TOEICのリスニングテストの時間は?構成や試験の流れ・時間割まで徹底解説!
「TOEICのリスニングでいいスコアを取るための勉強法が知りたい!」
「TOEICのリスニングでスコアアップするにはどのくらいの勉強時間が必要?」
TOEICのリスニングを勉強している方は、このように思っているのではないでしょうか。
この記事では、試験時間、時間割、開始時間、試験の流れ、各パートの構成など、TOEICのリスニングテストについて詳しく解説しています。
ぜひこの記事を参考に、TOEICリスニングテストでよいスコアを取りましょう!
TOEICリスニングの試験時間についてざっくり説明すると
- TOEICリスニングテストの各パートの試験時間は、Part1が3分、Part2が9分、Part3が約17分、Part4が約16分
- テストの問題構成や試験の流れなどをあらかじめ把握しておくことが大切
- テストの日程は公式サイトで発表されている
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TOEICリスニング試験の時間は?
TOEICテストのリスニングの時間割は以下のようになっています。なお、リスニング全体の試験時間は45分、設問数は100問です。
パート | 内容 | 設問数 | 試験時間 |
---|---|---|---|
Part1 | 写真描写問題 | 6問 | 約3分 |
Part2 | 応答問題(質問分に対し適切な答えを選択する) | 25問 | 約9分 |
Part3 | 会話問題 | 39問 | 約17分 |
Part4 | 説明文問題 | 30問 | 約16分 |
TOEICは休憩時間がありません。リスニングはPart1からPart4まで一気に進みます。また、流れてくる音声に従って問題を解いていきますので、自分のペースで解くこともできません。
45分間集中力を途切れさせないように、日ごろからこの時間割でリスニング問題を解く練習をしておくなどの対策が必要です。
問題構成の把握は重要
問題構成や時間割を把握していないと、試験中に思わぬ問題に遭遇して混乱する可能性があります。あらかじめ、問題構成や時間割について把握しておくことは大切です。
リスニングでは、パートごとの時間配分を自分で変えることはできません。そのため、苦手で時間がかかりすぎてしまうパートに時間配分を多くするなどの工夫は一切できないのです。試験形式の問題練習を繰り返して各パートの問題に慣れておきましょう。
新形式公式問題集で流れをつかもう
試験問題に慣れるには、新形式の公式問題集を解いて本番のリスニング試験に慣れておきましょう。TOEICは2016年に新形式になりましたので、それ以前のテキスト・問題集を持っている方は必ず新形式のものを買って勉強してするようにしてください。
おすすめの公式問題集は『TOEIC(R)テスト公式問題集 新形式問題対応編』です。
TOEICの公式サイトではサンプル問題が掲載されていますが、問題数が少ししかないので、問題形式を知る程度しかできません。リスニングテストを攻略するためには、問題集を買って勉強することが効果的です。
問題をたくさん解いて試験の流れをあらかじめ覚えておけば、パートの最初にある設問の説明を聞く必要がありません。設問の説明をしている時間に問題文を先読みでき、有意義に時間を使うことができます。
TOEIC試験の日程・時間割
TOEICテストはほぼ毎月1回受験日があります。頻繁に受験をして試験に慣れつつ、スコアアップを目指すことも可能です。
公式サイトでは、今後のテスト日程や受験地別のテスト日程などが発表されています。くわしい日程については公式サイトで確認してください。
午前・午後で試験実施時間が分かれる
現在の時間割は以下の通りです。
【午前】
試験の受付開始 9:25~9:55
TOEICテスト 10:20~12:20
終了時刻 12:35
【午後】
試験の受付開始 14:05~14:35
TOEICテスト 15:00~17:00
終了時刻 17:15
開始時間は、午前が10:20、午後が15時からです。午前と午後両方には申込できませんので注意してください。
また、現在は抽選方式になっており、申込をしたからといって必ず受験できるわけではありませんので、こちらも注意してください。
リスニングの対策をしよう
リスニングでは、目指す得点にかかわらず、音声が放送される時間と同じ時間配分で問題を解くことになります。
そのため、対策をしていないと聴き逃してしまう部分が出てきたり、集中力が途切れてしまったりする恐れがあります。各パートの対策はしっかり行いましょう。
リスニング全般で言える問題を解くコツとしては、各パートの問題形式の説明がされている間に、選択肢や写真に目を通しておくことが挙げられます。
あらかじめ各パートの内容はわかっていますので、問題形式の説明は聴く必要はありません。説明がされている間に問題にかかわる重要なところをチェックして、問題を解きやすくしておきましょう。
必要な勉強時間は目標と現在のレベル次第
リスニングとリーディングを合わせた対策時間の目安は以下のようになっています。例えば、現在450点の方が750点までスコアアップしたければ、700時間の勉強が必要です。
現在のスコアと目標のスコアによって必要な勉強時間は変わりますので、この表で自分に必要な勉強時間を把握しましょう。
Target score | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
Current score | 350 | 450 | 550 | 650 | 750 | 850 |
250 | 200 | 425 | 700 | 950 | 1150 | 1450 |
350 | 225 | 450 | 700 | 950 | 1225 | |
450 | 225 | 450 | 700 | 975 | ||
550 | 225 | 450 | 725 | |||
650 | 225 | 500 | ||||
750 | 275 | |||||
850 |
(table adapted from Saegusa 1985)
リーディングの勉強時間との調整も必要
勉強時間は、リーディング対策の時間:リスニング対策の時間=1:1の割合で対策するのが基本です。
しかし、実際にはリーディングセクションの単語や文法を覚える時間が必要です。また、リーディングテストの方が試験時間も長いので、リーディング対策の時間の方が長くなりがちです。
リスニング対策の時間がリーディング対策の時間よりも短くなってしまうのはやむを得ないことでしょう。
パートごとの対策方法
次に、パートごとの対策法について解説していきます。
Part1
Part1は写真描写問題です。写真に当てはまる選択肢を答える問題が6問あります。
まず、冒頭の90秒間で試験内容の説明のアナウンスが流れますので、その間に6問全ての写真に目を通しておき、写真の内容を把握しておきましょう。
特に、写真に写っているものを全て把握しておくことが重要です。
高得点を期待できるパートなので、きちんと得点を重ねられるように準備しておくようにしましょう。
Part2
Part2は応答問題です。質問文に対して適切な応答文を選択肢の中から選びます。
設問の指示は「Mark your answer on your answer sheet.」とあるのみで、すぐに会話文に移行しますので、会話文を集中して聴くようにしましょう。
また、応答問題では、質問文の形式に合った応答の仕方を確実に正解できるようにしておきましょう。
間接的な問い方に対しても正しい応答文が選べるようになると、なおよいです。
Part3
Part3は会話問題です。このパートでは、設問を先読みしておくことが重要です。
設問が長めで文字情報が多いパートですが、焦らずに設問をしっかり読み、どのような問いかけをされているかを把握しましょう。
1つの会話問題で3問の設問があります。それぞれの会話の間に8秒程度無音の時間がありますので、その間に3つの設問を確実に読んでおきましょう。
Part4
Part4は説明文問題です。空港や駅などでのアナウンスや、留守番電話のメッセージなどの長文が読まれ、その内容に適した選択肢を選びます。
解き方はPart3と同じです。冒頭の説明の時間や、問題と問題と間の8秒間の時間を使ってしっかり設問を先読みしておきましょう。
リーディングパートもしっかり対策しよう
当然ですが、リスニング対策をしただけでは全体の半分の対策しかできていないことになります。リーディングの対策もしっかり行いましょう。
また、リーディング対策を行うことで英文を素早く理解する力を身につけることができます。
リスニングセクションの中でも、特に長文のリスニングを必要とされるパート4ではこの種の英語力が欠かせません。
そのため、リスニング強化のためにもリーディングセクションの勉強をしっかりとしておくことが必要です。
パートごとの時間配分・設問数
リーディングパートの設問は100問で、時間は75分です。
パート | 問題内容 | 目安となる時間配分 | 問題数 |
---|---|---|---|
Part5 | 短文内での英文法問題 | 12分以内 | 30問 |
Part6 | 長文穴埋め問題 | 8分以内 | 16問 |
Part7 | 長文読解 | 55分以内 | 54問 |
次に、各パートの具体的な対策法をご紹介します。
Part5
Part5は、短文の穴埋めをする問題です。全30問あります。
Part5では、全30問をいかに早く、かつ正確に解くかが重要です。
当てはまる単語を選ぶだけですので、1問あたり長くても30秒以内に解きましょう。
普段の対策としては、参考書や問題集をこなすことでPart5で必要になる英文法や語法をできるだけ多く覚えておくことが重要です。
Part6
Part6は長文の穴埋め問題で、全16問あります。全文を読むことが理想的ですが、時間がかかってしまい難しい場合、空欄の前後を重点的に読むようにしましょう。
文脈をつかむことを意識しながら読むとわかりやすくなります。また、穴埋めする箇所によって解き方のコツがあります。
文頭の穴埋めの場合は全体を要約した内容が入ることが多いため、最後に解いた方がよいでしょう。
文中の穴埋めの場合は読解力が必要になる難しい箇所なので、日ごろからパート6対策のテキストで勉強し、読解力を高めておきましょう。
文末の穴埋めの場合は、定型的な表現が入ることが多いです。こちらもパート6対策のテキストで頻出する表現がまとめられていますので、覚えておきましょう。
Part7
Part7は長文問題で、全てのパートの中で一番分量が多く、時間もかかります。
このパートでは、ビジネスシーンでの英語に慣れているかどうかで読めるスピードが変わってきます。
コツとしては、メールの送り主や宛先が個人か会社かなど、本文で重要なポイントを手際よくチェックすると内容を素早く理解することが可能です。
長文を全部読んでから問題を解くと時間がかかってしまいますので、最初に文章を読むことはおすすめできません。
まずは問題を読みどのようなことを聞かれているのか把握してから、問題の内容に該当する箇所の文章を読むという順番の方が、スムーズに解くことができます。
Part7対策が最重要
Part7は、2016年に新形式へ移行した際、問題数が48問から54問に増えたため、これまで以上に重要度が高いパートになりました。
全てのパートの中でPart7対策が最も重要ですので、重点的な対策を行いましょう。
また、Part7は問題数が多く時間がかかるセクションです。一問あたり1分で解けるようになると、全問に解答することが可能になるレベルになります。
【目標点数別】時間配分のコツを紹介
600点を突破したい人向け
600点を超えるスコアを叩き出したい方は、リスニングパートの鬼門であるPart3&4の先読みをイントロダクション時間中に行い、後半2Partの会話の概要をあらかじめ掴むという作業をスムーズに行うことが大切になります。
この際、イントロの終了時間もあらかじめ把握し、Part1にスムーズに移行できるように、練習の段階で何度も練習しておくことをおすすめします。
具体的にはPart1が「Now Part1 will begin」という合図で始まるため、こちらのフレーズを合図にスムーズに冒頭ページに戻るようにしましょう。
800点を突破したい人向け
TOEIC800点を目指す場合には、各問題で満遍なく得点を重ねる必要があるため、限られた時間の中でできるだけ多くの情報を先読みするスキルが必要となります。
この先読みのために大切な力として
- より多くの情報を拾う「英文解釈スキル」
- 拾う情報&そうでない情報の「取捨選択スキル」
の2つが大切になります。
前者は、パッと一目で英語を聞いただけで、その英文の構造を広い、意味を正確に捉えることが大事になります。
また、TOEICは非常に情報量の多い試験ですので、練習段階でいらない情報は何なのかをキャッチアップしておくことが必要です。
おすすめのテキストを紹介
ここからは、リスニングセクションの対策に向いているテキストを中心に紹介していきます。
リスニングと一口に言っても能力の伸ばし方はさまざまあります。さまざまなテキストを紹介しますので、重点的に学びたい方法に合わせてテキストを選んでみてください。
TOEICの得点に直結する一冊
『世界一わかりやすい TOEICテストの授業[Part1-4 リスニング] 』は、試験の形式に慣れたい方におすすめの一冊です。
この本は、著書の累計が80万部を突破した超有名講師の関正生講師が執筆しました。TOEICで満点を取れる秘訣をしっかり教えてくれます。
また、各パートの特徴から傾向・対策までがしっかり紹介されているので、リスニングの全体像を把握したい方におすすめです。
まずはTOEICリスニングで300点を目指す
『TOEIC® L&Rテスト リスニング ゼロからスコアが稼げるドリル』は、Part2の対策をメインにしている1冊です。
英語が苦手な方でもわかりやすい解説で、Part2を攻略するコツを教えてくれます。特に、TOEICで300点を超えたい方におすすめです。
「リスニングだと理解できない」を解消
『英語を聞きとる力が飛躍的にアップする新メソッド 10秒リスニング』もおすすめです。この本は、聞き取った英語を書き起こす学習法「ディクテーション」でリスニングの弱点を解消するところが非常に優れていると言えます。
例えば、この本で勉強をすると、英語のリスニングに必須な「文法力」「語彙力」「発音力」を潜在的に組み合わせる力をマスターすることが可能です。
正しい発音から身につける
『改定3版 英語耳 発音ができるとリスニングができる』では、発音面からリスニング力が鍛えられます。発音から丁寧に学びたい方におすすめです。
この本は発音にとことんこだわった1冊です。発音の反復練習や、英語の曲のメロディーの学習などのメニューをこなす中で、リスニングの向上が可能です。
通信講座の利用もおすすめ
テキストなどで学習していてもリスニング力がついていないと感じる場合は、早めに通信講座を受講することがおすすめです。
通信講座がおすすめの理由
リスニングを独学で勉強している場合、聴き取りが苦手な部分が出てくると自力では改善しにくいため、スコアアップすることが難しくなります。
通信講座のカリキュラムは、リスニングの苦手な部分を克服できるような内容になっているため、ぜひ活用しましょう。
スタディングはリスニング対策も充実
スタディングのTOEIC講座はリスニングテストの対策にも向いています。
「販売」や「会議」など、頻出する場面ごとの対策もできる構成になっているため、TOEICでのスコアアップを目指すには最適な教材です。
TOEICで英語力が評価されるスコアである「600点」に最短で到達できる講座となっているので、初心者から中級者の方に特におすすめとなっています。
ベルリッツで効率のいい学習を
ベルリッツのTOEIC対策コースでは、日常生活でよく使われる英語の会話表現に焦点を当てて学習します。これは、一般的な学校での英語教育が重視する文法に基づく学習とは異なり、実際に会話能力を向上させることができると期待されます。
さらに、現在のTOEICスコアに基づいて、目標スコアを550点、650点、750点と設定し、それぞれのスコアに合わせた3つの異なるコースで指導が行われています。
そのため、ベルリッツでは自分の実力にあったコースが選びやすく、学習内容が難しいすぎたり簡単すぎたりすることを避けられ、効率的なTOEIC対策を行うことができます。
TOEICリスニングの試験時間についてまとめ
TOEICリスニングの試験時間についてまとめ
- 試験の流れをつかむには、新形式の公式問題集がおすすめ
- リーディングの対策も必要で、特にPart7は最も重要なパート
- 通信講座はリスニング力が上がる構成になっているため受講がおすすめ
TOEICのリスニングを受験するときは、当日の試験の開始時間、試験の流れ、各パートの構成などをあらかじめ把握しておき、万全の状態で挑みましょう。
今回は主にリスニングについて解説しましたが、もちろんリーディングセクションも重要です。両方とも万全の対策をして、ぜひ希望のスコアが出るように頑張ってください!