FPのおすすめ勉強法とは?FPYoutuberの「FPこう」様に直接取材しました!
FP(ファイナンシャル・プランナー)資格は、お金に関する知識が身に付いて実生活でも役に立つ資格として有名です。
FP資格は比較的簡単に取得できるとよく言われる資格でもありますが、どのように勉強すればいいのか分からないという方も多いのではないでしょうか。
今回は、Youtubeチャンネル登録者1.5万人・LINEメルマガ登録者1.2万人の人気FP講師、FPこう様に取材させていただきました!
FP資格のための勉強法から、勉強時間や勉強スケジュールの立て方、FP資格取得後の活用方法や将来性まで詳しくお話を伺いました。
FP資格勉強中の方のみならず、資格に興味があるがまだ迷っているという方も必読です!
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勉強時間・勉強法について
本日はお忙しい中、インタビューの時間を設けていただきありがとうございます。
資格Timesを運営しております、株式会社ベンドの加藤と申します。本日はどうぞよろしくお願い致します!
YouTubeでFPの動画解説をしている、FPこうと申します。
よろしくお願い致します!
早速ですが、FPの勉強法について教えてください。
はい。まずは勉強時間について話します。ネットではFP試験に合格する勉強時間の目安は、FP1級600時間、2級200~300時間、3級30~50時間くらいと言われていますが、これは正しい目安とは言えません。
僕の場合、職業訓練でFP2級を3ヶ月で400時間以上勉強しましたが、不合格となってしまいました。
ネットで言われている目安の時間よりも多く勉強したにもかかわらず不合格となってしまった原因は、金財のテキスト1200ページを全て覚えようとしてしまい、試験に出にくい部分に大半の時間をかけてしまったからです。
テキスト1200ページあっても試験に出題されるのはほんの一部です。なので、試験に出ない部分に勉強時間を使ってしまうとどれだけ勉強しても合格することはできません。
後で気づくのですが、FP試験は、ほぼ毎回試験に出題されている問題がたくさんあります。その試験に出題されやすい部分に勉強時間を使うことで、短時間でも合格できるようになります。
試験に出にくい部分を勉強するのは短期間で合格するにはとても非効率的ですね。
なので、試験に出やすい部分に勉強時間を使うことで、短時間でも合格することができますし、逆に試験に出にくい部分に勉強時間を使ってしまうと、どれだけ勉強しても合格できません。
試験で出やすい所を重点的に勉強するのがオススメ
FPこう様が考える「試験に出やすい部分」についてお教えてください。
試験に出やすい部分は、過去問を調べると分かります。過去問17回分を調べてみると、下記のように毎回試験に出題されている問題がたくさんあります。
『FP2級学科の場合』
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ライフプラン 17回中17回→FPの職業倫理と関連法規
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リスク 17回中18回→損害保険による個人のリスク管理 ※1回の試験で2問出題されたことがあります
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金融 17回中17回→ポートフォリオ理論
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タックス 17回中18回→消費税 ※1回の試験で2問出題されたことがあります
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不動産 17回中18回→建築基準法
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相続 17回中13回→遺産分割
このように17回中17回など毎回試験に出題されている問題がたくさんあります。
逆に17回を調べてみても、一度も試験に出題されていない問題もテキストにはたくさん載っているわけですが、テキストを隅から隅まで勉強しても、試験に出にくい部分に多くの時間を使ってしまうので、合格から遠のいてしまいます。
なので、この試験に出やすい部分に勉強時間を使うことで、短期間でも合格に大きく近づけます。
試験に出やすい所を重点的にするだけでそんなに差が出るんですね。
FP試験において、実際にはどのような範囲が出題されやすいのでしょうか?
この試験に出題されやすい部分についてはYouTubeに問題予想動画としてアップしています。
動画では「17回中17回連続で試験に出題されているので、次回の試験にも出る可能性が高い」というように問題予想しています。
問題予想動画をご覧いただければ、試験に何度も出題されている問題が分かります。ぜひご覧ください。
FP試験の詳しい傾向について知りたい方は、以下の動画をご覧ください!
- FP2級問題予想
- FP3級問題予想
過去問の有効な使い方
合格するために過去問をどのように活用していけばよいでしょうか?
FP試験の勉強において『過去問』は最も重要です。先ほど『試験に出やすい問題』をご覧いただきましたが、過去問を調べてみると何度も出題されている問題がたくさんあります。
なので、過去問を勉強すれば、自ずと試験に出やすい部分を勉強できるというわけです。
なるほど。過去問を勉強すれば試験に出やすいところを勉強できるということですね。
そうです。以前FP試験合格者に勉強法を聞いたら、全員が過去問を勉強していたということがありました。こちらはYouTubeに動画をアップしているので、ぜひご覧ください。
過去問を解く際には、どれほどのレベルに仕上げればよいのでしょうか?
目安としては、『過去問5回分を常に90点以上取れるようにすること』 です。
過去問は直近5回分で大丈夫です。それ以上遡ってしまうと、法改正が起こっていて覚える内容が変わっている可能性があるからです。
FP2級3級の学科の問題数は60問なので、90点以上だと54問以上常に取れるようになれば、FP試験はほぼほぼ合格できます。
現在メルマガ読者様は1.2万人いますが、この目安をクリアすることを目標に過去問を解いてもらっているのですが、いつも試験が終わった後に、「合格者の方にどんな勉強をされましたか?」と聞くと、ほぼ全員が過去問を中心に勉強されています。
実際にこの目安をクリアして、合格できなかったという人は今までに1人もいません。
僕もこの目安をクリアしたことで合格できたので、この『過去問5回分を常に90点以上取れるようにすること』という目安をクリアすることを目標に勉強していただければと思います。
インプットとアウトプットのポイント
学習にはインプットとアウトプットが大切です。FP試験勉強におけるそれぞれのポイントについてお伺いします。
まずはインプットのポイントについて教えてください。
インプットは頭の中に情報を入れることで、アウトプットは頭の中に入れた情報を外に出すことですが、インプットする時よりも、アウトプットした時の方が長く記憶に残ります。
どれだけインプットしても、その情報を脳が『重要だ』と認識しなければ記憶に留めておくことはできません。
脳にその情報を『重要だ』と思わせて長く記憶に留めるには、インプットした情報をアウトプットしなければなりません。
なるほど、インプットよりもアウトプットの方が長く記憶に留まるんですね。
そうなんです。なので本を読むだけではインプットしかしていないので、記憶に留めることができません。その情報をアウトプットしなければ、長く記憶に留めておくことはできないのです。
学校の授業でいえば、生徒は先生の話を聞いているだけなのでインプットしかしていませんが、先生は情報を生徒に伝えるためアウトプットしています。
なので、授業では生徒よりも先生の方が勉強になっているということになりますね。
ただインプットするだけでなく、アウトプット前提のインプットが大切ということですね。
続いてアウトプットを行う上でのポイントを教えてください。
具体的には以下のアウトプット方法がオススメです。
- 動画を撮る
- ボイスレコーダーに録る
- ホワイトボードに書き出す
- 人に覚えた内容を話す
上記の方法で、あたかも自分が先生になったつもりで生徒に教えるようにアウトプットしてください。
僕の場合、YouTubeにFP試験の解説動画を出していますが、これもアウトプットです。動画にした内容は、何ヶ月経っても覚えています。
どのくらい覚えているかというと、解説した内容だけでなく「あの時エアコンが壊れてた」とか「あの時隣が工事をしてた」ということまで覚えています。
実際に教えるつもりで準備して勉強することでアウトプットの質を高めるわけですね。
どうしても忘れてしまう内容や暗記しなければいけない計算式は、アウトプットしてください。
この時に大事なのは、あたかも自分が先生になったつもりで生徒に教えるようにアウトプットすることです。
そうすれば、インプットした情報を整理して伝えることになるので長く記憶されます。
こちらの内容は下記の動画で詳しく解説しています。
スケジュールの立て方
FPの勉強を進めるうえでのスケジュールの立て方を教えてください。
FPの勉強でスケジュールを立てることはとても重要です。試験は当日までの準備で合否が決まるので、計画的に勉強してしっかりと準備をしてくことが大事です。
逆算の重要性
スケジュールうまく組み立てるコツは、「ゴールから逆算していく」ことです。
ゴールから逆算し、「いつまでに」「どれくらい」できていないと合格できないなど考えながらスケジュールを立てていきます。
先ほども話しましたが、試験に合格する目安は『過去問5回分を常に90点以上取れるようにすること』です。この目安を試験1週間前までにはクリアしていると安心して試験に望めますね。
なのでこの目安を試験1週間前までにクリアするというところから、「いつまでに」「どれくらい」できていないと合格できないということを考えながら、「いついつまでに過去問を何点以上取れてないといけない」など逆算してスケジュールを立ててください。
僕が不合格になってしまった時は、過去問を試験1週間前にようやく解き始めて「全く過去問を解けない」ということに試験前に気づきました。
なので、まずはテキストを開いて勉強する前に過去問を解いて見てください。今の実力がわかります。
今の実力を理解した上で、ゴールから逆算して、自分が合格するまでのスケジュールを立ててください。合格するイメージが明確になって、やるべきことが見えてきます。
逆算することで目標までの自分の位置や進捗が分かりやすくなるわけですね。
テキストの選び方
次にFPのテキストの選び方を教えてください。
テキストを選ぶポイントは3つあります。
- ①『試験に出やすい部分がまとめられている』
僕が不合格になってしまった時に使っていたテキストは1分野200ページの6分野全部で1200ページあるテキストでした。
FPとして必要な内容はかなり深く掘り下げて書かれていますが、実際に試験に出るのは、この中からほんの一部なので、1200ページあってもほとんどの部分が試験に出題されません。
このことに気づかずにテキストばかり読み込んで試験に臨んでしまったことで不合格になってしまいました。
なので、テキストは分厚いものではなく試験に出やすいところがまとめられているテキストを選んだ方が、勉強時間が少なくても短期的に合格できるようになります。
- ②『赤字で試験に出やすいところがわかる』
試験に出やすい計算式や数字など「どこを覚えたらいいのか」が、分かりやすく書かれているテキストは、覚えるべきところがはっきりしているので、勉強効率を上げてくれます。
- ③『図表やイラストなどが分かりやすい』
人は視覚から入る情報を記憶しやすいので、文章だけが長々と書かれているものではなく、図表やイラストが入っていること。
また分野の最後に試験に出やすいところがまとめられているページがあるかどうか、なども選ぶ際のポイントになります。
通信講座の選び方
通信講座を使ってFP試験を学習される方もたくさんいらっしゃると思います。
講座の正しい選び方を教えてください!
まず通信講座と通学講座の比較ですが、通学講座では教室まで通わなければならず、移動時間などがかかってしまいますが、通信講座なら自宅で勉強できるのでとても良いと思います。
僕は職業訓練校でFP試験を学んでいましたが、電車を乗り継いで教室まで通っていたのでとても大変でした。
移動時間を省くことができれば、その分FPの勉強に割く時間を増やすことができるので、今僕が受けるなら、通信講座を選びますね。
移動時間を省いて勉強時間にあてられるのであれば、通信講座の方が効率よく勉強できそうですね。
通信講座を選ぶ時のポイントとしては、分からない所をすぐに質問して教えてもらえるサポートがついているかを見ることも大切になります。
また、その講座のテキストが試験に出やすい部分を重点的に学べるものかなど、先ほど述べたテキストの選び方に沿ったものかどうかも大切です。
すぐに質問出来れば勉強するうえで安心できますね。
他にも、「合格までのスケジュールを立ててくれるサービスがカリキュラムに含まれているか」や、「その通信講座の合格実績は良いか」などを見るのもポイントです。
また、FP試験に合格する人の多くは隙間時間も有効に使っています。
今の時代は動画で勉強するのが当たり前になっています。なのでスマホでどこでも解説動画を見て勉強できるような仕組みがあると良いですね。
FP資格の活用方法と将来性
資格取得のメリット、デメリット
続いて、FP資格を取得するメリットを教えてください。
メリットは大きく分けて以下の3つとなります。
- 幅広くお金の知識がつく。
- 就職、転職に有利になる。
- FP資格は国家資格である。
そもそも、学校ではお金に関する知識をあまり詳しく教えてくれません。
しかしFPの勉強をすれば、ライフプランや保険、金融、不動産、相続まで幅広いお金の知識が得られます。
最近ではお金の知識を得たいという主婦の方も多くFP試験を受ける方も増えていますね。また、FPの資格をもっていると就職転職に有利になる職種もあります。
どのように就活に役立つのでしょうか?
保険会社、銀行、証券会社、会計士・税理士事務所、不動産会社、建設会社などでは、FP資格を持っている人が多いです。
一般企業でも総務や経理など管理部門で働く人はFP資格を持っている人は多いですね。また、FP資格を社員に取得させる会社もあります。
保険会社などでは、保険という商品を単体で販売するよりも、顧客の資産状況を見て総合的な提案をすることが求められるので、ライフプランなどを立てられるFPの知識が必要ということもあります。
なので保険会社などでは、新卒採用された方も入社前にFP資格の取得を義務付けるところもあります。
会社からすると社員にFP資格を取得してもらえば、幅広いお金の知識を身につけさせることができるので、教育研修の時間と予算を削減できるというわけです。
なので、FP資格は幅広いお金の知識を持っていることを証明できるので、FP資格を必要とする職種は多いですね。
FP資格取得者自体の需要があることと、就職してからFP資格を取得させられることがあることから、あらかじめ取っておけば就活で有利になるんですね。
FP資格のメリット・デメリットについてより詳しく知りたい方は、下記の動画をご参考ください。
FP資格取得の将来性
最後にFP資格取得の将来性について教えてください。
年々FPの需要は高まっていますし、FP試験も受験する人が増えています。
学校では学べないお金の知識を得られるので人気の資格ですね。
年金や社会保険などよく聞く言葉も、どんな仕組みになっているのかは学校では教えてくれません。
受給できる制度があったとしても教えてくれる人はいないので、自分がお金の知識を持ちお金を守り増やすことで、お金の知識を持っている人と持ってない人では今後大きな差が出てくると思います。
お金の知識を幅広く身に付けたい人はFP試験を受けるのはとてもいいと思います。いろいろなお金の仕組みを知ることができ、きっと今までとはニュースなども見え方が違ってくるでしょうし、生活面においてもお金への意識が大きく変わると思います。
なるほど。今はコロナの影響で不況が進んでいるともいわれますし、お金の知識を得るためにFP資格の勉強をすることは大切かもしれませんね。
本日は貴重なお話を頂き誠にありがとうございました!
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