フードコーディネーターの仕事って何がある?実用性・就職先・やりがいまで大公開!

更新日時 2020/05/01

フードコーディネーターって何をする職業なの?

と疑問をお持ちの方もいるでしょう。

フードコーディネーターは、「食」に関する全ての仕事に携わると言っても過言ではありません。多種多様な活動をする資格なので、その実態は不明な点が多いはずです。

今回は、フードコーディネーターの仕事について、実用性や就職先、やりがいなどを詳しく解説します。

これを読めば、フードコーディネーターは色々な場面で活躍できる、面白い職業だということが分かるはずです。

フードコーディネーターの仕事をざっくり説明すると

  • フードコーディネーターの仕事は、食の「開発」「演出」「運営」
  • 食品メーカーや飲食店勤務、フリーランスの場合も
  • 自分の作品が世に出ること、多くの人を幸せにできることがやりがい

フードコーディネーターってどんな仕事するの?

こちらを見る女性 フードコーディネーターの仕事内容は、どういったものなのでしょうか。

そもそもフードコーディネーターとは

フートコーディネーターとは、「食」をキーワードにしたスペシャリストを指します。具体的には、食の楽しみ方や食環境を提案することが仕事です。

そのため、食に関する広い分野で活用すること可能な資格だと言えます。

フードコーディネーターには、1〜3級までの等級が存在します。特定非営利法人・日本フードコーディネーター協会によって実施される資格認定試験です。

当協会は、フードコーディネーターの定義として、「新しい食の”ブランド”・”トレンド”を創る食の”開発”・”演出”・”運営”のクリエーター」を挙げています。

フードコーディネーターの仕事は幅広い!

フードコーディネーターの仕事は多岐に渡ります。料理レシピの作成や料理番組・雑誌の料理コーナーへの出演、料理教室の講師など様々です。

また、食品メーカーのアドバイザーをすることもあります。

最近は、テレビや雑誌などのメディアで活躍するフードコーディネーターも多いです。

フードコーディネーターの資格を取得すれば、食に関する全ての仕事に関わることができるといっても過言ではありません。

フードコーディネーターの活動領域

フードコーディネーターの有資格者の多くは、食の「開発」、「演出」、「運営」に携わります。

上記は、フードコーディーネーター協会が三本柱としている項目です。

①食の”開発”

食品メーカーや飲食店で働くフードコーディネーターは、新メニューやサービスの開発を行います。

時にはメニューの開発に止まらず、店自体をプロデュースする場合も多いです。

その他、給食サービスや家庭向けの弁当、食品の販売などの分野でも、フードコーディネーターは開発を行います。また、厨房のデザインや自治体の地場産業、観光業のサービスも、フードコーディネーターが開発を行う場です。

②食の”演出”

作品制作の裏方として、食品会社や飲食店でパブリシティ制作を行うフードコーディネーターもいます。

パブリシティ制作とは、ドラマや映画の演出、空間コーディネート、雑誌や広告の料理の写真撮影などです。

時には、TVや雑誌などのメディアに出演し、料理のレシピを紹介することもあります。それらを通じて食の魅力を伝えることも、フードコーディネーターの重要な役割です。

また、食関連記事の作成や商品の売り方、陳列手法の提案、イベントの運営などにおいても、フードコーディネーターは演出に関わる仕事を行います。

③食の”運営”

フードコーディネーターは以下のような食に関わる施設や事業を運営します。

  • レストラン

  • 飲食小売業

  • 料理教室

  • 食育プログラム

  • 地産地消プログラム

  • 道の駅

  • 農産物直売所

最近の料理教室は、定番料理の作り方や献立の考え方をはじめ、調理器具の効率的な使い方、テーブルコーディネートの方法など、様々なことを学べます。そうした役立つ教室が増えてきているのです。

また、経験豊富なフードコーディネーターには、企業のアドバイザーとして働く人もいます。商品開発などの目線からコンサルティングなどに携わるのです。

フードコーディネーターの役割は主に2つ

1. 食の楽しさ・魅力を伝えること

2. 食に関する業界全てをプロデュースすること

上記の二つがフードコーディネーターの主な役割です。

一つ目の具体例としては、新商品の開発やメディアへの出演、自治体との連携などが挙げられます。

食に関する専門知識を有するフードコーディネーターだからこそ、食の楽しさや魅力をより良く発信することができるのです。

またフードコーディネーターは、原料の生産から食品の開発、販売に至るまで、食に関わる一連の流れに携わることができます。これが二つ目の役割と関係しています。

フードコーディネーターは、食を通じて全ての人を幸せにできる職業です。そのため「フードビジネス界の総合プロデューサー」とも呼ばれます。

フードコーディネーターになるには

積まれた本 ここからは、フードコーディネーターのなり方、すなわち資格試験について解説します。

フードコーディネーターは1~3級の3段階!

フードコーディネーターには、1〜3級までの等級があります。全ての級の試験が、年1回の実施です。

3級では、フードコーディネーターが携えるべき「食」に関する4分野について、幅広い知識が求められます。4分野は「文化」・「科学」・「デザイン・アート」・「経済・経営」です。

2級はフードビジネスに関する専門知識と企画力が必要となります。「レストランプロデュース」や「商品開発」、「食の生産・流通・消費」、「ホスピタリティ&ライフサポート」、「イベント・メディア」などを扱う試験です。

1級は、プロとして活躍するに足る実践的な知識や技術が試される試験となります。各分野のスペシャリストとの共同作業において、問題と解決法を見出し、的確な方向性を見つけ出す能力が必要な試験です。

フードコーディネーターの試験方法・試験範囲

ここからは試験方法や試験範囲を解説します。なお2級以降の試験では、分野ごとに資格が与えられるようになります。

3級は筆記試験のみ

筆記試験に合格することで「フードコーディネーター3級」に認定されます。筆記試験のみで取得できるのはかなりお得ですね。

3級の試験科目は以下の4つです。

  • デザイン・アート

  • 経済・経営

  • 文化

  • 科学

なお、調理師・栄養士・管理栄養士・製菓衛生師の有資格者は、「文化」と「科学」が免除されます。

2級はマークシート+企画書提出

2級には、1次試験と2次試験があります。

1次試験はマークシート形式の試験です。試験科目は以下の5つとなります。

  • レストランプロデュース

  • 商品開発

  • 食の生産・流通・消費

  • ホスピタリティ&ライフサポート

  • イベント・メディア

一方、2次試験においては、2級2次資格認定講座というものを受講します。講座受講後に企画書の課題を提出し、その出来栄えかた合否が決まるのです。

課題は以下の3つから選択し、資格は分野別に認定されます。

  • レストランプロデュース

  • 商品開発

  • イベント・メディア

1級は企画書提出+プレゼン

1級にも、1次試験と2次試験があります。分野は2級と同じで、受験できるのは2級において取得した分野です。

1次試験は、企画書審査になります。2級を取得して分野の企画書を締切日までに提出するという内容です。試験会場に行く必要はありません。

1次試験に合格したら、2次試験であるプレゼンテーション・面接に進みます。

プレゼンテーションは、1次試験で提出した企画書を元に行います。

仕事に活かすには2級以上

3級は入門レベルです。受験資格もなく、合格率は70%を超えるため、簡単な試験だと言えます。また、協会認定校で指定講座を受けることで、無試験での取得も可能です。

そのため、仕事に活かすには2級以上が必要となります。1級がプロのフードコーディネーターなら、2級はアシスタントレベルです。よって、1級の方がより仕事には使える資格であると言えます。

1級は、2020年3月現在、約120名しか有資格者がいないため、希少価値の高い資格です。

フードコーディネーターの就職先は?

旅行に行く子供 フードコーディネーターの仕事は、商品開発や店舗のプロデュースなどです。それらの仕事は、依頼を受けるところから始まります。

フードコーディネーターの中には、専門家としてテレビや雑誌で特集が組まれる人もいます。

食品メーカー

フードコーディネーターの就職先で最も多いのが食品メーカーなど、食べ物を扱う企業でしょう。

食品メーカーでは、先述したフードコーディネーター協会の三本柱のうち、食の開発を行うことになります。

新商品の企画やメニュー開発など、自社製品の開発に関わるのです。

そのため、食品メーカーでは、特に「商品開発1・2級」の資格が有用となります。

また、広告などのプロデュースをする場合は、フードコーディネーターの演出力を活かせるでしょう。

飲食店

飲食店も、フードコーディネーターが多く活躍する現場です。そこで新メニューやレシピ開発に携わります。

また、それらの開発に止まらず、店全体のプロデュースを行う場合もあるでしょう。キャリアが上がり、複数の店舗を兼務するような立場になれば、そうした仕事を任されることもあります。

そのため、飲食店やレストランにおいては、「商品開発1・2級」や「レストランプロデュース1・2級」の資格が活かせるでしょう。

メニュー・レシピ開発は手間暇かかる大仕事!

メニューやレシピの開発には、何日も要することが多いでしょう。他の人でも作れるように、調味料や食材の組み合わせなどを何度も試行錯誤しないといけないからです。

また、自治体とのメニュー開発であれば、生産者とコミュニケーションを取ることも必要なため、より手間暇をかけて業務を行うことになります。

ケータリングサービスや出張料理人として活躍

イベントに呼ばれ、ケータリングや出張料理人として働くフードコーディネーターもいます。

ケータリングや出張料理は、ただ食事を提供するわけではありません。食べた人が喜ぶような「魅せ方」を意識する必要があります。

この仕事では「イベント・メディア1・2級」に資格が役に立つでしょう。

また、イベントに呼ばれるにはフードコーディネーターとしての知名度や人脈が重要になります。

ケータリングは裏方としての業務になりますが、出張料理人では人前に露出する機会もあるかもしれません。知名度の高いフードコーディネーターなら、その可能性があるでしょう。

料理教室・キッチンスタジオ

一部のフードコーディネーターは、料理教室やキッチンスタジオの講師としても活躍しています。

基本的な調理器具の使い方や定番レシピの紹介に加え、最近では、料理の見た目をよく見せるためのテーブルコーディネートを教える場合もあるようです。

料理教室やキッチンスタジオでも「イベント・メディア1・2級」は役に立ちます。

講師としての知名度が上がれば、テレビや雑誌などのメディアに露出する機会もあるでしょう。

スポーツ関連

意外かもしれませんが、フードコーディネーターの仕事は、スポーツにも関わっています。

それぞれのスポーツには、独自のトレーニングや体の鍛え方があります。フードコーディネーターは、それらに合った食事の摂り方や効果的なレシピを提供するのです。

また、栄養素や食事バランスのアドバイスをすることもあります。

経験や実力が豊富なフードコーディネーターであれば、特定のチームの専属として働く場合もあるでしょう。

健康需要で新たな職業が誕生している!

最近は、全世界でフィットネスなどの健康意識が高まっています。そのため、食生活の見直しや食環境を整えることなどに関心のある人が多いです。

そうした新しい流行の影響で、新しい資格や職業が数々生まれています。フードスタイリストや料理プロデューサー、レストランプロデューサーなどがその一例です。

当然、フードコーディネーターも健康需要に関連した仕事に携わることもできます。食に関係のある仕事なら、全般に関われる仕事なので、流行や需要によって仕事内容も変化して行くでしょう。

フードスタイリストは演出家

近年注目されている職業として、「フードスタイリスト」というものがあります。

料理をいかに美味しそうに、もしくは綺麗に見せるかということにこだわる職業です。具体的にはお皿や小物の選び方によって、料理を演出します。

活躍する場面としては、雑誌やテレビCM、料理番組、ドラマ、料理本など、撮影が行われるあらゆる現場が想定されるでしょう。

クライアントの希望を、演出術によって叶えるという仕事です。

フードデザイナーという職業も

フードデザイナーという肩書きで活動する人もいます。

フードデザイナーという資格が存在するわけではないので、仕事内容は人それぞれです。

弁当やケータリングなど、料理のデザインにこだわる人もいれば、さらに幅広く食事のシュチュエーション全体をデザインする人もいます。

フードコーディネーターを取得し、フードデザイナーのように、自由な表現で活動するのも良いでしょう。

フリーランスとして働く人もいる

フードコーディネーターには、フリーランスとして活躍する人も多いです。それぞれが自分で仕事を見つけたり、個人的に依頼を受けたりしています。

フリーランスの場合は、他の資格とのダブルライセンスが一般的です。

社会の需要をいち早く発見し、発想力や努力を活かせば、フリーランスとして活躍することができるでしょう。

企業で経験を積んでから独立するというケースも多く見られます。

アシスタントの場合

経験が浅い場合や新人は、プロのアシスタントとして働く場合もあります。

給料を決める雇い主次第ですが、アシスタントだけで生計を立てていくことは、一般的には難しいでしょう。そのため、アルバイトをしながら、アシスタントとして勉強する場合が多いです。

フードコーディネーターの年収は?

食品関連企業の正社員として働くフードコーディネーターであれば、平均年収は300〜600万円程度でしょう。

フードコーディネーターとしての手当てなどはないため、基本は一般社員と変わりません。

ちなみに、フードコーディネーターの仕事は様々なので、勤務形態や休日もそれに合わせて不規則になる場合が多いです。

フリーランスとして働く場合の年収は、人によって大きく異なります。肩書きや仕事内容、頻度によっても増減があるでしょう。

もちろん、フリーランスが上限がないため、活躍次第ではいくらでも稼ぐことができます。一方で、全く稼げない場合もまたあるでしょう。まさに個人の実力が試される働き方といえます。

フードコーディネーターのやりがい!

手を広げる少女 ここからは、フードコーディネーターの魅力について解説します。

自分の作ったものが世に出る!

自分が調理した料理やプロデュースした作品、店舗などが世に出るということが、フードコーディネーターの一番の魅力でしょう。

また知名度や人脈によって、多方面から依頼や意見が舞い込めば、充実感を得られます。食のプロとして、ビジネス成功の立役者となれるため、やりがいのある仕事です。

自分の作ったものには、個人の感性やセンスが反映されます。そのため、作品が認められることは、自分自身が認められることでもあり、大きな喜びを感じられるでしょう。

たくさんの人と関わる!

フードコーディネーターの仕事は多種多様です。そのため、その時々で新しい目的を持って働くことが多いでしょう。

仕事を通して様々な人とコミュニケーションを取り、様々な人のために働くことができます。たくさんの人と関わり、それらの人を幸せにできることは、大きなやりがいでしょう。

またフードコーディネーターには、一般のサラリーマンのようなルーティンワークがほぼありません。そのため、毎日の仕事は刺激や変化で溢れており、やりがいのある職業と言えます。

フードコーディネーターの苦労

フードコーディネーターの悩みとして多いのが、自分に自信が持てないことです。

フードコーディネーターの仕事は、ある意味正解のない仕事だと言えるため、常に不安と隣り合わせになります。

例えば、新メニューの開発であれば、「このメニューはお客様に受け入れられるだろうか」ということが頭の片隅に浮かぶでしょう。

また、料理教室の講師やメディア出演は、プレッシャーのかかる仕事です。

さらに、仕事の不規則さを理由に、フードコーディネーターを辞めてしまうケースもよく見られます。

仕事量や頻度が安定せず、給与や生活が不安定になるのは、フードコーディネーターにありがちなことです。

色々な不安と向き合いながら、フードコーディネーターは日々仕事をしています。高評価を受けた時や感謝された時の喜びを胸に、成長を重ねていくことが大切でしょう。

フードコーディネーターの勉強法

たくさんの本 最後に、フードコーディネーターの資格試験に向けた勉強法をお伝えします。

教科書と過去問題集で独学が基本

フードコーディネーターの資格は、特別難易度が高いというわけではないので、独学で十分合格が目指せます。

まずは教科書で試験内容をインプットし、それを元に過去問演習をしていきましょう。

教科書と過去問題集に関しては、日本フードコーディネーター協会から公式テキストが発売されています。また「フードコーディネーター用語集」も公式から発売されており、暗記などにおすすめです。

なお、公式テキストは書店の販売がないため、Amazonか協会から購入するようにしましょう。

新・フードコーディネーター教本2020: 3級資格認定試験対応テキスト
3030円
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フードコーディネーター用語集: 3級資格認定試験対応
3030円
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過去問で分からないところは、教科書でしっかり復習しましょう。過去問演習と復習のサイクルを何度も繰り返すことで、徐々に解答の精度が上がっていくはずです。

試験対策講座の活用もおすすめ

資格試験を実施する日本フードコーディネーター協会によって、公式の試験対策講座が開講されています。

対策講座は、3級試験対策講座と2級1次試験対策講座、1級試験対策講座の3つです。

試験対策講座の活用法は、公式が推奨する勉強法でもあるため、試験対策には有効でしょう。

特に1級には教科書がないため、講座で学ぶことがおすすめです。

なお、これらの講座は通信講座ではないため、実施会場まで足を運ぶ必要があります。

フードコーディネーターの仕事まとめ

フードコーディネーターの仕事まとめ

  • レシピ開発やメディア出演、レストラン運営など様々な仕事
  • 勤務場所も色々で、企業で経験を積み独立する場合も
  • 不安もあるが、人から評価や感謝を受けるやりがいのある仕事

フードコーディネーターの仕事内容について、詳しく解説しました。

フードコーディネーターは、食に関わるあらゆる仕事に活用できる魅力的な資格です。不安を抱えることもありますが、その分やりがいも多いでしょう。

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