【2024最新】公認会計士の試験会場一覧|会場の決まり方や地方受験の注意点まで解説
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公認会計士
白井敬祐
「公認会計士の試験会場はどうやって決まるの?」
「地方受験の際の注意点を知っておきたい!」
このようにお考えの方は多いのではないでしょうか?
公認会計士の試験の試験前は緊張しますので、会場ごとの注意点など、受験前に気をつけるべき点などをしっかりチェックしておきたいものです。
そこでこの記事では公認会計士の試験会場についての情報をはじめ、当日の注意点なども詳しく解説していきます。
公認会計士の試験会場についてざっくり説明すると
- 公認会計士の試験を受ける地域は受験者が自由に決めることができるが、出願後の変更は不可
- 会場の場所が公開されるのは試験日の1ヵ月前
- 都市部の会場は机や椅子が小さい可能性があるので、地方受験を選択するのもおすすめ
- 地方受験の場合は宿泊費用などが余計にかかるため入念な準備が必要
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公認会計士の試験会場はどうやって決まる?
まずは、公認会計士試験を受ける会場がどのようにして決まるのかを知っておきましょう。
会場は個々の自由に選択できる
公認会計士の試験は、受験地域をご自身の都合に合わせて自由に選択することができます。ご自身の居住地域と異なる場所でも受験可能です。
ただ、受験願書は受験を希望する地域を管轄している財務局から取り寄せる必要があります。どの財務局がその地域を管理しているかはしっかり把握しておく必要があります。
願書提出後の変更は不可
試験地域を自由に選択できるとは言え、願書を提出した後の会場変更は原則として不可です。
公認会計士試験の出願の際はその点を留意の上、後に困ることのないよう、慎重に会場選択を行ってください。 特別な事情がない限りは、現在の居住地域に最も近い場所を選択しておくのが最も無難でしょう。
2022年公認会計士試験の試験会場一覧
短答式試験
2022年5月29日に行われる令和4年公認会計士試験第Ⅱ回短答式試験の試験会場は以下の通りです。
管轄財務局等 | 受験地 | 試験場 |
---|---|---|
関東財務局 | 東京都 | 青山学院大学(青山キャンパス) |
関東財務局 | 神奈川県 | 慶應義塾大学(日吉キャンパス) |
近畿財務局 | 大阪府 | 関西大学(千里山キャンパス) |
北海道財務局 | 北海道 | 札幌第1合同庁舎 |
北海道財務局 | 北海道 | 北海道経済センター(札幌商工会議所) |
東北財務局 | 宮城県 | 東北学院大学(土樋キャンパス) |
東海財務局 | 愛知県 | TKPガーデンシティPREMIUM名古屋新幹線口 |
北陸財務局 | 石川県 | 学校法人豊穣学園 金沢医療技術専門学校 |
中国財務局 | 広島県 | 広島工業大学専門学校 |
四国財務局 | 香川県 | サン・イレブン高松 |
九州財務局 | 熊本県 | 熊本地方合同庁舎 |
福岡財務支局 | 福岡県 | 福岡工業大学 |
沖縄総合事務局 | 沖縄県 | 那覇第2地方合同庁舎 |
論文式試験
次は、論文式試験の会場です。
下記は2022年8月19~21日に行われた、公認会計士試験論文式試験の試験会場です。
管轄財務局等 | 受験地 | 試験場 |
---|---|---|
関東財務局 | 東京都 | 日本大学文理学部 |
近畿財務局 | 大阪府 | 大阪府立国際会議場(グランキューブ大阪) |
北海道財務局 | 北海道 | 札幌第1合同庁舎 |
東北財務局 | 宮城県 | 仙台合同庁舎 |
東北財務局 | 宮城県 | 仙台第2合同庁舎 |
東海財務局 | 愛知県 | TKP名鉄名古屋駅カンファレンスセンター |
北陸財務局 | 石川県 | 金沢新神田合同庁舎 |
中国財務局 | 広島県 | 広島工業大学専門学校 |
四国財務局 | 香川県 | 高松サンポート合同庁舎 |
九州財務局 | 熊本県 | 熊本地方合同庁舎 |
福岡財務支局 | 福岡県 | 南近代ビル |
沖縄総合事務局 | 沖縄県 | 那覇第2地方合同庁舎 |
公認会計士試験会場での注意点
公認会計士試験では、他の資格試験と同じく注意すべき点がいくつかあります。その会場ならではの注意点もありますので、事前にしっかり確認しておきましょう。
試験会場への持ち物
公認会計士試験の当日は、最低限以下のものは忘れずに持って行きましょう。
- 受験票
- 筆記用具(シャープペンシルよりも鉛筆のほうが良い)
- 時計
特に、受験票は絶対に忘れてはなりません。再発行などの処置を受けることは可能ですが、手間がかかる上に運営側へ与える印象も悪くなります。出発前には念入りにチェックしてください。
筆記用具は、マークシート方式のためシャープペンシルより鉛筆のほうが使いやすいでしょう。
また、多くの会場では室内に時計がありません。個々で時計を持ち込む必要がありますが、スマホや携帯電話は机の上に置くことができません。アラームなどの音が出ないシンプルな時計を用意しておいてください。
その他にあると良いもの
私の場合は、「耳栓」と「ホッチキス」を持っていきました。普段の答練から耳栓をしていて、耳栓をすると試験なんだと集中モードに切り替えるスイッチの役割を果たしてました。
ホッチキスも答練から使っており、問題や解答用紙がバラバラにならないようにそれぞれ止めていました。
しかし、普段の答練でやってないことを本番でやるのはお勧めしないので、いつもの答練で持っているものは必ず持っていきましょう。
受験票などの他に、持参すると試験をスムーズに進められる持ち物もあります。こちらもぜひ用意しておいてください。
- 上着(ひざ掛け、カイロなども含む)
- 昼食
- 飲み物
- テキスト
暑い時期ですと上着は必要ないと思うかもしれませんが、会場内はエアコンがきいて寒くなる可能性もあります。冷え性の方はひざ掛けやカイロなどもあると安心でしょう。
昼食や飲み物は当日に近隣のコンビニで調達することもできますが、会場付近は混雑が予想されます。
また、土地勘のないところで出歩くと道に迷う可能性もありますので、現地調達はおすすめできないので、事前に用意しておきましょう。
テキストは、直前の確認用に、使い慣れたものを1~2冊持参しましょう。試験直前に確認しても点数が上がるほどの知識は入ってこない可能性もありますが、気持ちを落ち着けるのに役立ちます。
公認会計士試験の時間配分
次に、試験本番の時間配分について解説します。
短答式の時間配分
短答式の時間配分は、科目別の戦略が必要です。
例えば財務会計は計算部分・理論部分がそれぞれありますが、これらは120分の時間配分の中で、計算:理論=90分:30分の時間配分で解くのがおおよその目安となってきます。
更に、このうち計算問題は個別問題と総合問題に分かれ、それぞれ以下のような時間配分で学習を進めていくのがおすすめです。
- 個別問題は1問あたり5分ほど
- 総合問題は1題あたり20分ほど
他の科目も上記の財務会計と同様に、時間配分を綿密に練っていく必要があります。
時間配分はおすすめの時間配分を基に大枠を決め、細かい部分は過去問を解きながら自分なりのルールを決めていくのがよいでしょう。
論文式の時間配分
論文式についても、自分なりの時間配分を把握する必要があります。
目安としておすすめなのが、「中問4つを30分以内に解く」ことです。複雑で時間がかかりそうな場合も、30分で解けない分は一度諦め、次の問題に取り掛かるようにしてみてください。
すると結果的に全ての問題に着手することができますので、得点率を上げることができるでしょう。
試験会場ごとに環境は大きく異なる
公認会計士試験の注意点として特記したいのが、「会場ごとの環境の違い」です。
例えば大学が会場になっている場合は、大学特有の「座席と机が一体になっているタイプ」が多いです。机の面積も狭い傾向があるため、普段の学習環境よりも窮屈に感じるかもしれません。
合同庁舎の場合は大きめの机や椅子である場合が多いですので、受験環境にこだわりたい方は、できるだけ大学が会場に設定されやすい地域を避けると良いでしょう。
また関東や近畿などの都市圏は受験者が多いため、会場内が混む傾向にあります。実際の混雑具合は当日にならなければわからないものの、予め留意しておく必要があります。
地方受験を選んだ際の注意点
上記のような事情から、公認会計士の受験者の中には混雑を避けるためにあえて地方受験を選択する方も一定数います。
ただ、地元を離れて受験をする場合はそれ相応の準備が必要です。
ここでは地方受験を選んだ場合に気をつけるべき点を解説します。
事前に試験会場近くのホテルを取る
地方受験の場合、当日の朝に自宅から会場に向かうことは困難ですから、ホテルに宿泊することになるでしょう。
この際、必ず試験会場に近いホテルを取ってください。ホテルから会場まで電車で30分以上かかるというようなことになると、当日の朝が非常に慌ただしくなってしまいます。
不慣れな場所で試験を受けるわけですので、ぜひ徒歩圏内のホテルを取りましょう。
交通費や宿泊費を事前に準備
ホテルに泊まる場合、宿泊費や交通費が多くかかります。公認会計士試験に向けた勉強にかかる費用以外に、こうした費用もしっかり用意しておく必要があります。
試験の直前になって困ることのないように、必要な額を計算の上、あらかじめ準備しておいてください。
テキストはキャリーケースで持ち運ぶのがベスト
ホテルに宿泊する場合、試験前日の夜もホテルで過ごすことになるでしょう。かなり時間がありますので、自宅で勉強しているテキストを全て持って行きたいと考える方も多いと思います。
もちろんテキストは全て持参して構わないのですが、公認会計士の勉強に使うテキストはかなり多いですから、普通のカバンで持ち運ぶのは難しいですし、腕が疲れてしまいます。
テキストを持参する場合はキャリーケースを使うと、快適に移動できるでしょう。着替えなどの宿泊用品も入れられますので、ご自身に合ったキャリーケースを購入しておくことをおすすめします。
公認会計士の試験会場まとめ
公認会計士の試験会場まとめ
- 公認会計士の試験を受ける地域は、受験者の居住地に関わらず自由に選べる
- 試験日の1ヵ月前に会場の場所が公開される
- 地方を選択したほうが混雑を回避できる可能性が高いが、ホテルに宿泊する必要があるため注意が必要
- 宿泊する場合は、会場に近い立地のホテルを選ぼう
公認会計士の試験当日は、これまでの勉強の成果を最大限に発揮しなくてはなりません。そのためにはどの会場(地域)を選ぶかも重要なポイントです。
事前の調査も重要ですが、実際に会場が決まった後も、施設の内容などはできる限り調べておきましょう。
この記事を見て、本番に向けての準備を万全に整えて試験に臨みましょう。