和ハーブ検定ってどんな資格?難易度・過去問・独学勉強法まで全て解説!
「和ハーブ検定に興味があるけれど、どのくらい役に立つ資格なんだろう。」
このような疑問をお持ちの方もいらっしゃるかと思います。
最近はハーブがブームになっていることもあり和ハーブ検定の需要はどんどん高まることが予想されます。
今回は和ハーブ検定について、難易度やメリットをはじめ、勉強時間や受験資格、合格ラインなどあらゆる情報をまとめました。
読み終わった頃には和ハーブ検定の基本事項はバッチリです!
和ハーブ検定についてざっくり説明すると
- 和ハーブ検定の難易度は他の資格試験と比べると若干高い
- これまで見逃してきた身近な和ハーブに詳しくなることができる
- 食品に関わる仕事への就職や転職にメリットがある
和ハーブ検定ってどんな資格?
まずは和ハーブ検定がどのような資格なのかをご紹介します。
和ハーブ検定とは
和ハーブ検定は日本古来の有用植物である和ハーブについて学び、日々健康的であるために必要なことや、自然資源の大切さを学ぶことを目的とした資格で、7~8年前から始まった資格です。
和ハーブ検定で学べる内容としては、主に以下のようなものがあります。
- 和ハーブの種類や作用などの基礎知識
- 植物図鑑では学べない和ハーブの物語
- 薬草や日本のアロマの基本
- 料理・クラフトレシピなどさまざまな和ハーブのライフスタイルへの活用法、育て方
- 栄養学や生理学的知識
- 和ハーブにまつわる関連法律知識など
このように和ハーブ検定では和ハーブについての知識を幅広く習得できる、楽しく実践的な検定となっています。
和ハーブ検定の主催団体
和ハーブ検定は「和ハーブ協会」が主催している資格です。
「和ハーブ協会」は日本の有用植物における古くからの知恵を掘り起こすと同時に、そこに現代・未来につながる永続的な価値を創造することを目的として設立された団体です。
和ハーブに関するセミナーや地域活性サポート、商品開発、コンサルティングなど様々な事業を行っています。
そもそも和ハーブとは
ハーブというと、バジルやラベンダーといった海外のハーブを思い浮かべる方も多いことでしょう。「和ハーブ」と聞いてもすぐに理解できる方は少ないかもしれません。
実は日本にも優れたハーブが古来から多く存在します。例えばシソや生姜、ミツバ、柚子などが和ハーブの代表です。
これらの和ハーブは、私たちの生活と健康を長い期間支えてきた日本の有用植物です。
和ハーブ検定はアロマブームで注目を集めている
昨今は海外だけでなく日本国内においてもアロマテラピーがブームになっていますが、これにより和ハーブも注目を集めています。
和ハーブの一部は先ほどもご紹介しましたが、シソや柚子などは通常の食卓でも非常に多く登場しますので、ハーブというよりも食材という認識の方が多いことでしょう。
しかし単なる食材ではなく和ハーブとして認識することで、健康や美しさにどのくらい効果があるのかを考えることができます。こうしたことから、和ハーブ検定を受験する女性が増えています。
ハーブの歴史
ハーブの歴史は非常に古く、紀元前5000年頃の神話や旧約聖書にも記載が見られます。
史料として登場するのは紀元前2800年頃で、当時は医療用としてペパーミント、 バジル、サフランなどが使われていました。またミイラをつくる防腐用にはアニス・クローブ・シナモン・マジョラム・クミンなども用いられていたそうです。
和ハーブは縄文時代から食べられていた
和ハーブも海外のハーブと同じく、かなり深い歴史があります。
和のエルダーフラワーと呼ばれる「ニワトコ」は、何と1万年前から食べられていたという記録が残っています。1万年前というと縄文時代ですから、どれだけ古くから人々に利用されてきたかがわかります。
和ハーブ検定の難易度
和ハーブ検定の難易度をご紹介します。試験範囲や必要な勉強時間、合格ラインなどもご紹介しますので参考にしてください。
和ハーブ検定の試験範囲と出題形式
和ハーブ検定は公式テキストである「和ハーブ にほんのたからもの」から出題されます。
検定試験は、選択問題と記述問題合わせて60分間で実施されます。一部、匂いを判別する実技問題も出題されますので対策が必要です。
実技対策をどのようにしたら良いかも後述しますのでお待ちください。
和ハーブ検定の合格率、合格ライン
和ハーブ検定の合格ラインは、正解率80%以上です。
これまでの受験者のうち7割程度が合格していますが、この合格率は他の検定と比べるとあまり高いとは言えません。つまり和ハーブ検定は比較的難しい検定と言えます。
勉強時間は元の知識量によって個人差がありますが、20時間以上の勉強時間を確保したほうが良いという意見が多いです。
和ハーブ検定を取ることをおすすめする人
和ハーブ検定の取得をおすすめしたいのは、以下のような方々です。
- 和ハーブについて詳しくなりたい人
- 美容や健康に興味がある人
- 薬草やアロマの香りが好きな人
和ハーブに興味がある方はもちろんですが、和ハーブは日々の美容や健康に大きく貢献できるツールです。
香りを楽しむだけでなく、食べ方などを知っておくことで毎日が楽しくなりますので、美や健康に関心がある方にも非常におすすめできます。
和ハーブ検定の勉強法
和ハーブ検定はどのように勉強すれば良いのでしょうか。
和ハーブ検定の勉強法は?独学は可能?
和ハーブ検定は和ハーブ協会のテキスト「和ハーブ にほんのたからもの」を読めば対策ができますので、独学が可能です。
ただしかなり細かいところからも出題されますので、テキストの読み込みはしっかり行いましょう。少なくとも2~3周くらいは読み込んで知識を取り込んでおくことをおすすめします。
どこを聞かれても答えられるようにしておきましょう。
心配なら直前対策講座も
独学だけでは心配だという方は、和ハーブ協会が開いている「和ハーブ検定対策講座」もおすすめです。
和ハーブ検定対策講座では、現役の和ハーブインストラクターから検定の“ツボ”を押さえたレクチャーを受けることができます。
和ハーブ検定対策講座の内容
和ハーブ検定対策講座では、例えば東京の講座においては「和ハーブとは何か?」「和ハーブ検定の内容」についての概要の説明に加え、検定に対応した模擬試験が実施されます。
和ハーブティーの試飲や、香りの試験問題に対応するための「ドライ和ハーブセット」のサンプルなども用意されていますので、香りの実技試験対策もできるようになっています。
和ハーブ検定対策講座はいつ開催されるのか
和ハーブ検定対策講座が行われるのは、オフラインでは東京、高知、大阪の3ヵ所です。東京だけで実施されることもあります。
また、オンライン受講も可能です。
日程は検定の2週間前くらいに行われることが多いです。ぜひチェックしておいてください。
講座の参加費用は3,800円です。かなりリーズナブルですが、定員は数名の場合もあるので早めに申し込みましょう。
公式テキスト『和ハーブ にほんのたからもの』とは
和ハーブ検定の公式テキストである「和ハーブ にほんのたからもの」は、和ハーブ協会の公式オンラインショップである「和ハーブスタイル・オンラインストア」で購入することができます。
価格は2,200円と少し高めですが、218ページとボリューム満点ですので書籍としても読みごたえがあるでしょう。
内容は?
「和ハーブ にほんのたからもの」の内容は以下のようになっています。
- 第1章 和ハーブとは何か
- 第2章 和ハーブと食文化
- 第3章 和ハーブと健康・医療
- 第4章 和ハーブの実践と活用
- 第5章 和ハーブ検定にチャレンジ
なおテキスト内の各コラムも出題範囲の対象になっています。隅々までおさえておきましょう。
過去問は存在しない
和ハーブ検定には過去問がありませんが、和ハーブ検定のHPから購入できる「和ハーブ検定模擬問題集オンライン版」が過去問の代わりになります。
価格は3,300円となりますが、全60問×2回分(120問)を何回でも試すことができます。オンラインで実施することができるので手軽にチャレンジできますし、検定前の練習としては最適でしょう。
和ハーブ検定の勉強をするメリット
和ハーブ検定の勉強をすると、プライベートだけでなくお仕事にも活かせるメリットがたくさんあります。
和ハーブ検定を取ることで和ハーブに詳しくなる
和ハーブ検定の公式テキストは、和ハーブについての知識のほとんどを身に付けられる内容になっています。
和ハーブの名前を判別できるようになるのはもちろんのこと、どのような香りがするか、健康や美容にどういった効果があるかなど和ハーブについて詳しくなることができます。
健康や美容にこだわらなくても、和ハーブを上手に使うとお料理もおいしくなります。ご家族にも喜んでもらえるはずです。
和ハーブ検定合格証書をもらえる
和ハーブ検定に合格すると、検定合格証がプレゼントされます。希望者には、有料にはなりますが合格証書も発行してもらえます。
合格証書は和ハーブについての知識を有するという証明になりますから、例えば飲食店を経営する方などはお店に掲示しておくことでお客様からの期待値も上がることでしょう。
和ハーブという言葉に興味を持った人から質問を受けることで、会話を広げることにも役立つはずです。
和ハーブインストラクターを目指せる
和ハーブ検定は、通常の資格の他に上位資格として以下のようなものがあります。
- 和ハーブインストラクター
- 和ハーブライフアドバイザー
こちらの資格を取るためには別途講座を受講することになります。和ハーブ検定に合格すれば講座の受講資格が与えられます。
和ハーブインストラクターの資格を取りますと、和ハーブに関する講座や講演の講師を勤めることができるようになります。またメディア出演や和ハーブに関する商品の監修やプロデュースなど、和ハーブに関する幅広い活動ができるようになります。
和ハーブ検定の試験日程・会場・申し込み方法
和ハーブ検定の試験日程や申し込み方法をご紹介します。間違いの無いようにしっかり確認しておいてください。
和ハーブ検定の基本情報
和ハーブ検定は3月、7月、11月ごろの年に3回の実施となります。
2021年からはオンライン受験となりましたが、それ以前は会場受験でした。
会場受験時は試験会場として北海道、仙台、新潟、東京、愛知、京都、大阪、広島、鳥取、高知、福岡、熊本の全国12都市が設定されていました。
申込期間は検定当日の1週間前を目処に終了しますので、早めに申し込むようにしましょう。
和ハーブ検定に受験資格はある?
和ハーブ検定には受験資格が特にありません。和ハーブに興味がある方でしたらどなたでも受験することができます。 あえて言うなら、和ハーブに対する興味や愛情がある方ですと検定の対策をする段階から楽しめることでしょう。
和ハーブ検定の資格を持っていることによって特別に優待される転職などはありませんが、企業へのアピールポイントとしては大いに活用できます。学生さんにもおすすめできる資格です。
和ハーブ検定の受験料
和ハーブ検定の受験料は、税込み6,600円です。受験料の支払いは銀行振り込みかクレジットカードで決済することができます。
検定の申し込みは公式ホームページからすることができます。申し込みを行った後に送付されるメールに受験料の支払い方法の詳細が記載されていますので、そちらをご確認いただいた上で期日までに支払いを行ってください。
和ハーブ検定と合わせて取りたいおすすめ資格
和ハーブ検定と合わせて取っておきたいおすすめの資格もご紹介します。興味のあるものがあったらチャレンジしてみましょう。
メディカルハーブ検定
メディカルハーブ検定は、特定非営利活動(NPO)法人 日本メディカルハーブ協会(JAMHA)の主催で行われている資格です。
長い歴史の中で培われた”ハーブ”という知的資産を有効に活用するために設立された試験で、和ハーブ検定と同じくハーブに興味がある人が多く受験しています。受験資格は特にありませんので、どなたでも受験できます。
出題はマークシート方式で60問(制限時間70分)となります。公式の「メディカルハーブ検定テキスト」(3,080円)から出題されますので、和ハーブ検定と同じく独学可能となっています。
日本調香技術師検定
日本調香技術師検定は一般社団法人 日本調香技術師検定協会が主催する資格で、2010年からスタートしました。香りや調香テクニックについて学べる新しい検定資格になっています。
こちらの資格は「日本フレーバー・フレグランス学院」で学ぶと認定されるほか、一般の人でも受検が可能です。調香師としての資格が他にはあまりないため業界でも重宝されています。
3級から1級に分かれており、四択方式の問題が3級は30問、2級は50問、1級は60問出題される他、実技試験もあります。香りについての検定という意味では和ハーブとも密接な関わりがあります。ぜひチャレンジしてみてください。
アロマテラピー検定
アロマテラピー検定は日本アロマ環境協会が主催する資格で、リラクセーションや美容、健康維持、疲労回復に役立てることができる技能を認定する資格になっています。
さまざまな場面で植物の香りを役立てられるようになりますし、さらに学びを深めることでアロマテラピーのプロフェッショナルを目指すこともできます。公式テキストでの独学で90%以上の方が合格できる資格ですので、比較的敷居は低いと言えるでしょう。
2級と1級に分かれていますが、併願で同日受験もできます。受験資格は特になく、1級のみの受験も可能です。
和ハーブ検定まとめ
和ハーブ検定まとめ
- 和ハーブ検定の合格率は7割程度なので難易度は他の資格試験と比べると若干高い
- 上位資格の和ハーブインストラクターを取ることで幅広い活動ができるようになる
- 転職や就職にも役立つメリットがある
和ハーブ検定検定についてをご紹介してきました。
日々の生活に潤いが出るだけでなく、お仕事をする上でも魅力的な資格ですので、ぜひ取得を目指してみてはいかがでしょうか。
今よりもワンステップ上のあなたを目指してみてください!