TOEFL ITP500点のスコアレベルとは?おすすめの勉強法や参考書を徹底解説!
「TOEFL itpを受験したいのだけれど、どんな風に勉強すれば良いの?」
「TOEFL itpで500点ってどれくらいのレベルなの?」
このような疑問をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
英語関連の資格が注目されている中、TOEFL itpの受験を考える人も増加傾向にあります。
そこで、TOEFL itpの中でも特に500点レベルについて解説します。TOEFL itpで500点を取るための勉強法やコツについても紹介しますので、参考にしてください。
TOEFL ITP500点のスコアレベルについてざっくり説明すると
- TOEFL itpの試験は3つの科目で成り立っている
- TOEFL itpで500点を取るには勉強法やコツがある
- 500点突破のためには対策用の参考書を活用する
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そもそもTOEFL ITPとは?
科目 | 問題数 | 試験時間(分) | 点数(点) |
---|---|---|---|
Listening Comprehension | 50 | 35 | 31~68 |
Structure And Written Expression | 40 | 25 | 31~68 |
Reading Comprehension | 50 | 55 | 31~67 |
上記は、TOEFL itpで実施される科目と問題数、点数などを一覧表にしたものです。
TOEFL itpはTOEFL iBTと混同されることもあります。具体的な違いは以下の通りです。
試験種類 | 試験技能 | 試験時間(分) | 満点(点) | 試験形式 |
---|---|---|---|---|
TOEFL itp | リスニング、文法、リーディング | 115 | 677 | ペーパーテスト |
TOEFL iBT | リスニング、ライティング、リーディング、スピーキング | 180~210 | 120 | コンピュータ |
TOEFL iBTはTOEFL itpに比べて試験技能の種類が多いため、試験時間も長く設定されています。
また、試験形式もTOEFL itpはペーパーテストという慣れ親しんだ方法です。しかし、TOEFL iBTはコンピュータを使って実施されます。
TOEFL ITP500点レベルの目安
TOEFL itp | 英検 | TOEIC |
---|---|---|
600以上 | 1級 | 970~990 |
550~599 | 準1級 | 700〜800 |
500~549 | 2級 | 600〜700 |
450~499 | 準2級 | 500〜600 |
391~449 | 3級 | 400〜500 |
350~390 | 4級 | 300〜400 |
TOEFL itpを英検やTOEICのレベルに換算した場合の一覧表が上記です。TOEFL itpで500点を目指すとした場合、英検では2級、TOEICでは600~700のレベルに相当します。
学校のレベルに換算した場合、英検2級やTOEIC600~700点は、高卒程度のレベルとされています。ここから逆算して、TOEFL itpでの500点は大学生レベルと考えることができるでしょう。
テストスコアの目安
TOEFL ITPテストのスコア満点は677、最低点は310点となっており、各セクションで、Listening 31~68点、Structure and Written Expression 31~68点、Reading 31~67点の範囲で評価されます。
その3つのセクションの合計点の10倍を3で割った値がテストスコアとなります。
特殊な点数の計算式を採用しているため、まずは点数配分や試験での解き方に慣れる必要があります。
日本人の平均スコアは473点となっており、世界の平均スコアも同様に465点前後になっているため、キリがよく平均をやや上回る500点を目標にすることで、達成感やモチベーションの向上を図ることができるでしょう。
セクション別点数の目標得点
TOEFL itpは3種類の技能が問われる試験です。その中でもリーディングが得意な場合と、リスニングが得意な場合では、目標とする得点が異なります。
セクション | 目標点数(点) | 正解率(%) |
---|---|---|
Listening | 51 | 60(30/50問正解) |
Grammar(文法) | 51 | 67.5(27/40問正解) |
Reading | 51 | 68(34/50問正解) |
Total | 510 |
上記は、リーディングが得意な人の場合の技能別の目標点数です。特に力を入れて目標点数に近づける必要があるのは、リスニングです。リスニングに慣れる時間を多く取る必要があります。
セクション | 目標点数(点) | 正解率(%) |
---|---|---|
Listening | 54 | 70(35/50問正解) |
Grammar | 48 | 60(24/40問正解) |
Reading | 48 | 60(30/50問正解) |
Total | 500 |
こちらは、リスニングが得意な場合の技能別の目標点数です。得意なリスニングを更に伸ばす努力をしつつ、文法やリーディング対策も行います。
なお、上記2つの一覧表は、「TOEFL SCORING CHART of PBT」を参考にして作成しました。
TOEFL itpで500点を超えようと思った場合、得意な科目で7割、苦手科目で6割の点数を取る必要があります。得意分野を伸ばしつつ、苦手分野の対策もしっかり行うということです。
自分がどちらのタイプなのかを知ることが重要です。その上で、それぞれの技能での対策を立てましょう。
ITP500点を超えるためのおすすめ勉強法
TOEFL itpで500点を超えるためにはどのような勉強法が良いのでしょう。いくつかの勉強法やポイントを紹介しますので、参考にしてください。
伸びる見込みのあるセクションを集中的に勉強
TOEFL itpはすべてのセクションの配点が同じです。このことから、比較的スコアを伸ばしやすい部分から集中的に勉強を進める方が、500点突破に近づきやすくなります。
TOEFL itpにはリーディング、文法、リスニングの3つのセクションがあります。この中で最もスコアを伸ばしやすいのは文法です。その理由は、範囲が限定されているうえに問題パターンも決まっているからです。
また、文法はリスニングでもリーディングでも必要な英語の知識です。まずは文法を集中的に学習することで、リスニングやリーディングのスコアも挙げやすくなるというメリットがあります。
ただし、これは500点を目指す場合の勉強法です。多少の穴があっても500点なら何とか攻略することが可能です。500点以上を目指す場合は、この学習は通用しないので注意してください。
単語力はその後の実力アップの土台に
TOEFL itpには、あまり聞いたことがないような単語が多く出題されます。多少の英語力がある人でも、意味がわからないという英語が出題されることもしばしばです。
500点を目指す場合、「神経科学」という意味を示すneuroscienceや、「中間試験」という意味のmid-termなど、大学授業で使用される英単語は覚えておくことが重要です。
単に英単語を覚えるだけでは不十分です。試験では言い換えなども多く出題されるため、同じ意味の英単語や派生した英単語も覚えておきましょう。
文法やリーディングでは、難易度の高い英単語が多く出題されることがあります。しっかり暗記しておかないと、問題内容がわからないということも起こります。
TOEFL itpの学習を進める上で、英単語の暗記は大変重要です。TOEICよりもレベルが高い英単語が多く出題されるので、「聞く」「書く」「発音する」なども取り入れてしっかり暗記しましょう。
リスニングは各Partで注力するべきポイントがある
リスニングは3つのパートに分かれており、それぞれのパートによって注意点やポイントが異なります。
リスニングで高得点を狙う場合、Part Aは得点源になるため、大変重要なパートです。しかし、15~20秒程度で終わってしまうため、高い集中力を維持して内容を聴き取ることが大切です。
Part Aは口語でしか使用されない英語表現が出題されるので、慣れていないと聴き取りにくいと感じるでしょう。普段から頻出表現を中心にリスニングの演習を行っておきましょう。
Part Cは学術講義が1~2分ほど続きます。学術専門の英単語が多く出題されるので、リーディング力ではなく、高い単語力も必要です。英語を英語で理解するくらいの単語力を身につけることが高得点につながります。
リスニングパートを落とさないようにするためには、「精聴」のトレーニング方法を取り入れましょう。わからない部分や聴き取れない箇所は繰り返し聴き取り、耳を慣らしてください。
文法は高校レベルまでを完璧に
文法の問題では、中高生で習った文法知識が応用して活用できているかを見ています。そのため、問題として出題される内容はあまり難しくありません。
しかし、文法の応用問題ですから、文章の構造は大変複雑で、文法の使い方が正しいかどうかの判定は難しいという特徴があります。
文法問題を落とさないようにするためには、まずは高校までの英文法を復習することが重要です。この時点であやふやな部分を明確にし、集中的に学習しましょう。
その後、文法の問題集を活用して頻出度の高いパターンや試験そのものに触れると良いでしょう。文法が完璧な人は、文法の問題集を活用するところからスタートさせてください。
リーディングはスピード感になれることが必須
リーディングは、正確に素早く読むことができるかどうかが明暗を分けます。じっくり時間をかけて読み進めていては、問題を解く時間が無くなってしまいます。
スピーディーに英文を読むためには、高い単語力を身につけている必要があります。求められる単語力の中には、専門的な英単語も含まれます。学術専門用語のような英単語も網羅しましょう。
実際の試験では、難易度の高い英文を10分程度で読んで多くの質問に答える必要が出てきます。かなりレベルの高い読解力が求められているということです。
リーディングの試験傾向は決まっています。専用の問題集で演習量を増やし、パターンや傾向に慣れていきましょう。
500点突破のためにおすすめの参考書
TOEFL itpで500点突破を目指す人におすすめの参考書を紹介します。参考書の特徴はもちろん、おすすめの人のタイプについても解説しますので、参考にしてください。
頻出単語の網羅におすすめの1冊
TOEFL itpに出題される英単語を集中的に暗記したい人には、「TOEFLテスト英単語3800」がおすすめです。旺文社から2,530円で出ています。
TOEFL itp対策で絶対に落としてはいけない厳選された英単語3800語が収録されています。初めて受験する人も、足掛かりとして学習するという意味で大変良い参考書です。
TOEFL対策シリーズの中でも売り上げ1位を誇っているです。初学者の人からある程度のレベルを兼ね備えた人まで、幅広く活用されている1冊です。
文法はITP専用の問題集での演習がおすすめ
文法を集中的に学習する場合には、「全問正解するTOEFL ITP TEST文法問題対策」がおすすめです。語研から2,200円で出ています。
TOEFL itpの文法対策として作成されている問題集ですが、内容は実践で使えるコツも収録されています。
試験ではスピーディーに解く力が問われます。この問題集では、「Powerful Code」という名称で、注目すべきポイントなどが掲載されています。
高校レベルまでの英文法の復習がしっかりできた後、この問題集を活用すると良いでしょう。文法問題を得点源にしたいと思っている人にもおすすめです。
リスニングは頻出パターンを網羅した参考書
リスニング力をつけたい場合には、「TOEFL ITP TESTリスニング完全攻略」がおすすめです。語研から3,080円で出ています。
リスニングセクションを、頻出出題を軸に18のパートに分類しています。細かくパート別にすることで、穴を作ることなくリスニングの対策を行うことが可能です。
リスニングの練習問題は260題もあるため、十分な演習量が確保できます。また、リスニング模試も1回分ついています。こちらは50題あるので、十分な演習量が稼げるでしょう。
リスニングが苦手な人はもちろん、試験前の最終確認として活用することもできるのでおすすめです。
リーディング
リーディング力を伸ばしたい場合には、「TOEFL ITPテストリーディング問題攻略」がおすすめです。旺文社から2,200円で出ています。
TOEFL itpのリーディング問題に特化して作成された問題集です。攻略のポイントや練習問題はもちろん、重要語彙リストなども収録されています。
練習問題や攻略のポイントは、頻出度の高い問題が10パターンに分けて解説されています。解き方などの詳しい解説が掲載されているので、掘り下げた知識を身につけることが可能です。
また、重要語彙リストは問題集に掲載されている英単語からピックアップされています。試験での頻出度が高い英単語でもあるため、試験ギリギリまで活用できるでしょう。
TOEFL ITP500点のスコアレベルについてまとめ
TOEFL ITP500点のスコアレベルについてまとめ
- TOEFL itpで500点を目指すのなら得意分野は7割、苦手分野は6割取る
- それぞれの英語技能別に特化した勉強法を取り入れることが重要
- 大学の講義で使用されるような英単語レベルまで単語力を引き上げておくこと
TOEFL itp500点のスコアレベルについて解説してきました。500点は、多少の穴があっても何とか取ることが可能なレベルです。
そうは言っても、難易度はかなり高いと言えます。
まずは単語力のレベルを引き上げる努力をしましょう。その上で、高校レベルまでの文法を完璧にしておけば、500点も夢ではなくなります。