統計検定の難易度はどれくらい?各級の合格率・合格点からおすすめ勉強法まで解説!
「統計検定の難易度ってどのくらいなの?」
「各級の合格率・合格点は?おすすめの勉強法はある?」
などと疑問をお持ちの方もいるでしょう。
統計検定は統計に関する知識や技能を評価する検定試験です。1〜4級を含めた9種類の試験があるので、難易度はそれぞれの試験によって異なります。
今回は統計検定の難易度について、各級の合格率や合格点、おすすめの勉強法などを解説します。
これを参考に、ご自身に合った級を受験してみてください。
統計検定の難易度についてざっくり説明すると
- 1級と準1級は難しい(特に1級)
- 2級は普通で、3・4級は簡単
- 2〜4級の合格点は100点中70点
統計検定の難易度はどれくらい?
統計検定の難易度はどのくらいなのでしょうか。以下では統計検定の概要を説明した上で、各級の難易度について解説します。
そもそも統計検定とは?
統計検定とは統計についての知識や技能を評価する検定試験で、データに基づく客観的な判断能力や科学的な問題解決能力が試されます。
どちらも21世紀のビジネスビジネスシーンにおいては非常に重要なスキルであるため、データサイエンティストを志す人をはじめ、あらゆる学生・社会人におすすめです。
試験には準1級を含む1〜4級と統計調査士、専門統計調査士、データサイエンス基礎、データサイエンス発展及びエキスパートの9種類があるため、様々なレベルやニーズに対応しています。
1級は特に難しい
1級では実社会における様々な分野でのデータ解析に必要な基本能力が問われます。定量的なデータ解析を深く学習する大学専門分野修了程度の内容に関する出題がなされるので、ハイレベルな試験と言えるでしょう。
合格すれば統計学を専攻する大学3・4年生レベルの知識及びその活用力を証明することができます。
なお、1級では他の級とは異なり、統計数理と統計応用という二つの試験が実施されますが、2022年度の合格率は統計数理が22.4%、統計応用が20.6%です。
試験形式はどちらも論述式であり、合格には両試験をパスする必要があることから、難易度は相当高いと言えるでしょう。
準1級も1級と合格率はほぼ同じ
準1級では、2級までの基本知識も活用しながら、適切な統計学的手法を講じることによって実社会の諸問題にアプローチできるような応用力が試されます。
合格すれば、大学で学ぶ統計学の基礎知識と応用的な統計学の様々な手法を身に付けていることを証明することが可能です。
合格率は23.6%(2021年度)なので、難易度は1級の各試験とそれほど変わりません。
しかし、準1級の試験には記述式とマークシート式が混在しており、受験する試験も一つだけなので、1級に比べるとまだ取得しやすいと言えるでしょう。
2級は一般的な難易度
2級は大学1・2年次に学ぶ基礎科目レベルの統計学的知識とその活用力が試される試験です。
合格すれば、仮説の構築及び検証ができる統計力や新知見獲得のきっかけとなるような統計的問題解決力などを証明することができます。
試験はマークシート式で実施され、合格率は2019年度までが毎回40%台前半、一番直近の2021年度は34.1%なので、検定試験・資格試験としては一般的な難易度であると言えるでしょう。
3・4級の難易度は易しい
3級では、大学における専門科目の基礎となるような統計学の素養が試されます。合格するには、数学Ⅰの「データの分析」で学ぶようなレベルの統計学的知識及びその活用力が必要です。
一方でさらに入門的なレベルの4級では、データと表やグラフ、確率の基礎知識とそれらを具体的な文脈に応用する統計活用力が求められます。
試験形式はどちらもマークシート式で、合格率は両方とも常に55~75%なので、3・4級は易しい試験であると言えるでしょう。高校数学レベルの知識があれば、十分に合格が狙えます。
その他の難易度も紹介
以下では統計検定におけるその他の試験の難易度を紹介します。
統計調査士・専門統計調査士
統計調査士検定は、公的統計に関する正確な知識とそれを適切に活用する能力を評価する検定試験です。
合格すれば、統計検定3級相当の基礎知識と社会人に必要な公的統計に関する理解及びその活用力を証明できます。
一方で専門統計調査士検定は、統計調査の企画・管理やデータの高度利用の業務に必要な様々な手法などに関する知識と能力を評価する試験です。
こちらに合格した場合は、統計検定2級相当の専門知識と、社会・経済での汎用性が高い統計や各種の調査データの作成及び利用に伴う注意点などについての総合的な知識を有することが証明されます。
なお、2021年度試験における合格率は、統計調査士が28.9%、専門統計調査士が25.7%でした。試験形式はどちらもマークシート式です。
データサイエンス
統計検定のデータサイエンス分野に関する試験は、データサイエンス基礎とデータサイエンス発展及びエキスパートの2種類です。
基礎では、主にデータ分析やデータの活用の単元に関する大学入試レベルの知識・技能が問われます。一方で発展は大学教養レベル、エキスパートは大学専門過程レベルの難易度です。
しかし、これらの試験はCBT方式で最近始まったので、合格率などの難易度を具体的に示すデータはありません。
統計検定試験の受験資格
統計検定は全ての試験において受験資格がありません。よって学歴や実務経験などにかかわらず、誰でも受験することができます。
統計検定1級・準1級やデータサイエンスエキスパートにいきなり挑戦することも可能です。1級や準1級は合格率を見ても比較的レベルが高いので、受験ハードルが低いのは魅力的と言えるでしょう。
統計検定の難易度を多方面から徹底調査
ここから統計検定の難易度は多方面からさらに詳しく解説していきます。
各級の合格率
まずは統計検定の各級における過去4年分の合格率を見ていきましょう。
1級
過去4年間の統計検定1級の合格率は以下の通りです。
- 統計数理
年度 | 合格率 |
---|---|
2022年 | 22.4% |
2021年 | 25.8% |
2019年 | 23.0% |
2018年 | 20.9% |
平均 | 23.0% |
- 統計応用
年度 | 合格率 |
---|---|
2022年 | 20.6% |
2021年 | 24.0% |
2019年 | 15.8% |
2018年 | 19.7% |
平均 | 20.0% |
上記を見ると、合格率は統計応用の方が低い傾向にあることがわかります。また両者の平均を掛け合わせると4.6%程度なので、1級はかなり難しいと言えるでしょう。
準1級
続いては過去4年間における準1級の合格率を紹介します。
なお、2021年度の試験より1級以外の試験がPBT方式からCBT方式に移行したため、準1級は通年で受けられるようになりました。 しかし、公式サイトではPBT方式で実施していた2021年度のデータしか公開されていないため、ここでも2021年度までの合格率を紹介します。
年度 | 合格率 |
---|---|
2021年 | 23.6% |
2019年 | 21.0% |
2018年 | 20.2% |
2017年 | 29.7% |
平均 | 23.6% |
上記より、準1級の平均合格率は1級の統計数理のそれよりも低いということがわかります。よって、試験内容自体は準1級も1級に負けず劣らず難しいと言えるでしょう。
2級
2級以降に関しても、準1級と同じようにCBT方式へ移行し、通年実施になりました。ここでは6月と11月の年2回試験が実施されていた2021年までのPBT方式での合格率を紹介します。(2021年のPBT方式試験は6月開催のみ)。
過去4年間の合格率は以下の通りです。
年度 | 合格率 |
---|---|
2021年(6月) | 34.1% |
2019年(11月) | 41.7% |
2019年(6月) | 45.6% |
2018年(11月) | 41.8% |
2018年(6月) | 43.7% |
2017年(11月) | 41.4% |
2017年(6月) | 46.5% |
平均 | 42.1% |
上記より、2級になると一気に難易度が落ちるということがわかります。決して簡単とは言えませんが、比較的合格しやすい部類であると言えるでしょう。
3級
過去4年間における3級のPBT方式試験合格率は以下の通りです。
年度 | 合格率 |
---|---|
2021年(6月) | 75.6% |
2019年(11月) | 61.8% |
2019年(6月) | 69.0% |
2018年(11月) | 64.5% |
2018年(6月) | 67.2% |
2017年(11月) | 63.2% |
2017年(6月) | 62.7% |
平均 | 66.3% |
上記より、3級は比較的簡単な試験と言えるでしょう。試験回によっては7割を大幅に上回っている回もあるので、かなり合格しやすい試験です。
4級
同様に過去4年間における4級のPBT方式試験合格率は以下の通りです。
年度 | 合格率 |
---|---|
2021年(6月) | 72.8% |
2019年(11月) | 56.2% |
2019年(6月) | 72.9% |
2018年(11月) | 55.5% |
2018年(6月) | 60.9% |
2017年(11月) | 69.1% |
2017年(6月) | 90.1% |
平均 | 68.2% |
上記の通り、4級も3級同様に簡単な試験です。しかし、3級とは違って合格率の変動が大きく、9割を超える回もあれば6割を下回る回もあります。
統計調査士
統計調査士検定は例年11月に1回実施されていましたが、現在は他の級と同じくCBT方式で通年開催しています。過去4年の合格率は以下の通りです。
年度 | 合格率 |
---|---|
2021年 | 28.9% |
2019年 | 53.3% |
2018年 | 55.4% |
2017年 | 54.2% |
平均 | 48.0% |
上記より、統計調査士の難易度は統計検定2級と3級の中間程度のレベルであると言えるでしょう。2021年を除いて2人に1人は合格できているので、比較的簡単な試験です。
専門統計調査士
専門統計調査士検定も以前は例年11月に1回実施されていましたが、現在は通年開催です。過去4年間の合格率は以下の通りです。
年度 | 合格率 |
---|---|
2021年 | 25.7% |
2019年 | 33.3% |
2018年 | 26.9% |
2017年 | 44.1% |
平均 | 32.5% |
上記より、専門統計調査士の難易度は統計検定2級よりは難しく、準1級よりは簡単であると言えるでしょう。
統計検定の合格基準点
公式サイトによると、統計検定2〜4級、統計調査士、専門統計調査士の合格基準は以下の通りです。
試験 | 合格基準 |
---|---|
2級 | 100点満点中60点以上 ※難易度によって変動の可能性あり |
3級 | 100点満点中65点以上 ※難易度によって変動の可能性あり |
4級 | 100点満点中60点以上 ※難易度によって変動の可能性あり |
統計調査士 | 100点満点中70点以上程度 |
専門統計調査士 | 100点満点中65点以上 |
上記より、難易度によって若干の変動の可能性はあるものの、合格ラインは概ね明確なので、試験勉強での目標は非常に立てやすいです。
統計検定の受験者層は級ごとに大きく異なる
今回は統計検定の中でも受験者の多い2~4級の受験者層を表した表を示します。なお、これらのデータは公表されている中で最新である2021年6月実施のPBT方式のものです。
- 4級
年齢層(歳) | 人数(人) |
---|---|
15~17 | 2 |
18~20 | 55 |
21~23 | 15 |
24~26 | 2 |
27~29 | 2 |
30~32 | 9 |
33~35 | 8 |
36~38 | 7 |
39~41 | 9 |
42~44 | 4 |
45~47 | 5 |
48~50 | 9 |
51~53 | 5 |
54~56 | 9 |
57~59 | 3 |
60~62 | 1 |
63~65 | 0 |
66~68 | 1 |
69~71 | 0 |
72~74 | 1 |
- 3級
年齢層(歳) | 人数(人) |
---|---|
12~14 | 1 |
15~17 | 8 |
18~20 | 64 |
21~23 | 25 |
24~26 | 29 |
27~29 | 28 |
30~32 | 30 |
33~35 | 7 |
36~38 | 19 |
39~41 | 22 |
42~44 | 21 |
45~47 | 15 |
48~50 | 9 |
51~53 | 16 |
54~56 | 9 |
57~59 | 9 |
60~62 | 1 |
63~65 | 2 |
- 2級
年齢層(歳) | 人数(人) |
---|---|
18~20 | 48 |
21~23 | 104 |
24~26 | 111 |
27~29 | 96 |
30~32 | 81 |
33~35 | 43 |
36~38 | 41 |
39~41 | 28 |
42~44 | 28 |
45~47 | 40 |
48~50 | 33 |
51~53 | 22 |
54~56 | 17 |
57~59 | 14 |
60~62 | 8 |
63~65 | 9 |
66~68 | 4 |
上記より、2~4級に関しては18〜23歳の受験者数が圧倒的に多いので、試験内容を考えても、大学生が統計学の知識の定着を狙って受験していることが推測できます。
またデータ分析に関する入門的な内容である4級は10代の受験者が多く、特に12〜14歳(中学生)に人気です。
一方で1級や準1級は20代から30代前半の受験者が中心なので、実際にデータ解析の仕事に携わっている人も多く受験しているのでしょう。
統計検定の難易度を他の比較と比較
続いては他の資格との比較によって統計検定の難易度を考えてみましょう。
ビジネス統計スペシャリスト
ビジネス統計スペシャリストは、ビジネス実務に役立つExcelを使ったデータ分析のスキルが証明できる資格です。
エクセル分析ベーシック(基礎レベル)とエクセル分析スペシャリスト(上級レベル)という2種類の試験があります。それぞれの出題内容は以下の通りです。
<エクセル分析ベーシック>
- ビジネスデータ把握力(平均・中央値・最頻値など)
- ビジネス課題発見力(外れ値の検出・度数分布表・標準化など)
- ビジネス仮説検証力(集計・散布図・相関分析など)
<エクセル分析スペシャリスト>
- 分析データの理解
- 変量データのまとめ方(データの視覚化と基本統計量など)
- 仮説の検定(クロス集計からカイ二乗検定など)
- 回帰分析の応用(原因系変数を2つ以上にした回帰分析)
なお、合格率は非公開ですが、上記の出題内容などから判断するとベーシックは統計検定3〜4級相当、スペシャリストは2級相当の難易度であると考えられます。
ちなみにベーシック・スペシャリスト共に受験資格はありません。
統計士・データ解析士
統計士の資格は「現代統計実務講座」の通信教育で、8単元の学習を修了すれば取得することができます。
現代統計実務講座では、高1レベルの数学知識を用いて仕事に応用できる実践的な統計力を身に付けることができるので、統計の初学者や数学が苦手な人におすすめです。
一方で「多変量解析実務講座」を修了すれば、データ解析士の資格を取得することができます。講座ではExcelとExcel VBAを用いたデータ解析を学べるので、仕事における分析をレベルアップさせることができるでしょう。
なお、統計士・データ解析士共に講座を受講すれば取得できるので、難易度としては統計検定よりも簡単です。
しかし、上記2つの講座は文部科学省認定講座なので、資格の信頼性や権威性は申し分ありません。
統計検定を受験するメリット
ここからは統計検定を受験するメリットについて解説します。
統計処理に関する知識を習得できる
近年、AI技術の各産業への導入が急速に進んだことで、現在はAIエンジニアの数が不足しています。
統計検定を受験すれば、AIエンジニアに必須の統計処理に関する知識を学べるため、検定を足掛かりにAIエンジニアを目指すというのも良いでしょう。
AIエンジニアとして活躍する上での理論的な土台となり得る数学的側面を手厚く学べるため、エンジニアを目指す上では良い機会になるはずです。
データを読み取れるようになる
高度情報化社会に生きる我々は、日々膨大なデータに囲まれて生活しています。
そのため、そうしたデータをただの文字列ではなく、有意味の集合体として捉えて活用するリテラシーがあるかどうかが、現代社会をより良く生き抜くための一つのポイントであると言えるでしょう。
統計検定ではデータの読み取り方の基礎知識が学べるため、情報化社会を生き抜く上では非常に有意義な機会です。
未経験からデータサイエンティストになる際のアピール
統計検定は「データサイエンティストの登竜門」と呼ばれることもあり、データサイエンティストとして働きたい場合は、統計検定の合格が就職や転職の際の良いアピール材料になるでしょう。
特に1級や準1級、データサイエンス基礎・発展では、データサイエンティストの実務にも直結するような内容が学べるため、スキルアップの機会としてもアピール材料としてもおすすめです。
統計検定は独学で合格できる?
独学で統計検定に合格できるかどうかは、自身の数学力や受験する級などによって異なります。
例えば、2級以上は大学レベルの高度な数学や概念を用いる必要があるので、問題を解く上での基礎となる数学力がある程度ないと独学は厳しいでしょう。
一方で3・4級に関しては、高校数学以下の知識で対応できる基礎レベルの試験であり、わかりやすい参考書も多数出版されているので、それらも活用して上手く対策すれば十分合格は可能です。
以下では統計検定に独学で合格するためにやるべきことを紹介します。
独学合格を叶えるための勉強法
独学で統計検定合格を目指すなら、勉強法に関する以下の内容を参考にしてください。
スケジュールを立ててやるべきことを明確に
合格するには継続的な学習が何よりも重要です。そのため、まずは試験合格に向けた学習スケジュールを立てるのが良いでしょう。
スケジュールによって合格までの道筋をはっきりさせておけば、合格がより現実的に感じられるので、高いモチベーションで学習が継続できるはずです。
なお、具体的なスケジュールの立て方ですが、予め試験範囲を把握した上で試験日から逆算してやるべきことを1週間単位で決めていくのが良いでしょう。
1週間単位で学習量を決めておけば、急な都合にも柔軟に対応できるのでおすすめです。
わかりやすいテキストを使って対策
統計検定では各級に出題範囲が公開されており、公式の参考書と問題集も発売されているので、出題範囲に沿って公式の教材で独学する人も多いです。
しかし、公式問題集は良いですが、公式の参考書はあまりおすすめできません。
公式の参考書は各級の出題範囲が網羅的に解説されてはいるものの、内容が難解である箇所が散見されるため、初学者にとってはわかりやすい教材とは言えないからです。
よって独学は市販の参考書と公式の問題集というセットをベースに行うのが良いでしょう。
過去問は大切に
過去問には頻出範囲や出題傾向など有用な情報が詰まっているため、入念に研究するのが良いでしょう。
統計検定では、公式からわかりやすい解説付きの過去問題集が発売されているので、それを使うのがおすすめです。
独学におすすめのテキストは?
以下では統計検定の独学におすすめのテキストを3冊紹介します。
マンガでわかる統計学は初心者向け
漫画を交えた解説で直感的に統計学の本質が学べる入門書です。
統計学の基礎を作るために必要最低限のことだけをわかりやすく解説してもらえるため、初心者はこの参考書から入ると良いでしょう。
項目 | 内容 |
---|---|
題名 | マンガでわかる統計学 素朴な疑問からゆる〜く解説 |
著者 | 大上丈彦 他 |
出版社 | SBクリエイティブ |
価格(税込) | 1,047円 |
ページ数 | 240ページ |
確率統計キャンパス・ゼミは2級受験者向け
「確率統計キャンパス・ゼミ」は、応用数学も含めた大学教養課程レベルの統計学が学べるので、統計検定2級の受験者におすすめです。
テーマごとの詳細な解説文に加え、例題・演習問題・実践問題が載っているため、インプットとアウトプットをこれ一冊でまかなえます。
項目 | 内容 |
---|---|
題名 | スバラシク実力がつくと評判の確率統計キャンパス・ゼミ―大学の数学がこんなに分かる!単位なんて楽に取れる! |
著者 | 馬場敬之 |
出版社 | マセマ |
価格(税込) | 2,541円 |
ページ数 | 243ページ |
過去問演習には公式問題集が最適
上記の参考書で基本知識をしっかりインプットしたら、2級受験の場合は「統計検定 2級 公式問題集」で過去問演習をするのが良いでしょう。解説もついているため、統計検定の過去問演習には最適です。
なお、公式問題集は各級に対応するものがそれぞれ出版されています。
項目 | 内容 |
---|---|
題名 | 日本統計学会公式認定 統計検定 2級 公式問題集 |
著者 | 日本統計学会 |
出版社 | 実務教育出版 |
価格(税込) | 2,200円 |
ページ数 | 204ページ |
統計検定の難易度についてまとめ
統計検定の難易度についてまとめ
- 合格率は2級が42%程度、3・4級が67%程度
- 3・4級なら独学でも十分合格可能
統計検定の難易度について解説しました。
1級の各試験と準1級はそれぞれ合格率20%程度なので、かなりハイレベルだと言えるでしょう。一方で合格率42%程度の2級は標準的、67%程度の3・4級は簡単だと言えます。
なお、2・4級に関しては100点満点中60点、3級に関しては100点満点中65点が合格点になるので、それを目安に対策を行いましょう。
3・4級に関しては独学でも比較的合格しやすいですが、2級以上はある程度の数学力が必要です。
以上を参考に、ご自身に合った級を受験してください。