新潟清酒達人検定ってどんな資格?主催の新潟県酒造組合平島副会長に取材しました!

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新潟の清酒に特化した資格、「新潟清酒達人検定」が、新潟清酒達人検定協会によって実施されています。

今回、私たちはこの資格の詳細を知るために、新潟清酒達人検定協会の運営者に直接取材を敢行しました!

取材では、新潟清酒達人検定協会の平島様にお話を伺いました。

この取材を通じて、新潟清酒達人検定協会についての概要や、新潟清酒達人検定が作られた背景と目的、資格の難易度や取得するメリットなど、関心の高い事項について詳細を知ることができました。

新潟清酒達人検定の今後の動向や、この資格の将来的な見通しについても、協会関係者の貴重な意見を聞くことができました。 この資格は、日本各地の清酒が好きな人や、新潟のお酒に関心を持つ人々にとって必見の内容です!

ぜひ最後までご覧ください!

新潟清酒達人検定の概要について

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加藤

本日はお忙しい中、インタビューに応じていただき誠にありがとうございます。資格Timesを運営しております。株式会社ベンドの加藤と申します。

本日はどうぞよろしくお願いします。

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平島様

新潟県酒造組合で副会長をしております平島です。本日はよろしくお願いします。

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加藤

早速ですが、新潟清酒達人検定というのは、どのような資格なのか教えていただきたいです。

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平島様

新潟清酒達人検定は、

  • 銅の達人
  • 銀の達人
  • 金の達人

という3つのレベルに分かれています。

銅の達人においては基礎的な日本酒の知識と新潟のお酒の基本的な部分をしっかりと勉強していただきます。

その上のランク、銀の達人に関してはテキストブックには載っていないトリビアに近いような少し難しいところも含めて、 新潟のお酒のことについて問われたら大体の事は答えられるようなレベルの知識を目指していただきます。

最後に金の達人というのは、利き酒も含めてお酒について深い見識を有しているかをテストしていきます。

利き酒のテスト、小論文、なぜ金の達人を目指すのかということまでお聞かせいただいた上で、 最終的なゴールとして金の達人をご用意しています。

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加藤

段階によって問われる事項や難易度が変わっていくのですね!

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平島様

新潟のお酒のかたりべを育成目的としているこの検定は、1年に1回開催しています。

銅の達人と銀の達人に関してはオンラインでの試験、金の達人に関しては実際に新潟の試験会場まで来ていただいて利き酒のテストを受けていただきます。

金の達人に合格するためには、お酒に詳しいということだけでなく、新潟のお酒や日本酒に対する高い志を持っていただくことも重要です。

新潟清酒達人検定の実施の背景

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加藤

新潟清酒達人検定は、新潟のお酒や日本酒に対する熱い思いから始まったと思います。

新潟清酒達人検定の実施に至った実際の背景を教えていただきたいです。

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平島様

この検定の実施のきっかけは、ふるさと検定ブームでした。

京都検定等々に代表されるのかと思いますが、当時新潟検定というものもできました。

その中で新潟は日本酒のメッカであるので、清酒に特化した検定を作ったらどうかというようなご提案等々を頂戴しました

そこで、せっかくなら勉強していただくきっかけを作ろうと、検定制度を作りました。

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加藤

実施の背景を詳しく教えていただきありがとうございます。

新潟清酒達人検定は、お酒の勉強のきっかけになるように作られたのですね。

問題を作成する上でのポイント

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加藤

続いて、新潟清酒達人検定の問題を作成するにあたって意識していることについて教えてください!

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平島様

銅の達人に関しては、基礎的な事項、例えば新潟のお酒ってとか、あるいは日本酒ってって言われた時にこういうことですよねっていうことをある程度お話ししていただけるようなところのポイントをまず抑えていくというレベル感で作っています。

銀の達人では、問題によっては日本酒の輸出状況など、そういった 新聞やニュースなどを見てないと分かってこないような難しい問題も含めて出題しています。

これはある意味で常日頃から新潟のお酒や日本酒っていうものに対してアンテナを伸ばしていないとなかなか正解にたどり着くことができません。

銀の達人では、より意識が高い方々用の少し難しい問題を含める形を採用しています。

最後に金の達人に関してですが、まず小論文で新潟清酒への熱い思いをお聞きします。

そして何といっても達人に相応しい利き酒能力が試されることになります。

これはしっかりと訓練とかしていただかないと合格できないというような形で問題を作成しています。味覚を鍛えなければならいので、合格率は低くなっています。

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加藤

ありがとうございます!達人によって出題されるものや重視されることが違うんですね!

各級の難易度について

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加藤

続いて、各級の難易度を教えてください!

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平島様

個人的な感想になってしまいますが、 銅の達人ですとテキストブックを2回読み込めば合格できると思っています。しかし、日本酒の知識に関してのベースが全くない状態からの勉強ですと、3回以上かかるかと思います。

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平島様

一方、銀の達人ですとテキストブック以外の範囲から出題される問題も少なくないので、一概にどれくらい勉強すればいいかはお答えができません。

まず、常日頃から新潟のお酒や清酒についての情報をインプットする習慣をつける必要があります。また、 テキストブックもさらに細かいところまで覚える必要もありますね。

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加藤

銀の達人では、お酒についての全般的な知識が問われるのですね。金の達人ではどうなのですか?

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平島様

金の達人に関しては、やはり利き酒がメインのテストなので、個々の方の感性であったり、舌の感覚にも関わってくるので一概には言えないのですが、自主訓練を積めば積むほど合格率は上がると考えています。

試験の形式はマッチングテストを採用しており、このテストではまず10種類のお酒を10分で利き酒していただき、次に並び替えた同じ酒を再び10分で利き酒をしてどれとどれが同じかを当てていただきます。

この出題形式に似た対策をご自宅などでやっていただき、味への感度を高めた上で受検していただくことをおすすめします。

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加藤

日頃からお酒を嗜んで対策することが、一番有効なのですね!

実際に受検した人からの感想

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加藤

実際に試験に合格された人の感想を教えていただけますか?

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平島様

検定を受けて良かったというありがたいお声を多数頂戴しています。

なんとなくお酒を飲んでいた人が、飲んでいるお酒のバックグラウンドを知ることでよりお酒を飲むことが楽しくなったであるとか、せっかく銅の達人を取得することができたのでその上の級も取得しようという方もよくいらしゃいます。

一方で、銀の達人以降は少し難しすぎるのではないかいうお声や、利き酒がやはり難しくてどうしても金の達人までの道のりは遠いなどのお声もいただいております。

新潟清酒達人検定を取得するメリット

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加藤

新潟清酒達人検定を取得するメリットについて教えていただきたいです。

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平島様

一番のメリットは、日本酒や新潟酒の知識を深め、美味しく飲めることだったり、深い話をすることができることが挙げられます。

試験の開始当初は毎年3月に開催される「にいがた酒の陣」というイベントで達人の受験者は優待価格で入場することができました。。

また、金の達人の方は金のおちょこをプレゼントさせていただき、入場が無料になるというメリットなどもありました。

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加藤

イベントと直結するメリットがあったのですね。

その制度は今でも続いているのでしょうか?

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平島様

コロナ禍に直面してしまい、新潟清酒達人検定はオンライン検定になってしまいました。全国の皆さんが受検できるようになった面では良かったのですが、酒の陣も入場規制をして開催することになりました。

金の達人を取得していると,優先して入場することはできるのですが、コロナ禍の前ほどの恩恵は得られなくなってきている現状です。

person1
加藤

ありがとうございます。

新潟清酒達人検定も例外なくコロナの影響を受けていたのですね。

その他にもメリットはありますか?

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平島様

年に1回、新潟市内で行われる達人の集いというイベントにご参加いただけます。

そこでは多くの蔵元と接点を持つ機会があるので、お酒が好きな方からすると、そのイベントへの参加権利の獲得は大きなメリットであると感じております。

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加藤

お酒好きからするとたまらないイベントですね!

おすすめの学習方法について

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加藤

新潟清酒達人検定のおすすめ学習方法などあれば教えていただきたいです。

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平島様

先ほどの話と同じような内容になってしまうのですが、銅の達人に関してはテキストブックをしっかりと読んでいただくことがいいと思います。

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加藤

銀と金の達人では、学習方法が難しいかと思います。それぞれの勉強方法を教えていただけますか?

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平島様

銀の達人に合格するには、お酒関係のネット記事や新聞記事にアンテナを張っておくことが大事だと思います。 ただし、テキストに関してしっかりと読み込むことが一番のベースです。

細かくて小さな、こんなところでないのではないか?というところとかまで 飛ばし読みをしないで、しっかり全部読み込むことが一番大きなポイントだろうと思います。

person1
加藤

やはり資格試験なので、テキストブックの読み込みが最も重要ですよね。

それ以外にやっておくといいことはありますか?

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平島様

そうですね。1番簡単なやり方であれば例えばGoogleアラートで、 新潟の清酒とか日本酒などの記事を自動的に配信してもらうような形をとっておいて、どんどん記事を読んで知識を付けていくというような形にしておくのがいいのかもしれません。

出題している問題の性質上、お酒全般の知識を出しているので、お酒に関わる情報をたくさん入れていただいたり、新潟のお酒を普段から嗜んでいただくことがよい勉強法かと思います。

person1
加藤

詳しくお話しいただきありがとうございます。

役に立ちそうな勉強法が知れました!

実際に新潟の蔵元を訪れる効果とは?

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加藤

勉強法の続きになりますが、実際に蔵元に訪問して勉強するのもいいと思います。平島様のおすすめの蔵元はありますか?

person2
平島様

蔵元見学をすることによって合格率が高まるかどうかというのは、実はなんとも言えないなと思います。

しかし、達人検定を取ってそれを活かしていただいたり、興味をもっと深めていただいたりするという意味において、蔵元見学というのは重要なポイントの1つだろうと思います。

person2
平島様

特にどこの蔵に行くのがオススメなどはありませんが、蔵元見学ができるところに関しては、少しずつ広範囲にぜひ行ってみていただくことをおすすめしています。

そこでそれぞれの蔵のお酒だったり、そこの蔵の背景だったりということを少しずつインプットしていただくと良いと思います。見学をすることで、テキストに載っていた部分の実際はこういうことだったんだ、と腑に落ちる部分がきっと出てくるかと思います。

ですので、蔵元見学に関してはできる限り、どこかのエリアだけに絞ることことなく新潟県全域を少しずつ回ってみていただくといいのかなと思います。

person1
加藤

確かに、それまでテキストで学んでいたことを実際に肌で感じることができれば記憶の定着にもなりますしいい思い出になりますね!

私も蔵元見学に行ってみようと思います。

20歳での検定の受検料が安くなる理由

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加藤

20歳での受検は受検料がお安くなるようですが、この施策にはどのような狙いがあるのでしょうか?

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平島様

最初のうちからお酒に親しんで欲しいという思いから入り口を広げています。

近年、若年層のアルコール離れが増えてきているということと、特に日本酒に関しては年配層が楽しんでいるというイメージを持つ方がやはりどうしてもまだ多いです。

このようなこともあって、若い層にも親しんでほしいという思いから、そのような施策を取らせていただいています。

person1
加藤

日本酒は若い人は飲まない印象が私もあります。

この検定を通して日本酒に興味を持ってくれる若者が増えると良いですよね!

受検をおすすめする人の特徴

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加藤

新潟清酒達人検定の受検をおすすめしている人はいますか?

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平島様

この検定は年齢層であったり、ジェンダーであったりに対して特別意識はしていません。

なるべく広く多くの方々にご興味を持って、受検していただければなと思っております

特に近年海外において日本酒、清酒に関する興味というのはすごく増えてきているということもありますから、ぜひ自分たちの国の酒である日本酒、あるいは新潟の方にとっては新潟の酒というものに一定程度の知識を持っていただけたら良いなと思っています。

person2
平島様

もし海外の方々がいらっしゃった際に、日本酒や新潟の酒ってこういう特徴があるんですよ、といったようにお話ができるようになっていただけると大変ありがたいですよね。

日本に来て日本酒のことを聞いたときにいや知らないということにならないように、是非こういった機会を通して日本酒に親しみを持っていただければいいな考えています。

person1
加藤

確かに、日本人は意外と日本酒に対する知識が十分ではない方もいらっしゃるように感じます。

特に 今後国際交流を積極的にしたいと考えている方には、新潟清酒達人検定を受検しておくと自信を持ってお酒の話にも対応できますね!

新潟清酒達人検定の課題と今後の展望

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加藤

新潟清酒達人検定が今後成し遂げたい目標、新たな展望などありましたら最後に教えていただきたいです。

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平島様

課題としては、開始当初に比べ受検者数がどうしても減ってきてしまっていることです。

初回は1500名を超えているが、現在は350名〜400名に推移してきてしまっています。これに関しては、オンライン検定にしたことで受けやすくなったので、これから受検者数を増やしていきたいと思っています。

person1
加藤

オンライン検定は非常に受けやすいのでこれから受検者は増えていくと思います!「にいがた酒の陣」との関係もまた復活するといいですよね。

person2
平島様

そうなんです。今年の「にいがた酒の陣」は金の達人の一部の方に、 せっかく勉強したものを表現できる場所を作れたらいいという思いから、イベントのお手伝いをしていただこうと思っています。

具体的には、一部の蔵元ブースにおいてスタッフとしてお手伝いをやっていただく予定になっています。

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加藤

コロナ禍の前にできていたことがまたできるようになるとまた盛り上がれますよね!

本記事を読んでくださった人にメッセージはありますか?

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平島様

新潟清酒達人検定は、検定という名前がついていますが、日本酒の入門として非常に取り組みやすい資格だと考えています。初めて日本酒を学習するきっかけとしてオススメです。

日本酒は、達人検定取得後も勉強する機会が豊富にあることが特徴です。最近では、新潟大学で日本酒学を大学院で学べるコースもあり、 またいわゆる海外のワインの勉強における日本酒版としてWSETにSAKE leve1、level3といった新しい資格も登場しています。

新潟清酒達人検定は、最初の入り口としてまず入っていただいて、 資格取得後は、レベルを上げてさらに学習を深めるための選択肢も多数あることを知っていただきたいです。最近は海外での日本酒への関心も高まっていることから、この資格が日本酒の普及に役立つことを期待しています。

今後ともよろしくお願いいたします。

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加藤

本日は貴重なお話をいただきありがとうございました!

新潟清酒達人検定の魅力がたくさん伝わってきました!

新潟清酒達人検定の詳細は公式HPからもチェックできます。

こちらも併せてご覧ください。

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