーズに理解できますが、日本語とは言語同士が離れているため勉強でつまずくポイントが多くあります。

つまり、日本人にとってフランス語はかなり難しい言語なので、気を引き締めて勉強しなければなりません。

しかし、その難しさを乗り越えることで、多くの文化や歴史、芸術に触れる機会が広がります。

フランス語が話される地域は美食やファッション、文学など多岐にわたる分野で世界をリードしており、これらを原語で理解できるようになると、より深く楽しめるようになるでしょう。

習得には1,000時間の勉強時間が目安

フランス語の習得に必要な勉強時間は、概ね1,000時間程度と言われています。

1,000時間程度の勉強をこなすことで、具体的に以下のレベルに到達できるでしょう。

  • 自分の言いたいことを表現できる
  • 相手の話を理解して意見できる
  • 電話応対ができる
  • 辞書なしでニュースの要点が把握できる
  • 複数人で会話できる

つまり、基本的なコミュニケーションを取るためには最低でも1,000時間の勉強が求められるため、初学者の方はまずこのレベルを目指すと良いでしょう。

英語との共通点は比較的簡単

フランス語は英語と共通している点が多く、既に英語を学習したことのある方にとっては意外と簡単と感じることも多いです。

例えば、上級英単語の多くはフランス語から取り入れられているので、英検準1級レベル以上を取得している方であればフランス語の単語も覚えやすいでしょう。

また、文法のルールも英語と近いため、英語の基礎が既に身に着いている方は有利と言えます。

フランス語の特徴は?

見つめる女性

発音は鼻母音やrが難しい

フランス語の発音は難しいと言われることが多く、具体的にはリエゾンやアンシェヌマンで苦労する方が多いです。

また、鼻母音やrの発音などが独特であるため、日本人がマスターするには時間がかかってしまいます。

しかし、発音をしっかり習得しなければフランス語で円滑にコミュニケーションを取ることはできないため、辛抱強く勉強するようにしましょう。

基本はスペル通り発音でよい

フランス語の発音は独特とはいえ、基本的にはスペル通りに発音して問題ありません。

英語では発音とスペルが乖離している場合が多いですが、フランス語ではそのようなことはほとんどありません。

リエゾンの規則性や個別の発音の仕方を覚える必要はあるものの、まずはアクセントなどの細かいポイントは意識せずにスペル通り発音できるようになるレベルを目指しましょう。

文法は性変化・活用に注意

フランス語の名詞や形容詞には性数変化があり、また動詞の活用が多く覚えることが多い特徴があります。

また、不規則活用動詞も少なくないため、これらのフレーズも正確に覚えなければなりません。

代名詞も英語と比べると複雑であることから、フランス語の文法でかなり苦戦する点は覚悟しておきましょう。

時制も躓きやすいポイント

フランス語の時制の種類は多く、以下のようなものが挙げられます。

  • 現在
  • 半過去
  • 複合過去
  • 大過去
  • 単純過去
  • 前過去
  • 単純未来
  • 前未来

上で挙げたものは「直接法」であり、その他にも英語で言う仮定法にあたる「条件法」「接続法」もあります。

このように時制の種類が多く混乱しやすいですが、活用語尾自体はすべての動詞に共通なので、語尾を覚えればスムーズに理解できるはずです。

語彙には英語との類似性がある

フランス語の語彙は英語と似ているものも多く、これは英語が歴史の中でフランス語の語彙を取り入れたことが由来しています。

語彙の学習では名詞の性や動詞の活用まで覚えるのが大変なため、英語との類似性を見つけて少しでも楽に覚えるようにしましょう。

コツを掴めば暗記も楽になるため、この点を意識することをおすすめします。

代名詞も意外にくせ者

フランス語の代名詞には、直接目的語か間接目的語かで変化する代名詞や再帰代名詞・関係代名詞など多くの種類があり、複雑な仕組みになっています。

フランス語の代名詞は英語の代名詞の考え方では説明できないものが多いため、この点で苦労する方も多くいます。

また、中性代名詞という独特のものもあり、漠然とした使い方のニュアンスを掴むのに慣れが必要となります。

たくさんの例文を通じないと中性代名詞をマスターすることはできないため、我慢強く取り組むようにしてください。

フランス語上達のための勉強法

勉強する人

まずは文法を固めよう

フランス語学習の基礎は文法で、文法をしっかりと学んだ上に会話やリスニングが積み上がるというイメージで勉強すると良いでしょう。

つまり、勉強の土台となる部分なので丁寧に取り組むべきです。

フランス語の文法学習は苦戦しやすいので、解説の丁寧な参考書で学習して着実に理解するようにしてください。

また、文法を学ぶ際には単にルールを覚えるだけでなく、それを具体的な文の中でどう使うかを例文を通して学ぶと、より深く理解することができます。

単語の学習も忘れない

語学学習をする上では、単語の暗記も必要となります。

単語の知識がないと文章を理解できず、またコミュニケーションを取ることもできません。

単語は一気に覚えることはできないため、他の学習と並行しながらコツコツと少しずつ覚えていくと良いでしょう。

例えば、移動時間などの隙間時間では単語帳などを眺めるなどして、努力を重ねることが大切です。

また、単語は一回覚えても忘れやすい特徴があるので、何度も何度も繰り返し学習する意識を持ちましょう。

イディオムを覚える

文章や会話の中では定型表現やイディオムが頻繁に用いられるため、これらのイディオムを覚えることも有効です。

イディオムを覚えると実践的なフランス語を理解できた実感を得ることができ、勉強のモチベーションを高める効果も期待できます。

また、イディオムを覚えることで映画の中の会話のニュアンスなども分かるようになり、フランス語の学習がますます楽しくなるでしょう。

このような好循環を生み出すメリットもあるため、学習に慣れてきたら日常生活で使われるイディオムを覚えることをおすすめします。

リスニングも並行して鍛えよう

文法学習がある程度進んだら、コミュニケーション能力を鍛えるためにもリスニングの練習にも取り掛かると良いでしょう。

最初はなかなか聞き取れずに歯がゆい思いをすることもありますが、継続していく内に次第に聞き取れるようになってくるため、心配はいりません。

単語学習と同様に、聞き取り学習も並行して行うと総合的な言語力が身に着くため、積極的にリスニングを取り入れることをおすすめします。

具体的には、フランス映画やyoutubeなどを活用すると楽しく学べるため、ぜひ実践してみてください。

発音・スピーキングも積極的に

会話ができるようになりたい方は、自分の口で実際に発生するアウトプットする練習が必要となります。

フランス語の発音は独特なので、手本の音声を聞いて行うのがおすすめです。

フランス語でコミュニケーションを取るためには発音やスピーキングのトレーニングも積極的に行う必要があるため、意識的に実践してみてください。

自分で正しい発音ができるようになることでリスニングにも良い影響を及ぼすことができるため、様々なメリットがあります。

フランス語を学ぶメリット

笑顔の女性

フランス語話者は世界にとても多い

フランス語は、フランスだけでなくカナダやモロッコ・チュニジアをはじめとするアフリカ諸国など、多くの国で話されている言語です。

フランス語を母国語として話す人は約7,500万人、第二言語として話す人は約1億人、流暢なフランス語話者は全世界で2億人以上もいるため、非常にワールドワイドな言語なのです。

つまり、フランス語が話せることで世界の多くの人たちとコミュニケーションが取れるようになり、旅行や仕事などでも役に立つことは間違いありません。

近年求められているグローバルな人材になることもできるため、フランス語をマスターするメリットは大きいのです。

フランス文化が身近になる

フランスは流行の発信地としても有名で、ファッション・芸術・ワインなど文化的に強い力を持っています。

フランスのオシャレなイメージに憧れる方も多く、フランス語が分かるようになることで文化に触れる際に新たな視点から見ることができるでしょう。

パリジェンヌに憧れる女性も多いことから、フランス文化とより親しむためにもフランス語を学ぶメリットは大きいと言えるのです。

エリートと認定される

フランス語は欧米では権威ある言語と評価されており、フランス語を話せると世界のエリートたちから認められやすいメリットがあります。

また、欧米ではフランス語が話せることは教養と見なされているため、フランス語を話せるだけで一目置かれる人材になることができます。

英語が少し苦手であったとしても、フランス語がある程度話せるだけで外国人からは高く評価される傾向にあるため、自分の評価を高めるためにもフランス語を学習すると良いでしょう。

英語との同時学習がしやすい

フランス語の語彙は英語に取り入れられているため、フランス語と英語を同時に学習することで語彙が相互に関連して学びやすくなるメリットがあります。

つまり、相互の言語を理解するスピードを早めることができるため、英語との同時学習は非常におすすめです。

なお、フランス語と英語で関連する語彙は英語の中では上品な語彙であることが多いので、気品ある英語が話せるようになる効果も期待できます。

話せる言語が増えれば自分の価値を高めることにも繫がるので、メリットは非常に大きいです。

フランス語は独学で習得できる?

机に向かう男性

独学での習得も可能

フランス語は独学でも習得することができます。

フランス語学習の初歩は文法がとても重要で、文法書などを利用して丁寧に文法を理解できれば独学でも問題ありません。

実際に独学で学んでいる方も多く、フランス語は人気の言語なので市販の参考書も充実しています。

また、独学だと費用を抑えて勉強できるので、自信のある方は独学で挑戦する価値はあります。

学習計画が重要

独学だと、学習スケジュールを自分で設定しなければならず、その上でスケジュールを守るのに苦労します。

そのため、自分のレベルを客観的に分析して、目標達成のための効果的な計画を立てることが独学を成功させるポイントとなります。

また、独学だと周囲からプレッシャーを受けることがなくモチベーションの維持もしづらいため、きちんと計画を実行する自律心が求められる点も留意しておきましょう。

積極的にアウトプットを行う

独学だと勉強内容がインプットに偏りがちですが、シャドーイングや発声練習を行うなど積極的にアウトプットの訓練も行わなければ、フランス語を正確にマスターすることはできません。

そのため、日頃から積極的にアウトプットをする習慣を着けましょう。

例えば、パートナーを見つけて言語交換とも呼ばれるタンデムを行うことで、会話の練習が可能です。

実際に話さないと会得できないものもあるため、アウトプットすることも心掛けてください。

相性もあるが慣れるまで努力する

フランス語の習熟度には、人によって差が生じる場合も有り得ます。

しかし、他の言語の語学学習をする場合でも同じですが、なかなか知識が定着しなくても慣れるまで我慢強く学び続けることが必要があります。

途中で挫折してしまうのが一番もったいないため、コツコツと努力を重ねて着実に知識を身に着けていきましょう。

そして、フランス語学習においては、自分に合った学習方法や教材を見つけることも重要です。

無理に高度な内容から始めるのではなく、基本から確実に学び進めることで、無理なく習熟度を高めていくことができるでしょう。

フランス語は第二外国語としておすすめ?

笑顔の女性

この記事を読んでいる大学生の中には、第二外国語で何を履修するべきか迷っている方もいるでしょう。

フランス語を学ぶ魅力やメリットは多いですが、以下で紹介する他の言語も参考にしつつ履修する言語を決めてください。

ドイツ語

ドイツ語の文法はとても難しく、言語の中でもかなり難易度が高いと言われています。

単語ごとに複数形を覚えなくてはならず、覚えるべきポイントが多い点も特徴的です。

英語が得意な方であれば文法が似ているので学びやすいメリットがありますが、初学者の方はかなり苦労するでしょう。

なお、発音は比較的簡単であると言われています。

スペイン語

スペイン語の話者は多く、近年はヒスパニック系の人々の活躍もありスペイン語を学ぶ方は増えています。

スペイン語もフランス語と同様に活用が多く、文法が難しい特徴があります。

しかし、発音は巻き舌をよく使いますが比較的簡単であるため、慣れればスムーズに習得できるはずです。

中国語

中国語の将来性は高く、また漢字を使うため日本人にとって勉強しやすい言語と言えます。

なお、中国語の文法は非常に簡単であるため、英語の勉強をしたことがある方であれば簡単にマスターできるでしょう。

ただし、中国語の発音はとても難しいため、丁寧な練習が欠かせません。

イタリア語

イタリア語は名詞と形容詞の性数変化や動詞の活用があり、比較的文法は難しい言語です。

発音はローマ字読みに近いので、日本人にとっても簡単にマスターできる点は魅力です。

ただし、アクセントを覚える必要があるため、たくさんリスニングをこなして自分でも発声練習をする必要があります。

ラテン語

ラテン語はかつてヨーロッパで使われていた古典語であり、活用はとても多く難しい言語と言われていす。

ラテン語を実際に使う場面はほぼありませんが、多くの言語に影響を与えているため、学んでおくと他の言語の学習に役立ちます。

余裕があればラテン語も学び、そのルーツを探るのも楽しい学習となるでしょう。

おすすめの教材を紹介

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独学者向けのテキストは?

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フランス語の上達には講座がおすすめ

フランス語は継続することさえできれば、独学であっても一定のレベルまでは学習可能です。しかし、発音や会話の機会を持たないと流暢なフランス語を身につけることは難しいでしょう。

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フランス語の難易度まとめ

フランス語の難易度まとめ

  • 文法や単語など、基本的な内容から理解しよう
  • 時制や代名詞など、独特の難しさがある
  • インプットとアウトプットをバランス良く行おう

フランス語を学ぶのは簡単ではなく、マスターするのはかなり険しい道です。

難易度が高い言語であることをしっかりと理解して、丁寧に勉強を進めていきましょう。

こちらの記事をぜひフランス語の学習に役立ててください!

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