日本健康マスターってどんな資格?難易度・過去問・独学勉強法まで全て解説!
「日本健康マスター検定に興味があるけれど、どのくらい役に立つ資格なんだろう。」
「日本健康マスターの難易度や合格率が知りたい!」
興味はありながらも、わからないことが多くて受験をためらっている方もおられるかもしれませんね。しかし長寿大国の日本では今後、日本健康マスター検定の需要はどんどん高まることが予想されます。
今回は日本健康マスター検定について、難易度やメリットをはじめ、勉強時間や受験資格、合格ラインなどあらゆる情報をまとめました。
読み終わった頃には日本健康マスター検定の勉強にすぐ取り掛かれるような内容になっています。ぜひご参考下さい!
日本健康マスター検定についてざっくり説明すると
- 日本健康マスター検定の難易度は低くはないが誰でも合格可能なレベル
- 公式テキストや過去問が存在するため勉強方法はわかりやすい
- 日本医師会に推薦されるなど注目されている資格である
- 履歴書にも書くことができるため転職に役立つことがメリット
日本健康マスター検定ってどんな資格?
日本健康マスター検定とは
日本健康マスター検定は、健康寿命を延ばすために必要なノウハウを習得することを目標とする資格です。具体的には、生活習慣の改善の方法を学んでいくことになります。
特定の疾病や健康テーマに関わらず、総括的な健康を維持するための方法が身に着きますので、健康リテラシーをつけたい方にはおすすめの資格です。
自分の健康だけでなく、家族や友人などの健康を気遣いたい方にもおすすめできます。
日本健康マスター検定の主催団体
日本健康マスター検定は、一般社団法人 日本健康生活推進協会の主催で2017年から始まりました。まだ設立から日が浅い資格ということになります。
日本健康生活推進協会とは
日本健康生活推進協会は2016年に立ち上げられた協会です。
健康寿命を延ばし生涯現役社会を実現するためには、それぞれが健康づくりや疾病予防に取り組む必要があります。そのための知識やノウハウを広めるための人材育成のための目的として、日本健康生活推進協会は設立されました。
日本は世界でトップの長寿社会となっています。しかし単に寿命が長いだけでは人生を楽しめません。命の寿命だけでなく、健康寿命をどれだけ伸ばすか。「健康長寿社会」の実現も今の日本では大きなテーマとなっています。
日本医師会の協力・注目を集めている
日本健康マスター検定は国家試験ではありません。
しかし後援には日本医師会や神奈川県知事、東京海上日動火災保険株式会社、住友生命保険相互会社などが推薦を送っています。
かなり本格的な資格であることがうかがえるでしょう。
日本健康マスター検定の難易度
日本健康マスター検定の難易度はどれくらいなのでしょうか。
試験範囲や形式、合格ラインなどをご紹介します。
日本健康マスター検定の試験範囲と出題形式
日本健康マスター検定はベーシック・コースとエキスパート・コースに分かれています。
ベーシック・コースは「セルフケア」(自分自身の健康づくり)への関心やニーズを持つ一般生活者、またビジネスパーソンが対象となっています。
エキスパート・コース は「コミュニティケア」(他者、集団の健康づくり)にも関与する職域のリーダーが対象です。他にも健康知識・ノウハウの仕事活用ニーズを持つビジネスパーソン、職域の管理職級リーダー、地域の健康推進を担うリーダーも対象としています。
出題範囲は?
日本健康マスター検定の問題は「日本健康マスター検定公式テキスト」から出題されます。
「健康リテラシーの重要性」「食生活と健康」「嗜好の見直し」「運動と健康」「睡眠と心の健康」「がん対策」「救急の知識」「高齢の家族の健康」「女性の健康」「口の健康」「感染症の予防」「健康を支える仕組み」など、多岐にわたります。
「健康の啓発」のような、エキスパート・コースのみの範囲もあります。
出題形式はどちらのコースも4肢択一マークシート方式となっています。
日本健康マスター検定の合格率・合格ライン
日本健康マスター検定の合格ラインは、ベーシック、エキスパートともに75%の正答率が必要となります。
合格率は現在のところ、ベーシックコースが70~80%、エキスパートコースが50~60%とされています。こちらのデータは主催団体からの公式情報ですので信頼性があるものです。
ベーシックコースは比較的難易度が低いと言えるかもしれませんが、エキスパートのほうは合格率が半分程度となりますので、全体としては中程度の難易度と考えてください。
日本健康マスター検定を取ることをおすすめする人
日本健康マスター検定はどなたにでもおすすめできますが、特におすすめしたいのは以下のような理想やお悩みを持った方々です。
- 社員の健康をきちんと管理したい
- 履歴書に書ける武器を持ちたい
- 顧客の相談にも的確に答えたい
- 自分の健康維持に不安を感じている
- より幅広い知識を仕事に活かしたい
社員の健康を管理するとは、人事の方や健保担当者に当てはまるでしょう。また就活を控えた学生さんにもおすすめです。
健康に関わるお仕事をしている方はもちろん、ご自身の健康に関心がある方、特にシニア層にも日本健康マスター検定は大いにおすすめできます。
日本健康マスター検定の受験者数
実施回 | ベーシック | エキスパート | 合計 |
---|---|---|---|
第1回 | 1536 | 2536 | 4072 |
第2回 | 712 | 3248 | 3960 |
第3回 | 1322 | 4150 | 5472 |
第4回 | 3552 | 6488 | 10000 |
第5回 | 5267 | 7925 | 13192 |
第6回 | 2782 | 3727 | 6509 |
第7回 | 4992 | 3024 | 8016 |
第8回 | 5846 | 2202 | 8048 |
第10回 | 4699 | 2654 | 7353 |
第11回 | 2763 | 2115 | 4876 |
第12回 | 2,208 | 1,535 | 3,743 |
第13回 | 2,144 | 1,397 | 3,541 |
第14回 | 2,602 | 1,317 | 3,919 |
第15回 | 1,627 | 1,320 | 2,947 |
第16回 | 2,069 | 1,363 | 3,432 |
第17回 | 1,382 | 902 | 2,284 |
日本健康マスター検定は2023年までに17回の試験を実施し、91,366人が受験しています(第九回は中止)。1回ごとの受験者数は平均5,300人程度です。
資格が作られたのは2017年とつい最近のことですが、これだけの受験者がいるということは既にかなり注目されている裏付けです。
これからも受験者数はどんどん増えていくことが予想されています。
日本健康マスター検定の勉強時間の目安
日本健康マスター検定を受験するにあたって、必要な勉強時間についてを解説いたします。
どのくらいの勉強時間が必要なのか
日本健康マスター検定に合格するためには、ある程度の勉強時間を確保する必要があります。
先ほどご紹介した日本健康マスター検定の受験対策セミナーは、ベーシックが90分、エキスパートが150分のセミナーです。しかしこれはセミナーでの時間ですので、ご自身で勉強する時にはもう少し長い勉強時間が必要になるでしょう。
勉強時間確保の工夫
日本健康マスター検定に過去に合格した方の意見を見ると、1日20分の勉強を1週間続けて合格した、という方もおられるようです。
20分×7日で140分ですからそれほど長い勉強時間とは言えませんが、多忙な方は時間を確保するのが難しいこともあるでしょう。
そういった方におすすめなのが、通勤や通学の時間です。行きの電車内はラッシュで身動きが取りづらい方もおられるかもしれませんが、帰りなら座れる方も多いことでしょう。
こうした時間を活用しながら、日本健康マスター検定に備えてください。
日本健康マスター検定の勉強法
日本健康マスター検定を受けるには、どういった勉強をすれば良いのでしょうか。
おすすめテキスト・問題集
日本健康マスター検定の試験対策のためには、公式のテキストが販売されています。独学で学びたい方はこちらのテキストをご購入ください。
- 日本健康マスター検定 公式テキスト (2,900円+税)
本番はこの中から出題されることになりますので、全てを完璧に学習しておきましょう。
過去問は存在する
日本健康マスター検定の受験に当たって、過去問で対策をしたい方もおられるでしょう。
過去問は日本健康生活推進協会の公式HPで公開されています。
こちらの過去問で、頻出問題の把握や重要ポイントを押さえることができます。ぜひ活用してください。
ただし今までの受験者によりますと、これまでの過去問からは同じ問題が一つも出ないという情報があります。ですから過去問に頼り切ることなく、テキストを隅々までしっかり勉強する必要があるでしょう。
過去問を試しに一問解いてみましょう
「食べ過ぎを防ぐ一般的な対策のうち、適切でないものはどれか。」
- ア.ひとくちにつき30回かむようにする
- イ.炭水化物は一切とらないようにする
- ウ.サラダやおひたしなどを先に食べる
- エ.香辛料や香味野菜を活用し、薄味を心がける
正答:「イ」 (炭水化物は取らなさすぎも駄目)
セミナーが存在
資格試験には通信講座がよく開設されていますが、日本健康マスター検定は通信講座がありません。基本的には独学で学習することになります。
しかし日本健康マスター検定受験対策セミナーという講座があり、こちらで勉強することもできます。費用はベーシック・コース受験対策講座が3000円台、エキスパート・コース向けの受験対策セミナーが6000円台となります。
オンライン受講も可能ですが1000~2000円ほどの追加費用が必要です。
日本健康マスター検定の勉強をするメリット
日本健康マスター検定はさまざまな公的機関からも注目を集めています。 つまりこの検定を目指して勉強するということは、色々なメリットがあるということです。
以下では具体的にどのようなメリットがあるのかをご紹介いたします。
就職・転職の際に履歴書に書くことが出来る
日本健康マスター検定に合格すると、健康マスター(ベーシックorエキスパート)の資格を得ます。これは4年間有効となり、名刺や履歴書にも資格保有者として記載することができます。
履歴書に書くことができる資格は他にも色々ありますが、名刺に書ける資格はそう多くありません。仕事上かなり注目されることは言うまでもないでしょう。
従業員の健康管理に役立てる
日本健康マスター検定えのエキスパート・コースに合格しますと、会社内での従業員の健康管理に活かすことができます。
会社で働く上では健康管理が重要なのは言うまでもありません。しかし自分の体のことに気が回る人はあまり多くはないものです。
社員の健康管理ができる人がいるというだけで、会社自体の価値も上がることでしょう。
自分自身の健康維持に役立つ
日本健康マスター検定のテキストは、試験対策だけでなく日常生活にも役立つ内容になっています。
健康寿命を延ばすためには、自身の健康管理が何よりも大切です。ご家族に対しても、それぞれが自分の健康管理をどのようにしたらよいかをアドバイスすることができるでしょう。
知識があれば普段見落としがちな不調にもすぐ気づくことができますので、そういった面でもメリットがあると言えます。
正確な知識に基づいた営業ができる
健康に関する仕事に就いている方はもちろんのこと、それ以外のお仕事の方でも健康に関する知識は必要になるでしょう。
特に営業職の方が顧客とのコミュニケーションに使う場合に、この資格を持つことで非常に説得力のある話ができるようになります。
顧客からの相談に対しても、知識に裏打ちされた正確なアドバイスができるようになります。
単なる趣味の領域とは違う深い話ができますから、信頼度も高まるでしょう。
日本健康マスター検定の試験日程・会場・申し込み方法
日本健康マスター検定の試験日程や申し込み方法なども知っておきましょう。
間違いのないように、よく読んでおいてください。
日本健康マスター検定の試験日程・会場
日本健康マスター検定の試験は、年に3回行われています。 各都道府県の主要都市、計44地区で行われます。
次回の試験日程は2020年3月1日(日)です。以降も順次日程が決まっていきますので、受験を思い立ちましたらまず試験日を確認するようにしてください。申し込み期間は毎回約1ヶ月前までとなります。
当日は当日は午前中がベーシック・コース(60分)、午後がエキスパートコース(80分)となります。
受験資格と受験料
日本健康マスター検定に受験資格はありません。年齢や職業を問わず、どなたでも受験資格があります。ただ、強いて言えば健康維持や長寿社会に興味がある方向けの試験です。
受験料はベーシックが5,000円、エキスパートが8,000円(それぞれ税込)となります。50名以上の団体受験をすると受験料が5%割引になるので、会社などでまとめて受けると割安になります。
日本健康マスターの受験者の口コミ
実際に日本健康マスターを受験した方や見事試験に合格された方の口コミを確認してみましょう。
著名人の方を含め、非常に多くの方が日本健康マスターの資格に興味を持ち、受験されていることが分かりました。
また、SNS上では「勉強になった」など資格取得を通じて知識が得られたことを喜ぶ声も多く挙がっていました。
日本健康マスター検定と合わせて取りたいおすすめ資格
日本健康マスター検定と合わせて取りたい資格もご紹介しておきましょう。
どの資格も、健康に関する知識を得られるものになっています。
ダイエット検定
ダイエット検定は、日本ダイエット健康協会が行っている民間資格です。
一般教養、歴史、栄養学、生理学、解剖学、スポーツ医学はもちろんの事、アロマテラピーや東洋医学等の知識など、あらゆる角度から見たダイエットに関する知識が身に着きます。
立証されたデータを基準に問われる内容になっていますので、より実践的で健康なダイエットを目指す人にもおすすめです。
安眠インストラクター認定
安眠インストラクター認定は、日本インストラクター協会が主催する民間資格です。
睡眠が健康にとってどれだけ大切かを学びながら、安眠や快眠の条件やコツなどを知ることができます。
健康に興味がある方はもちろんですが、寝具メーカーに勤めている方にはぜひおすすめしたい資格です。日本健康マスター検定と合わせて持っておくと説得力も増すでしょう。
健康管理能力検定
健康管理能力検定は、特定非営利活動法人 日本成人病予防協会により運営されている民間資格です。健康管理学や生活習慣病の基礎知識、心の健康管理といったような、健康管理や予防医学に関する知識を身に着けることができます。
1級から3級がありますので、初心者の方は3級から受けていくと良いでしょう。
こちらの資格も文部科学省後援になっていますので、日本健康マスター検定と同じく、かなり注目されている資格になります。
歩き方インストラクター
歩き方インストラクターは、日本インストラクター協会の主催する民間資格です。名前の通り、歩き方に関する知識から出題されます。
歩くという動作は、実は健康維持に書かせません。健康を損なうのは足からとも言われているように、自由に歩けるということは健康な体の証明でもあります。
楽しく安全にウォーキングを続けていきたい人はもちろん、将来的に継続して健康的な体を作りたい人におすすめの資格です。
日本健康マスター検定まとめ
日本健康マスター検定まとめ
- 日本健康マスター検定に受験資格はない
- 難易度は中程度でコースによって変わる
- 公的機関の後援を受けているため名刺や履歴書に書くとインパクトがある
日本健康マスター検定についてをご紹介してきました。
仕事面とプライベート面、両方においてメリットがある魅力的な資格ですので、ぜひ取得を目指してみてはいかがでしょうか。
今よりもワンステップ上のあなたを目指してみてください!