ワインエキスパートは独学可能?CBT試験のコツからテイスティングの勉強法まで解説
「ワインエキスパート資格ってどのような資格なの?」
「ワインエキスパート資格は独学で合格を目指せるの?」
このような疑問をお持ちの方、いらっしゃいませんか?
ワインエキスパート資格とは、その名の通りワインに関する専門的な知識を有している証明となる資格です。
ワインの愛飲家の方々に人気の資格ですが、どのような勉強をしていけば良いのか、気になりますよね。
こちらの記事では、ワインエキスパート資格の勉強方法や活用方法などについて解説します!
ワインエキスパートについてざっくり説明すると
- 難易度は高く、3~4人に一人程度しか合格できない
- 一次試験は独学で対策が可能だが、二次試験は対策が難しい
- まずは取得の目的を明確にすると良い
- 人脈を作っておくと二次試験対策になる
ワインエキスパートは独学で合格できるのか?難易度・合格率は?
そもそもワインエキスパートとは
ワインエキスパート試験は、一般財団法人日本ソムリエ協会の主催で行われています。正式名称は「J.S.Aワインエキスパート呼称資格」 です。
ワインエキスパートは日本ソムリエ協会より「ワインを中心とする酒類、飲料、食全般の専門知識、テイスティング能力を有する方」に与えられる資格であり、ワインに関する高い見識を持っている証明となります。
ワインエキスパートは趣味系の資格として、1996年から始まった民間資格です。
ワインの愛飲家はもちろん、主婦や学生など様々な人が受験している人気の試験です。
ワインエキスパートの難易度は高い
ワインエキスパートの他に、日本ソムリエ協会が認定する資格には「J.S.Aソムリエ呼称資格」があります。こちらの資格はワインに関する実務的な資格です。
ワインエキスパート資格は、「一般のワイン愛好家にも実用性が求められるソムリエ資格と同等の資格を与えて欲しい」という要望から生まれました。
ワインエキスパートとソムリエは、試験形式や申込時に配布される公式テキストが同じで試験の出題も8割近くが重複しています。
また、ソムリエの合格率は25~30%で、ワインエキスパートの合格率は30~40% です。
そのため、ワインエキスパート試験の難易度はソムリエ資格試験とほとんど差が無く、趣味系の資格にしては、かなり難易度が高いです。
両資格で難易度がそれほど変わらないので、ソムリエの受験に必要な実務経験が足りずに、ワインエキスパートを受験するプロも少なくありません。
ワインエキスパートとソムリエは受験資格が異なる
ソムリエ資格は1985年から始まっているため、ワインエキスパートよりも歴史が深いです。
ソムリエとワインエキスパートの違いは、ソムリエは飲食店・レストラン・酒販店の勤務を見越した実務的な資格であるのに対し、ワインエキスパート資格は一般ワイン愛好家向けの資格である点です。
ソムリエ資格の受験条件には3年以上の職務経験や会員制度などの条件が設けられています。一方で、ワインエキスパートは職種や経験を問わず20歳以上であれば誰でも受験することが可能です。
ソムリエの取得を目指していても、実務経験が足りなければ受験できないため、前段階としてワインエキスパートを取得する人が多いのです。
ワインエキスパートの合格率は30~40%
ワインエキスパートの過去5年間の合格率は、以下の表の通りとなっています。
年度 | 受験者数 | 合格率 |
---|---|---|
2022年 | 3,469人 | 32.9% |
2021年 | 3,490人 | 40.7% |
2020年 | 3,213人 | 43.3% |
2019年 | 3,249人 | 44.2% |
2018年 | 3,214人 | 32.8% |
ご覧のように、合格率は30~40%と決して高くはありません。
ワインエキスパートの試験では、実務経験の有無や事前知識の差が出やすいという特徴があります。
難易度の体感には個人差があるため一概には言えませんが、かなり高めの難易度と言えるでしょう。
ワインエキスパートの試験は内容は濃い⁉独学は可能か?
試験は一次(CBT方式)と二次(テイスティング)の二種類
ワインエキスパート資格試験は一次試験と二次試験に分かれています。
一次試験は全国のテストセンターで行われる、70分間のCBT方式のテストとなっています。
CBT方式であるため、6月中旬~8月末までの期間で自分の受験したい日時を選択して受験することが可能です。
日程の調整がしやすい点は大きな魅力と言えるでしょう。
また、結果は試験が終わったあとすぐに発表されます。
二次試験は全国で16ヵ所の主要都市で実施される、50分間のテイスティングの試験となっています。
もし一次試験に合格して二次試験に落ちてしまっても、5年以内であれば二次試験を受け直すことが可能です。
免除となる権利取得後、翌5年間の内に3回まで再受験することが可能となっています。
一次試験(CBT方式)は試験範囲が600ページ
一次試験の問題は、日本ソムリエ協会が発行している「日本ソムリエ協会教本」から出題されます。
この教本は試験への申込後に協会から配布されるため、この教本を勉強のベースにすると良いでしょう。
教本は600ページ近くに渡っており、ワインの生産国の情報やワインの生産工程、さらにワイン以外の酒類全般の情報が記載されています。
ワインエキスパート資格試験の出題ジャンルはかなり広く、世界のワインに関するあらゆる事柄が出題されます。
自分の好きなワインや高級ワインの知識などの限られた知識だけでは合格は難しいため、難易度が高いのです。
独学で合格するには効率的な勉強が必要
試験範囲はかなり幅広く出題されます。
そのため、特定の分野を徹底的に勉強するのではなく、浅く広く勉強をすることを心掛けましょう。
また、過去問の出題傾向を分析して要点を押さえることや、覚えるべき知識の取捨選択も重要です。
初学者は長い目で見て合格を視野にしてもよし
ワインエキスパートの試験範囲はかなり広く公式テキストは600ページもあるため、初学者はその勉強量に圧倒されます。
さらに、一次試験のあとにはテイスティング試験もあるため、学ぶことは山積みです。
そのため、合格を目指すにあたり長期的な視点を持ち、勉強の進み具合などを見て2年目で挑戦するという方法もあります。 2年間の勉強期間は長期に渡るため、大変に思う人も多いでしょう。
しかし、ワインエキスパートはあくまで趣味系の資格です。
学べることが多く、勉強を進める中で自分が知らなかった新たな発見があるため、ワインが好きな人であればストレスなく勉強を楽しめるでしょう。
二次試験(テイスティング)は官能評価力が試される
テイスティングと聞くとヴィンテージ、品種、生産地を当てなければならず、難しいものであるとイメージする人が多いのではないでしょうか?
しかし、実際の試験ではワインの外観や味わいに関して、配布された試飲用語の中からワインの官能評価として適切なものを選択するという形式です。
官能評価とは、例えば外観(色味など)・酸味の強度・味わい(グレープフルーツやハーブなどの香り)、飲んだ後の余韻の長さなどが挙げられます。
テイスティング試験では、官能評価が中心となりますが、品種やヴィンテージに関しても多少問われるため、対策は必要です。
テイスティングは6種類あり、3∼4種類正解すればほぼ合格できると言われているため、極端に身構える必要はありません。
なお、テイスティング5~6種類の内訳は3~4種類がスティルワイン、残りがその他のワインです。スティルワインの「スティル」とは”動かない”という意味です。つまりスティルワインとは、スパークリングワインやフレーバードワインのことではなく、一般的なワインのことを指します。
テイスティングは独学で対策は難しい
テイスティングは試験の特性上、独学での対策は難しいでしょう。
最も効果的な勉強方法は、知り合いのバー店員や試験経験者などにコツや対策方法を聞くことです。
ただし、舌で感じる人や香りで感じる人、色の見方などワインの感じ方は人それぞれです。
そのため、様々な人の意見を聞きながら多くの方法を試して自分に合ったものを選択すると良いでしょう。
ワインエキスパートは二十歳以上であれば受験可能
ワインエキスパート資格は、一次試験の基準日において20歳以上であれば誰でも受験することが可能です。
そのため、アルコール提供などの実務経験が無くても、ワインが好きという気持ちがあれば誰でも気軽に受験できます。
ソムリエ資格を目指している人で、受験に必要な経験年数が足りない人はぜひワインエキスパート受験をして、自信をつけると良いでしょう。
独学で勉強をはじめるポイント4選
こちらのトピックでは、独学で勉強を始める際の5つのポイントを解説します。
①「目的」を明確にする
資格を取得する目的に応じて勉強法や勉強時間も変わってきます。
そのため、「なぜ取得を目指すのか」という自分の目的をはっきりさせておくことが重要です。
ワインエキスパート資格を仕事に生かしたいと考えている人は、学んでいく内容の「理解」を重視するべきです。
一方で、単に「資格を取る」ことが目的の場合は、楽しみながら勉強することを心掛け、用語と計算の要点を理解すれば十分です。
また、合格後に資格を生かしてどうなりたいかをイメージすると、勉強のモチベーションの維持に繋がります。
趣味として勉強している人は、ワインエキスパート資格を取得して友人にワインを紹介したり、ワインバーに足を運んでいる自分をイメージしてみると良いでしょう。
このように、ワインエキスパート資格の取得目的に応じた勉強法を採ることで、効率よく楽しみながら目標に近づくことが可能ですので、自分に合った方法で挑戦することがおすすめです。
②学習計画を必ずたてる
勉強をしていくためには、しっかりと学習計画を立てる必要があります。
試験日程を確認して、いつまでにどれだけの量の問題を解き切るべきかなどを計画しておきましょう。
ワインエキスパート試験では出題範囲が広いため、学習計画を立てることは特に重要です。
具体的には「この日から問題演習をはじめる」「暗記ものは試験の直前に行う」「配点の大きい試験範囲から勉強をはじめる」など、受験日を決めてスケジュールを立てておくことが最も重要です。
また、定期的に学習の進捗を確認し、必要に応じて学習計画の見直しをすることも大切です。
ワインの初学者の場合は、試験範囲が広いことから2年の勉強期間を設けて合格を目指すこともオススメです。
③試験は100点をとる必要は無い!
ワインエキスパートの勉強は「理解することが重要」とはいえ、独学では分からないところが放置されやすいです。
試験の明確な合格ラインは公表されていませんが、ワインエキスパートの一次試験は7割程度得点できれば合格と言われています。
また、二次試験は6種類のテイスティングで3∼4種類正解できればほぼ合格でしょう。
つまり、完璧は求められず、3割程度は間違えても合格できるのです。
試験で全問正解しなければいけないと思わず、「7割程度の得点を取れば合格できる」と気楽に考えましょう。
どうしても理解できない問題や理解しづらい論点があれば、思い切って捨てるという選択肢も頭に入れるおくと良いでしょう。
「選択と集中」を心掛けながら勉強すると、効率的に合格へ近づくことができます。
④質問できる環境をつくる!
初心者の場合は、参考書を読んでいて「言葉が難しすぎてイメージできない」「一通り読んだのに問題が全然解けなくてやる気がなくなる」など、思い通りに勉強がはかどらないことは往々にしてあります。
その場合は、無理に一人で悩まずに周りにいる資格保持者に質問して疑問を解決してしまったほうが良いです。
気軽に質問できる人脈を作っておくことで、わからない問題が放置されたり途中で挫折してしまう可能性が低くなります。
特に、テイスティングは独学での対策は非常に難しいため、質問できる環境作りはかなり重要です。
知り合いのバーの店員や試験経験者など、ワインエキスパートに詳しい人との人脈があるといざというときに助けになります。
また、詳しくは後述しますが、ワインスクールへ通って見識を高めたり人脈を作るのも一つの手段です。
ワインスクールでは、プロの講師から直接指導を受けられるほか、同じ目標を持つ仲間との交流を深めることができるので、孤独に感じることなく、楽しみながら効率的にスキルを高めることができるでしょう。
一次試験(CBT方式)の独学試験対策
独学一次対策①:公式テキストはあくまで辞書代わり
一次試験は公式テキストから出題されるため、極端な話をすると公式テキストを丸暗記すれば合格することができます。
しかし、公式テキストが600ページもあるため、その対策は現実的ではありません。
また、丸暗記を繰り返すと必ず勉強に限界がくるため、挫折してしまう可能性も高くなってしまいます。
試験は暗記事項が多いため、公式テキストを読み込もうとしたり、例をまとめようとしたりするのは効率的ではありません。
そこで、市販のテキストや過去問題集で勉強を進めて、分からない問題やつまづいた分野について公式テキストでチェックすると良いでしょう。
一度チェックした際に周りの関連する内容も読んでおき、一度目を通した内容に付箋を貼ったりマーカーでラインを引いておくと復習するときに便利です。
つまり、普段は市販の問題集を使って演習し、公式テキストはあくまで辞書のように用いるべきです。
独学一次対策②:テキストを揃え、3周以上取り組む
公式テキストの他にも市販テキストを準備し、自分で選んだ一冊を徹底してやり込むようにしましょう。
よくある独学者の勉強失敗パターンとして、テキストを多く買いすぎてしまい、何から手をつければ良いのか混乱してしまうというケースがあります。
これでは、せっかく購入したテキスト内容の知識の定着が不十分になってしまい、非常にもったいないです。
いたずらにテキストを買い揃えても混乱したり理解が中途半端になってしまうため、時間も費用も無駄になってしまいます。
テキストは自分に合うものを慎重に選択し、それを3周以上やりこむと良いでしょう。
自分にあったテキストの選び方は、実際にテキストを手に取って読みやすさや文字と図のバランス、問題の解説などをチェックとすると失敗しません。
ワインエキスパート試験対策のおすすめ問題集は 「受験のプロに教わる ソムリエ試験対策問題集 ワイン地図問題付き」 です。
このテキストは「ソムリエ対策」という文言がありますが、ワインエキスパート試験対策にも問題なく用いることができます。
このテキストで問題を解きながら勉強し、適宜復習することで効率よく勉強をすることができるでしょう。
テキスト選びで迷ったら 「受験のプロに教わる ソムリエ試験対策問題集 ワイン地図問題付き」 を購入することをオススメします。
独学一次対策③:とにかく問題を解きまくる
ワインエキスパートの勉強法で、最も意識するべき大切なポイントは「とにかく問題をたくさん解くこと」です。
「ソムリエ・エクセレンス ワインエキスパート・エクセレンス 試験完全対策2300問」 という、試験範囲を網羅した書籍も出版されているため、取り組んでみると良いでしょう。
テキスト以外にも、インターネット上で良質な問題を見ることができるため、試験直前などにチャレンジしてみても良いでしょう。
一次試験は広く浅い知識が求められるため、ムラのない勉強が求められます。
科目ごとに解くなどして、全ての分野の問題に触れるように工夫をしながら取り組むと効果的です。
問題集もテキストと同様に、3周以上繰り返し解くのがおすすめです。
同じ問題を解くことでより知識が定着していくため、余裕があれば5周はこなせるとベストです。
また、問題を解く際には正解した問題・間違えた問題・全く分からなかった問題・時間がかかった問題などにマークを残しながら進めると、後日復習するときに役立ちます。
二次試験(テイスティング)の独学試験対策
まず、二次試験対策は一次試験が終わってからで問題ありません。
試験範囲が広く対策が難しい一次試験の突破をまずは優先して行うべきです。
二次試験は官能評価が中心ですが、ワインの生産地やぶどうの品種についても問われます。
後者を全て間違えても合格したという声もあるため、二次試験は完璧は求めず、あまり気負わずに勉強しましょう。
独学二次対策①:テイスティングは反復練習
テイスティング試験の対策は、反復練習が非常に重要です。
ラベルを見て飲むだけではテイスティングのスキルは上がらないため、舌触りや香りなどをいつも以上に意識しながら飲むように心がけると良いでしょう。
テイスティング能力はスポーツの能力と似ており、積み重ねた努力や経験がものを言います。
そのため、一次試験に合格した後は何度も練習に取り組みましょう。
漫然と飲むだけでなく、外観や香り、味わいの表現の適切さにこだわりながらテイスティングするように心がけると良いでしょう。
テイスティング合格のために磨くべき観点
二次試験合格のために必要なテイスティングの能力は、品種や産地を当てる知識ではなく、官能評価をする能力です。
なお、官能評価の観点となるのは具体的に以下の通りです。
評価の観点 | 評価 |
---|---|
色 | 濃い色か淡い色か |
香り | 特徴的(アロマティック)か無香か |
樽香 | 新樽熟成の甘い香りか無香か |
飲んだ感触 | 重いか軽いか |
味 | 辛口か甘口か、渋いか |
このように、目・鼻・口を使って様々な観点から適切な評価をしなけらばならない点に注意しましょう。
ボトルワインを小瓶に詰め替えて練習教材にしよう
ワインを小瓶に移し替えておくことで、反復練習がしやすくなります。
具体的には、ボトル1本のワインの抜栓後に多数の小瓶に詰め替えておいてテイスティングを行う勉強方法です。
小瓶に移すことで何度もテイスティングができるようになるため、ぜひ実践してみてください。
小瓶に移す際のポイントは、
- 空気に触れさせないように素早く・小瓶に空気が入らないほど一杯まで詰めること
- 低温で保存すること
です。
同時に3品種の見分けができるようになるまで、繰り返し練習を行いましょう。
独学二次対策②:コミュニティを作ろう
ワインエキスパート試験は他の資格試験とは異なり、試験の特性上実技能力や人脈が大事になります。
テイスティングは独学での対策は難しいため、知り合いのバーの店員や試験経験者などにコツや対策方法を聞くと、効率的に知識を入れることができます。
知り合いにバー店員や試験経験者がいない場合は、インターネット上で経験者の意見などを検索してみても良いでしょう。
舌で感じる人や香りで感じる人、色の見方などはそれぞれの人ごとのやり方があるため、多くの方法を試して自分に合ったものを選択するようにしましょう。
さらに、定期的にワインテイスティングのイベントに参加するなど、実際に多くのワインを試飲する経験を積むことも、テイスティングの技術向上には欠かせない要素となります。自分の感覚を信じながら、楽しんで学ぶことが重要です。
独学二次対策③:表現方法を学ぶのに漫画が役立つ⁉
ワインについて学ぶことができる教材に、意外にも漫画が役に立ちます。ワインエキスパート試験受験者の間では、漫画の「神の雫(モーニングコミックス)」が高い評価を得ています。
「勉強なのに漫画を読むの?」と思う人がいるかもしれませんが、”勉強する”という観点で読むと、「ワインの香りの表現方法」と「ブドウの品種」を学ぶ方法として初心者にもわかりやすくなっています。
漫画を読む中で気になったワインがあれば、実際に買って飲んでみても良いでしょう。漫画に登場したワインを実際に飲んでみることによって、その味や香りの表現方法を覚えることができます。
また、世界地図を手元に準備してこの漫画を読むのも効果的です。話に出てきたワインの生産地やシャトー名を、地図で確認しながら読み進めることで学習効果は高まり、楽しみながら勉強をしていくことが可能になります。
ワインスクールへ足を運ぶのも良い
お金はかかってしまいますが、ワインスクールへ足を運ぶことも試験対策上かなり有効です。
勉強量が多いこと、テイスティングの独学は難しいことを考えるとワインスクールへ通う選択肢も前向きに考えておくべきです。
また、情報共有できる人脈を作ることで、試験対策になる様々な情報を仕入れることができるようになるでしょう。
ワインスクールは一回の授業単位で通うことができるため、興味があればまずは一度試しに通ってみることをオススメします。
独学で行き詰待ってしまった場合は、ぜひワインスクールに通ってみてください。
ワインエキスパートの取得メリット
それでは、ワインエキスパートの取得メリットについて見ていきましょう。
飲食業やワイナリーへの就職で役立つ
ワインエキスパート取得者は、非常に高いレベルのテイスティング技術を習得しているため、ワインなどのアルコールを提供している業界への転職が有利になります。
プロと同じレベルのテイスティング技術が身に着いていると証明できる点も、この資格を取得するメリットの一つです。
ワイナリーやバーなどでワインを提供したり販売したりする場合、ワインエキスパート資格保有者が説明することで信憑性が増すことは容易に想像がつくでしょう。
ワインの素人でも分かるような説明ができるようになれば、売り上げのアップにもつながり職場から高い評価をしてもらえるでしょう。
また、ワインエキスパートは副業として活用することも可能です。
アルコールを提供するお店は夜の時間帯が稼ぎ時なので、本業先のルールで副業が認められていれば、検討してみると良いでしょう。
楽しみながら世界中のワインに関する専門的知識を学べる
ワインエキスパートを趣味の延長として取得する人が多くいます。 ワインを愛飲するという趣味は体力を必要とせず、何歳になっても気軽に楽しむことができる趣味と言えます。
ワインエキスパートの試験勉強を通じて、ワイン好き仲間とのコミュニティを作ることができるでしょう。
何歳になっても趣味を共有できる仲間がいることはとても素敵なことです。
このように、「生涯の趣味」が欲しい人、趣味を共有する仲間が欲しい人にとってワインエキスパートはピッタリの資格です。
ワインエキスパートのまとめ
ワインエキスパートのまとめ
- 仕事や趣味に活かすことができて、取得メリットが大きい
- 市販のテキストと協会の公式テキストをバランスよく使って勉強する
- 一次試験対策は数多く問題を解けばOK
- 二次試験対策は反復練習や人脈を生かした情報収集が大切
ワインエキスパートを学ぶことで世界中のワインに関する知識や、ワインの高度な楽しみ方を身に着けることができます。
転職や就活、副業で役立つだけでなく、日常に彩りを添える資格であるため、興味がある人はぜひ取得してみてください!