TOEFL iBTは独学でスコアアップ可能?勉強時間からおすすめ勉強法まで解説
「TOEFL iBTのスコアアップは独学でも可能?」
「どのくらいの勉強時間が必要?おすすめの勉強法は?」
などと疑問をお持ちの方もいるでしょう。
TOEFL iBTの対策を独学で行うことには、出費が抑えられることや自分のペースで学習ができることなどのメリットがあります。
しかし、独学の対策で十分な学習効果が得られるかどうかは、学習者の英語力やその他のスキルにもよるので注意が必要です。
今回はTOEFL iBTのスコアアップが独学でも可能かについて、必要な勉強時間やおすすめの勉強法なども含めて解説します。
これを読んで、TOEFLの対策を独学で行うかどうかを決定する上での参考にしてください。
独学でのTOEFLのスコアアップについてざっくり説明すると
- 元々ある程度の英語力を備えていることが必須条件
- 初級者の場合はかなり難しいと言える
- 少なくとも半年以上の学習期間は必要
- 確実な学習効果を求めるなら塾の活用がおすすめ
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TOEFL iBTは独学でスコアアップできるか?
TOEFL iBTの対策を独学で行おうと考えている方もいるはずでしょう。しかし、独学でどれだけのスコアアップができるかは、学習者の英語力によるところが大きいので注意が必要です。
例えば、TOEIC700〜800点以上や英検準1級を取得しているなど、すでにある程度の英語力を有しているという場合は、英語学習の基礎はできているはずなので、独学でも十分スコアアップはできます。
しかし、高校英語すらままならない、英検2級に合格できるかわからないというレベルの人が、いきなり独学でiBTの対策を始めてもおそらくうまくいかないでしょう。
なぜならTOEFL iBTは英語の4技能が全て試されるテストであり、内容も高度なので、大学入試レベルの英語力が備わっていない人にとってはハードルが高すぎると言えるからです。
よってiBTに対して自身の英語力が不十分だと思われる場合は、まずはTOEICや英検などiBTよりも簡単な英語試験から挑戦し、基本的な英語力の習得を目指すのが良いでしょう。
TOEFL iBTの難易度が高い理由
TOEFL iBTでは読む・書く・聞く・話すの4技能全てに対する試験が実施されるので、特にライティングとスピーキングに馴染みの薄い日本人にとってはかなり難しい試験だと言えるでしょう。
iBTの難しさを象徴する話としては、東京大学公共政策大学院の院生がiBTを受験した際の平均スコアが84.2点(満点は120点)だったということが挙げられます。
日本で有数の学力を誇る東大の大学院生であっても正答率70%程度しか取れない試験なので、非常に難易度が高いということがわかるでしょう。
ちなみにTOEFL iBTの難易度がそれほどまでに高い要因としては、以下のような理由が考えられます。
- 大学の講義などを題材にした出題が多く、内容や登場する単語が高度である
- 複合的なスキル(リスニング+ライティングなど)を試される機会が他の試験より多い
- スピーキングではかなり短時間で話す内容を考えないといけない
純粋に内容自体が難しいということもありますが、学校の英語教育で十分にライティングとスピーキングを習っていない日本人にとっては、それらでも高度のスキルが必要ということが最も厳しいと言えます。
スコアアップのために必要な勉強時間
日本人がTOEFL iBTを受験するのであれば、まずは80点を目指す人が多いでしょうが、初心者がiBTで80点を取得するには900時間程度の勉強時間が必要だと言われています。
また80点の次に目標とされやすい100点を取得するために必要な勉強時間は以下の通りです。
現在のスコア | 勉強時間 |
---|---|
70点未満 | 840時間程度 |
71~90点 | 700時間程度 |
91点以上 | 300時間程度 |
上記より、現状のスコアが80〜100点である中級者・上級者であっても、100点を突破するには半年以上の勉強時間が必要となるため、iBTの100点はかなり難易度が高いと言えます。
いずれにせよ、留学・進学などに必要となる80点もしくは100点を取得するには、1日あたりでもかなりの勉強をしなければならないので、生半可な気持ちではスコアアップは目指せないと思っておくべきです。
独学で勉強するメリット
ここからは独学でTOEFLの対策を行うメリットについて解説します。
費用を抑えてチャレンジできる
独学の最大のメリットは、やはりお金がかからないということです。
出費と言えば書籍代と受験料、模試にかかる費用くらいなので、塾に通うことなどと比べると、お金はかなり節約できます。
ちなみに塾で目標スコアに達するまで学習するなら30万円以上必要になることも珍しくありませんが、独学なら参考書をかなり買い込んだとしても数万円で済むでしょう。
よって受験にかかるコストを極力抑えたいというなら、独学での対策はおすすめです。
自分の予定に合わせて学習量を柔軟に調整できる
塾でTOEFL対策を行う場合は、決まった時間に教室に通わないといけないので、忙しい社会人や学生には不向きです。
一方で独学であれば、仕事や学業の予定に合わせて、自由に学習量や勉強時間を調節することができます。
例えば、忙しい日は単語帳を軽く見るくらいにとどめて、逆にまとまった時間が確保できる日にはがっつり問題演習を行うということもできるわけです。
ただし、このように学習の自由度が高い分、計画性が備わっていない人であれば、十分が学習効果を得られない危険性もあります。
独学で勉強を進めるデメリットも押さえよう
独学での対策には一定のメリットがあるものの、やはりデメリットもそれなりにあるので、きちんと理解した上で独学に挑戦するべきです。
勉強でつまずいても質問しにくい
塾の場合、疑問点が見つかったらすぐに講師に質問することができますが、独学の対策ではそうはいきません。
身近に英語力に長けた人がいるのでない限り、わからないところがあったり、スコアが伸び悩んだりしても、質問や相談をすることはできないので、不安や鬱憤を抱えながら学習を続けることになります。
そのため、英語力がそれほど高くない人ほど、学習効果がかなり落ちてしまうリスクがあると言えるでしょう。
特に内容の難易度が高いTOEFLの場合は、学習上の疑問点は数多く見つかるはずなので、初心者ほど対策は大変になると覚悟しておくべきです。
学習スケジュールを適切に管理できない
先述した通り、TOEFLで一定以上のスコアを目指そうと思うと、少なくとも半年以上は勉強しなければなりません。
加えて、ただ闇雲に勉強するだけでは十分な学習効果は得られないため、適切な学習スケジュールを立て、それに沿って計画的に勉強を進めていくことが重要です。
しかし、初心者がスコアアップに適した学習スケジュールを立てるというのは難しいでしょう。それにはTOEFLの試験内容や英語学習に関する知識が必要になるからです。
よって独学でTOEFL対策をする場合は、初心者であればあるほど、学習スケジュール作りとその運用にかなり気を配った方が良いでしょう。
長期間の勉強でモチベーションを維持しにくい
TOEFLのスコアアップには長期間に及ぶ対策が必要になり、スコアが伸び悩んで目に見える成果がでない時期が続くことも珍しくありません。
そのため、モチベーション維持が課題となることが多いでしょう。
特に独学の場合は、周囲に質問・相談できる相手や切磋琢磨しあえる仲間もおらず、孤独な学習を半年以上続けなければならないので、やる気を維持するのはかなり難しいはずです。
よって独学で対策をする場合は、モチベーションを高めるための方法を何か考えておくのが良いでしょう。
例えば、TOEFLで目標スコアを取らなければならない理由を思い出してみたり、海外の映画やドラマなどに触れて英語学習自体への興味を取り戻すことなどがおすすめです。
TOEFL iBTを独学で勉強するのが向いている人
ここまで解説してきたことを踏まえると、TOEFL iBTの独学に向いているのは以下のような人であると考えられます。
すでに英語力がある程度ある人
冒頭でも述べた通り、英語学習の初心者がいきなり独学でTOEFLの対策を始めるのはハードルが高すぎます。
TOEFLは試験内容がかなり難しいので、基本的な英語力がないと、順調なスコアアップを目指すことはできません。
一方ですでに大学受験レベルの英語を大方マスターしており、TOEICや英検でもそれなりのスコア・等級を取得している方であれば、独学での対策もおすすめできます。
そのような方はすでに基本的な英語力を有しており、それまでの学習によって英語力を伸ばすためのコツもある程度知っているはずなので、独学でも比較的スコアを伸ばしやすいと言えるでしょう。
学習管理をきちんとできること
独学でのTOEFL対策を成功させる上で欠かせないのが、学習管理に関する能力です。
モチベーションを高い水準で維持しながら、予め設定した学習スケジュールに沿って計画的に勉強できる人でなければ、独学で十分な学習効果を得ることはできません。
なお、学習管理のスキルが自分にあるかどうかを判断するには、過去の自分自身の学習態度を振り返ってみるのが良いでしょう。
例えば、大学受験の勉強の際に学習管理の大切さを繰り返し説かれたが、結局それを実行できずに失敗したというような方であれば、独学でTOEFL対策を行うのは危険です。
一方でこれまでに独学でTOEICや英検、資格試験の対策などを成功させた経験があるという人なら、TOEFLでの成功も十分期待できるでしょう。
独学におすすめなTOEFL iBTのテキスト
以下では、独学でTOEFL対策をする方におすすめのテキストを何冊か紹介します。
単語対策におすすめの参考書
TOEFL iBTに必須の3800単語が収録された単語帳です。3800単語は4つの難易度ランクに分類されているため、それぞれの目標スコアや英語力にふさわしい単語を覚えることができます。
また付録の「分野別英単語」では、TOEFLに頻出の専門的な学術用語やその背景知識を学ぶことができるため、難しいTOEFLの試験内容にも対応できるようになるでしょう。
さらに付属CDやMP3ファイルで、見出し語と語義の音声を聞くことができ、耳からも単語を覚えることができるので魅力的です。
リスニング対策におすすめの参考書
TOEFLのリスニングセクションが苦手な方におすすめの対策本です。
各パートの全体像・基礎を総合的に対策することができます。
本書のポイントはWebで模試体験ができる点です。PCを使い、4時間にわたって受験するTOEFLを体験できます。 簡単に正答率と各問題の正誤が確認でき、高得点を狙う実力をつけることができます。
なお、その際には後述するシャドーイングやディクテーションなどの練習方法を取り入れれば、効果的に聞き取る力を伸ばすことができるのでおすすめです。
リーディング対策におすすめの参考書
リーディングセクションの全容の理解から基礎学習、実践演習までの全てを1冊で行える対策本です。
中でも基礎学習と実践演習は特に充実しており、インプットとアウトプットの両方を十分に行うことができるので魅力的と言えるでしょう。
また2回分の模擬試験も付いているので、本番形式での総仕上げをすることもできます。
なお、TOEFLの関連書籍の中で売り上げNo.1も記録している旺文社のTOEFL対策書シリーズの1冊なので、信頼度も申し分ありません。
スピーキング対策におすすめの参考書
こちらは、TOEFLのスピーキングで問われる具体的な能力とそれに対する対処法を明快に示した1冊となります。
各章でTOEFLスピーキングを対策するなら押えておきたい内容を余すところなく網羅しているので、スピーキング対策にはうってつけの1冊であるといえるでしょう。
演習問題も良質なものをたくさん提供してくれるため、インプットからアウトプットまでばっちりこなすことができるのです。
ライティング対策におすすめの参考書
TOEFに関する指導実績が豊富なTOEFL受験コンサルタント・四軒家忍氏による20回分のTOEFL Writing対策講座を、書籍で再現した対策本です。
全体の構成が重視されるTOEFLのライティングに合わせ、理想的な構成の作り方やその構成を意識した各文章の書き方などを学ぶことができます。
また受験者が作成した実際の答案を使った添削指導や模範解答も収録されており、細部の改善点なども含めて答案の展開の仕方を学べるというのも魅力的です。
テキスト選びの際に気を付けるべきポイント
ここからは独学者がTOEFLのテキストを選ぶ際に気をつけるべきポイントをいくつか紹介します。
目標のスコアに合った参考書を選ぶ
TOEFL iBTでは、80点を目指す層と100点を目指す層が多いですが、どちらのスコアを目指すかによって当然選ぶべき参考書は異なります。
そのため、自分の目標スコアや英語力にふさわしい参考書選びを心がけましょう。
例えば、80点を目指す初級者にとっては、基礎内容の説明が省略された上級者向けの参考書は難しすぎると言えるので注意が必要です。
解説のわかりやすさは重要要素
問題演習をする際は、復習によって実力を伸ばしていくことが重要になるため、解説ができるだけ充実している参考書を選ぶのが良いでしょう。
なお、解説が充実しているというのは、基本的な解法が丁寧に説明されていることや、解答する際の着眼点がきちんと明記されていることなどを指します。
また純粋に自分が理解しやすいと感じるかどうかという観点も重要です。
単語帳・問題集に加えてパート別の参考書もそろえる
独学で対策を行う場合は、TOEFL専用の単語帳と公認ガイド(公式問題集)は必須です。
TOEFLではTOEICなどに比べて難易度の高いアカデミックな語彙も必要になるため、TOEFLに特化した単語帳を使って十分に暗記学習をするのが良いでしょう。
また実力アップには問題演習も必要不可欠ですが、これには公式問題集を使うのがベストです。
ただし、公式問題集だけでは演習量が足りないので、特に苦手なセクションに関しては、各セクションの対策本も追加して演習を行うことをおすすめします。
公認ガイドには本番仕様の実践模試が収録
「ETS公認ガイド TOEFL iBT」は、TOEFLのテストを作成するETSが出版する公式問題集です。TOEFLの過去問を用いた本番仕様の実践模試が3回分収録されています。
よってTOEFLの問題形式や出題傾向を把握するのには最適の教材であると言えるでしょう。
また公認ガイド(日本語版)には、各セクションの日本語の解説や日本語訳なども載っているので、特に初級者にはおすすめです。
一方で中級者・上級者であれば、英語版の「The Official Guide」を購入するのも良いでしょう。
忙しい人はアプリ学習もおすすめ
TOEFL対策に役立つスマホアプリも多数開発されているので、必要に応じて活用すると良いでしょう。
アプリなら通勤・通学時間などのスキマ時間を利用して対策が進められるので、忙しい社会人や学生にはぴったりの教材です。
特に単語や文法などの基礎学習は、スマホアプリとの相性が良いので、ぜひ活用してみてください。
ただし、スマホアプリは当たり外れが激しく、外れを引けは十分が学習効果が得られない場合もあります。よっていまいちだと思ったら、アプリを変更するのがおすすめです。
以下では参考までに、独学でのTOEFL対策におすすめのアプリをいくつか紹介します。
英単語アプリ mikan
単語を効率的に暗記したいならこのアプリがおすすめです。30秒で10単語のペースで暗記することができるので、スキマ時間に利用するだけでもかなり語彙力を高めることができるでしょう。
このアプリにはTOEFL向けの学習コースも用意されているため、TOEFLの頻出単語だけを学習することも可能です。
また大学受験レベルの英単語も網羅的に収録されているので、基礎学習の段階に使用するのも良いでしょう。
早打ち英文法
中学英語・高校英語の基礎文法を学習したい場合はこのアプリがおすすめです。正しい順序で風船を割るゲームを通して、楽しく効率的に文法知識を学ぶことができます。
特に80点を目指す初級者・中級者で、文法が苦手だという人にはかなり有用です。
また気軽に取り組めるアプリなので、息抜きがてらプレイするのも良いでしょう。英語学習へのモチベーションを高めるために使うのも有意義です。
TEDICT
TEDICTは、あの「TED」を題材にしたリスニングアプリです。字幕付きでTEDのスピーチを聞くことができるので、スキマ時間のリスニング学習に役立つでしょう。
またキーボードに聞き取った英文を入力すると、文字ごとに正誤を確認してくれる機能もあるので、後述するディクテーションの教材としても有用です。
TEDのスピーチはアカデミック内容のものがほとんどなので、同じく学術的な内容を中心に扱ったTOEFLの対策には相性が良いと言えるでしょう。
TOEFL iBTの独学おすすめ勉強法
ここからはTOEFL iBTを独学で行う際におすすめの勉強法を紹介します。
まずは自分の実力を把握
まず最初にTOEFL iBTの模擬試験を本番のように解いてみて、現状の実力を知ることから始めましょう。
本番と同じ制限時間を設けて一通り試験を解き、実際にスコアを出してみるとことで、理想(目標スコア)と現実の差がよくわかるはずです。
なお、その際には公認ガイド(公式問題集)を用いるのが良いでしょう。公認ガイドは後々にも活用できるので最初から購入しておくのがおすすめです。
目標スコアを設定する
TOEFL iBTの受験者は、海外の大学・大学院への留学・進学を目標にしていることが多いはずです。
その場合は、志望大学・大学院が求めるスコアの少し上くらいを目標スコアに定めるのが良いでしょう。
例えば、90点が出願時の基準点とされているなら、92、3点を目指すのがおすすめです。
またトータルだけでなく、各セクションの目標スコアも定めてきましょう。
試験日までのスケジュールを立てる
試験対策に欠かせないのが学習スケジュールですが、スケジュールを作成する際には、まず自分に足りない要素をもれなくピックアップすることが大切です。
足りない要素を洗い出した上で、各要素をいつまでに習得していくかを考えれば、自ずとスケジュールは定まってきます。
なお、学習スケジュールは試験日から逆算して作るようにしましょう。試験日の決定に関しては、大学へのスコアの提出期限を基準にするべきです。
またスケジュールは1週間単位で作成することをおすすめします。1日単位で作りたくなる人もいるでしょうが、それだと急遽の用事などですぐに崩れてしまうので、ある程度余裕を持たせておくべきです。
1週間単位なら少々不意の予定が入っても、柔軟に対応することができるため、順調に試験勉強を続けられるでしょう。
単語学習は土台作りの肝
TOEFL iBTは英語で行われる授業についていけるかどうかを判定するための指標とされることが多いということもあって、試験内容はかなり高度です。
よって登場する単語の難易度も高いので、大学受験レベルの語彙力では内容理解が難しいと言えるでしょう。
そのため、TOEFLで一定以上の成績を収めるには、TOEFLに特化した単語の暗記学習が必要不可欠です。それには大学受験やTOEIC向けの単語帳ではなく、TOEFL専用の単語帳を使うのが良いでしょう。
またTOEFLの単語は専門的な学術用語であることが多いので、単語を覚える際は合わせて各学問の背景知識も習得しておくと便利です。
リーディングはパラグラフごとの理解が大切
TOEFLではアカデミックな文章を読むことが多いので、パラグラフリーディングのスキルを身につけておくことが重要になります。
一般的に学術的な論文は、無駄のない論理的な文章なので、各パラグラフの要旨をきちんと理解できれば、文章全体の大意も把握できるからです。
ちなみにパラグラフリーディングとは、各段落の最初の1文を重視して読解を行い、パラグラフごとの要点をきちんと押さえながら読解していく方法のことを指します。
リスニングは正しい方法論で力が伸びる
リスニングのトレーニング方法は様々ありますが、中でもおすすめなのはディクテーションとシャドーイングです。
前者は英語の音声を聞いた通りに書き取る練習、後者は音声を聞いた側から同じように発音していく練習のことを指します。
どちらも英語を細部までしっかり聞き取れないと正確にこなすことはできない練習なので、リスニング力を伸ばすのには効果的です。
またTOEFLのリスニング音声はかなり長いので、聞き取りによって要旨を的確に捉える能力も必要になります。
よってTOEFLのリスニング音声を聞いてその内容を要約する練習もすると良いでしょう。
スピーキングはまず慣れが必須
スピーキングセクションでは、流暢に話せるかどうかが重視されます。そのため、途中で黙ってしまうと大きな減点対象になってしまうので注意が必要です。
しかし、一般的に日本人はスピーキングに慣れていないため、長く話し続けるのことに苦労する方もたくさんいます。
そんな方におすすめなのが瞬間英作文です。この練習方法では、英文を頭の中で瞬時に組み立てる力を鍛えることができるので、スピーキングの苦手を克服するのにはぴったりだと言えます。
また短い文章から始めて、徐々に話せる文章を長くしていくことができるので、今は全く話せないという方にもおすすめです。
ライティングは採点基準を理解
TOEFLのライティングには、Independent WritingとIntegrated Writingという2種類のタスクがあり、それぞれで採点基準が公表されています。よってまずは各採点基準を知ることが重要です。
例えば、Independent Writingではタスクに対して適切であり、一貫性のある主張ができているかなどが、Integrated Writingではレクチャーの要旨を捉え、それに表現に活かせているかなどが見られます。
また構成の適切さや語彙・文法に関しては、両タスクに共通する採点基準です。
なお、採点基準のさらなる詳細に関してはこちらをご覧ください。
両タスクに合った構成をマスターするべき
ライティングでは、採点基準を理解するとともに、それに合致した段落構成をマスターしておくことも重要です。
例えば、Independent Writingでは、冒頭でまず結論を述べ、それからそれに関する内容の段落を2、3個続け、最後にもう一度異なる表現で結論の段落を作るのが良いでしょう。
一方でIntegrated Writingでも、冒頭に結論を述べてから段落を展開させます。こちらも字数が余る場合は最後に結論の段落を追加しましょう。
本気でスコアアップを狙うなら塾の活用がおすすめ
ここまで、独学での勉強法について詳しく解説してきましたが、独学でのスコアアップは特に日本人にとっては難易度が高いです。
よって、留学などで目標スコアにどうしても到達したいと考えている人は、英語塾を活用して効果的な対策を実践してみてはいかがでしょうか?
TOEFL対策で押さえるべき多くのポイントを、適切なタイミングで提示してくれるため、独学よりも遥かに実力が身につくのです。
特に、PROGRITのTOEFL iBTコースなら専用のコンサルタントが学習習慣定着からやるべき学習内容まで的確なアドバイスを受けられるクオリティの高い講座として受講を最もおすすめします。
コンサルタントからの徹底サポートを受け、短期間でスコアアップできる非常に密度の高い学習を行うため、多くの人が満足する結果を得られること間違いなしです。
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初心者が独学で気を付けるべきポイント
初心者が独学でTOEFL対策を行う場合は、以下のポイントに気をつけるべきです。
ゴールを常に意識して学習を進める
上記で繰り返し解説した通り、TOEFLで一定以上のスコアを取得するには、かなり長い勉強時間が必要になります。
特に初心者の場合は膨大な学習期間が必要になり、学習内容も基本的なことが中心になるので、目先の勉強がきついということだけで頭がいっぱいになり、目指すべき到達点を忘れてしまうこともあるはずです。
しかし、それではモチベーションの維持が難しく、ひいては挫折につながってしまう恐れもあるので、学習期間中は常にゴール対する意識を忘れないように心がけましょう。
学習が大変に感じられる時でも、目標スコアやそれを達成した後に待っている理想などを思い浮かべれば、モチベーションを再び高めることができるはずです。
毎日必ず学習を継続
効果的・効率的に英語力を高める上では、学習毎日継続するということが欠かせません。1日でも休むと、その分英語力が衰えてしまうからです。
特に知識やスキルが十分に定着しきっていない初心者のうちはこの傾向が顕著であるため、毎日コツコツ学習を継続しない限り、TOEFLで結果を出すことはできないでしょう。
よって、忙しければ毎日少しずつでも良いので、とにかく休まないことにこだわって学習を続けてください。
移動時間にリスニングの音声を聞き流したり、寝る前に単語帳を見るなどの地道な努力を継続することで、着実に英語力は高まっていきます。
TOEFLで高スコアを取得するメリットは豊富
TOEFLでハイスコアを取得することには様々なメリットがあります。
大学生は留学先・大学院の選択肢が広がる
学生であれば、海外の大学・大学院に留学・進学する際にTOEFLのスコアを活用することができます。
特にアメリカの教育期間ではTOEFLのスコアを重視するところが多いので、アメリカで教育を受けたい場合は、TOEFLの受験は必須だと言えるでしょう。
一般的に大学なら80点程度、大学院の場合は100点程度を取得すれば出願できることが多いですが、スコアが高くなればなるほど、大学・大学院の選択肢は広がっていきます。
また最近は日本の大学入試でも、TOEFLのスコアが活用される事例が増えてきており、ハイスコアを取得すれば入試での加点や科目免除などの優遇措置を受けることが可能です。
社会人は就職・転職でのチャンス拡大も
社会人でのTOEFLのスコアを活かして海外の大学・大学院に留学・進学することができます。また海外で就労したい場合もにもTOEFLのスコアは便利です。
TOEFLは国際的な英語試験であり、ハイスコアを取得すれば、英語力の高さをグローバルに証明することができるので、キャリアの幅は確実に広がるでしょう。
具体的には外資系企業への就職・転職や海外部署への転勤などに繋がるので、仕事で国際的に活躍することを夢みる人にとってはTOEFLでハイスコアを取得するメリットは大きいです。
独学でのTOEFLのスコアアップまとめ
独学でのTOEFLのスコアアップまとめ
- すでに英語力の基礎が固まっているなら可能
- モチベーション維持や学習管理の難しさはデメリット
- 塾を活用した方が確実性は高い
TOEFL iBTのスコアアップは独学でも可能かということについて解説しました。
すでに英語力の基礎が固まっている学習者なら、独学でも十分スコアアップは可能です。
一方で高校英語もままならない初心者であれば、対策はかなり困難だと言えます。TOEFL iBTは試験内容が非常に高度だからです。
また対策は少なくとも半年以上に及ぶ場合が多いので、中級者・上級者でもモチベーション維持や学習管理を上手に行わないと挫折してしまう可能性はあります。
よってより確実にスコアアップを目指すなら塾の活用がおすすめです。
以上を参考にご自身に合った学習スタイル・勉強法で目標スコア到達を目指してください。