福岡検定ってどんな資格?難易度・過去問・独学勉強法まで全て解説!

更新日時 2020/03/22

「ご当地検定」「福岡検定」と聞いて、どんなものか何となくはイメージできても、実際にどういう試験が行われるのか、どのようなメリットがあるのか、などしっかり理解している人は多くないでしょう。

資格Timesではご当地検定の中の「福岡検定」をピックアップして、検定の内容から難易度、勉強法まで解説します

福岡検定の受験を考えている人、どんなものかを知りたい人におすすめです。

福岡検定ってどんな資格?難易度・過去問・独学勉強法まで全て解説!をざっくり説明すると

  • 「福岡通」度を計るご当地検定
  • 独学で合格可能
  • 基本はマークシート方式
  • 受験資格は特にない

ご当地検定とは

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ご当地検定とは、一般に、ある特定の地域やエリアに関する文化や歴史、観光などについての知識を計る試験のことです。

就職や転職などにメリットがあるような試験ではなく、基本的には趣味の資格となります。

主催は主に地方自治体や商工会議所などが多く、利益をあげるためというようりも、知名度向上や地域への呼び込みなどの地域振興といった意味合いが強いと言えます。

2003年に日本文化普及交流機構が行った「博多っ子検定」が最初とされ、2004年に行われた「京都・観光文化検定」がメディアに取り上げられ注目を浴びたことから、各地で同様の検定が広まっていきました。

2000年代後半にブームがピークを迎えると、徐々に人気に陰りが見え、各地で受験者数が減少し中止される検定も出てきました。しかし、今も多くのご当地検定が存在し、強い人気を集めている検定や、一種のステイタスと言えるほどの地位を確立している検定もあります。

福岡検定ってどんな資格?

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福岡検定とは

福岡県には全国や世界に誇れる魅力が多数あります。そんな福岡が誇る魅力の数々を、より広く、より深く知って頂くことを目指して行われている検定試験が福岡検定です。

「福岡にはこんな良いところがあるばい!」「福岡って実は〇〇って知っとった?」と思わず福岡の自慢をしてしまうような「福岡通」になってもらうことを目的としています。

2014年から開催されており、毎年約500人ほどが受検しています。

福岡検定の主催団体

福岡検定は、福岡市経済観光文化局観光産業課内にある「福岡検定実行委員会」の主催で行われています。

福岡検定実行委員会は、地域活性化を目的とした市の公的組織です。また、後援を福岡県が行っています。市・県を挙げて行っているところに、主催の本気度がうかがえます。

福岡検定はご当地検定で注目を集めている

2000年代後半にご当地検定ブームが起こり、全国の様々な自治体がご当地に関する知識・教養の深さを問うための検定試験を行うようになりました。

現在では、福岡検定をはじめ金沢検定や鎌倉検定、みやぎマスター検定など、100以上のご当地検定が存在します。福岡検定の受検者数は、毎年450~500人程度で推移しています。

福岡検定の難易度

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福岡検定の試験範囲と出題形式

福岡検定の出題形式は、初級・中級がマークシート方式、上級がマークシート方式と語句記述形式となっています。

受験級 問題数 試験時間 合格ライン
初級 80問 50分 56点以上
中級 80問 70分 56点以上
上級 80問 70分 64点以上

*試験は全て1問1点

次項で記す試験内容の他に、毎年決められた「テーマ」があり、その年のテーマに沿った問題が、各級で数問程度出題されます。ちなみに、2020年のテーマは「福岡の食」でした。

各級ごとのレベル

福岡検定における各級毎のレベルは次のようになっています。

初級:公式ブック「福岡博覧」及び福岡検定公式ホームページの内容を中心に基礎的な知識を問う。

中級:公式ブック「福岡博覧」及び福岡検定公式ホームページの内容を中心により深い知識を問う、

上級:公式ブック「福岡博覧」及び福岡検定公式ホームページの内容に準拠して、その他、専門的な知識を問う。

福岡検定の合格率、合格ライン

福岡検定の合格ラインは、初級・中級が、80問中56点以上、上級が80問中64点以上の獲得となっています。1問が1点なので、初級・中級で7割以上、上級で8割以上の正答が必要ということになります。

合格率についてですが、第5回福岡検定の結果は以下の様になっています。

申込者数 受験者数 合格者数 合格率
初級 555人 473人 296人 62.6%
中級 187人 160人 68人 42.5%
上級 53人 53人 4人 7.5%

この表からも分かるように、難易度は初級だけを見ると60%程度でそれほど難しくないと言えますが、上級になると合格率7.5%と、難易度がグッと上がります。

上級試験は公式テキストの内容がそのまま素直に出題されるわけではなく専門的な知識が問われること、また、記述式問題が追加されることも難易度を上げている要因と言えます。

福岡検定を取ることをおすすめする人

  • 福岡についてもっと知りたい、福岡に詳しくなりたい人

福岡が好きでよく遊んでいるが、福岡のことをもっと知りたいという探究心のある方や、今より詳しくなりたいという方には、自身の知識欲求を満たしてくれる検定として是非おすすめです。

  • 福岡の観光ガイドを目指している人

観光協会や観光サービス業などで福岡の観光ガイドになりたいという人には必須の検定であると言えます。福岡に関する理解や知識があることを客観的に証明することができ, メリットがあると言えます。

  • 福岡通になって福岡を訪れる友達に案内したい人

福岡はグルメ、レジャー、ショッピング等、どれをとっても魅力に溢れ、観光に訪れる人も多い都市です。遠方から福岡に遊びに来る友達に、福岡通として街を案内したい人にもおすすめします。

福岡検定の勉強法

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福岡検定の勉強法は? 独学は可能?

福岡検定の取得を目指す場合の主な勉強法は独学になります、公式テキストが販売されているので、まずはそれを購入して知識を深めることから始めましょう。

各々の勉強のペースにもよりますが、試験の1ヶ月位前から読み始めて、最低でも2~3周はして、知識を頭に入れていく必要があります。

テキストの暗記に飽きたら、実際に福岡の名所や旧跡を訪れてみて、身体で理解してみることも大切でしょう。

公式テキスト「福岡博覧」

福岡検定の公式テキストである「福岡博覧」は福岡検定のバイブルといわれています。

福岡博覧
1092円
福岡博覧
1092円

フルカラーで208ページあり、見易く読み応えもあるので、検定を受ける人でなくても楽しめる内容です。

海鳥社から¥1,800+税で出版されており、福岡県内の各書店およびインターネット、郵送にて販売されています。複数購入の場合は割引もあり、10冊以上購入で10%OFF、50冊以上購入で15%OFF、100冊以上購入で20%OFFになります。

この「福岡博覧」の他にも、中級・上級受験者向けに『FUKUOKA アジアに生きた都市と人びと』(福岡市博物館常設展示公式ガイドブック ¥1,000+税)や、『市史だより Fukuoka』第9~24号(福岡市総合図書館および分館、インターネットで閲覧可能)なども存在するので、中級や上級を受検する予定がある人はそちらも必読と言えます。

その他、福岡市の文化財活用部のホームページなども参考になるので必見です。

過去問は存在する

福岡検定の過去問は、福岡検定の公式サイトで無料で入手することができます。

過去問題を利用する場合は、まず第1回の過去問にチャレンジ・採点します。それから、間違った問題の情報が掲載されているページを公式テキストから探して該当箇所に線を引き、その周辺も含めて熟読します。それが一通り終わったら、第2回の過去問にチャレンジして、「採点・チェック・次の過去問」の繰り返しという風に取り組むと良いでしょう。

過去問を解くことは、受験勉強の王道です。また、福岡検定では毎年似た問題が出題されるので、同じ問題はチェックしておくと良いでしょう。

問題例を挙げておきます。

  • 問題例1 初級 「発見当時、最古の墓として話題になったのはどれか」 ①比恵遺跡 ②大原D遺跡 ③吉武高木遺跡 ④吉武大石遺跡

解答:③

  • 問題例2 中級 「井尻村について、『此辺土中より古瓦多く出る。むかし大寺などありし址なるべきか』と記した青柳種信の著作はどれか」 ①筑前名所図会 ②筑前国続風土記 ③筑前国続風土記附録 ④筑前国続風土記拾遺

解答:④

力試しの模擬試験も

福岡検定の公式サイトでは、力試しとして気軽にチャレンジ出来る「プレ検定」があります。

初めての人向きの、全20問の4択問題からなる「入門編」と、最高300問でランキング上位を目指していく中級・上級者向きの「連続正解に挑戦」の2レベルあるので、福岡検定に興味を持ったばかりの人も、上位級を目指していく人も、是非活用してみてください。

福岡検定の勉強をするメリット

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福岡検定を取ることで福岡の魅力を再発見できる

学生時代は「歴史」の授業がとても苦手だった・・・という人でも、大人になった今、改めて福岡の歴史を学ぶと、「いつも通っているあの場所にそんな歴史があったのか」と、自分にも関わりがあることなのでとても身近に感じることができるでしょう。

福岡城跡や旧博多市街など、挙げればキリがありませんが、改めて訪れてみたいと思う場所がいくつも出てきます。

多くの受験者がその様に述べており、今改めて検定を受けることで、福岡の魅力や面白いところを再発見できることは大きなメリットであると言えます。

福岡に観光にきた友人を案内できる

福岡検定をとることで、観光スポットに関する蘊蓄や教養が深まります。検定に合格しているということは、それらの知識を有することが客観的に証明されているということです。

友人が福岡観光に訪れた際には、福岡ビギナーだけではわからない、福岡の名所や魅力について案内することが出来ます。

また、友人を案内するだけでなく、観光ガイドとして就職・転職をしようと考えている場合も検定保持はアピールポイントになると言えます。

福岡市の施設の割引や記念品がもらえる

福岡検定に合格すると、個人・団体で内容は異なりますが、様々な特典を受けることができます。

  • 個人で合格した場合 1)福岡検定公認の「2020福岡おもてなしマイスターバッジ」「福岡おもてなしマイスター認定証」の贈呈。 2)市内観光施設等の利用料の減免や景品の提供。

  • 団体で合格した場合 1)「福岡おもてなし団体2020」の盾(兼プレート)の贈呈。

また、初級・中級・上級の成績上位者には、別途、ANA国内線往復航空券(区間:福岡-大阪)やニューかめりあ博多/釜山往復乗船券特等室ペア券などが贈られます。

ちなみに、個人で合格した際にもらえるバッジの色は、初級合格→ブロンズ、中級→シルバー、上級→ゴールドとなっています。

福岡検定の試験日程・会場・申し込み方法

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福岡検定の基本情報

福岡検定は年に1回の実施で、1月中旬に行われます。申し込み期間は、試験の2ヶ月半前くらいから1ヶ月前までとなっており、少し短めなので注意が必要です。

申込書は、福岡市役所1階情報プラザ、各区役所、福岡商工会議所福岡市観光案内所(天神・博多駅)、市内書店の一部等にて配布されています。また、福岡検定のホームページからの申し込みも可能です。

試験会場は、福岡商工会議所(福岡市博多区博多駅前2-9-28)です。

合格発表は、検定実施の1ヶ月後に「福岡検定」HP、福岡市役所、各区役所、福岡商工会議所の掲示板に、合格者の受験番号を掲示します。また、合格者には合格カードが送付されます。

福岡検定に受検資格はある?

福岡検定には、学歴・年齢・性別・国籍等、特に受験資格や制限は定められていません。よって、誰でも受験できます。

ただし、上級に関しては、過去に中級に合格した人のみ受験可能となっています。

福岡検定の受験料

福岡検定の受験料は、以下の様になっています。

初級:2,600円(中学生以下は1,600円) 中級:3,600円 上級:5,700円

初級受検の場合、中学生以下は個人・団体に関わらず1,600円となります。ただし、受検当日に、本人確認書類(中学生は生徒手帳、小学生以下は健康保険証の写し等)が必要です。

福岡検定と合わせて取りたいおすすめ資格

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金沢検定

金沢に関する歴史や文化、経済、産業など様々な分野から出題され、受験者の「金沢通」の度合いを認定する検定試験です。

一般社団法人金沢経済同友会の主催で、石川県や金沢市、兼や市の教育委員会なども後援しており、県内の各大学も協力機関として名前を連ねています。

2005年度から検定がスタートし、今までに15回の試験が実施されました。前回の2019年度に行われた第15回試験では、金沢検定史上最多の3,203人が受検しました。

全国にあるご当地検定の中でも比較的早い時期に創設され、ブームが去るのと同時に無くなったり、リニューアルされたりする検定がある中で現在に至るまで続いており、歴史と権威を感じるご当地検定の一つとなっています。

ちなみに、数あるご当地検定の中でも金沢検定上級は「超難関」として知られています。

鎌倉検定

鎌倉観光文化検定(かまくらかんこうぶんかけんてい)が正式名称で、通称「鎌倉検定」と呼ばれています。

鎌倉商工会議所が主催するご当地検定で、鎌倉の文化、歴史、神社、寺院、まつりと行事、暮らし、文学・文士、自然、観光等に関する問題が計100問出題されます。

3級・2級・1級があり、2・3級はマークシート方式、1級はマークシート方式と記述式(語句・穴埋め等)となっています。

各級に合格すると認定証が送られます。2級・3級の認定証は比較的シンプルなデザインですが、1級認定証には、鎌倉市の市章であり、鎌倉幕府を樹立した源頼朝の家紋であると言われている「笹竜胆(ささりんどう)」がデザインされており、鎌倉ファンとしては是非とも入手したいアイテムとなっています。

東京シティガイド検定

国内や海外から東京を訪れる旅行者に、東京の魅力を紹介してもらうために必要な知識の理解度を計る検定です。

これまでに17回の試験があり、1回当たり1,000人~1,200人ほどが受検しています。2003年より実施されており、ご当地検定ブームで一気に受験者数が伸びましたが、ブームが去った今でも根強い人気があり、現在のご当地検定の受検者数でも6位となっています。

合格者が中心となって組織している「東京シティガイドクラブ」(NPO法人)があり、セミナーやツアーに参加してさらに専門性を深めることができるほか、国内外から東京に来る旅行者に対してボランティアとして観光案内のサービスをの提供を行っています。このクラブには、検定合格後、有志で入会することができます。

福岡検定まとめ

福岡検定についてまとめ

  • 福岡の魅力を広く深く知ることができる
  • マークシート及び記述形式、レベルは級による
  • 合格者は指定施設で優待が受けられる
  • 実施は年に1回、申込期間は短めなので注意

住む、働く、遊ぶなどでその地域に馴染みはあっても、実際にはまだまだ知らない魅力があるものです。福岡は西日本有数の都市であり、歴史・文化はもちろん、グルメやショッピングなども大いに楽しめ、「福岡大好き!」という人は多いでしょう。

これまで何気なく福岡で過ごしていた人も、自分の「福岡通」度を上げるために、福岡検定を受けてみてはいかがでしょうか。

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