電気工事士の仕事ってきついの?ブラックなのかや現場でのかっこいい点まで解説!

「電気工事士の仕事ってはやめとけって本当?」

「電気工事士の資格ってどうやって取得するの?」

私達のインフラを支えてくれている仕事はたくさんあります。電気工事士はその一つです。きつい、ブラックな仕事であるイメージが強い一方、資格を活かして働ける仕事の一つとしても有名です。

今回はそんな電気工事士の仕事のきつさや資格について解説していきます。電気工事士の仕事を検討している方は、ぜひご覧下さい。

電気工事士のきつさについてざっくり説明すると

  • 電気工事士は、肉体的・精神的にそれぞれきつさを感じることがある仕事
  • きつい仕事ではあるが、仕事に慣れればそのきつさも薄れることがある
  • 電気工事士ならではのかっこいい部分やメリットもあるため、きついだけじゃない
  • 電気工事士の仕事のきつさを乗り越えるには、気持ちの振り返りが有効

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電気工事士はブラックできついの?

黒板に書かれたはてなマーク

電気工事士の仕事はブラックなイメージや、きつい仕事のイメージが強いです。電気工事士をはじめとした現場仕事は、適性が無い限りはやめておけと言われることもあります。

現場仕事ですから、体力的にハードな場面もあります。一緒に働く人の多くが職人気質なため、その環境に慣れるまでに精神的な負担を感じる方もいるようです。

しかし、電気工事士は仕事をするのに資格や、それに伴う知識や技術が必要な仕事です。インフラを守る仕事の一つですから、需要が常にあり、安定しています。

大変な面もありますが、電気工事士ならではのかっこいい部分や需要といったメリットもちゃんと存在しているのです。

電気工事士は体力的、精神的にきつい仕事ではありますが、だからこそメリットがあり、重宝される仕事と言えます。

体力的にやめたくなるのは本当?

うつむく男性

電気工事士の仕事は現場仕事の一つです。そのため、体力が要る仕事ではあります。しかし、仕事を続けていけば体が慣れてくるので、体力的にはそれほど問題ありません。

20代の時は体力的に仕事がキツいと感じている方でも、次第に仕事に慣れていけば年齢を重ねた後でも電気工事士として活躍できます。実際、現在電気工事士として働いている40代、50代の方も多いです。

怪我をする危険もある

電気工事士の仕事は高所で配線工事を行う等、危険が伴う作業もあります。命綱等、安全を守るための装備は基本的にありますが、それでもけがをする危険を完全に消し去るものではありません。

また、現在ではかなり少なくはなりましたが、一定数「労災隠し」のようなことを行っているブラックな零細企業の報告もあります。電気工事士の仕事を選ぶ方にやめとけという声がかかるのは、こうした企業の影響もあるようです。

こうした環境にいる場合は、理不尽をそのまま受け入れるのではなく、しかるべき所へ通報する、転職する等の手段をとりましょう。

自分の身の安全や権利を守ることは、どの職種においても最優先されるべき事項です。

精神的にきついことも

膝を抱える人のシルエット

電気時光寺市の世界は、どちらかというと職人気質の方が多く働いています。特に、高卒で初めて電気工事士の世界に入ってすぐの時期は、精神的な負担を感じる方も多いです。

これは電気工事士に限らず、現場仕事ならよくあることですが、仕事を丁寧に教えてくれる方ばかりではありません。他の人の仕事や作業を見て覚えろというスタンスの方もいます。

職人気質な方達が作る独特の雰囲気が苦手な方や、仕事を見て覚える、体で覚えるといったことが苦手な方には、精神的な負担を感じてしまう可能性が高いです。

上下関係にはメリットとデメリットがある

電気工事士の世界は職人気質な方が多く、現場での経験がものをいいます。この経験の差がはっきりとした上下関係を生んでいる職場が多いです。

仕事を始めたばかりの頃は、上司や先輩に指示をもらい、その通りに仕事をするというよりは、経験豊富な方の仕事や作業を見て、ワザを盗む気持ちでふるまった方が上手くいくこともあります。

上下関係が強いからこそ厳しい所もありますが、現在ではあまり感じられない、人間同士の密なつながり後輩に対する面倒見の良さと言った文化が残っています。これは上下関係が強い所ならではのメリットです。

他業種の方にも気を遣う

電気工事士は現場仕事の一つです。現場仕事は多くの場合、様々な資格や免許を持つ方達と一緒に仕事をこなしていきます。電気工事士の場合、ほかの電気主任技術者や建築士と一緒に働く場合が多いです。

ディベロッパーや不動産業界等、土地や建物に深く関わる職種の方と仕事をする場面もあります。そのため、他の職業や業務を行う方達への配慮も必要です。

例えば、朝早くに現場に出向き、他の職業の方が来る前に電気の配線等の作業を済ませておかないといけない場合があります。現場ごとに違う配慮が必要になる仕事なのです。

成長する上での苦労も

どこまでも続く道

電気工事士の苦労は、仕事をする上で発生するものだけはありません。仕事を覚えて、一人前になる過程にも大変な部分があります。

このきつさを乗り越えれば、一人前の電気工事士として働けるようになるのですが、それこそが難しいと感じている方も多いです。

仕事を覚える努力が必要

電気工事士の仕事は実践的な作業や、作業を効率的に終わらせるテクニックを覚えなくてはなりません。

市販されている本等を通して学べる基本的な手順だけでなく、現場で臨機応変な対応ができるよう、実践的な知識や技術を覚える必要があります。

こうした仕事は実際の現場で先輩の仕事をよく見て、覚えていきます。自分から積極的に仕事を覚えていく姿勢が重要です。

また、経験を重ねることで得られるノウハウやコツは、書籍では得られない貴重な知識となります。

仕事時間が長く休みが取りにくいことも

電気工事士の仕事場は、現場ごとに移っていきます。会社の近くに住んで通勤時間を短くする等の働き方は難しいです。

電気工事士は、通勤や現場間の移動時間等を含めて仕事における拘束時間が長い仕事でもあります。これも、電気工事士はやめておけと言われる理由の一つです。

また、工事には工期、つまり締め切りが存在します。工期の期限が近付けば、残業してでもそれに間に合わせなくてはいけません。このような状態になると、休みを取るのも大変になります。

電気工事士に限らず、仕事の拘束時間が長い仕事で体調を崩すと、仕事に大きな影響を与えてしまいます。工事が忙しくない時にはしっかり休んで、コンディションを維持することも大切です。

年収や日給はいくらなの?

コインとお札

次に、電気工事士の給料や日給について解説します。電気工事士の年収は300~600万円という方が多いです。年収1000万円以上を稼ぎたい等、高い収入を希望する方には、魅力が欠ける仕事といえます。

電気工事士は資格が必要な仕事ですが、資格を持っていなくても雑用を主に行う見習いにはなれます。見習いの場合、日給は6,500~10,000円程度が多いです。見習いの場合、日給に差が生じてしまうようでした。

電気工事士の給料面での楽しみ

しかし、仕事を続けて年数と技術を重ねていけば、給料も少しずつ上がっていきます。自分の実力を、先輩や上司からの評価だけでなく、給料の面からも認めてもらえるようになるのです。

給料の高さそのものよりも、実力を認めてもらい、それによって給料を上げてもらえることに魅力を感じる方なら、電気工事士は向いている仕事といえます。

この職種では、手に職を持っているという安心感や、日々の成果を直接的に感じられることが大きなやりがいとなります。

試用期間について

どの会社でもそうですが、3か月前後の試用期間があります。見習いに限らず、資格を持っていても、この試用期間中の給料も企業による差が生まれているのです。

ただ、資格があれば電気工事の仕事にかかわれるわけですから日給は資格がない人よりも高くなります。少しでも高い給料を望むなら、資格を取得した上で就職することをおすすめします。

実際の口コミ・仕事の評判は?

グッドサインとカラフルな吹き出し

仕事のきつさは実際に働いてみないと具体的な内容は分かりにくいものです。そこで、実際に電気工事士として働く方の声を集めました。就職や資格取得の参考にして下さい。

体力面では慣れも大切

住宅等の配線や空調設備の工事、整備をやっている方は、仕事を始めた時は一日たって仕事をするだけでもかなり疲れを感じたそうです。

しかし、仕事を続けて1年経つ頃には、先輩達に追いついて仕事ができるようになることが出来たとお話ししてくれました。

体を動かす仕事ですから、体力はかなり消耗します。しかし、慣れてくれば周りの人達と同じように動いても、体が疲れにくくなるようです。

職人の世界という心構えが大切

仕事を始めた頃は自分から積極的に学び、教えてもらう必要がある上に、現場で活躍できないため、プレッシャーや精神的な疲労は大きく感じるようです。

しかし、仕事を自分一人でもできるようになれば、しっかり評価してもらえるようになります。

職人気質な環境なので、慣れるのが大変ですが、それを受け入れる心構えが大切だと語ってくれました。

試験勉強面でのきつさは?

横積みの本

電気工事士として働くには、電気工事士試験に合格しなくてはいけません。 この試験勉強もまた、電気工事士という仕事のつらさの一つです。次は、電気工事士の試験勉強でのつらさについて解説していきます。

勉強時間の割にあうか

電気工事士の仕事をするには、最低でも第2種電気工事士試験に合格する必要があります。

この試験の筆記試験に合格するには、50時間程度の勉強時間が必要です。大体、1日1時間勉強時間が確保できるなら、2か月程度の日数が目安となります。

第1種電気工事試験の場合は、筆記試験対策に必要な時間に個人差があるものの、50~100時間程度かかると言われています。技能試験の対策は筆記試験終了後から本格的に開始して、1ヶ月半程度で仕上げるのが目安です。

どちらも大変ですが、電気工事士の資格は手に職をつけて働ける資格の一つです。年2回の試験を目指して勉強することは、決して割に合わないつらさとは言えません。つらいですが、その分見返りもあると考えておきましょう。

講習など資格の更新が不要で楽

危険物取扱者や消防設備士等、技術系の資格の中には講習の受講等を通して定期的に資格更新をしなくてはならないものがあります。しかし、電気工事士には、資格の更新は不要です。

一度資格を手にしてしまえば、いつでも電気工事士として働けます。更新の手間が不要な分、ほかの仕事よりも楽な部分もある資格でもあるのです。これは他の資格にはない、電気工事士の大きなメリットといえます。

電気工事士の主な仕事内容は?

赤いはてなマーク

きついだけでなく、確かなメリットもある電気工事士に興味を持った方もいるのではないでしょうか。次の項目では、電気工事士の主な仕事内容を解説していきます。

仕事をしていく上での適正は、仕事内容からもある程度想像できます。これから紹介する業務を自分がこなせるかを考えながらご覧下さい。

見習い時代は雑用も

電気工事士は技術職です。資格があってもなくても見習い扱いとなる時期はあります。働き始めは現場で雑用を行う場面もあります。

具体的には、工具や資材・機材を渡す作業や、車を現場や会社まで運転する等です。この見習い期間の内に仕事の基本的な道具や流れを覚えていきます。

簡単な仕事ですが、これからの仕事全てにつながっていく内容を学べる仕事です。

事務処理

工事のスケジュール管理工程での書類管理も電気工事士の重要な仕事です。

先の項目でも触れましたが、電気工事士は建設業者や不動産会社、依頼人等、異なる職業の方達と関わっていく仕事です。当然、スケジュールのすり合わせ等も行う必要があります。

地味な仕事ですが、抜けや間違いがあると多くの人に迷惑をかけてしまう仕事です。

電線の配線

電気工事士試験の技能試験でも課される作業に、電線の配線業務があります。これは電気工事士の仕事において、主な作業であると同時に、重要な作業でもあります。

現場の規模による違いはありますが、一軒家から大きなビルに至るまで、工事の配線に気を配ることは必須です。

また、配線は劣化しますから、定期的な点検もしなくてはなりません。建物を安全に維持するために、必ず必要となる業務なのです。

空調設備

エアコンをはじめとした空調設備周りの配線は、どの家庭でも必要です。そのため、空調整備も電気工事士が行う仕事の一つとなります。

空調整備は主に家の中やその周辺で行う作業なので、比較的良い環境の中でできる仕事の一つでもあります。電気工事士として働く方の中には、空調整備を専門で行っている方もいます。

電気工事士のかっこいい点・楽しい点

太陽をバックにガッツポーズを決める人

仕事内容を見てわかる通り、電気工事士は電気関係の配線をはじめとした仕事を一手に担える仕事です。そのため需要はあるのですが、現在は人手不足です。若手の電気工事士は重宝される環境にあります。

また、現場仕事はどれだけ仕事を経験しているかが重要になる仕事です。長年電気工事士の世界で働いてきた方は、職人らしさが光る、かっこいい風格と確かな腕を持っている方が多いです。

電気工事士の意外な楽しみ

電気工事士として仕事をしていると、電気の知識はもちろん、土地や不動産、お店に関係する知識も身に付くようになります。色々な知識を得られる楽しみもあるのです。

給料も300~600万円程度の所が多く、続けていく内に高くなるので、給料面での成長に楽しみを見つけることができます。

本当にきついと感じたら

膝を抱える女性

電気工事士に限らず、どんな仕事でもはじめは仕事がきついと感じてしまうものです。仕事に慣れないつらさは、仕事を続けていけば自然と消えていきます。

しかし、仕事をどんなに続けていてもきつさが消えない場合は、転職を考えた方が良い可能性があります。

電気工事士の仕事をしていて、本当にきついと感じた時の対処法も紹介します。仕事をしていく上での参考にしてください。

初心に戻ってみよう

電気工事士の仕事がどうしてもきつい時は、まず初心にかえってみましょう。 どうして電気工事士の資格取得したのかを思い出してみて下さい。

  • 純粋に手に職をつけたいという思い
  • 責任感のある立場で高収入の仕事ができることを目指した

仕事に対する誇りや気持ちを思い浮かべると、それにつられて仕事に対するモチベーションも思い出される場合があります。

また、資格を取得して専門性を高めることは、学歴以上に重要とされる場合もあります。この専門性の高さを目指した方や、初心にかえることの大切さを思い出すことで、仕事を続けられるようになった方も多いです。

自分の成長を実感しよう

電気工事士は資格試験に合格した時に得たスキルよりも、実際に仕事をしていく中で身につけていったスキルこそが、現場で役に立ちます。

現場で毎日忙殺されるように働く中でも、職人としてのスキルは確かに身についているのです。

資格だけでなく、技術を身につけた方はそれを忘れない限り今後も必要とされていく人材です。現場で先輩よりも活躍できなくても、身につけたスキルは活かすことができます。自分の成長を実感し、自信を取り戻しましょう。

よい職場への転職がベターな選択という場合も

これまで紹介した考え方できつさが少しでも報われるなら、今後も電気工事士として仕事を続けられるようになります。モチベーションが保てるようなら問題ありません。

しかし、仕事を続けることが肉体的・精神的にどうしてもつらいという場合は、無理をしすぎるのは得策ではありません。 心身が訴えるつらさやきつさを無視し続ければ、あとになって大きな問題になることもあります。

このような場合は、転職も視野に入れて考えましょう。

きつさを感じる内容によっては専門家等に相談した方が良い場合もある

また、仕事のきつさを振り返ると、どうして仕事をするのがつらいのかが分かります。その時、電気工事士としての仕事以外の所につらさの原因が見つかる場合もあります。

  • パワハラ、セクハラ等のハラスメントを受けている
  • 会社が労災隠しや残業代の不払い等をしている

このように、仕事以外の要素、それも周りの環境がブラックな状態にある場合は、自分一人の力で何とかしようとすると問題が悪化してしまう可能性が高いです。

このような場合は、自分だけで解決しようとせずに、専門家に相談し、力を借りましょう。

求人サイトを有効活用しよう

仕事のきつさがどうしても振り払えない場合や、働いている環境に大きな問題がある場合は、勇気を出して転職活動をした方が人生としては豊かになる可能性があります。

しかし、知人やハローワークから紹介される仕事だけでは、良い転職条件を見つけるのは難しいです。特に、電気工事士のように資格を活かして仕事をする業種の場合は、その資格が活かせる形で転職活動をする必要があります。

転職活動の際は、自分の資格を活かしながら活動できる求人サイトを有効活用しましょう。

サイトによってはよい転職案件を挙げているものもあり、場合によっては自分に理想の仕事を見つけることができます。

ぜひ求人サイトを活用して理想の職場を見つけてみてください。

電気工事士のきつさまとめ

電気工事士のきつさまとめ

  • 電気工事士は体力的・精神的にそれぞれきつさがある仕事
  • きつさはあるが、慣れてしまえば楽になる仕事でもある
  • 電気工事士ならではのメリットやかっこいい部分もある
  • どうしても仕事がつらい場合は、転職も考えよう

電気工事士の仕事は、体力的にも精神的にもきつい部分のある仕事です。しかし、電気工事士ならではのかっこいい部分やメリットもあります。

仕事をしていく上でのきつさはありますが、慣れてしまえば資格と技術を活かして働ける仕事です。

電気工事士の仕事に興味を持たれた方は、まずは電気工事士試験の通信講座を受けてみてはいかがでしょうか。現在電気工事士として働いている方は、つらさを感じる原因や、それを乗り越えるための振り返りをしてみて下さい。

振り返りをしてみてやっぱりつらさを感じるようなら、転職も視野に入れましょう。

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