食品表示検定の中級を解説!試験の合格率、難易度や初級上級との違いは?

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食品表示検定はどんな検定?

食品表示検定は階級があるけど、どのような違いがあるの?

食品表示検定を受けるメリットは?

このような疑問をお持ちの方も多いでしょう。食品表示検定で学べる内容は、普段私たちの生活に身近な食品な関するものなので、役立つ場面がたくさんあります。

今回はそんな私たちの生活と関わりが深い、食品表示検定の中級について詳しく紹介します。

この記事を読むことで食品表示検定の中級を受験するメリットが分かり、食品表示検定の資格を取得したくなるでしょう。

食品表示検定の中級についてざっくり説明すると

  • 食品表示検定は「食品表示協定協会」が主催している
  • 食品表示の専門的な知識を得て業務に活かす必要のある人が中級の対象者となる
  • 食品表示検定の中級の合格率は5割弱から6割弱

食品表示検定の中級ってどんな資格?

並べられた机と椅子

食品表示検定は、初級、中級、上級と3階級に分かれています。今回は食品表示検定の中級について詳しく解説します。

まず、食品表示検定の中級とは、どのような資格なのでしょうか?食品表示検定について詳しく紹介します。

食品表示診断士を名乗れる

食品表示検定の試験に受かると、初級、中級、上級の各級ごとに、食品表示診断士の称号を貰うことができます。

食品表示診断士の称号を得ることで、食品表示診断士と名刺へ記載することができたり、合格者バッジを貰うことができます。

階級にもよりますが、食品表示に関する求人の場合は食品表示診断士の資格を取得していることで採用に有利に働きます。

更にスーパーで買い物するときに食品表示を見るだけで、様々なことを理解することができ、普段の生活で大いに役立つ資格になります。

この資格は食品業界で働く方だけでなく、消費者としての視点から食品表示を正しく理解し、安全で健康的な食生活を送りたい一般の方にも推奨される、幅広く活用できる資格です。

検定の理念

食品表示検定は、事業者と消費者共に食品表示について正しい知識を持ってもらうことで、食の安全についての意識を互いに高めることができ、健全な食生活に繋がることを目標として行われている検定です。

食品表示について学ぶ機会を提供する食品表示検定は、消費者と事業者の架け橋になることを願って行われています。

食品表示検定協会ってどんなところ?

食品表示検定協会」は、食品表示検定を実施している団体です。

「食品表示検定協会」は、食品表示検定を実施するだけでなく、検定の作成や参考テキストの出版を行っています。

他にも、食品表示に関する知識を有する人材の教育や食品表示に関する情報提供、知識の普及を行っています。

また、食品表示のあり方や情報提供の仕組みに関する研究なども行っており、「食品表示検定協会」の運営委員の中には、大手食品メーカーの役員も多く在籍しています。

中級の試験の概要や難易度

本の上に置かれたペンとメガネ

食品表示検定の中級の試験は、どれくらい難しいのでしょうか?

続いては、食品表示検定の中級がどのような試験なのか、難易度と合わせて紹介します。

試験範囲や形式

食品表示検定の中級を受ける主な対象者は生産、製造、流通等において、食品表示の専門的な知識を得て業務に活かす必要のある人とされています。

食品表示検定の中級の試験時間は90分で、マークシート式になっていて、問題数は100問になっています。

食品表示検定の中級の試験範囲は、『改訂6版・食品表示検定認定テキスト・中級』のテキストから出題され、テキストに記載されている基礎知識とそれを理解したうえでの応用力が問われます。

因みに『改訂6版・食品表示検定認定テキスト・中級』のテキストは、全国主要書店やネット通販で購入することが可能です。

ネット通販で購入する場合は、「食品表示検定協会」の公式ホームページから、テキスト購入の案内通りにダイヤモンド社の公式ホームページに進むことで、このテキストを取り扱っているストアがいくつか表示されるので、そこから購入することができます。

中級の難易度、合格率

食品表示検定の中級に合格するためには、100点中70点以上を取る必要があり、合格率は5割弱から6割弱になっています。

食品表示検定の中級の受験者数は、基本的に3500人から4500人程度となっておりそのうち1700人から2500人程度の人が合格しています。

食品表示検定の中級の合格率は安定しており、難易度の変化は小さいと考えられます。

食品表示検定の中級の試験は、合格のボーダーラインである点数を取ることで、必ず合格できる試験になっているので、きっちりと勉強をすれば、食品表示検定の資格を取得できるでしょう。

中級の試験対策法

続いては食品表示検定の中級の試験対策方法を紹介します。

先ほど紹介したように、食品表示検定の中級の試験範囲は公表されているため、出題される内容が載っている『改訂6版・食品表示検定認定テキスト・中級』のテキストを購入し、勉強することが一番の試験対策になるでしょう。

このテキストを勉強したうえで、「食品表示検定協会」の公式ホームページに掲載されている「試験問題例」を用いて、試験の実践的な対策を行いましょう。

食品表示検定の過去問は、公開されていませんが、公式ホームページに掲載されている「試験問題例」は階級別に5年分の試験で出題された問題を抜粋して、公開されています。

「試験問題例」で公開されている問題数は少ないですが、問題に対しての解答と解説も付いているので、食品表示検定で出題される問題に慣れるためにも、試験日までに必ず解いておきましょう。

初級、中級、上級の違い

疑問符

食品表示検定には、初級、中級、上級と階級が分かれていることを紹介しましたが、それぞれの階級はどのような違いがあるのでしょうか?

続いては、食品表示検定の階級について詳しく紹介します。

試験の対象、狙い

食品表示検定の階級は、それぞれ対象者が異なります。まず、食品表示検定の初級は、食品表示を理解し、商品を選択したい消費者や、食の生産、製造、流通等の食品表示の初心者が対象者になっています。

そして、食品表示検定の中級生産、製造、流通等において、食品表示の専門的な知識を得て業務に活かす必要のある人材が対象になっています。

最後に食品表示検定の上級は、食の生産、流通、製造等において食品表示のエキスパートとして業務に活かし、責任を持って作成・指導を行う人材が対象になっています。

学生や一般の方も食品表示検定を受験していますが、食品表示検定を受験するほとんどの人が、食品を扱うような仕事をしており、仕事で活かすために食品表示検定の資格取得を目指しています。

試験のデータからの比較

食品表示検定の初級と中級は、試験が年に2回実施されていて、全問マークシート式になっており、試験範囲がテキストで指定されています。

一方、食品表示検定の上級は、試験が年に1回実施されており、問題の解答形式はマークシート式と記述式、どちらも出題されるようになっています。

上級の試験範囲は指定されておらず、テキストと法律など含めて食品表示に関する全てになっています。

食品表示検定の階級別の受験者数は、初級が3000人程度、中級が3500から4500人、上級が600から700人となっています。

更に食品表示検定の合格率を階級別に見ると、初級が6割強、中級が5割弱から6割弱、上級が1割強となっています。

食品表示検定の合格率を見ると、試験範囲が指定されていないこともあり、初級と中級に比べて上級の合格率が圧倒的に低く、難易度が高いことが分かります。

因みに、食品表示検定の初級と中級の試験は誰でも受けることができますが、上級は受験資格があり、中級を合格しなければ、上級の試験を受けることができないので注意して下さい。

中級を取るメリット

先ほど紹介したように、食品表示検定の初級は初心者や消費者向けになっており、上級は食品を扱う仕事に就いている責任者的立場の人が受験するような、かなりの専門的な内容になっています。

食品表示検定の中級は簡単過ぎることもなく、合格率が5割弱から6割弱と極端に低い訳ではないため、取得するには丁度良い難易度の検定になっています。

更に、消費者や食品表示の初心者向けの初級より、食品表示の専門的な知識を得て業務に活かせる中級を取得する方が、就職や転職の際に優遇されやすいでしょう。

食品表示検定の中級を取ることは、食品表示についてある程度の知識を得ることに繋がり、様々な場面で活用しやすくなるでしょう。

就職サイトなどの募集要項に「食品表示診断士の資格をお持ちの方」と書いてある求人広告は、年に約100人しか合格者がいない上級だけでなく、年に約2500人ほど合格者が出る中級も対象となっていることが予想できます。

食品表示検定を受ける際は、就活などで活用しやすい中級の取得を目指すことをおすすめします。

このように、食品表示検定の中級は、食品業界でのキャリアを積みたい方や、自身の食生活をより豊かにしたい方にとっても適切な選択肢であると言えるでしょう。

受験時の注意点

紙にマーカーでラインを引く手元

続いては、食品表示検定の試験を受けるときの注意点を紹介します。

食品表示検定の試験の申し込み期間や申し込み方法などをしっかりと確認して、食品表示検定の試験を無事に受けられるようにしましょう。

申し込み期間と申し込み方法

食品表示検定の受験の申し込みは、試験当日の3ヶ月前の月と2ヶ月前の月の中で期間が定められて受付されるので、見落とさないように注意しましょう。

試験の申し込み期間は、「食品表示検定協会」のホームページに掲載されるので確認しましょう。

特に2020年以降は、コロナの影響により変則的な場合もあるので注意してホームページをチェックして下さい。

食品表示検定の受験を申し込む方法は、初級と中級はインターネットと郵送の申し込みが行え、上級はインターネットのみの申し込みになってます。

インターネットの申し込みを行う場合は、「食品表示検定協会」の公式ホームページから行うことができます。

まず、「食品表示検定協会」の公式ホームページの「インターネット申し込み」から、受けたい階級を選び、申し込みフォームに氏名や住所など必要事項を入力し、受験会場と受験料の支払い方法を選択します。

そして、受験料を支払うことで、受験の申し込みが完了となります。

郵送で申し込む場合は、「商品表示検定協会」の公式ホームページから、願書の請求を行い、ゆうちょ銀行で受験料を支払った後、必要事項を記入した願書に受験料払い込みの控えを添付し、「食品表示検定示協会」へ簡易書留で郵送します。

団体申し込みも行える

食品表示検定は団体申し込みも行え、団体割引があります。

食品表示検定の初級、中級の同じ級に20人以上の団体で申し込むことで、その級を受ける人は、団体申し込みとなり、5%の割引が適応されます。

食品表示検定の団体申し込みも「食品表示検定協会」の公式ホームページから行えます。

まず、「食品表示検定協会」の公式ホームページの「インターネット団体申し込み」から、申し込む階級を選択し、団体情報と申し込み責任者の情報を入力し、受験料の支払い方法を選択します。

そして、団体で受験する受験者の氏名などを入力し、申し込みをすると「申込登録完了メール」が送られてきます。

その後、団体責任者宛てに受験料の請求書が届き、受験料を支払うことで団体受験の申し込みが完了となります。

食品表示検定の中級についてまとめ

食品表示検定の中級についてまとめ

  • 中級を取得することで就職や転職の際に優遇される場合もある
  • 中級の受験者数は3500人から4500人程度
  • 中級は年に約2500人ほどの合格者が出る

食品表示検定の中級は、合格率が5割弱から6割弱と難易度がそれほど高くないため、試験範囲であるテキストを使って、きちんと勉強することで合格することができます。

更に中級の資格を取得することで、食品表示についての知識を得られるだけでなく、就職や転職の際に優遇される場合があり、中級を取得することで多くのメリットを手にすることができます。

是非、食品表示の知識を深めるためにも、食品表示検定の中級の資格の取得を目指しましょう。

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