ビジネス著作権検定ってどんな資格なの?難易度・過去問・勉強法まで徹底解説!

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「ビジネス著作権検定ってどんな試験なの?」

そんな疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか?

ビジネス著作権検定は、その名の通り著作権に関する検定ですが、どんな問題が出るのか、役立つのかなどわからないことも多いでしょう。

この記事ではビジネス著作権検定について、検定の概要をはじめ試験の出題範囲や勉強法、過去問の有無や基本情報など、詳細にまとめています。

読み終わった頃には、ビジネス著作権検定を理解できるはずです!

ビジネス著作権検定をざっくり説明すると

  • 著作権に関する知識を問う検定
  • 初級の難易度は高くない
  • ビジネスに生かせるような出題がされる

ビジネス著作権検定とは?

クエスチョンと人 ビジネス著作権検定とはどんな検定なのか、基本情報をまとめました。

ビジネス著作権検定ってどんな資格?

ビジネス著作権検定は2004年から実施されている、著作権に関する知識を問う検定試験です。 著作権への知識は日に日に重要度が増し、日常生活はもちろんビジネスの場でも欠かせません

現代では誰もが自由に著作物を公開できるようになり、「知らないうちに著作権を侵してしまった」、「自分の著作権が侵されていた」というケースも増えています。

ビジネス著作権検定は、そんな著作権についてより理解を深めることを目的としており、受験することで正しい知識や判断力がついているか判定することができます。

ビジネス著作権検定の主催団体

ビジネス著作権検定は、株式会社サーティファイが開催しています。 この会社が行う検定は、ビジネス上で活用できる知識や技術の習得を目的としているのが特徴です。

株式会社サーティファイはビジネス著作権検定のほかにも、情報処理技術者能力認定試験やコミュニケーション検定など20以上の検定を開催しています。

ビジネス著作権検定を公平に行うにあたっては、著作権について造詣の深い弁護士や弁理士などによる著作権検定委員会が設置されています。

そもそも著作権とは?

著作権とは、フリー素材として提供されていない創作物に関する権利で、著作権法に定められています

著作権のあるものといえばリリースされた曲や本、テレビ番組を思い浮かべる人も多いでしょうが、趣味で公開した小説や幼稚園児の描いた絵であっても著作物となりえます。

著作権は、著作物を創作した時点で発生し、著作者が亡くなってから70年間有効です。

著作権に関する知識がない人が、知らないうちに権利を侵害してしまいトラブルになることも少なくありません。

著作権を侵害してしまうとどうなるの?

著作権は知的財産権などと異なり、申請や登録する必要がなく、だれでも簡単に著作者になれます。

著作者は権利が侵害された場合、告訴が可能です。 著作権法では、著作権・出版権・著作隣接権の侵害は10年以下の懲役又は1000万円以下の罰金が定められています。

また法人などが侵害した場合には、3億円以下の罰金が定められています。 そのため最悪の場合、知らないうちに法に触れ、会社を倒産に導いてしまう可能性もあります。

著作権は現代に必要な知識

現代社会においては、既存のコンテンツをもとに新たなコンテンツを生み出すことも、ビジネスに欠かせない要素となっています。

著作権について知ることは、会社・個人を守るだけではなく、ビジネスの発展にも繋がるのです。

インターネットなどの発達により、容易に多量の情報が収集できますが、著作権についての知識・技量がなければ、適切に活用できません。

会社・個人を守るためだけでなく、より繁栄させていくためにも著作権の知識は欠かせないと言えるでしょう。

ビジネス著作権検定の難易度は?

ノートに書く ビジネス著作権検定は、どれくらい難しいのか気になる人も多いでしょう。 試験範囲や出題形式、難易度について調査しました。

ビジネス著作権検定の試験範囲と出題形式

ビジネス著作権検定はBASIC・初級・上級に分かれています。

BASICは、団体受験のみ可能な最も基礎的な試験です。

いずれの級もマークシート方式で出題されます。試験範囲は以下の通りです。

試験範囲
BASIC 著作権とはなにか、著作権で保護されるもの、著作権は誰が持つ、著作権の内容、著作権はいつまで保護される、他人の著作権は勝手に使えない、勝手に使える場合がある、著作物を伝える者を保護する制度、勝手に使うとどうなるか、著作権に関連する制度
初級 ビジネスと法、著作物、著作者、著作者人格権、著作権、著作権の制限、保護期間、著作権の変動と著作物の利用、登録、著作隣接権、著作権の侵害と救済 、周辺環境、著作権・著作隣接権に関する国際条約等、著作物の製作を委託・受託する際の留意点、情報社会と情報モラル
上級 ビジネスと法、著作物、著作者、著作者人格権、著作権、著作権の制限、保護期間、著作権の変動と著作物の利用、登録、著作隣接権、著作権の侵害と救済 、周辺環境、著作権・著作隣接権に関する国際条約等、著作物の製作を委託・受託する際の留意点、著作権ビジネス、情報社会と情報モラル

初級では各項目の基礎的な内容が出題され、上級ではより深い知識を求める問題も出ます。

レベルごとに求められること

級によって、求められている知識量が異なります

詳細は、以下の通りです。

求められるレベル
BASIC 日常生活でトラブルを引き起こさない、初歩的・入門的な著作権への知識を持っている。
初級 他人の著作権を侵害することなく、著作物を活用できる程度の知識を持っている。
上級 著作権の利用における問題点を発見し、解決できるレベル。契約や司法制度などに関する知識を生かして、専門家の助けを得ながらも著作権に関する実務を行えるだけの知識持っていること。

参照:ビジネス著作権検定「試験内容」

ビジネス著作権検定の合格率、合格ライン

ビジネス著作権検定では合格ラインがあらかじめ決まっており、正答率がBASIC・初級は65%以上、上級は70%以上あれば、合格です。

2018年度の平均合格率は、73.3%です。 難易度はそれほど高くなく、対策を取って望めば合格できる検定と言えるでしょう。

もちろん個人差も大きくありますが、学習時間の目安はBASICで10時間、初級で15時間、上級で45時間程度と言われています。

ビジネス著作権検定を取ることをおすすめする人

ビジネス著作権検定は、特に

  • 法律系を学んでいたり仕事にしたい人
  • コンテンツ制作系を学んでいたり仕事にしたい人
  • 一般企業の総務・法務・知的財産担当の職員

におすすめしたい検定です。

法律系やコンテンツ制作系での仕事を考えている場合、就職後自信をもって業務を進めるために、著作権への知識は欠かせないでしょう。

また、すでに著作権に関連する業務を行っていたり、仕事柄著作権に触れやすい人も、キャリアアップやよりスムーズな仕事の進行のために学んでおくのがおすすめです。

ビジネス著作権検定の勉強法 

グッドと吹き出し ビジネス著作権検定に合格するための勉強法についてまとめました。 自分に合った勉強法を探しましょう。

ビジネス著作権検定は独学で合格できる?

ビジネス著作権検定の主な勉強法は、

  • 通学講座
  • 通信講座
  • 独学

の3つです。

人によって好みや、向き不向きがありますが、BASICや初級は独学でも十分合格が期待できます。 上級は、独学では厳しいという人もいるでしょう。

どの勉強法もメリット、デメリットがあるので、自分に合った勉強法で挑みましょう。

おすすめテキスト・問題集

ビジネス著作権検定を受けるにあたり、どのテキストで勉強を進めていくかはとても重要な問題となります。

今回は初級・上級用のテキストとし「ビジネス著作権検定テキスト初級・上級」です。

この本は重要な基本事項や条文を要点として整理しており、わかりやすい解説に定評のある1冊です。

また、過去問も収録されているため、インプット・アウトプットの両方のシーンで役に立つテキストとなっています。

過去問は存在する

ビジネス著作権検定の過去問は、期間限定で公式ホームページにて公開されています。

公開される過去問は初級・上級それぞれ1回分です。 これから受験する人のための過去問ではなく、すでに受験し終えた人が振り返ることを目的とした公開のため、期間が定められています。

またテキストによっては、過去問を掲載しているものもあります。 過去問を解くことでよく出る問題が把握できたり、重要なポイントを押さえられるので、探してみるのもよいでしょう。

通学講座で勉強する

通学講座のメリットは、

  • 短期間で習得しやすい
  • 直接話を聞ける
  • 教材の準備が容易 などが挙げられます。

通学講座は、「直接話を聞くのが一番頭に残る」という人にぴったりの勉強方法でしょう。

短期取得を目標にする集中講座では、学習期間が2日というコースもあります。また、どのテキストを買うか悩む必要がないのもポイントです。

通学講座を選択する場合は、まず通える範囲にスクールがあるか確認しておきましょう。

通信講座で勉強する

通信講座のメリットは、

  • 居住地に関係なく受講できる
  • 映像で学ぶことのできる講座もある
  • 教材の準備が容易 などが挙げられます。

通信講座はだれでも自宅などで受講できます時間の融通が利くので、まとまった時間が取れない人にもおすすめでしょう。

また映像付きの講座であれば、聞いて覚えたい人にも向いています。

ビジネス著作権検定の勉強をするメリット

晴天と手

ビジネス著作権検定合格に向けて勉強をするメリットを調査しました。

著作権に特化した試験はビジネス著作権検定のみ

著作権を専門にした検定は、このビジネス著作権検定のみです。

客観的に、「著作権についての知識がある」ことをアピールできる資格であるといえます。

またビジネスにおいて、きちんとした知識があることは相手側の信頼や安心感に繋がります。

正しい知識を身に着けることで、不要なトラブルを避け、業務の幅を広げられる機会もあるでしょう。

実務ですぐに活かせる

著作権に関する知識は、実生活に生かせる知識です。

ビジネス著作権検定では、ただ単に著作権に関しての法律が出題されるのではありません。

「ビジネス」著作権検定と名にあるよう、ビジネスに繋がる分野・事例から問題が出されます

そのため、試験合格後、勉強で得た知識を仕事に生かせる機会も多いでしょう。

国家資格に繋がる

ビジネス著作権検定の上級を合格すると、国が認めた検定である「知的財産管理技能検定」の1級コンテンツ専門業務、1級特許専門業務の学科試験およびに2級の受験資格を得られます。

この知的財産管理技能検定に合格すると「知的財産管理技能士」と名乗れるようになり、さらなるキャリアアップが図れるというメリットがあります。

ビジネス著作権検定の試験会場・受験資格・受験料

調べる人

ビジネス著作権検定を受験する前に、押さえておきたい基本情報をまとめました。 ぜひ、参考にしてください。

ビジネス著作権検定の基本情報

ビジネス著作権検定は、初級は年3回2・6・11月に、上級は年2回6・11月に開催されます。 ただし2020年6月は、外出自粛が続いている影響で中止となりました。

申し込み期間は、試験実施日の約4ヶ月前~1ヶ月前くらいで設定されることが多いです。 詳細は公式ホームページで確認してください。 参考:ビジネス著作権検定「個人の方(公開試験)」

ビジネス著作権検定は札幌、仙台、東京、横浜、新潟、静岡、名古屋、大阪、広島、福岡の全国10都市で行われます。 正式な会場名は申込時に分からず、受験日の約1週間前に受験票と同じタイミングで連絡されます。

ビジネス著作権検定に受験資格はある?

ビジネス著作権検定初級と上級には、受験資格が設けられていません。 年齢、学歴、職業関係なく、だれでも受験できます。

また、下の級から順に受けなくてはならないというルールもないため、いきなり上級にチャレンジすることも可能です。

BASICは個人での申し込みができず、団代での申し込みのみ可能となっています。

ビジネス著作権検定の受験料

ビジネス著作権検定の受験料は、級によって異なり、

  • BASIC 4,100円(税込)
  • 初級 5,100円(税込)
  • 上級 8,000円(税込)

と定められています。

支払方法はクレジット決済、コンビニ決済、銀行振込、ゆうちょ振替の4種類から選べます。領収書が必要な場合は、「領収書発行申請」を公式ホームページから行いましょう。

BASICは団体受験のみ

BASICは、団体受験のみ可能です。 著作権について初めて学ぶ学生や、属している人に基礎知識があるか確認しておきたい団体向けに作られています。

受験したい団体がみずから、施設や備品、監督者などの人員を確保しなくてはなりません。 団体からの申込であれば、人数の制約はなく、1名から開催できます。

ビジネス著作権検定の申込方法と申し込み後の流れは?

ペンとカレンダー ビジネス著作権検定の申込方法とその後の流れについて調査しました。

個人の申し込み方法は3種類

個人で申し込む場合は、

  • インターネット
  • 郵便払込取扱票
  • 申込書の郵送

いずれかの方法で行います。

インターネットでの申し込みは、公式サイトより行います。初めての場合は、ユーザー登録が必要です。 郵便払込取扱票や申請書の郵送で申し込む場合は、まず資料請求しなくてはなりません。

インターネットでの申し込みでクレジットカード払い、コンビニエンスストア払いを選んだ場合のみ、手数料が無料です。

受験結果は1か月後

受験結果はどの申し込み方法でも、約1か月後に判明します。インターネット申込でオンライン表示を選択していれば、速報メールが届きます。

そのほかの申込方法の場合は、郵送での通知です。

またいずれの申込方法でも「認定書」が送付され、上級の合格者には名刺などに貼るためのハイライセンスシールも発行されます。

ビジネス著作権検定と合わせて取りたいおすすめ資格

本 「勉強してさらにキャリアアップしたい」、「資格は多いほうが会社的に優位」という人もいるでしょう。 ビジネス著作権検定を合格後挑戦したい資格をまとめました。

弁理士

弁理士は知的財産に関わる専門家で、特許や商標の出願の代理などの仕事をします。

知的財産全般の相談を受けることもあり、豊富な知識が必要な職種です。

弁理士になるためには、国家試験である弁理士試験に合格しなくてはなりません。

この試験は難易度が高く、2021年度の合格率は9.7%とかなり低いですが、需要の高い資格と言えるでしょう。

知的財産管理技能検定

知的財産管理技能検定は、その名の通り、知的な財産をマネジメントするスキルがあるか否か確認する、国公認の技能検定です。 合格すると「知的財産管理技能士」と名乗れます。

知的財産とは、車や服のデザインや本の中身など、形は存在しないが価値のあるもののことを指します。

ビジネス著作権検定上級を合格すると受験資格が得られるため、合格後にステップアップとして受験するといいでしょう。

ビジネス著作権検定のまとめ

ビジネス著作権検定まとめ

  • 私生活やビジネスで生かせる知識がつく
  • 初級なら独学でも十分合格可能
  • 勉強方法は主に通学講座、通信講座、独学の3つで自分の合った方法を選べばよい

ビジネス著作権検定についてご紹介しました。

ビジネス著作権検定は比較的合格しやすく、実践で役立つ出題が多いため勉強しておいて損はないでしょう。

是非一度受験を検討してみてはいかがでしょうか。

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