メンタルヘルスマネジメント検定のおすすめテキストは?独学可能な参考書を比較!
この記事は専門家に監修されています
医師
安藤広真
「メンタルヘルスマネジメント検定に特化した参考書はあるの?」
「独学でメンタルヘルスマネジメント検定を勉強したいのだけれど、良いテキストはどれ?」
このような疑問をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
メンタルヘルスマネジメント検定は、種によって難易度が異なります。そのため、特に独学で学習を進める人はテキスト選びが重要です。
ここでは、メンタルヘルスマネジメント検定におすすめの参考書や問題集を紹介します。また、参考書や問題集の選び方や独学での学習法についても解説します。ぜひ、参考にしてください。
メンタルヘルスマネジメント検定のおすすめテキストについてざっくり説明すると
- 参考書や問題集はそれぞれの特徴を把握することが重要
- 参考書や問題集選びでは評判のチェックも欠かせない
- 独学で学習する場合はテキストの活用法が大きな鍵
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テキスト選びをする際に注意すべきこと
メンタルヘルスマネジメント検定に特化した参考書や問題集は、書店で多く売られています。それらの中から良い教材を探すには、選び方のポイントを知っておく必要があります。
またメンタルヘルスマネジメント検定は、3つのコースが存在します。コースによって対象者が異なるため、難易度や出題内容も大きく違うという特徴があります。
おすすめのテキストを紹介する前に、まずは参考書や問題集選びのポイントや注意すべき点について解説します。
教材の特徴を把握する
メンタルヘルスマネジメント検定には3つのコースが存在します。参考書や問題集などの教材も、それぞれのコースに適した内容となっており、コースによって構成などは大きく異なります。
まずは、自分がどのコースの試験を受験するのかを明確にし、そのコースにあった教材を選ぶことが重要です。コースによって教材の特徴は異なりますから、必ず中身を見てその特徴を把握しましょう。
また、参考書は大変分厚く、深い内容まで掲載されているという特徴があります。メンタルヘルスマネジメントに関する知識を仕入れるためなら、1冊のテキストで充分でしょう。
しかし、実際の試験に合格するためには知識を仕入れるだけでは不充分です。身につけた知識をアウトプットして確認するために、問題集も併用すると良いでしょう。
参考書の位置づけを明確にする
メンタルヘルスマネジメント検定のテキストには、さまざまな位置づけのものも多く出ています。一口に「テキスト」と言っても、その位置づけによって内容が異なるのです。
例えば、参考書と問題集がセットになった教材は、そのほとんどが非公式のものばかりです。内容はわかりやすいという特徴がありますが、公式に比べて知識は浅めです。
このようなわかりやすさ重視の参考書については、理解しにくいような部分を学習するためのサブテキストとして活用すると良いでしょう。とっかかりとして活用し、さらに公式テキストで知識を深めることをおすすめします。
評判を見て信頼性を確かめる
メンタルヘルスマネジメント検定のテキストは、公式が出版しているものであれば信頼度が高いので、購入しても間違いないでしょう。実際の試験で出題される内容が掲載されているので、重要なテキストということもできます。
メンタルヘルスマネジメント検定のテキストは、公式から出版されているものばかりではありません。他の出版社からも多く出版され、書店に並んでいます。ただ、これらはサブ用に活用することをおすすめします。
他の出版社から出されているテキストをサブ用に活用する理由として、知識を深めるには不充分だからです。その多くはわかりやすさ重視で構成されているため、内容の深さの点では物足りないという特徴があります。
ただ、公式以外の出版社から出ているテキストについても、それぞれに特徴があります。口コミなどの評判をチェックして選ぶようにしてください。
過去問題集に関しては、出版社にこだわる必要はありません。掲載されている問題はほとんど似ているためです。解説のわかりやすさや、掲載されている問題数などに焦点を当てて選ぶと良いでしょう。
Ⅲ種テキストおすすめランキング
メンタルヘルスマネジメント検定Ⅲ種は、別名「セルフケアコース」と呼ばれています。自分のストレスや状況を把握し、適切なケアや行動をとることができるかどうかを確認するための試験です。
対象者は自分自身のメンタル面のケアを必要としている人や、自分でメンタル面のケアを行いたいと思っている人すべてです。さまざまな年齢の人が受験します。
合格率は8割とかなり高く、試験内容もさほど難しくありません。独学で充分合格できるレベルです。
1位:メンタルヘルス・マネジメント検定試験公式テキスト III種 セルフケアコース〔第5版〕
Ⅲ種におすすめのテキストの第1位は「メンタルヘルス・マネジメント検定試験公式テキスト III種 セルフケアコース〔第5版〕 」です。
本書は公式が出版しているテキストなので、試験で出題される内容が漏れなく掲載されています。信頼性の高いテキストと言えるでしょう。
ページ数は184ページと少なめですが、試験で頻出度の高い内容はしっかり網羅されています。確実に出題ポイントを抑えて学習を進めたい人におすすめです。
現在、2021年に発刊された第5版が最新のものとなっています。古いと感じる人もいるかもしれませんが、Ⅲ種は8割が合格する試験なので、このテキスト一冊でも充分合格可能です。
2位:メンタルヘルス・マネジメント検定試験 III種セルフケアコース 過去問題集<2022年度版>
Ⅲ種のおすすめテキスト第2位は「メンタルヘルス・マネジメント検定試験 III種セルフケアコース 過去問題集」です。
直近で9回分の試験問題から内容を厳選し、公式テキストに基づいてジャンルごとに掲載されています。試験本番とほぼ同じ内容の問題を解くことができるので、充分力がつくでしょう。
内容はジャンルごとに詳細な解説がなされています。苦手分野の発見や克服にも役立つ1冊です。Ⅲ種合格のために自分自身をレベルアップさせるには最適な問題集と言えます。
本書の活用方法として、近年の問題から解いていくことをおすすめします。傾向が近い問題から解くことで、効率よく合格に必要な知識やスキルを身につけることができます。
この問題集は、毎年実施される試験に対応した最新版が発刊されます。購入する前には、必ずどれが最新版なのかチェックするようにしてください。
3位:改訂3版 メンタルヘルス・マネジメント検定試験III種(セルフケアコース)重要ポイント&問題集
Ⅲ種におすすめのテキストランキング第3位は「改訂3版 メンタルヘルス・マネジメント検定試験III種(セルフケアコース)重要ポイント&問題集」です。
1位と2位で紹介したテキストは、それぞれが参考書と問題集の異なった内容でした。しかし、3位の本書は参考書と問題集が1冊になっているという特徴があります。
参考書と問題集を別々に揃えると、テキスト代はかなり掛かってしまいます。できるだけお金をかけずにⅢ種の学習をしたい人は、本書を購入して学習を進めると良いでしょう。
Ⅲ種は受験者の8割が合格するという、比較的易しい試験内容です。本書で繰り返し学習することで、合格に必要な知識やスキルは充分身につけることが可能です。
ただし、本書は公式から出ているテキストではないので注意が必要です。信頼性を重視する人は、この点をよく考えて購入した方が良いでしょう。
Ⅱ種テキストおすすめランキング
メンタルヘルスマネジメント検定のⅡ種は、Ⅲ種に比べて内容が難しいという特徴があります。その理由として、Ⅲ種に比べて対象者が限定されているからという点が挙げられます。
Ⅱ種の対象者は管理職に従事している人です。自分自身だけではなく、自分の部下の不調に気づき、対処できるかどうかをチェックします。また、部下が不調にならないような環境作りができるかどうかも確認の対象です。
合格率は5~7割と、試験が実施された年度によって大きな差があります。Ⅲ種の試験でしっかり基礎が身についていれば、比較的合格しやすい試験と言えます。
1位:メンタルヘルス・マネジメント検定試験公式テキスト2種ラインケアコース〔第5版〕
Ⅱ種のおすすめテキストの第1位は「メンタルヘルス・マネジメント検定試験公式テキスト II種 ラインケアコース」です。最新のものはタイトルの後ろに「第〇版」とついています。
本書は公式が出しているテキストなので、試験本番で出題される内容が網羅されています。内容も372ページと多く、合格のために必要な知識は充分身につけることが可能です。
Ⅱ種試験対策のテキストとして出版されていますが、実際の現場でも活用できる内容です。Ⅱ種の試験を受ける人はもちろん、対象となる管理職全般に携わっている人の参考書としても活用できるでしょう。
2位:メンタルヘルス・マネジメント検定試験 II種ラインケアコース 過去問題集<2022年度版>
Ⅱ種のおすすめテキストランキング第2位は「メンタルヘルス・マネジメント検定試験 II種ラインケアコース 過去問題集」です。
本書は公式が出版している過去問題集です。直近9回分の試験問題から、特に重要なものや出題頻度が高いものを厳選して掲載しています。出題範囲や内容をチェックする上でも重要な問題集と言えるでしょう。
内容は、ジャンルごとに問題がまとめられており、丁寧な解説もなされています。実際に問題を解いてみることで、苦手分野が発見できるでしょう。更に解説を読むことで、苦手分野の克服も可能です。
合計で9年分の問題が網羅されていますが、直近の問題から解くことをおすすめします。少しずつ過去に戻っていくことで、理解度を深めながら「知っている問題の数」を増やしていくことができます。
3位:改訂4版 メンタルヘルス・マネジメント検定試験II種(ラインケアコース)重要ポイント&問題集
Ⅱ種のおすすめテキストランキング第3位は「メンタルヘルス・マネジメント検定試験II種(ラインケアコース)重要ポイント&問題集」です。
本書は出版社が独自に試験問題を分析し、出題頻度が高そうなポイントを抑えているという特徴があります。独自の視点からの分析によって解説がなされているので、違った視点から試験内容を知ることができます。
公式にはない試験対策ができるという点は、大きな魅力と言えるでしょう。広い視野で試験内容を知ることで、実際の試験での応用力も身につけることが可能です。
本書には、本試験を想定した模擬試験が収録されています。試験本番と同じ環境で模擬試験に取り組むことで、知識力や応用力の点で他の受験者と差をつけることができます。
ただし、これ一冊では試験本番に臨むには不充分と言えます。公式に比べて内容に若干の浅さがあるからです。あくまでサブという役割で活用することをおすすめします。
Ⅰ種テキストおすすめランキング
メンタルヘルスマネジメント検定Ⅰ種は、Ⅱ種やⅢ種に比べて難易度が大変高いという特徴があります。理由として、さらに広い視点や視野が必要とされるからです。
対象は人事や労務に携わる人たちや、経営幹部に属する人たちです。自分の部下という狭い範囲ではなく、企業や組織全体に視野を広げる必要があります。
会社の経営方針を考慮した上で、すべての職員を対象としたメンタルヘルスケアの立案力や実行力があるかどうかをチェックします。Ⅱ種やⅢ種に比べて考慮すべきことが多いという点で、難易度が上がります。
合格率は1~2割程度と、極端に低くなっています。それだけ試験の内容が難しいということです。参考書をフルに活用した対策が必要です。
1位:メンタルヘルス・マネジメント検定試験公式テキスト Ⅰ種 マスターコース〔第5版〕
Ⅰ種のおすすめテキストランキング第1位は「メンタルヘルス・マネジメント検定試験公式テキスト I種 マスターコース」です。
本書は公式が出版している参考書です。試験で出題される内容についてはもちろん、Ⅰ種を受験する上で知っておかなければならない知識についても掲載されています。
内容は500ページ近くあり、かなりボリュームのある参考書です。その分、網羅性が高く、熟読することで必要な知識は充分身につくでしょう。
Ⅰ種の対策用のテキストとして出版されていますが、掲載されている内容は現場で活用できるものばかりです。そのため、人事や経営幹部に携わっている人たちの参考書としても使用することが可能です。
2位:メンタルヘルス・マネジメント検定試験 Ⅰ種マスターコース 過去問題集<2022年度版>
Ⅰ種のおすすめテキストランキング第2位は「メンタルヘルス・マネジメント検定試験 Ⅰ種マスターコース 過去問題集」です。 中央経済社から3,190円で出版されています。
本書は公式が出版している過去問題集です。実際の試験で出題された問題が直近で6回分掲載されています。
Ⅰ種は他のⅡ種やⅢ種に比べて難易度が非常に高く、合格率も20%に満たないという特徴があります。確実に合格するためには、過去問の演習が欠かせません。必ずすべての年度分を解いて試験対策を行うことをおすすめします。
この過去問題集は、毎年最新の試験に対応したものが出版されます。購入する際は最新版かどうかのチェックを必ずすることをおすすめします。
3位:改訂4版 メンタルヘルス・マネジメント検定試験I種(マスターコース)重要ポイント&問題集
Ⅰ種のおすすめテキストランキング第1位は「メンタルヘルス・マネジメント検定試験I種(マスターコース)重要ポイント&問題集」です。
本書は出版社が独自に本試験を分析し、出題頻度の多い問題や試験で出題されそうなポイントを抑えて掲載しています。独自の視点から試験問題を分析しているため、公式とは異なったポイントを学習することが可能です。
公式とは異なった視点で試験対策をすることで、知識のより深い知識が身につき、応用力も身につけることができるでしょう。一歩進んだ試験対策ができます。
本試験を想定した独自の模擬試験も収録されています。すべて解けるようになることで、合格に必要な知識やスキルを身につけることが可能です。
ただし、本書の最新版は2021年に出版された第4版です。最新版の公式テキストに準拠しているわけではないので、内容が変わっている可能性があります。あくまでサブ的に活用することをおすすめします。
その他の参考書・問題集
ここまでで紹介してきた参考書や問題集以外にも、試験対策に活用できるテキストが存在します。特におすすめのものを2冊紹介しますので、こちらも参考にしてください。
安全衛生教科書 メンタルヘルス・マネジメント®検定II種・III種 テキスト&問題集 第3版
「安全衛生教科書 メンタルヘルス・マネジメント(R)検定II種・III種 テキスト&問題集 第3版」は、最新版はタイトルの後ろに「第〇版」と書かれています。
本書はⅡ種とⅢ種が一冊にまとめられた珍しいテキストです。通常はコースごとに対応したテキストで学習することが推奨されていますが、本書は試験の中でも比較的易しいⅡ種とⅢ種をまとめて学習できます。
ただし、試験対策のために活用できるテキストというわけではありません。メンタルヘルスマネジメント検定の試験内容をざっくり把握したり、Ⅱ種とⅢ種のどちらを受けるべきかを確認するために活用すると良いでしょう。
メンタルヘルス・マネジメント検定(Ⅰ種マスターコース)要約版
本書はAmazonのKindleのみで提供されているテキストで、金額は539円です。Kindle Unlimitedに加入していると無料で読むことが可能です。
テキストの内容は全85ページと少なめです。Ⅰ種のマスターコースについて簡潔にまとめられた内容になっており、試験前の最終チェックなどに活用できます。
また論述に特化しているという特徴があります。論述問題が苦手な人や、論述のスキルをさらに磨きたい人は、本書を購入すると良いでしょう。
メンタルヘルスマネジメント検定の勉強法
メンタルヘルスマネジメント検定の勉強法は、受験するコースによって異なります。それはなぜなら、対象者が異なるため試験内容にも変化があるからです。
ここでは、全体的な勉強法について解説します。
独学で合格も可能なの?
メンタルヘルスマネジメント検定の中でも、Ⅲ種やⅡ種は試験内容が比較的簡単なので、独学でも合格を狙うことは充分可能です。
Ⅲ種は合格率が8割程度と高く、出題範囲も狭いという特徴があります。公式テキストを活用すれば、独学でも充分合格は可能です。
また、Ⅱ種についても出題範囲は広がりますが、合格率は5~7割程度です。公式テキストだけではなく、サブテキストもフルに活用すれば独学での合格も可能です。しかし、講座の受講も視野に入れた方が良いでしょう。
ただし、Ⅰ種については合格率が2割を切るという事実があります。出題範囲も公式テキストで500ページを超えており、難易度は比べ物にならないくらい高くなっています。
Ⅰ種は内容がⅡ種やⅢ種に比べて難解な点も多く、独学での合格はかなり難しいと言わざるを得ません。できれば講座を受講した方が良いでしょう。
テキスト活用法
テキストは必ず公式のものを活用するようにしましょう。どのコースにおいても、公式のテキストは網羅性が高いので、フルに活用することで合格する確率が上がります。
ただし、公式テキストは内容が難解なことも多々あります。その場合は、サブテキストとしてわかりやすく解説されたテキストを購入し、併用すると良いでしょう。
過去問や問題集の使い方
メンタルヘルスマネジメント検定には、コースごとに過去問などの問題集が出版されています。コースによって難易度が変わる為、問題集の活用方法は少々異なります。
Ⅲ種に関しては過去問題集のすべてを解く必要はないと言えます。理由として、試験本番の内容がさほど難しくないからです。直近のものだけ解けば充分でしょう。
Ⅱ種は試験のレベルがⅢ種に比べて高いという特徴があります。参考書を読み込むだけではあやふやになる部分もあるため、過去問題集はある程度解いておいた方が良いでしょう。
Ⅰ種は難易度が格段に高いという特徴があります。過去問題集をやり込んでも合格しないことも多く、合わせて模擬試験も繰り返し解くことをおすすめします。
講座の利用もおすすめ
メンタルヘルス・マネジメント検定の勉強が思うようにはかどらないと感じている人は、特にメンタルヘルス・マネジメント検定講座を活用して勉強を進めてみてはいかがでしょうか?
特にユーキャンではメンタルヘルス・マネジメント検定講座は基本的なⅡ・Ⅲ種に対応した講座となっており、基本を盤石に固める際にうってつけの講座といえるでしょう。
ユーキャンの受講生の93%が初心者という事実からも、初めての人でも安心して受講を始められる講座設計となっているため、多くの人が学習をスムーズに進められること間違いなしです。
メンタルヘルスマネジメント検定のおすすめテキストについてまとめ
メンタルヘルスマネジメント検定のおすすめテキストについてまとめ
- テキストを購入する際は必ず公式のものを選ぶこと
- 他の出版社から出ているものはサブ的に活用する
- Ⅱ種やⅢ種は独学でも合格を狙えるが、Ⅰ種は困難を極める
メンタルヘルスマネジメント検定のおすすめテキストについて解説してきました。一番のおすすめは公式から出版されているテキストです。試験に必要な内容が網羅されているため、必ず購入して学習しましょう。
Ⅱ種やⅠ種においては試験の内容が難しくなります。公式テキストだけでは不安に感じることも出てくるため、他社から出ているものをサブ的に活用し、学習を進めると良いでしょう。