知的財産管理技能検定3級の難易度は?受験資格や合格率・独学可能かまで解説!

「知的財産管理技能検定の3級に興味に興味があるけど、どれぐらい難しいのか?」

このような疑問を感じている人がいるのではないでしょうか。

実は「知的財産管理技能検定3級」の難易度は低く、誰でも合格が可能な資格になっています。

合格率も70%と高くなっており、独学でも合格可能です。

この記事では、知的財産管理技能検定3級の難易度・受験資格・合格率や独学可能かまで解説していきます。

記事を最後まで読み終わったころには、受験への気持ちが高まっているでしょう。

知的財産管理技能検定3級の難易度をざっくり説明すると

  • 知的財産管理技能検定3級の難易度は低め
  • 合格率は70%
  • 独学でも合格は狙える資格

知的財産管理技能検定3級の難易度

知的財産管理技能検定3級の難易度表

あなたが興味を持っている知的財産管理技能士3級の難易度は、他にある多くの資格の中でも低くなっています。しかし難易度が低いと聞いても、ピンと来ない人もいるかもしれません。

ちなみに知的財産管理技能検定3級の合格率は、約70%もあるのです。約10人に7人が受かる資格試験になっており、意外と合格率が高いと感じた人もいたのではないでしょうか。

そのため、日々コツコツと勉強を進めていけば、合格する事は十分可能になっています。ただ、合格率が高いからと言って油断していると不合格になってしまうので、注意が必要です。

そもそも知的財産管理技能検定とは?

知的財産管理技能士を目指そうとしている人は、まず知的財産管理技能検定を受けなければなりません。そもそも知的財産管理技能士とは、企業内の知的財産の管理・活用する専門家の事を指します。

ちなみに知的財産は無形財産とも言われており、アイデアやブランドのような形のない価値があるものです。例として、書籍や画像の著作権やブランドの名称の商標などが該当します。

年々、幅広い分野の企業では、知的財産の保護の必要性は高くなっています。そのため、知的財産管理技能士の重要性が増して、知的財産に関連する部署や法務部などで活躍出来るようになっているのです。

知的財産管理技能検定3級の試験内容

ここでは、知的財産管理技能検定3級の試験の情報について、詳しく説明していきます。受験する人なら気になる試験内容・時間・出題方法や合格基準、更に受験手数料まで紹介していきましょう。

知的財産管理技能検定3級の試験内容・時間・方法は、以下のようになります。

試験内容 時間 出題方式
学科 筆記試験 45分 3肢択一式のマークシート形式
実技 筆記試験 45分 記述方式

知的財産管理技能検定3級の合格基準は、以下のようになっています。

試験内容 合格基準
学科 70%以上
実技 70%以上

また、受験手数料は学科・実技試験のそれぞれに5500円(税別)が必要です。

3級は何が出やすい?

上記では、知的財産管理技能検定3級の試験について説明してきました。ここでは、出題内容について詳しく紹介していきます。

知的財産管理技能検定3級は、著作権法が出題される比率が高くなっているのです。また、受験者には、学生など知的財産権について関わる機会が少ない人も受験するため、日常生活に近い著作権法が出題されます。

日常生活に近い事が出題されて、勉強や理解もしやすくなっているのではないでしょうか。また、日頃の生活する中で勉強した事を復習する機会にもなりそうですね。

知的財産管理技能士試験の受験資格

ここまで読み進めてきた人は、知的財産管理技能士試験を受けようと前向きに考えているのではないでしょうか。

ちなみに受験資格は知的財産に関する業務に従事している者、または従事しようとしている者となっています。

これを簡単に説明しますと受験資格はなく、誰でも受験可能という事です。てっきり、知的財産に関する人しか受けれないと思った人もいたかもしれません。

他の難関資格の中でも、知的財産管理技能士試験の受験はハードルが低くなっています。

免除制度について

知的財産管理技能士試験には、免除制度があります。3級技能検定の一部の合格者は、合格の日の翌々年度までに行われる技能検定で申請した場合、合格している試験が免除されるのです。

※一部の合格者…学科・実技試験のどちらかの合格者

試験会場・試験日

ここでは、知的財産管理技能士3級の試験会場・試験日程や本試験日・合格発表について説明していきます。

知的財産管理技能士3級の試験は年に3回行われており、「3月の第1週目の日曜日」・「7月の第3週目の日曜日」・「11月の第3週目の日曜日」です。

試験を受ける機会が3回もあり、多くの人にチャンスがあるため合格しやすくなっているのかもしれません。

また、合格発表日は試験日から約1ヶ月半から2ヶ月後になっています。合格発表日まで結果が気になりますが、その間に次のステップに踏み出していも良いでしょう。

知的財産管理技能士3級試験の合格率

ここまで、知的財産管理技能士3級の試験の内容・試験会場や日時について説明してきました。知的財産管理技能士3級の試験を受けるための準備は、だいぶ整ってきましたね。

続いては、知的財産管理技能士3級の試験の合格率や勉強時間など知っていきましょう。学科と実技ごとの合格率は、前年度や過去5回分の平均の数値を出していきます。

勉強時間については、合格の目安時間やアドバイスなどを紹介してきましょう。時間が限られている中で、効率よく勉強を進めていく必要がありますね。読み進めた人にとって、少しでも参考になれば幸いです。

知的財産管理技能検定3級の合格率は約70%

知的財産管理技能検定の3級の合格率は約70%になっています。ちなみに2019年・過去5年分の平均合格率は、以下のようになっています。

試験内容 2019年の合格率 過去5回の平均合格率
学科 63.8 % 61.9%
実技 74.6% 67.3%

2019年の実技の合格率は、74%と高い数値を記録しました。知的財産管理技能検定3級は最初に受ける級であり、合格率が高くなっていますね。

知的財産管理技能士3級合格までに必要な勉強時間

これから知的財産管理技能士試験の勉強をしようとする人は、合格するためにはどれぐらいの時間が必要なのか気になりますね。

一般的な勉強時間の目安は50時間以上になっており、資格を取得するには最低2週間ぐらいは掛かるようです。

社会人の場合は毎日1時間ずつ勉強すれば、2週間で取得が可能になっています。ただ、全く用語が分からない未経験の場合は2か月ぐらいあれば大丈夫でしょう。毎日、コツコツと勉強を積み重ねていく事が大事です。

知的財産管理技能士3級試験の受験者層

合格率が約70%の知的財産管理技能検定3級は、幅広い層から注目を集めています。年齢別の受験者層は以下のようになっており、参考にご覧下さい。

区分 受験者
20歳以下 10.4%
21歳以上26歳未満 17.2%
26歳以上31歳未満 16.7%
31歳以上36歳未満 13.2%
36歳以上41歳未満 10.8%
41歳以上46歳未満 10.9%
46歳以上51歳未満 9.7%
51歳以上56歳未満 6.7%
56歳以上61歳未満 2.8%
61歳以上66歳未満 1.1%
66歳以上 0.4%

社会人の受験者が多くなっており、受験者の9割近くを占めています。やはり、社会人にとって、必要な資格になっているようですね。

知的財産管理技能検定を取るメリットは?

社会人には重要な資格となっている知的財産管理技能士ですが、どのようなメリットがあるのでしょうか。忙しい中で取得した資格なら、仕事で役に立てたいと思うはずです。

知的財産管理技能士は独占業務ではありませんが、企業内ではとても重宝されています。また、就職や転職の場合も有利で、複数の就職先があります。就職先はどこがあるのか、気になりますね。

ここでは、知的財産管理技能士を取った際に活用出来る事を説明していきましょう。どのように資格を活用出来るのか、注目です。

企業内でも特許に強いことで重宝される!

独占業務がない知的財産管理技能士ですが、知的財産に関係する業務に対して大きく役に立ちます。企業内では、特許取得後のリスクマネジメントなどの大事な業務を担当する事が出来るでしょう。

また、特許の戦略が重要な企業では大きな戦力になり、重要な仕事を任される機会が多くなるはずです。知的財産管理技能士は企業内で、大事な役割を果たしていますね。

就職・転職に有利!

企業内で知的財産管理技能士は重要な存在になっています。知的財産管理技能士の資格を取得する事でコンテンツ制作部門・企業内の法務部・特許部など、異動される可能性が高まるでしょう。

企業内では専門的な部門に配属されるはずです。

また、就職や転職にも強い資格でもあり、特許事務所などが主な就職先になります。一体、どのように仕事に生かす事が出来るのか気になりますね。ここからは、詳しい内容について説明していきましょう。

コンテンツ制作部門

映画制作・レコード会社などの幅広いコンテンツを出す企業は、著作権を扱う部門がありますね。また、アパレルメーカー・デザイン会社ではデザインの権利があり、意匠登録してブランドやビジネスの確立を目指しているのです。

著作権・意匠・商標などの権利を守りながらも活かしていくのは、知的財産管理技能士のような専門家が担当する必要があります

企業内の法務部・特許部

社会には多くのメーカーが存在しており、特許の権利を守る法務部・特許部が存在します。そこでは特許調査・願書作成のみならず、特許庁・特許事務所への対応をする必要があるのです。

法務部・特許部は、特許に関する業務を多く取り扱っています。特許権の獲得するためには分析や作成など法律を関係するため、知的財産管理技能士の力が求められるのです。

特許事務所でも働ける!

知的財産管理技能士の資格を取得を考えている人には、他の資格を目指している場合もあります。それは弁理士の資格を習得して、特許事務所で働こうとしているのです。

実は弁理士試験と知的財産管理技能士試験は試験科目が重複しているところもあります。弁理士試験の対策として、知的財産管理技能士は有効です。

法律に関する知識を習得している知的財産管理技能士は、特許事務所でも十分戦力になるため、就職先の1つに挙げられるでしょう。

知的財産管理技能士から弁理士を目指す!

上記でも少し説明しましたが、弁理士を目指す人には 知的財産管理技能士から挑戦する場合もあります。

弁理士試験は超難関の国家試験で、相当な労力と気合いが必要となってきます。そのため、知的財産管理技能士の試験を受けて知的財産の法律の知識を身に付けるのも大切な事です。

多少なりとも知識を得ている事で、弁理士へ道が開かれる可能性が高まります。難しい資格だからこそ、着実な対策をしていく事がおすすめです。

リスクを犯しにくくなる

インターネットの普及によって、SNSなどで不正流用する事が多くなっています。特に映像・画像・音楽などが不正に利用されており、雑誌の写真などインスタグラムで投稿した場合は違法になってしまうのです。

現在、コンテンツ業界では動画サイトを利用しての映画やドラマなど違法アップロードなどの問題が起きております。

しかし、特許や著作権などを敢えて公開して、業界や分野の活発化を図る「オープン&クローズ戦略」の方法もあるのです。

この戦略は、法律とビジネスの境目の判断をするために知的財産法の知識を持っ知的財産管理技能士が必要になっていきます。

勘違いなどによる滞りが防げる

知的財産管理技能士は、コンテンツを扱う人は取っておく必要がある資格です。それには理由があり、全く知識がないままでは言葉の使い方を間違える事があります。

もし、「あるキャラクターの商品化権が欲しい」と言う人がいたとします。この言葉の捉え方は場合によって、意味は大きく変わってくるのです。

しっかりとした知識がないままだと、大きな費用や手間が掛かってしまう事があります。

仕事をする上で知的財産管理技能士は重要な役目を果たすため、資格を取得する意義は大きいでしょう。

知的財産管理技能士は2級以上が良い?

知的財産管理技能士を取得するには、まずは3級の合格を目指しますね。近年、3級の合格率上がっており、日々勉強をすれば合格する事は可能です。

しかし、社会では資格として役に立つのは2級以上になっています。知的財産管理技能士の2級は3級よりも勉強する必要がありますが、合格は可能です。更に1級を目指す場合は難易度は高くなるため、目指す人は少なくなっています。

知的財産管理技能士と弁理士の違い

この記事で何度も目にした言葉に弁理士が挙げられます。弁理士とは、知的財産に関するハードルの高い国家資格です。合格率は6%から7%台で、合格するには相当な努力が必要になります。

ちなみに知的財産管理技能士と弁理士は似ている部分はあります。しかし、大きな違いとして独占業務の有無で、知的財産管理技能士は無いのです。

将来、知的財産の分野で独立を目指している場合は弁理士の資格を目指しても良いかもしれません

合格するためには時間が掛かるかもしれませんが、強い意志を持って努力をすればきっと道は切り開けるはずです。

知的財産管理技能士は独学合格できるのか

知的財産管理技能士は、社会人になってから目指す事が多い資格の1つです。仕事がある中で限られた時間で、合格を目指す人もいるでしょう。仕事から帰宅した後、自宅で勉強するのはなかなか大変な事ですね。

その中で資格を習得したいと強く望む人は独学では、出来ないのかと考えるでしょう。専門学校に通う余裕はなく、自分のスタイルに合った方法で勉強を進めたいと考える人もいます。

ここでは実際に知的財産管理技能士が独学で可能なのか、解説していきます。1人で悩んだり、不安に感じている人にとっては安心する材料になるかもしれません。

独学が一般的?

上記で知的財産管理技能士の合格率や勉強時間について、説明してきました。そこから難易度の高くない試験だと認識した人は多いはずです。毎日コツコツと勉強を進めていけば、合格出来るレベルの試験になっています。

そのため、基本的には勉強方法は独学で、公式テキストと過去問題集などを解いていく事が合格への近道です。公式のテキストや過去問題集を繰り返して解く事で、確実に正答率は上がっていくでしょう。

スケジューリングは大切に

あなたが知的財産管理技能士の試験に合格するためには、コツコツと勉強する継続力が大事になってきます。また、日々の学習スケジュールをしっかりと立てる事も大切で、合格への道筋を描く事で勉強への意欲も高まるでしょう。

過去問から頻出分野を知る

勉強を進めていく上で、試験に出題される分野の把握をする事も大事になってきます。そのためには、過去問題集を解く事が最も有効です。

年度によって、多少は出題傾向は変わってくるかもしれませんが大まかな形式は掴めるはずです。また、公式ホームページからも過去問題は入手可能になっています

独学におすすめのテキストは?

知的財産管理技能検定3級を独学で学習する場合には、知的財産教育協会が出版する「知的財産管理技能検定3級公式テキスト」をおすすめします。

このテキストは、知的財産教育協会の教育部門が編集をした唯一の公式テキストとなっており、信頼性がとても高いです。

また、著作権法や不競法の法改正を反映しており、実際の試験にも役立つ知識が多く含まれた、網羅性の高いテキストとなっています。

忙しい社会人には通信講座がおすすめ

独学だけではしっかり勉強ができているか不安な方や、仕事をしながらなので効率よく勉強をしたい、という方も多いと思います。

そういった方には通信講座の受講をおすすめします。

特にスタディングの通信講座は理解のしやすい内容になっており、隙間時間に学習のしやすいスマホ学習も備えていたりとおすすめできる点が多いです。

また、スタディングの講座は3級と2級のセットコースも用意されているので、3級から2級へのステップアップを検討している方にもおすすめです。

さらに講座費用も圧倒的に安く、独学で参考書等を何冊も買うよりもむしろお得に学習を進められるので、受験される方は是非一度スタディングの講座をチェックしておきましょう。

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知的財産管理技能検定3級の難易度まとめ

知的財産管理技能検定3級の難易度まとめ

  • 知的財産管理技能検定3級の勉強時間は50時間以上
  • 知的財産管理技能士はとても重要な資格
  • 独学でも目指せる資格だが通信講座を使って2級と同時に対策可能

知的財産管理技能検定3級の難易度について、解説してきました!

知的財産管理技能士の資格を取得する事は、自らにとって大きなメリットがあります。

また、弁理士の資格を目指す人にもおすすめの資格になっているため、知的財産管理技能士の取得を検討してみてはいかがでしょうか。

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