ウイスキー検定ってどんな資格?難易度・過去問・独学勉強法まで全て解説!

更新日時 2020/03/14

皆さんウイスキーはお好きですか?ウイスキーは種類も多く、お酒の中でも難しいですよね。ウイスキー検定はそんなウイスキーを勉強できる資格です。

ここではウイスキー検定について、試験範囲や級ごとの合格率、合格ラインなどを紹介しています。この記事を読むことで、難易度や勉強法などウイスキー検定の全てを理解できるでしょう!

ウイスキー検定について説明すると

  • ウイスキーを楽しむための知識を問う試験。
  • 範囲や難易度が異なる7つの試験からなる。
  • マークシート式が中心で、6割から8割が合格基準点。
  • ウイスキーが好きな人におすすめの資格。

ウイスキー検定ってどんな資格?

?マーク ウイスキー検定って一体どのような資格なのでしょうか。まずはウイスキー検定の概要をお伝えします。

ウイスキー検定とは

ウイスキー検定はウイスキーの世界をより楽しむことを目的としてウイスキーの知識を問う検定です。世界各地のウイスキーを対象として、歴史や製法、原料、飲み方などが出題されます。

ウイスキー検定は2014年に始まった比較的新しい資格です。ウイスキーについてあまり詳しくない初心者の方から大のウイスキー通まで幅広い層を対象としています。

ウイスキー検定の主催団体

ウイスキー検定の主催団体は一般社団法人ウイスキー検定実行委員会です。運営にはウイスキー文化研究があたっています。

当初は日本出版販売とウイスキー文化研究所という二つの組織が運営していたのですが、第4回試験以降はウイスキー検定実行委員会が独立する形で主催しています。

独立の背景には、より多くの人に試験やサービスを提供したいという思いがあったそうです。

ウイスキー文化研究所はウイスキー好きからなる愛好家団体です。ウイスキー評論家の土屋守さんが代表を務めています。

ウイスキー検定は朝ドラがきっかけ

ウイスキー検定が始まった背景には2013年に放送されたNHK朝の連続テレビ小説『マッサン』の存在があります。

放送以前にはあまり注目されていなかったウイスキーの人気に火が付き、出荷調整が必要なレベルの一大ブームになりました。

このブームを一過性のもので終わらせないために、ウイスキー検定が始まりました。従来の好事家を対象としていたウイスキー関連の資格と比べ、一般の人にも受験しやすいように配慮されています。

現在ではウイスキー検定の受験者は14234人、合格者は7321人に達しています。とても大きな資格に成長しつつあり、ウイスキーの普及にも一役買っていると言えるでしょう。

ウイスキー検定の難易度

吹き出し それでは、ウイスキー検定の難易度は一体どれくらいなのでしょうか。

ウイスキー検定の試験範囲と出題形式

ウイスキー検定には7種類の試験区分があります。内訳は、難易度の異なる1級から3級に加えて、ウイスキーの種類別に設置された特別級が4つあります。

ウイスキー検定は、どの級も世界中のウイスキーを対象に製法や材料などの知識が問われます。低い級では基礎的な内容が中心ですが、級があがるとうんちくや豆知識などマニアックな問題が出されるようになります。

IW級(アイリッシュウイスキー級)

IW級はアイリッシュウイスキーに特化した問題が出される特別級です。難易度は中級レベルで、公式テキストや参考書から文化や歴史、製法や時事問題などが出題されます。

試験は5者択一式のマークシート式で、試験時間は45分です。問題数は50問あり、そのうち35問以上の正解で合格です。

BW級(バーボンウイスキー級)

BW級はバーボンウイスキーについて問われる特別級です。バーボンウイスキーの歴史や文化について出題されます。出題内容は公式テキストと指定参考書の内容が中心です。

IW級と同じく5者択一式のマークシート式試験で行われます。制限時間が45分で問題数が50問、合格基準が35問であることも同じです。

BW級の難易度は中級レベルとして設定されています。とはいえ、バーボンはウイスキーのとしては定番の部類です。ウイスキー通なら知っていてある程度の知識があって当然なので、相対的に易しく感じるでしょう。

SM級(シングルモルト級)

SM級はシングルモルトに特化したシングルモルト好きのための特別級です。出題範囲は公式テキストと参考書で、文化や歴史、製法などが問われます。

試験形式はマークシート式で変わりませんが、問題数が100問に増えています。合格基準も65問、制限時間も60分とそれぞれ増加しています。

世界中のシングルモルトが対象のため、幅広い知識が必要な難易度が高い上級の試験となっています。また、得点に応じて初段や二段などに認定されます。

JW級(ジャパニーズウイスキー級)

JW級はジャパニーズウイスキーに関する特別級です。ジャパニーズウイスキーの文化や知識、製法など幅広い内容が出題されます。他の級同様、テキストや参考書籍の内容が中心です。

試験形式はSM級と同じです。5肢択一式のマークシートで、制限時間は60分です。問題数は100問、合格基準は65問です。

ウイスキー検定全体で見ても上級クラスの難易度の試験です。SM級と同じく試験結果に応じて初段や二段などの認定が行われます。

3級

3級はウイスキー検定の中で最も易しい試験です。ウイスキーに関するごくごく基本的な知識が出題されます。基本的に公式テキストで勉強していれば合格できる難易度です。

他の試験と同じくマークシート式の4者択一式で実施されます。問題するは100問で、制限時間は60分です。合格基準は60問と他の試験よりも低く設定されています。

2級

2級はウイスキー通になりたい人を対象とした中級レベルの試験です。公式テキストを中心にウイスキーの文化や歴史、製法について出題されます。

マークシート式の4者択一式で実施されます。出題する問題数は100問で、制限時間は60分です。合格基準は70点とやや高めです。公式テキストを何度も読み込んでおきましょう。

1級

1級はウイスキーを深く理解したい人向けの試験で、2級合格者を対象としています。文化や歴史、製法だけでなく時事問題も問われます。

出題範囲は公式テキストやJW級のテキストおよび参考書です。1級は5者択一式のマークシート式試験および記述式試験で、100問中80問の正解で合格です。試験時間は60分で2級と変わりません。

ウイスキー検定の合格率、合格ライン

ウイスキー検定は級によって問題数や合格ラインが異なります。それぞれの級の合格ラインは次のようになっています。

問題数 合格ライン
IW級 50問 35問
BW級 50問 35問
SM級 100問 65問
JW級 100問 65問
3級 100問 60問
2級 100問 70問
1級 100問 80問

なお、SM級とJW級は得点に応じて段位が認定されます。得点と段位の関係は次の表のようになっています。

点数 段位
65~74点 初段
75~84点 二段
85~94点 三段
95点以上 師範

3級は80%以上の合格率

それぞれの級の合格率は以下の表の通りです。最も難易度の低い3級は80%以上の合格率です。それに対して、受験者の少ないIW級や難易度の高い1級の試験では30%を下回っています。

3級は誰でも合格できるくらいの難易度と言えます。しかし、もし1級や特別級へ挑戦するのであればしっかりした対策が必要です。

申込者数 受験者数 合格者数 合格率 平均点
IW級 178 145 36 25% 29.1点
BW級 320 278 141 51% 34点
SM級 270 238 76 32% 52.7点
JW級 473 402 268 67% 70.9点
3級 5367 4712 3828 81% 71.9点
2級 6613 5579 2713 49% 68.1点
1級 1013 897 259 29% 67.9点

ウイスキー検定を取ることをおすすめする人

ウイスキー検定は以下のような人におすすめの資格です。どれかに当てはまるならチャレンジしてみると良いでしょう。

まず、ウイスキーが好きな人です。ウイスキーの歴史や製法を勉強できる資格なので、ウイスキー通には特におすすめできます。

次に、ウイスキーやアルコール関連での就職・転職を考えている人です。資格取得が就職や転職に直結するわけではありませんが、アピール手段の一つにはなるでしょう。

最後に、ウイスキーに興味・関心のある人です。今まではウイスキーを飲んでいなかったが、試したみたいと感じた人にもおすすめです。

3級は合格率も高く、比較的少ない勉強時間で合格できます。実際、ウイスキー検定の受験者の半数は会社員です。仕事の合間や休日の勉強でも大丈夫でしょう。

ウイスキー検定の勉強法

筆記用具 この章では、ウイスキー検定はどのように対策すれば良いのかについてお伝えします。

ウイスキー検定の勉強法は?独学は可能?

ウイスキー検定は公式テキストを読み込んでいく勉強法が基本です。もちろん独学での勉強も可能です。

ウイスキー検定はどの級も公式テキストから問題がつくられています。公式テキストを最低でも2周以上は取り組みましょう。

新版 ウイスキー検定公式テキスト (SJムック)
1420円
新版 ウイスキー検定公式テキスト (SJムック)
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1級やSM級などの難易度の高い試験に取り組む場合、時事問題など幅広い内容が問われます。こういった情報は公式テキストに載っていないため、自分で知識を得る必要があります。

限られた勉強時間を有効活用するためにも、普段からニュースや雑誌でウイスキー関連の情報に目を通す癖をつけておきましょう。

新版・ウイスキー検定公式テキスト

ウイスキー検定の受験には公式テキストが欠かせません。公式テキストは256ページとやや分量が多いので早めに購入し、計画的に読み進めていきましょう。

新版の公式テキストでは、情報の刷新だけでなく、クラフト蒸留所の加筆や50以上の蒸留所の追加など大幅なボリュームアップが見られます。検定とは別に読み物としても楽しめる内容となっているので購入をオススメします。

級によっては問題集や参考書籍もあると便利です。

ウイスキー検定で公式におすすめされているテキスト7冊を下にまとめました。どれもウイスキー検定公式webサイトや通信販売サイトなどで購入できます。

タイトル 価格 対象級 ページ数
新版・ウイスキー検定公式テキスト 2200円 全て 256
ウイスキー検定過去問題集 1000円 全て 100
シングルモルトウイスキー大全 3300円 1級・SM級 319
ブレンデッドウイスキー大全 3400円 1級 270
ウイスキー完全バイブル 1500円 2級・3級 279
伝説と呼ばれる至高のウイスキー101 4600円 SM級 312
Whisky galore 1200円 1級・特別級 136
新版 ウイスキー検定公式テキスト (SJムック)
1420円
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1420円
ウイスキー検定 過去問題集8
1100円
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過去問は存在する

上記の表にも記載しているように過去問も販売されています。問題と解答がセットになった問題集で、試験回ごとに分かれています。

たとえば、「ウイスキー検定 過去問題集5」なら第6回試験の問題と解答が一通り詰まっています。価格は基本的に税別1000円です。

また、公式webページには3級と2級の問題がpdfファイルで公開されています。受験に迷っているなら腕試しをしてみるといいでしょう。以下に問題の一部を記載します。

問題例1) 酒は醸造酒(発酵酒)、蒸留酒、混成酒の3つに分類できるが、ウイスキーと同じ蒸留酒に分類される酒はどれか。

①ビール ②ジン ③シェリー ④ワイン

正解:②

問題例2)発酵槽のことを英語で何というか。

①サラディンバック ②ウォッシュバック ③グリストホッパー ④セットバック

正解:②

練習問題も存在する

公式webページには無料で挑戦できる練習問題もあります。IW級以外のすべての級の分があるので、興味のある人はチャレンジしてみてください。

これらの問題は過去問とは違い、実際の問題とは異なります。おおよそどのような問題が出題されるのか、どのくらいのレベルなのかを確認するための目安くらいに考えておきましょう。

ウイスキーの勉強をするメリット

二人の男性 ウイスキー検定を勉強することにはどのようなメリットがあるのでしょうか。

ウイスキー検定を取るとウイスキーに詳しくなる

ウイスキー検定にはウイスキーに詳しくなれるというメリットがあります。ウイスキーの飲み方や特徴などの知識が身につくので、普段のウイスキーライフがとても豊かなものとなります。

また、ウイスキーに関するうんちくや豆知識なども学べます。こういった知識もウイスキー好きとの集まりでは話のタネとして披露できるでしょう。

ウイスキー検定の取得を通して友人ができる

ウイスキー検定にはウイスキーを愛する友人を見つけやすくなるというメリットもあります。

『マッサン』以前のウイスキーがあまり注目されていなかったように、ウイスキーが好きな人はビールやワインに比べると多くはありません。

しかし、ウイスキー検定にはそういったウイスキー好きが集まります。ウイスキー検定取得者同士で仲良くなるということもあるかもしれません。

主催しているウイスキー研究所もウイスキーの愛好家団体なので、参加すればさらに可能性は高くなります。

バッジを購入する資格が得られる

豊富な特典があるのもウイスキー検定のメリットとして挙げられます。まず、受験するだけでクリアファイル、ボールペン、付箋といった記念品がもらえます。

さらに合格者には合格認定証が送られます。希望者には不定期配信の「ニューズレター」も配信されます。

その他、合格認定証やバッジ、グラス、ウイスキーなどの合格者限定グッズも購入できるようになります。蒸留所見学ツアーなどにも参加できるようになります。

満点を取ればウイスキーがもらえる

ウイスキー検定の試験で満点を取った人にはウイスキーボトルが1本丸ごと贈呈されます。誰もが受けられるメリットではありませんが、受験するからには狙いたい特典ですね。

商品は1級から3級、特別級でそれぞれ異なります。2019年には、1級がグレンドロナックの18年で2級がデュワース18年、3級はブルックラディ ザ・クラシックラディという豪華ラインナップでした。

ウイスキー検定の試験日程・会場・申し込み方法

時計 ウイスキー検定の試験日程や会場、申し込み方法はどのようになっているのでしょうか。

ウイスキー検定の基本情報

ウイスキー検定は2月と9月の年2回実施されます。試験会場は東京、大阪、名古屋、広島の4都市です。試験会場は名古屋工業大学や広島大学などです。

試験は公式webサイトから申し込むことができます。申し込み期間は試験の3か月半くらい前から試験の半月前くらいまでです。

決済方法はコンビニ決済とクレジットカード決済の2種類があり、コンビニ決済では受付期間が短いので注意しましょう。合格発表は試験の1か月半くらい後から順に郵送されます。

ウイスキー検定に受験資格はある?

ウイスキー検定には1級以外は受験資格の制限がありません。20歳以上であれば誰でも受験できます。お酒に関する試験なので年齢制限は当然ですね。

1級の受験資格を得る方法は大きく2種類です。一つ目は、ウイスキー検定2級の試験に合格することです。

もう一つはウイスキーコニサーの資格保持者になることです。ウイスキーコニサーについてはこの記事の下の方で紹介しています。

ウイスキー検定の受験料

ウイスキー検定の受験料を以下の表にまとめました。以下のデータは2020年2月実施時のデータです。なお、この試験時にはJW級は行われていません。

受験級 受験料
1級 6,000円
2級 5,000円
3級 4,000円
アイリッシュウイスキー(IW)級 3,000円
バーボンウイスキー(BW)級 3,000円
シングルモルト(SM)級 6,000円

組み合わせや団体受験で割引に

ウイスキー検定は併願することもできます。ただし、併願できる組み合わせは限られているため、どんな組み合わせでも出来るわけではありません。試験時間が重なっていない組み合わせのみ可能です。

こちらも2020年2月実施時のデータで見てみましょう。3級とSM級、2級と1級、IW級とBW級はそれぞれ同じ時間帯に行われています。この組み合わせを含まない形であれば併願できます。

また、10人以上で受験する場合には団体割引制度も受けられます。団体受験の際には、あらかじめ公式webページから申請しておく必要があります。どちらの場合にも受験料が10%安くなります

ウイスキー検定と合わせて取りたいおすすめ資格

握手 最後に、ウイスキー検定と合わせて合わせて取っておきたい、オススメの資格をまとめました。

ウイスキーコニサー

ウイスキーコニサーはウイスキー文化研究所が主催する資格でウイスキー検定の姉妹資格にあたる資格です。

初心者でも受験できるように設計されているウイスキー検定に比べると専門性が高い上位資格と呼べるでしょう。

バーなど飲食業界で働いている人や飲食業界への就職・転職を希望する人にはこちらの資格もおすすめです。また、ウイスキーコニサーの資格はウイスキー検定1級の受験資格にもなっています。

ビアテイスター

ビアテイスターとはビールの出来を官能試験によって客観的に評価・説明できる人のことです。日本地ビール協会が主催しています。

単においしい・まずいというだけでなく、理由を理論的に説明する能力が必要です。ビール版のソムリエといえばわかりやすいでしょうか。

ビアテイスターの試験は筆記試験だけでなく官能試験、つまりテイスティングもあります。ウイスキーだけでなくビールにも興味があるという人にはおすすめです。

ビアテイスターについてより詳細に知りたい方は以下のリンクをご覧ください。

利酒師

利酒師(ききざけし)とは日本酒を含む飲料の深い知識を持ち、日本酒のテイスティングを通して香味評価を出来る人です。利酒師の試験はそういった利酒師を育成することを目的としています。

主催団体は日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会です。1991年以来、飲食業界や酒類流通販売業に従事している人を中心に3万人以上の人が受験してきた人気資格です。

ウイスキー検定のまとめ

ウイスキー検定のまとめ

  • 2級までなら短い勉強時間でも合格が目指せる。
  • 1級や特別級は難易度が高く、合格率も低い。
  • 受験資格に制限が少ないので、気軽にチャレンジできる。

ウイスキー検定は級によって難易度が大きく異なります。極めるならそれなりの勉強時間が必要ですが、3級くらいなら誰でも合格できるでしょう。

仕事へのメリットは少ない資格ですが、趣味として楽しむ分には問題ありません。ウイスキーが好きな人や興味がある人にはおすすめです。

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