栄養士ってどんな資格?資格の取り方・養成施設の情報から仕事内容まで徹底解説!
「栄養士ってどんな資格?」
「栄養士の資格に興味があるけど、取得するのは難しいの?」
こんな疑問を持っている方も実は結構多いのではないでしょうか?
栄養士の資格は国家資格であり、非常に信頼性があります。今回は栄養士の資格の取り方や難易度、受験資格、メリットなどを中心に詳しく解説をしていきます。
栄養士のなり方について明確に分かりますので、興味のある方はぜひ、最後までご覧になってください!
栄養士の資格についてざっくり説明すると
- 栄養士は国家資格であり非常に信頼性が高い
- 栄養士養成施設の課程を修了すれば無試験で資格が取れる
- 栄養士の資格を生かせる就職先は大変多い
栄養士ってどんな資格?
栄養士は食のアドバイザー
栄養士は栄養学に基づいて、栄養バランスの取れたメニュー(献立)の作成や調理方法の改善等を行う職業です。
栄養面において健康な食生活のアドバイザーを養成することを目的とした資格として知られています。
栄養士の歴史は古く、昭和22年の栄養士法公布法制定から始まり、キッチンカーによる栄養指導、日本栄養改善学会の設立など、栄養対策・事業では短期間に目覚ましい進展が見られました。
栄養士の主催団体
栄養士の主催しているのは「公益社団法人 日本栄養士会」という団体であることから、栄養士は国家資格に該当します。
人々が「よりよく生きる」ために管理栄養士や栄養士の資質向上に取り組んでおり、世の中における役割の拡大を推進するのが主な事業内容です。
国の資格ということで非常に信頼性があり、仕事に繋がる資格ととして知られています。
栄養士の難易度
栄養士になるには、国家資格である「栄養士」の資格が必要です。
栄養士の資格は、大学や短大、専門学校の栄養士養成課程を修了し、卒業後に申請すれば無試験で都道府県知事から免許証が交付されます。
社会人から栄養士の資格を取得する場合は、専門学校に入学することが一番簡単な方法です。
栄養士を取ることをおすすめする人
栄養士の資格を取るのがおすすめな人は、次に挙げるような人が該当します。
-
食べ物と健康に関心があり、料理が好きな人
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人と接することが好きで人の役に立ちたい人
栄養士は食べ物を扱うため生活に密着したものであり、人々の健康増進のために一役買うことのできるすばらしい仕事です。
そのため人と接することが好きで、人の役に立つ職業に就きたいと考えている方には、最適の仕事と言えます。
また、近年は女性栄養士だけでなく男性栄養士も増えてきており、現場の力仕事が必要な場面で大いに重宝されています。
実生活でも役に立つ職業となっているので、興味のある人は男女問わずぜひとってみることをおすすめします。
栄養士になるための勉強をするメリット
栄養士になると食に関する様々な知識が得られ、色々な人たちと関わりが持てます。
ここでは栄養士資格の勉強をするメリットをご紹介しましょう。
食について詳しくなる
栄養士の資格を取ることの一番のメリットは、食生活に詳しくなれることです。具体的には栄養バランスの取れた食生活を実践することができ、衛生面にも気を使えるようになります。
また、栄養バランスに詳しいだけでなく、料理の味や見た目にも気を使えるようになることでよりレベルアップした栄養士になれます。
様々な人と関われる
栄養士の資格を取って給食の現場で働くと、学校の先生や医療従事者、福祉施設の職員などといった同僚に加えて、その食事を食べる人たちとも知り合えます。
このような出会いを通じて人間的にも成長していき、よりよい人間関係を築くことができるでしょう。
栄養士は安定に期待を持てる
栄養士は国家資格なので非常に信頼性があります。活躍の場も学校給食など、公共性の高い職場を選べ、雇用は安定して供給され続けます。
よって、栄養士資格を生かした就職先が多く見つかり、安定的に働くことができます。
将来的にも栄養士の雇用が経済状況によって急激に失われることは考えづらく、安定して働き続けられるでしょう。
栄養士になるために
それでは栄養士の資格を取るには、いったいどのような方法があるのでしょうか?
ここでは栄養士のなり方について解説していきます。
栄養士の基本情報
栄養士は国家資格でありますが、社労士会計士などと違って資格試験がありません。
よって厚生労働省が指定した昼間部の栄養士養成施設(大学、短大、専門学校)で必要な課程を履修すれば、卒業するだけで免許が付与されます。
仕事の主な役割は、個人や集団に対して「栄養面から健康な食生活をアドバイス」することです。
保育園や学校のような食事内容が成長に直結する場所や、病院や介護所など食生活を通じて健康のサポートを求められる場所で、栄養バランスの取れた献立を考えたり、食材発注などの役割が求められます。
栄養士の養成施設とは?
栄養士の資格の取り方は、栄養士を養成する大学などで栄養学を2年間学び、卒業しないとなれません。学校を卒業後、都道府県知事の免許を受けて「栄養士」になれます。
他の国家資格と違い、特に試験はありませんが、学校によっては卒業前に試験が実施されることもあるようです。
卒業試験の有無などは事前に確認しておくようにしましょう。
栄養士の収入はどれくらい?
栄養士の平均収入
栄養士の2018年の平均収入は賃金構造基本統計調査によると以下のようになっています。
性別 | 年収 | 月収 | ボーナス |
---|---|---|---|
男性 | 419万円 | 29万円 | 67万円 |
女性 | 342万円 | 24万円 | 58万円 |
全体平均 | 346万円 | 24万円 | 59万円 |
栄養士の平均年収は全体で346万円、平均月収は24万円となっており、男女の比較でみると女子のほうが少ない結果となっています。
これは日本のサラリーマンの平均年収が442万円なのと比較すると、やや低い金額になります。
栄養士の年齢別収入
女性栄養士の令和元年殿年齢別収入はこちらの表になります。
年齢 | 年収額 |
---|---|
20~24歳 | 284万円 |
25~29歳 | 336万円 |
30~34歳 | 356万円 |
35~39歳 | 355万円 |
40~44歳 | 399万円 |
45~49歳 | 415万円 |
50~54歳 | 436万円 |
55~59歳 | 431万円 |
60~64歳 | 364万円 |
栄養士の年齢別平均年収額の推移を見てみると60歳までは緩やかに上昇していって、その後は減少しています。
よって、年齢が上昇するごとに、少しずつ年収額も増加していくことが分かります。
栄養士で収入アップする方法は?
栄養士には職場によって資格手当がつく場合もあります。よって、この手当を受け取ることで収入アップを望めます。
しかし管理栄養士の方が高めに設定されているようです。
具体的には、管理栄養士の方が、平均月収が約5000~1万円ほど高めになります。
また働く場所も、高度な専門性が必要な病院や段階的に昇給が行われる公務員、食品メーカーなどの民間企業が高くなる傾向が多いです。
これらの職場では管理栄養士での採用がほとんどなので、併せて管理栄養士の資格を取ると、キャリアアップが見込めます。
栄養士と合わせて取りたいおすすめ資格
栄養士の資格を取ったら次は「管理栄養士」の資格がおすすめです。これから管理栄養士の資格について解説をしていきましょう。
管理栄養士とは
管理栄養士は、厚生労働大臣の免許を受けた国家資格です。高度な専門知識と技能を用いて、主に以下の3つの栄養指導にあたります。
-
病気や怪我をした人に対して療養のための栄養指導をする
-
個人の状態に応じた健康保持・増進のための栄養指導をする
-
施設などで特定多数の人に給食管理・栄養指導をする
施設などで栄養状態の管理を行い、人々の健康を食と栄養の面からサポートしていくのが主な仕事です。
栄養士と管理栄養士の違いは?
栄養士は一般的な場合の大人数に提供する料理について、献立や衛生面などを専門とする資格です。
その一方で、管理栄養士は病気の人や高齢者など、特に健康面で気を使わなくてはならない人の料理を栄養状態から考える人であり、大人数というよりも個人に焦点を当てています。
また管理栄養士には受験資格があり、栄養士として実務経験(4年制卒の場合1年、3年制卒の場合2年、2年制卒の場合3年)を積んだ後に国家試験を受験し、合格しなければなりません。
栄養士の資格まとめ
栄養士の資格まとめ
- 栄養士は国家資格であり安定した職場で働ける
- 栄養士養成施設の課程を履修し卒業すれば資格が取れる
- 管理栄養士(受験資格が有り)の資格も併せて取ると良い
栄養士の資格について、難易度や資格を取るメリットなど、様々な観点から解説をしていきました!
栄養士の資格は人々の健康を維持するのに非常に役立ち、安定した職場環境で働ける素晴らしい仕事です。
信頼性の高い国家資格である栄養士の資格を、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。