TOEIC700点突破の勉強法とは?難易度・勉強時間からおすすめ参考書まで徹底解説!
「TOEICで700点を突破する勉強法ってあるの?」
「TOEICの700点ってどれくらいのレベルなの?」
このような疑問をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか?
TOEICの700点という点数を聞いてもどれくらいのレベルに達している点数なのかいまいちピンとこない人も多いのではないでしょうか?
この記事ではTOEICで700点を突破するための勉強法を紹介します。具体的な難易度レベルについても解説しますので、ぜひ参考にしてください。
TOEIC700点突破の勉強法についてざっくり説明すると
- TOEIC700点は就活でアピールするために必須の点数
- 現状の実力に合わせた勉強法を採用するのがおすすめ
- 参考書はレベル別にフォーカスしたものを使用する
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TOEIC700点レベルってどんなもの?
TOEICは990点で満点であり、700点ということは、単純計算で7割の正答率があるということになります。
以下の項目で、さまざまな指標を用いて700点のレベルを見ていきましょう。
英語力は中~上級者レベル
TOEICで700点台のスコアを保持している人は、受験者数の15~18%と言われています。2割もいない計算になりますから、かなり少ないことがわかります。
ちなみに、日本人のTOEICの平均点数はおよそ580点です。この平均点と比べた場合、700点台は高めの数字であると言えるでしょう。
これらの指標を参考にした場合、英語力では中~上級レベルということになります。英語力が初級レベルの人にとってTOEIC700点台は、最初の目標になる点数であると言えます。
他の英語試験のレベルと比較
英語の試験はTOEICだけではありません。英検やTOEFLなどもあります。これらと比べた場合、700点台はどれくらいのレベルなのでしょう。
英検に直すと2~準1級レベル
英語の試験と言うと英検を思い浮かべる人も多いでしょう。TOEICの試験を受験する前に、英検を受験する人も多くいます。
TOEICを英検のレベルで見た場合、英検2級はTOEICで527~712点レベルをカバーしており、また準1級は713~955点をカバーしていると言われています。
よって700点台と言うと英検では2~準1級レベルに相当するということなのです。
よって、英検2級はほぼ受かるが準1級になると微妙くらいのレベルであるといえるでしょう。
注意点として、この2つの試験は試験形式・傾向が全く異なるので、この点数は一概には比較できないということです。
よって、あくまでも参考程度にとどめておく必要があります。
TOEFL・IELTSの得点換算だとどれくらい?
TOEIC | TOEFL iBT | IELTS |
---|---|---|
740~820 | 80~89 | 6.0 |
600~740 | 69~79 | 5.5 |
550~600 | 61~68 | 5.0 |
TOEICをTOEFLやIELTSに換算した場合、TOEIC700点台はどれくらいのレベルになるのかを示したものが上記の一覧表です。
TOEIC700点台をTOEFL iBTで換算した場合、70点後半になることがわかります。ちなみにTOEFL iBT70点台後半は、留学先の大学が比較的自由に選べるレベルです。
また、TOEIC700点台をIELTSで換算した場合、5.5以上になります。IELTSの5.5は、海外留学するための最低ラインのレベルです。
これらの指標からTOEIC700点台は、海外留学を目指している人の最低ラインのレベルであることがわかります。
大学のレベルと比較するとどれくらい?
大学 | 平均点 |
---|---|
同志社女子大学 国際教養学科 | 783点 |
早稲田大学 国際教養学部 | 770点 |
神戸市外国語大学 外国語学部英語学科 | 762点 |
東京大学 文科三類 | 752点 |
慶應義塾大学SFC | 750点 |
群馬県立女子大学 国際コミュニケーション部 | 738点 |
上智大学(全体平均) | 732点 |
広島大学 教育学部(英語科) | 725点 |
東京大学 大学院生(理系) | 703点 |
東京外国語大学 | 719点 |
京都大学 | 690点 |
青山学院大学 | 689点 |
東京大学(学部) | 688点 |
長崎県立 国際経営学科 | 677.4点 |
関西外国語大学 外国語学部英語学科 | 667点 |
立教大学(新入生) | 652点 |
日本外国語専門学校 | 650点 |
広島大学 医学部 | 649点 |
神戸大学 | 648点 |
宮崎国際大学 国際教養学部(1年生) | 642点 |
同志社大学 | 641点 |
東京工業大学 | 640点 |
大学別にTOEICの平均点数を示したものが上記の一覧表です。平均点数が700点を超えているのは、東京外国語大学より上の大学となっており、レベルの高い大学が並んでいます。
TOEICで700点台を目指すということは、レベルが高いとされている大学と肩を並べることができる英語力を目指すということです。
ここから相当レベルが高いことがわかるでしょう。
勉強時間のボリュームゾーンは450~700時間程度
TOEICで必要な勉強時間はどれくらいなのか、解説します。具体的な勉強時間は、現在のレベルと目指すレベルによって異なります。
オックスフォード大学出版局のA Teacher’s Guide to TOEIC® Listening & Reading Test Preparing Your Students for Successを参考に、それぞれの現在のレベル別に勉強時間を紹介します。
現在のTOEICのレベルが250点の場合の勉強時間は以下の通りです。
目標点数 | 必要勉強時間 |
---|---|
350 | 200 |
450 | 425 |
550 | 700 |
650 | 950 |
750 | 1150 |
850 | 1450 |
950 | 1750 |
現在のTOEICのレベルが350点の場合の必要な勉強時間は以下の通りです。
目標点数 | 必要勉強時間 |
---|---|
450 | 225 |
550 | 450 |
650 | 700 |
750 | 950 |
850 | 1225 |
950 | 1550 |
現在のTOEICのレベルが450点の場合に必要な勉強時間は以下の通りです。
目標点数 | 必要勉強時間 |
---|---|
550 | 225 |
650 | 450 |
750 | 700 |
850 | 975 |
950 | 1300 |
現在のTOEICのレベルが550点の場合に必要な勉強時間は以下の通りです。
目標点数 | 必要勉強時間 |
---|---|
650 | 225 |
750 | 450 |
850 | 725 |
950 | 1050 |
現在のTOEICのレベルが650点の場合に必要な勉強時間は以下の通りです。
目標点数 | 必要勉強時間 |
---|---|
750 | 225 |
850 | 500 |
950 | 825 |
TOEICで700点台を目指す人の多くは、現在のレベルが400~600点の間にあります。
よって、上記の一覧表を確認した場合、必要な勉強時間は450~700時間程度ということになります。
仮に毎日3時間ずつ勉強時間を確保した場合、700点台を目指すためには5~8か月かかる計算になります。社会人の場合はもっと一日に確保できる勉強時間は少なくなるため、必要な日数はさらに多くなるということです。
就職でアピールするならマストの点数
スコア | 企業名 |
---|---|
900点 | ジョンソン・エンド・ジョンソン(ファイナンス職) |
800点 | 楽天 |
OSI Soft Japan | |
730点 | 小野薬品工業 |
700点 | ジョンソン・エンド・ジョンソン(サプライチェーン職) |
伊藤忠グループ | |
650点 | オリックス |
600点 | ジョンソン・エンド・ジョンソン(技術職) |
三菱ロジスネクスト | |
日産車体コンピュータサービス |
企業の中には新卒者を採用する場合、TOEICのスコアを参考にしているところもあります。
一般的に求められるスコアの水準は600~700点ほどです。ただ、英語を使う機会が多い企業や部署では800点以上を求めるところもあります。
TOEICで700点というスコアは、新卒者が一般企業で就職活動でアピールできる点数であると言えます。
ただし、英語を使う機会が多い企業や部署では物足りないので注意が必要です。
転職ではやや物足りない点数
転職の場合、多くの企業で点数のハードルが高くなっているため、TOEIC700点では物足りないことが多いです。
よって、転職市場では差別化につながりにくい点数なので、より高い点数を取っていく必要があります。
スコア | 企業 |
---|---|
800点以上 | 楽天 |
日本IBM | |
プラダジャパン | |
日立製作所 | |
京セラドキュメントソリューションズ | |
700点以上 | シチズン時計 |
アクセンチュア | |
小松製作所 | |
大和ハウス工業 |
上記の一覧表は企業が中途採用者に求めるTOEICのスコア目安です。ただし、これらはあくまで目安であり、新卒者と差別化する場合は目安よりも上のスコアを取っておいた方が無難です。
もし、TOEICのスコアを転職活動での武器にしたいのなら、800点以上を狙うのは必須であるといえるでしょう。。
TOEIC700点までに求められる英語力
TOEIC700点を取るにはどれくらいの英語力が必要なのでしょう。具体的な必要単語数などを交えながら解説します。
必要単語数は2000語程度
TOEIC700点台を狙うのなら、英単語は2000語程度必要です。700点台にしては必要な英単語数が少ないと感じる人もいるかもしれません。
TOEICで出題される英単語はある程度決まっています。専門用語的な英単語は登場しないため、頻出度の高い英単語を重点的に覚えることで高いスコアを狙うことが可能です。
なお、リスニングについては必要単語数はさらに少ないので心配は無用です。
高校レベルの文法の基礎固めが必須
TOEICで700点を狙うためには、高校レベルの文法能力は必須です。
具体的には、仮定法や分子構文辺りの難易度の比較的難易度の上がる表現も時間をかけることで、しっかり読み解けるほどのがっちりした基礎力が必要となります。
しかし、文法の穴はところどころ散見されるので、Part5などの瞬時に文法事項を見極めて解答していくような問題には完璧に対応できず、まだまだ時間がかかることも多いでしょう。
リスニングパート
多くの受験生が苦しむのが、リスニングパートです。聴き取った英語を頭の中で日本語に変換していては、リスニングについていくことは難しいでしょう。
TOEIC700点のレベルでは、聴き取った英語を英語のまま理解する必要があります。頭の中で日本語に変換するのではないということです。具体的には350点程度の点数が求められます。
ただし、これは1対1の会話の聞き取りの場合です。複数人による会話になると、350点程度のリスニング能力ではついていくのが厳しいかもしれません。
リーディングパート
出題された内容について背景の知識がある場合は、英文の内容を正確に理解できるレベルにあると言えます。多少わからない英単語や英熟語が出てきても、背景知識のおかげでクリアできるというレベルです。
TOEIC700点レベルのリーディング力なら、社内資料の英文も読解することができるでしょう。ただ、背景の知識がある程度あることが前提です。
社内資料の英文が読解できるなら充分と考える人もいるかもしれません。しかし、一般的な難易度の高い英文の読解はまだまだ難しいといわざるを得ません。
700点に向けた勉強法の基本事項
TOEIC700点を目指すにはどのような勉強法が良いのでしょう。まずは700点を目指すための基本的な勉強法について解説します。
自分の現時点に合わせた勉強をする
一口に「TOEICで700点を目指す」と言っても、現時点のレベルが600点の人もいれば、300~400点のスコアを保持している人もいます。この2パターンの人では、勉強法はまったく異なります。
まずは、現在の自分がどの程度のレベルなのかを知ることが必要です。現時点の正確な実力を把握しなければ、効率の良い勉強法はできません。
例えば、自分のレベルがわからないままで難しい参考書を使って学習を始めたとすると、内容についていけず挫折につながりやすいです。
自分の現在のレベルを確かめるには、公式問題集を活用することがおすすめです。
本番さながらの環境で解くことで、比較的正確な現在の自分の英語レベルがわかるでしょう。
苦手パートを放置しない
700点台を目指すのなら、苦手パートは確実にクリアする必要があります。苦手パートで、たくさんの点数を落としている可能性があるからです。重点的に学習することで、スコアが大きく伸びる可能性があります。
ただし、どのパートが自分にとって苦手なのかがわからないということもあるでしょう。自分のレベルを確かめる際、どのパートのスコアが極端に低くなっているのか必ずチェックしてください。
また、苦手パートを特定するだけでは不充分です。なぜ、そのパートが苦手なのか、その原因まで突き止めましょう。
そうすることで解決につながりやすい具体的な解決法が立てやすくなります。
苦手パートの克服は時間はかかりますが、実力もかけた分だけしっかり伸びて点数の大幅な向上につながるので、必ず取り組むようにしましょう。
学習は毎日必ず継続
英語は一日でも学習することをやめてしまうと、振り出しに戻ってしまいます。毎日継続して英語に触れなければ、実力はつかないのです。
まとまった勉強時間を確保することは当然大事ですが、スキマ時間を活用して、毎日英語に触れる機会を作ることも必要です。
特に社会人で700点以上のスコアを目指す場合、毎日まとまった勉強時間を確保することは難しいでしょう。その場合は、移動中や休憩時間などをフルに活用し、毎日英語に触れる時間を作りましょう。
具体的には毎日15~20分程度は英単語の暗記に費やすようにしましょう。その上でさらに、2文以上の英語の長文を読むなどの習慣も身に着けてください。
総合的な英語学習とTOEIC対策は別
TOEICは英語の試験なので、総合的な英語学習がTOEIC対策になると考える人も一定数います。
しかし、TOEICはあくまでリスニング能力とリーディング能力を問う試験です。総合的な英語力が問われているわけではありません。
一般的な英語学習の方法で英語力を伸ばすことが、TOEICのスコアアップにつながるとは言えません。特に英検と同じような学習方法では、TOEICのスコアはアップしないと思っておいた方が良いでしょう。
TOEICは他の英語の検定や試験とは異なります。その点を理解した上で、対策を立てるようにしましょう。
本番で実力を最大限発揮出来る準備をする
TOEICは休憩時間なしの2時間で試験が行われます。この2時間にリスニングとリーディングの両方の試験が行われます。
試験会場は自宅などとは環境が異なります。そのような慣れない環境で2時間という長期戦で試験に臨むのは、想像以上に大変なことです。本番で最大限の実力が発揮できるようにするには、2時間の試験に慣れる必要があります。
最も良いのは、本番さながらの演習を行うことです。公式問題集を活用し、2時間の長時間で演習をこまめに行っておきましょう。時間配分などもシミュレーションしておくと、本番で実力が発揮できるでしょう。
TOEIC700点に向けた分野別勉強法
TOEICで700点を目指すためには、分野別に勉強した方が効率が上がります。ここからは、具体的に
- リスニング力
- リーディング力
- 単語力
- 文法力
の4つの要素に焦点を当てて、詳しい勉強法をご紹介します。
リスニングは解答のキーポイントを押さえる
リスニングパートは多くの受験者がつまずくパートと言えます。その原因として、聞かれているポイントと解答のポイントがわからないという点が挙げられます。
これはつまり、聞かれているポイントと解答のポイントが理解できれば、得点を伸ばすことが可能だということです。2つのポイントを理解するためには、演習量を増やす勉強法がおすすめです。
具体的な勉強法については、以下の項目でPartごとに紹介します。
Part1
Part1では、写真と一致する動詞の選択肢を異なる選択肢の中から選んでいくという問題です。
ここでは、動詞の意味に注意する必要があります。それぞれの動詞がどのような意味を表しているのかをしっかり理解した上で、演習量を増やすことで正答率は上がっていきます。
これを意識することで、間違いの選択肢は早々に切っていくことができ、本当に意識を向けるべきポイントに集中することができます。
Part2
Part2は、質問や状態についての文章が1文流れた後に、選択肢が流れるという順番です。
このパートで最も重要な点は、文頭に出てくる疑問詞についてしっかり聞きとれるかどうかという点です。
そのうえで、あらかじめカギとなりそうな単語の種類を予測しておくことで、正解を高い精度で選べるようになります。
例えば「Where」という疑問詞が出てきた場合には、場所を問われているので、それに関連する単語・前置詞が出てくる選択肢に注意を向けることで選択肢を簡単に選ぶことができます。
Part3
Part3では、まとまった文章が出題されます。Part1や2とは異なり、長めの会話文が出題されるので、解答のポイントをある程度予測しながら聞くことが大切です。
そのためには、質問文はあらかじめ問題用紙にあらかじめ印刷されているので、文章が流れる前にあらかじめ質問文を先読みしておくことで回答のポイントを押さえることができます。
演習では、質問文を先読み→問題を解くの流れを徹底させることでPart3の得点力は大きく向上します。
Part4
Part4も長めの文章が流れてきます。こちらも質問と選択肢は問題用紙に印刷されているので、先に目を通しておくことが重要です。
質問と選択肢に目を通しておくと、どのような内容の長文が流れてくるのか、あらかじめ予想ができます。すると、情報がない状態で聴き取るよりも理解度が高まるのです。
また、このルーティーンを確立させておくことで、内容を聞き取るうえでの心構えが作られ、より集中して聞き取れる効果も生まれるのです。
リーディングは対策の順番がはっきり決まっている
リーディングの対策は、順番がはっきり決まっています。通常、Part5と6の対策をして得点を高めていくという勉強法で、全体的なスコアを上げていきます。
Part7を後回しにするのは、長文読解だからです。長文読解は、構文や文法の知識が必要になります。それらはPart5と6に集結されているため、先にPart5と6の対策を徹底的に行うことが有効な策なのです。
ただし、試験時間は限られています。あまり時間をかけてしまうと、他の問題を解く時間が少なくなってしまいます。
目安としてはPart5と6で10分、Part7は55分程度が理想的です。試験当日は緊張などもあるため、更に短い時間で問題を解くことができるように演習を積むことをおすすめします。
Part5
Part5は文法の知識だけで解くことができる問題です。あまり時間をかけず、素早く解いていくことが重要なパートでもあります。
問題は虫食いになっています。空欄の前後の単語を見て、文法のルールに合致した選択肢を選ぶことが重要です。
まずは文法に慣れて瞬時に解答内容を思い浮かべられるようにしていくことが大切です。文法集などを活用し、さまざまな文法に慣れ親しんでおきましょう。その上で、素早く解くような演習を積むことをおすすめします。
Part6
Part6では、文法的観点から解ける問題とプラス内容理解の観点を組み合わせて解かなければいけない問題もあります。
内容理解の力が必要な場合は、空所の前後の内容を見たうえで、選択肢の正誤を素早く判断できる必要があるのです。
こちらのパートもスピードがカギとなるので、上の2つの観点から問題を眺めることを意識しながら、1つの短文補充で1分ほどですべての空所を埋められるようにしましょう。
Part7
Part7は、長文を読み解いていくつかの質問に答える問題が出題されます。出題される長文は大変長いため、じっくり読んでいるとあっという間に時間が無くなってしまいます。
ポイントは、重要な部分だけをピックアップして読み進めるスキミング力です。
題名と質問・選択肢に注目すると、大まかな長文の内容がわかります。その上で、長文をざっくり読み進めましょう。
演習では、長文でどのような内容が取り上げられているのかを読み解くことが重要です。全文を読まなくてもポイントがピックアップできるように意識してスピードを速くしていくことが大切なのです。
レベルに合った単語帳を何度も繰り返す
TOEIC700点を目指すには、単語力や熟語力を身につけることが重要です。
700点レベルの単語力を身につけるなら、700点対策に向けた単語帳や熟語帳が出版されているので、それらの活用がおすすめです。
絶対に覚えておかなければならない重要単語や重要熟語が網羅されているので、繰り返し学習することで、試験に必要な単語力が自然と養成されていきます。
この際、記憶から単語が抜けるタイミングで1度復習を挟むとその後の記憶定着率が大幅に向上します。
また、単語や熟語だけで覚えても、実践力にならないことも多々あります。特に熟語については文章と一緒に覚えることをおすすめします。長文読解の際にも実力がはっきりできるでしょう。
文法は基礎を完璧に
700点のスコアを取るためには、高校までの文法力をしっかり身につける必要があります。これは言い換えるなら、高校までの文法力があれば十分だということでもあります。
具体的には、文法の内容を説明できるくらいにまで理解を深めることが重要です。品詞の役割や内容などを自分の言葉で説明できるくらいまで、文法の理解力を高めてください。
文法の内容がしっかり理解できていれば、リーディングはもちろんリスニング力も上がります。
スケジュール管理は勉強の質を大きく決める
700点突破を本気で狙うのなら、だらだら時間をかけて勉強をしても英語力は身につきません。
勉強の質を上げるためには、必要な部分をしっかり網羅する計画を立てることが重要です。
具体的なスケジュールの立て方について順を追って解説していきます。
まずは自分の苦手箇所を明らかにする
700点を狙っているのに届かない人の多くは、必ず苦手なPartで大きく点数を落としてしまっています。
苦手克服をするためには、まずは自分の苦手を明確にする必要があります。演習問題を繰り返し、何度も間違った部分を記録して必要な箇所をはっきりさせましょう。
この際、原因を実行に落とし込めるレベルまで細かく分析していくことが大切です。
各Part毎に計画を細分化
TOEICは全部で7パートあります。それぞれバラバラに学習を進めるのではなく、似たようなパートはまとめて学習をすすめた方が効率がアップします。
具体的にはPart1と2、Part3と4、Part5と6、Part7の4つに分類して学習計画を立てましょう。これらはそれぞれ出題の内容が似ているため、まとめて学習した方が着実に実力がついていきます。
また、それぞれのパートで弱点を把握しておくことも重要です。すべてのパートをくまなく学習するのではなく、得点力向上が期待できる弱点を中心に計画を立てましょう。
7つのパートの中でも、極端に点数が低いパートに関しては特に重点的に学習することが大切です。参考書を他のパートよりも多く周回するなどして、克服してください。
スケジュールは余裕を持たせる形で立てる
学習スケジュールは、短期間に多くを詰め込んでしまうと立て直しが難しくなります。また、詰め込んだスケジュールはプレッシャーにもなってしまい、モチベーションが低下する可能性を高めます。
一番のおすすめは、1週間単位で学習スケジュールを立てる方法です。1週間単位のスケジュールなら、急な予定が入ってしまっても立て直しが可能です。一定の達成量を決め、それを1週間でクリアするという立て方をしましょう。
また、1週間スケジュールには復習する時間を設けることも忘れないでください。繰り返しの演習が重要なので、復習する時間は1週間のどこかで必ず作って置きましょう。
700点突破におすすめの参考書6選
700点突破を目指すには、参考書選びも重要です。そこで、おすすめの参考書を6冊紹介します。
それぞれの参考書の特徴はもちろん、対象となるニーズについても解説します。参考書選びで迷っている人もぜひ参考にしてください。
TOEIC L&R TEST 730点攻略完全パッケージ
「TOEIC® L&R TEST 730点攻略完全パッケージ」は、Z会から2,200円で出ています。
730点を取るために必要な項目が厳選されています。丁寧な解説が掲載されているので、理解度が高まるでしょう。
また、演習問題も豊富に掲載されています。トレーニング問題はもちろん、実践や総仕上げ用の模試も収録されているので、本番さながらの演習を積むことも可能です。
1ユニットは最大で40分程度で取り組める量になっています。忙しい社会人向けの内容量になっているので、まとまった学習時間の確保が難しい人におすすめです。
2か月で攻略 TOEICL&Rテスト730点!
「2カ月で攻略TOEIC(C)L&Rテスト730点!」は、アルクから2,530円で出版されています。
2カ月という短期間で730点を目指すための実力が身につく参考書です。試試験日から逆算してちょうど2カ月になるような日割り計算プログラムになっています。
1日30分という短い時間で、英語力と試験でのテクニックが身につくような内容になってます。重要な項目を重点的に学習できるので、弱点克服にも役立つでしょう。
600点前後の実力がある人がつまずきやすい問題がピックアップされているので、700点までもう少しという人におすすめの参考書です。
TOEIC L&R TEST 出る単特急金のフレーズ
「TOEIC L & R TEST 出る単特急 金のフレーズ」は、TOEIC試験に臨む多くの人たちが活用している参考書です。朝日新聞出版から979円というお手頃価格で出ています。
試験の内容や傾向を徹底分析して、頻出度の高い単語が網羅された1冊です。100%出る単語が掲載されているので、繰り返し学習することで絶対に押さえておかなければならない単語は確実に覚えることができます。
著者はTOEIC本の編集で大変有名なTEX加藤氏です。数多くのTOEICに関する参考書や問題集を手掛けているため、厳選された単語が掲載されています。
音声ファイルは無料で手に入れることが可能です。スキマ時間を徹底的に活用できるので、移動や外出が多い人におすすめの1冊です。
公式TOEIC Listening&Readingプラクティス リーディング編
「公式TOEIC Listening & Reading プラクティス リーディング編」は、国際ビジネスコミュニケーション協会から3,300円で出版されています。
TOEICの中でも特にリーディングの力をつけたい人のための問題集です。本番さながらの内容になっているので、演習を通して出題パターンに慣れることができます。
付録として単語集と音声ダウンロードが付いてます。移動中や外出先などで学習を進めることができるので、スキマ時間を活用することもできるでしょう。
リーディングの実践経験を盤石に積んでおきたいと考える人におすすめの1冊です。
公式TOEIC Listening&Readingプラクティス リスニング編
「公式TOEIC Listening & Reading プラクティス リスニング編」は、国際ビジネスコミュニケーション協会から3,300円で出版されています。先ほどの項目で紹介した問題集のリスニング編です。
リスニングパートに特化した内容になっています。聞き取りが苦手、という人はこちらの問題集を活用して学習を進めると良いでしょう。
公式の問題が333題収録されており、リスニング力だけでなく本番での充分実力を発揮するための練習にもなります。
また問題集と連動した単語集がついています。こちらは400語が掲載されているので、意味がわからなかった英単語を集中的に学習できるでしょう。
本番と同じような内容でリスニングの学習をすすめたい人におすすめです。
また、最新版の公式問題集も併せて用いて対策するのもおすすめです。
TOEIC(R)テスト英文法 プラチナ講義
「TOEIC(R)テスト英文法 プラチナ講義」は、 ジャパンタイムズから1,980円で出版されています。
TOEICで700点を目指すには文法についての高い理解力が必要不可欠です。この参考書ではTOEICで押さえておかなければならない文法や品詞が、徹底的に網羅されています。
頻出度の高い品詞については、使い方がジャンル分けされています。ジャンル別で覚えることで、関連付けて他の品詞についても覚えることが可能です。
また、多数の演習と丁寧な解説が掲載されている点も魅力的です。問題を解くだけでは頭に残りにくい事項も、解説を読み進めることで記憶に残るでしょう。
ベルリッツで自分に合わせた学習を
700点突破の切り札として通信講座の活用もおすすめです。
特にベルリッツのTOEIC対策講座は、受講者の現在の英語レベルに合わせて、550点、650点、750点の目標スコアを設定し、それぞれのレベルに合わせた三つの異なるコースを提供しています。
このレベル別化されたコースによって、受講者は自分の英語力以上に難しい内容や、既に理解している内容を再学習することなく、目標スコア達成に向けて効果的に進めることが可能です。
TOEIC700点を目指す方にとって、ベルリッツはその細かく分けられたレベル別コースによって、目標達成への道のりをサポートする通信講座として最適だといえます。
700点突破におすすめアプリ3選
700点を突破するためには、アプリも活用した方が良いでしょう。アプリはスキマ時間を徹底的に活用できるのでおすすめです。
ここでは、数あるアプリの中でも特に3つに厳選して紹介します。
金のフレーズ2
「金のフレーズ2」は、上記の項目で紹介した人気が高い「金のフレーズシリーズ」の参考書のアプリ版です。
リスニング機能もついているので、700点突破に必要な厳選された単語を繰り返し聴き取ることができます。スキマ時間を活用して聞き流すことで、必要な単語に耳が慣れていくでしょう。
ただし、このアプリはiPhone版のみとなっています。android版は出ていないので、注意してください。
abceed analytic
「AI英語教材abceed」は、AIが利用者のレベルに合った単語や問題をピックアップして出題してくれるアプリです。
収録されている問題数は2万を超えています。この中からAIがその人に必要な単語や問題を出題します。苦手な部分を集中的に学習できるので、苦手克服には最適なアプリと言えるでしょう。
自己採点や分析マークシート機能などもあり、学習の進捗状況がわかるようになっています。学習計画を立てる際にも大活躍するアプリです。
スタディサプリが最もおすすめ
月額費用はかかってしまいますが、数あるTOEIC対策用アプリの中でも「スタディサプリ」はクオリティが最も高いです。
非常にわかりやすい講義動画、テスト約20回分の豊富な演習量、単語帳機能などスマホ一つでTOEIC対策を網羅的に行うことができます。
また「パーソナルコーチプラン」では、専任コーチが学習計画の組み立てや学習進捗の管理など、様々な面で徹底サポートを行ってくれます。
700点以上のような高いスコアを安定して狙いたい場合は、こちらのコースがよりおすすめであると言えるでしょう。
TOEIC700点突破の勉強法についてまとめ
TOEIC700点突破の勉強法についてまとめ
- 必要な英単語は2000語と少なめ
- 高校生レベルの文法をしっかり理解することが重要
- 苦手分野は必ず攻略しておくこと
TOEIC700点突破の勉強法について解説してきました。重要なのは、苦手分野を作らないことです。すべてのパートで一定数以上の正答率を取ることが、700点突破に繋がります。
まずは、苦手な部分を明確にしましょう。その上で、繰り返し演習を行って克服してください。アプリなども活用することで、重点的に学習することができるでしょう。