秘書検定の履歴書はどうやって書く?資格の正式名称から書き方まで解説!

「秘書検定って何級から履歴書に書けるの?」

「履歴書の書き方は?」

そんな疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか?

秘書検定は社会人に欠かせない常識やマナーなどをはかる検定で、秘書以外の職種を目指す人にも人気です。

そんな秘書検定について具体的にどんな検定なのか、履歴書に書けるのかなどを知りたい人も多いでしょう。

この記事では秘書検定について、基本情報から履歴書への書き方まで、解説しています。

秘書検定に少しでも興味のある人は、チェックしてみてください。

秘書検定と履歴書をざっくり説明すると

  • 秘書検定には、3級、2級、準1級、1級がある
  • 3級から履歴書に書くとよい
  • 正式名称は秘書技能検定試験で、履歴書には文部科学省後援 秘書技能検定試験〇級 合格と記載

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秘書検定って何?

黒板に?

秘書検定の正式名称は秘書技能検定試験で、公益財団法人実務技能検定協会が開催している民間資格です。

社会で働くために知っておくべき基本常識を問う検定のため、秘書になる人はもちろん社会人や学生も多く受験しています。

どういう行動で好感触を得られ、社会生活を円滑にするための知識を身に着けられ、就活でのアピールにも使えます。個人としての能力を上げられる検定と言えるでしょう。

準1級、1級の2次試験で行われる面接では、態度や振る舞いなどもみられ、人柄が重視される側面もあります。また文部科学省が後援しており、知名度、信頼度ともに高い検定です。

秘書検定の履歴書への書き方

紙とペン

秘書検定はどのように履歴書に書けばいいか調査しました。

そもそも正式名称は何?

秘書検定と呼ばれることが多いですが、正式名称は「秘書技能検定試験」です。

自動車免許を普通自動車第一種運転免許などと書くように、履歴書に記載する際は秘書検定とは書かず正式名称を使用します。

履歴書には文部科学省後援 秘書技能検定試験〇級 合格と記載するのがよいでしょう。

国家資格であれば取得と書きますが秘書検定は民間資格なため、合格と記載することに、気を付けましょう。

参照:文部科学省後援 ビジネス系検定「お問い合わせ」

書く順番は時系列で書くこと

履歴書は、一般的に取得した時系列順に書いていきます。もしくは最初に免許を記入し、あとに資格を記入する方法でもよいでしょう。この際も区分ごとに取得年月日で並べます。

取得年月日は、履歴書全体で和暦にするのか西暦にするのか統一しましょう。たくさんの資格や免許を持っていて書ききれない場合は、応募先の業種に関連したものを優先し厳選して記入します。

勉強中や試験予定を書いてもOK

「書ける資格がない、どうしよう」と悩む人もおられるでしょう。資格・免許欄は未取得の場合でも勉強中で受験する予定がある場合、その旨を記載できます。

秘書検定の場合であれば「文部科学省後援 秘書技能検定試験〇級合格を目指して勉強中」や「受験予定」と記載しておくとよいでしょう。

受けるのであれば、受験予定とする方が真実性が増します。

勉強中や受験予定を書くのは、意欲があることをアピールするのが狙いです。

何級から履歴書に書いて有利になる?

図を見る人

難易度の低い資格は履歴書に記載してもアピール材料にならないと言われることもあります。秘書検定は何級から履歴書に記載するとよいのか調査しました。

3級から記載しましょう

秘書検定に合格した場合は、3級から記載しましょう。秘書検定3級を合格していればものすごく評価が上がる、というわけではありませんが、書くほうがプラスに働くことが多いでしょう。

秘書検定3級に合格していることで、基本的なマナーや常識を学んでいると客観的に証明できます。また秘書検定を受けた意欲を評価されることもあるでしょう。

秘書検定の知名度は高いので、資格・免許欄が埋まっていないのであれば、書いておいて損はないといえます。

また就職活動まで期間があるのであれば、より評価されやすい2級や準1級にチャレンジしてみるのもおすすめです。

準1級や2級からかなり評価される

秘書検定の準1級や2級は、難易度が上がる分就職や転職において評価されやすいです。筆記試験に加え面接のクリアも必要な準1級や1級は、実践的なマナーがある即戦力と評価されることもあります。

2級でも、敬語や社会人としての振る舞いができる人材だとみなされやすいでしょう。秘書検定は学生だけでなく社会人も受験する知名度のある資格のため、採用担当者からの好印象を期待できます。

また、社会人としてのマナーや人とのコミュニケーションに前向きな姿勢を分かりやすく示せるのもメリットといえるでしょう。

様々な人におすすめの資格

複数の手

秘書検定は、どんな人に向いている資格なのか調査しました。

男性の受験者も

受験者の男女比はおよそ9対1で、女性の受験者のほうが多いです。ただ、学ぶ内容は敬語やマナーなど社会人であれば男女関係なく必要な知識・技能なため、男性にもおすすめの検定です。

マナーや常識への意識が高いと評価されやすいでしょう。会社員の受験割合は15.9%で、秘書以外の職種の人も受験し、自己研鑽に励んでいることが分かります。

また、受験者の割合をみると大学生が37.4%、高校生が23.3%と学生の受験者が多いことが分かります。社会人なるための準備としてや就活を有利に進めるために受験する人も多くいることが伺えます。

秘書志望でなくてもおすすめ

秘書検定対策で学ぶ内容は、秘書以外の職種でも活用できます。マナーや好感を得られる対応を知っておけば、仕事をスムーズに進めることができるでしょう。

秘書検定では電話対応や書類作成についても問われるので、事務職や一般職を希望する人には、特におすすめです。

また「常識やマナーについて自信がない」、「不安に思いながら進めていることがある」人は、検定を利用して自信の知識をはかってみるのもよいでしょう。学生の場合は、より自信をもって社会生活を始められます。

試験について

黒板はてな

秘書検定試験は、3級、2級、準1級、1級が設けられています。3級が基礎的で、1級が一番上の級です。

いずれの級も筆記試験が行われます。また準1級と1級は筆記試験突破後、2次試験として面接が行われます。

面接では話す内容だけでなく、話し方や明るさ、態度も見られるため、笑顔やアイコンタクトも必要となります。

面接はロールプレイング形式で行われ、準1級は3人ずつ、1級は2人ずつで進められます。

秘書検定の合格率

秘書検定の中でも、受験者の多い2級の2019年と2018年の合格率は以下の通りです。

受験者数 合格者数 合格率
2019年 73,824人 41,977人 56.9%
2018年 78,301人 43,404人 55.4%

両年とも50%を超えています。比較的合格率の高い検定と言えるでしょう。また2019年11月に行われた、級別の秘書検定の受験者数と合格率は以下の通りです。

等級 受験者 合格率
1級 1,044人 25.3%
準1級 4,515人 44.1%
2級 25,629人 48.9%
3級 11,858人 52.5%

2級と3級は多くの人が合格していることが伺えます。また面接試験が行われる準1級も44.1%と比較的合格率が高いです。

参照:ビジネス系検定「受験者状況」

秘書検定の受験料

秘書検定の受験料は以下の通りです。

金額
1級 6,500円
準1級 5,300円
2級 4,100円
3級 2,800円
準1・2級 9,400円
2・3級 6,900円

2級と3級、準1級と2級の組み合わせであれば併願できます。併願する場合は、同日に筆記試験を2つ受けます。

試験申し込み時に同じ願書で申し込まないと会場が別々になる可能性があるため、注意しましょう。

併願することで、安心感が生まれ、上の級に挑戦しやすくなります。併願は公式ページにも書いてある方法のため、上手に活用してください。

秘書検定の勉強法は?

カフェでPC

秘書検定の勉強法にはどんなものがあるかまとめました。

筆記試験の勉強法

秘書検定に合格するためには、多くの問題に触れることが大切です。出題に傾向があり、似た問題が出されることが多くあります。また常識を問われる部分では、特に社会人はもともと知っている知識もあるでしょう。

そのため過去問をたくさん解きながら、実践的に知識を蓄えていくのがおすすめです。また手と頭を使ったり、声に出すと頭に入りやすくなります。

過去問を解いた場合は、間違えた問題について解説で内容を確認しましょう。その後同じ過去問に何度もチャレンジすることで、自分の中でパターン化でき、身についていきます。3回を目安に取り組むことをおすすめします。

面接試験の勉強法

面接の試験対策には、通信講座や対面講義がおすすめです。またテキストを読むだけでなく、講座やセミナーで実践的な対策をする人も多いのが特徴です。

ロールプレイング形式の試験の雰囲気に慣れておけると、本番も落ち着いて実力が出せるでしょう。

自己PRで、謙虚さや誠実さがあると秘書として好感を得やすいです。また言う内容だけでなく、笑顔や立ち振る舞い、明るさも重要となります。服装など身なりも見られるため、上下同色のスーツを用意しておきましょう。

準1級、1級は1度筆記試験に受かれば、1年間合格した級の1次試験が免除されます。1度面接に落ちてもチャンスはあるため、諦めず挑戦しましょう。

勉強ツールおすすめ4選

勉強ツールを厳選して、4つご紹介します。自分にあったツールを探してみてください。

  • 改訂2版 出る順問題集 秘書検定準1級に面白いほど受かる本

本屋やオンラインショップで購入でき、1冊に筆記試験対策、面接試験対策、練習問題がすべて含まれています。最新の出題傾向を分析し出る順番に掲載されているため、勉強しやすいのが魅力でしょう。

  • 秘書検定準1級 集中講義

検定を開催している実務技能検定協会が編集しており、網羅性が高く必要な知識が載っているのが特徴です。全領域を区分訳して掲載しているので順に一つずつ学んでいきたい人にも向いています。必要な箇所だけ勉強するのもよいでしょう。

  • 秘書検定1級&準1級 新クリアテスト

公益財団法人実務技能検定協会が編集している問題集です。問題を解きながら覚えていきたい人におすすめのテキストでしょう。過去問と同時に進めていくのも効率的です。

  • 過去問ドットコム

スマホやパソコンで無料で行えるアプリで149個の問題に挑戦できます。準1級と2級の問題が用意されており、新規登録を行うとより快適に利用できます。1つの問題に1つの解説がついているのでとても便利なアプリです。

通信講座という選択肢も

空グッド

通信講座で合格を目指す方法もおすすめです。

おすすめの通信講座

おすすめの講座を厳選して4つご紹介します。

ユーキャン

ユーキャンの通信講座は、3級から準1級までの知識をまとめて学べるのが特徴です。

筆記試験に関しては、添削などのサポート体制が充実しているため予備知識のない初学者の方におすすめです。

面接対策は、DVDとテキストで行えます。DVDは、秘書検定の元面接試験審査員が監修された教材なので、「本番のポイント」をしっかりと抑えた対策を行うことができます。

秘書検定をうける方全員におすすめの講座なので、ぜひチェックしてみてください。

秘書検定を取得するメリット

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秘書検定に合格するメリットを調査しました。

秘書検定は就活に有利

秘書検定は就活で有利に働くというメリットがあります。就活において資格を考慮されることは多く、特に地方ではよりその傾向が強いです。

秘書検定を取得しておけば社会人として必要なマナーや常識を身に着けていると客観的に証明できます。また秘書検定で身に着ける知識や技術は、面接で応用できる部分もあるでしょう。

基本的なマナーを知ることで、自信をもって就活に挑みやすくなります。

正しい敬語やマナー、常識が身に付く

秘書検定の勉強をする中で、例えば電話対応や来客対応、社内文章の作成などの実践的な知識が身につきます

あまり学校では教えられない知識であり、かつ社会人としては必要な知識のため、勉強しておいて損はないでしょう。

その他にも祝儀袋の書き方や葬儀での立ち振る舞い、返信ハガキの書き方など、会社だけでなく大人として大切な知識・技能も得られます

そして常識を知ることでより、円滑に人間関係を築きやすくなります。

秘書検定を受けることで、事務処理能力やコミュニケーション能力が上がるメリットがあるといえるでしょう。

上司や取引先に好印象を与える

秘書検定は人柄の育成を目指して行われており、どのような態度や言葉遣いをすれば、人に感じよく接せられるかなどを学べます。社会に出ても人対人である以上、好印象を与えることは大切です。

印象が良いと信頼を得やすくなります_。相手に与える印象は第度や言葉遣い、見た目や話し方など多くの要素が関わっているので、試験に向けて勉強する中で初めて知ることもあるでしょう。

そのため、上司や取引先に好印象を与えて仕事を進めやすくなる知識・技術を学べるのが秘書検定のメリットといえるでしょう。また就活や転職活動でも相手に与える印象が良いと有利に働きます。

秘書検定の履歴書まとめ

秘書検定の履歴書まとめ

  • 秘書検定は秘書以外にもおすすめ
  • 履歴書に記載することで対人能力やマナーを評価されやすい
  • 就活や社会人生活に向けて受ける人も多い

ここまで秘書検定について、様々な角度から解説してきました!

秘書検定は履歴書に書いて社会人に必要なマナーをアピールできる資格となっています。

是非検討してみてはいかがでしょうか。

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