警視庁採用試験の難易度は?試験の合格点や倍率から1・3類の違いまで解説

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「警視庁採用試験は難しい?」

「警視庁の採用試験の合格点や基準を知りたい!」

このような疑問を持ちの方も多いのではないでしょうか。

東京都内の警察官として勤務する警視庁は、毎年多くの受験生がいる人気公安職種です。

警視庁での採用を目指している方にとって、試験全体の難易度や合格点などは気になるポイントでしょう。

こちらの記事では、警視庁採用試験の難易度や合格点、勉強のコツなどを解説していきます。

警視庁採用試験の難易度についてざっくり解説すると

  • 2022年の警視庁採用試験の全体倍率は7.0倍
  • 筆記試験や面接試験だけでなく、体力検査もある
  • 500~600時間程度の勉強が必要

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警視庁の採用試験の難易度はどれくらい?

警視庁採用センターのデータによると、2022年の警視庁採用試験の全体倍率は7.0倍でした。

7人に1人しか合格できないことから、一定の難易度を誇る試験であることがわかります

また、警視庁は公安職ということもあり、学力に加えて体力も求められることが難易度の高さに繋がっています。

試験科目が幅広さが難しさに繋がる

警視庁の採用試験では、下記の科目が出題されます。

分野 試験科目
文章理解 現代文 英語
数的処理 数的推理 判断推理 空間把握 資料解釈
社会科学 政治 経済 社会 倫理
自然科学 物理 化学 生物 地学
人文科学 日本史 世界史 地理 国語 英語

義務教育で習う内容に加えて、高校で学んだ内容も問われます。

試験科目が多く勉強するべき範囲が広い点が、試験の難しさに繋がっています。

学力以外のコミュニケーション能力も求められる

警視庁の試験では、筆記試験だけでなく人物試験として面接などが行われます。

また、警察官としてのコミュニケーション能力や体力も審査されます。

勉強以外にも対策するべきことが多いため、警視庁の採用試験に突破するのは簡単ではありません。

勉強時間は500~600時間が目安

警視庁の筆記試験に合格するためには、おおむね500〜600時間程度の勉強時間が必要と言われています。

長期にわたって勉強する必要がありますが、継続的な勉強に嫌気がさして挫折してしまう人も少なくありません。

筆記試験で対策するべき範囲は広いため、モチベーションを保って勉強することも求められます。

一次試験は足切り、本番は二次試験から

試験の実態として、筆記試験よりも人物試験が重視される傾向があります。

一次試験の筆記試験はあくまでも「足切り」として活用し、二次試験の面接試験で採否を決めているといっても過言ではありません。

つまり、警視庁の採用試験を突破するためには、面接試験の対策が重要と言えます。

一次試験の教養科目の合格点は?

明確な合格点は明らかにされていませんが、一次試験の教養科目の合格点は6割程度と言われています。

合格基準ギリギリでも満点でも「一次試験に通過した」という事実は変わりません。

必要以上点数を取る必要性は薄いため、筆記試験の対策は効率性を意識するのがおすすめです。

東京都以外からの受験は不利?

警視庁への出願は、東京都民に限らず全国から可能です。

東京都以外から受験する場合でも、特段不利になることはありません。

しかし、面接では志望理由が聞かれる可能性が高いため、地元以外の場所で警察官になりたい理由を用意する必要があります。

学歴で不利になることはない

厚生労働省では、公正採用の指針を掲げています。

採用の際に業務の適性と能力に関係のない事象を尋ねることは禁止されており、これには学歴も含まれます。

高卒でも大卒でも関係なく、純粋に警察官としても適性が判断されるため、学歴で不利になることはありません。

第Ⅰ類や第Ⅲ類の倍率・合格者数

続いて、警視庁の第Ⅰ類や第Ⅲ類試験の倍率・合格者数などを紹介していきます。

<男性 1類>

実施年 受験者数 合格者数 倍率
2022 5,379 886 6.1
2021 5,845 1,027 5.7
2020 2,960 643 4.6
2019 6,353 1,297 4.9
2018 9,372 1,599 5.9
2017 10,062 1,750 5.7
2016 9,502 1,816 5.2
2015 10,115 1,764 5.7
2014 11,082 1,626 6.8
2013 13,128 1,438 9.1

<男性 3類>

実施年 受験者数 合格者数 倍率
2022 2,492 243 10.3
2021 1,344 158 8.5
2020 1,543 213 7.2
2019 4,119 336 12.3
2018 2,336 353 6.6
2017 2,664 409 6.5
2016 2,559 451 5.7
2015 2,863 459 6.2
2014 2,799 380 7.4
2013 2,738 312 8.8
2012 3,092 335 9.2

<女性 1類>

実施年 受験者数 合格者数 倍率
2022 1,942 261 7.4
2021 1,784 303 5.9
2020 906 165 5.5
2019 1,799 201 9.0
2018 2,529 294 8.6
2017 2,618 292 9.0
2016 2,565 305 8.4
2015 2,611 309 8.4
2014 1,698 262 6.5
2013 1,765 168 10.5
2012 2,061 160 12.9

<女性 3類>

実施年 受験者数 合格者数 倍率
2012 3,092 335 9.2
2013 2,738 312 8.8
2014 2,799 380 7.4
2015 2,863 459 6.2
2016 2,559 451 5.7
2017 2,664 409 6.5
2018 2,336 353 6.6
2019 4,119 336 12.3
2020 1,543 213 7.2
2021 1,344 158 8.5
2022 2,492 243 10.3

なお、1類は第1回~第3回の数値ですが、3類の数値は第2回~第3回の数値となっています。

過去の倍率を通年で見ると約5~9倍になっており、かなり高いことがわかります。

また、試験の合格者数が10年前に比べて半減していることから、警視庁の採用試験を突破するハードルは高くなっていると言えるでしょう。

警視庁採用試験は難しい?

通年で見ると警視庁採用試験の倍率は約5~9倍ですが、実質的な倍率はもっと低いです。

多くの受験生は、警視庁以外にも他の公務員試験と併願をしているケースが多く、警視庁がそもそも本命ではないケースもあるためです。

また、公務員という働き方にこだわっていない受験生もいるため、そこまで準備に時間をかけていない志願者も多くいます。

そのため、試験データの倍率だけ見て「自分には無理」と判断するのは早計です。

警視庁は狙い目

全国で公安系公務員の採用試験が行われていますが、警視庁は他の自治体に比べて人口も多いため、採用の人数も多いです。

その結果、倍率が下がりやすくなるため、実は「警視庁は狙い目」なのです。

試験初回は特に合格しやすい

警視庁は採用者数が多いため、初回受験の人は特に合格率が高いと言われています。

一方で、過去に不合格になったことがあり、2回目以降に受験する場合は倍率が高くなるため、初めて受験する人と比べると不利になります。

初めて警視庁の採用試験を受験する人は、その後に不利を被らないためにベストを尽くすことが大切です。

警視庁採用試験の評価項目とは

採用試験にあたって、どのような点が評価されているのか気になる方も多いでしょう。

以下で、警視庁採用試験の評価項目について解説していきます。

試験種目 Ⅰ類 Ⅲ類
教養試験
論文試験 ×
国語試験
作文試験 ×
身体検査
身体測定
口述試験
体力測定
適性試験

受験資格

年齢制限

警視庁の採用試験では、学歴に関係なく年齢の上限が30歳となっています。

例えば、2022年度(令和4年)の試験では下記のような年齢制限が設けられていました。

  • 1類(大卒):昭和62年4月2日以降に生まれた人で大学(学校教育法による大学(短期大学を除く。))を卒業又は令和5年3月までに卒業見込みの人
  • 3類(高卒):昭和62年4月2日以降に生まれた人で高校を卒業又は令和5年3月までに卒業見込みの人

身体要件

続いて、身体要件について解説していきます。

項目 色覚/聴力 疾患 視力 聴力 その他身体の運動機能
男性 警察官としての職務執行に支障がないこと 警察官としての職務執行上、支障のある疾患がないこと 裸眼視力が両眼とも0.6以上、又は矯正視力が両眼とも1.0以上であること 警察官としての職務執行に支障がないこと 警察官としての職務執行に支障がないこと
女性 警察官としての職務執行に支障がないこと 警察官としての職務執行上、支障のある疾患がないこと 裸眼視力が両眼とも0.6以上、又は矯正視力が両眼とも1.0以上であること 警察官としての職務執行に支障がないこと 警察官としての職務執行に支障がないこと

以前は、身長と体重については受験資格が設けられていましたが現在は廃止されています。

第1次試験

警視庁の採用試験は第1次試験と第2次試験に分かれており、第1次試験では受験科目・評価項目が1類と3類で異なります。

教養試験

教養試験では、下記内容の一般的な教養が問われます。

  • 知能分野:文章理解 判断推理 数的処理 資料解釈 図形判断
  • 知識分野:人文科学 社会科学 自然科学 一般科目(国語、英語、数学)

5肢択一式が50題出題され、試験時間は2時間です。

見直し時間を含めると、1問あたり約2分で解く必要があるためスピードが要求されると言えるでしょう。

論(作)文試験

警視庁の第1次試験では、教養試験だけでなく論(作)文試験に出題されます。

1題80分で1,000字程度(原稿用紙2枚半)の論文を書く必要があります。

人との関わり方や理想の警察官像などについて記述するケースが多いため、過去問を見ながら対策を進めていきましょう。

国語試験

国語試験では、職務に必要な国語力に関する試験を行います。

五肢択一式で50題が出題され、試験時間は20分です。

内容は簡単ですが、50問中3割以下の正答率だと足切りとなってしまい不合格になる点には注意しましょう。

焦らずに冷静に解くことが重要です。

資格経歴等の評定

資格経歴等の評定とは、教養試験や論文試験の内容以外で高いスキルを有している人材を評価する警視庁の採用システムです。

所持する資格経歴等についての評定を行い、特定の資格やスキルを保有していると、成績に反映され選考が有利に進みます。

第1次身体検査

第1次身体検査では、身体要件をクリアしているかどうかを確認します。

聴力や視力などを検査し、警察犬としての職務を行うことができるか判定します。

第1次適性検査

第1次適性検査では、クレペリン検査などの記述式等の方法で警察官としての適性を確認します。

「能力面の特徴」と「性格・行動面の特徴」を把握する目的で行われていますが、特別な対策は不要です。

よほどのことがない限り、第1次適性検査で落ちてしまう可能性はありません。

第2次試験

第1次試験に合格したら、第2次試験に臨むことになります。

面接試験

面接試験を通じて、人柄やコミュニケーション能力をチェックされます。

警察官になろうとした志望動機や具体的な学校生活、自分の強みなどを聞かれる可能性が高いです。

近年の公務員試験は人物重視の採用選考を行っているため、しっかりと対策を進めましょう。

第2次身体検査

第2次身体検査では、警察官としての職務に耐えられる健康状態かどうかを確認します。

具体的には、下記の項目を検査します。

  • 視力検査
  • 色覚検査
  • 聴力検査
  • 運動機能の検査
  • 医師の診察
  • 身長測定
  • 体重測定
  • レントゲン検査
  • 血液検査(貧血検査、肝機能検査、血中脂質等検査、血糖検査)、尿検査

第2次適性検査

第2次適性検査では、第1次適性検査と同様に警察官としての適性について検査します。

記述式等の方法により検査を行いますが、特別な対策を行う必要はありません。

体力検査

警視庁は公安職という特性上、職務執行上必要な体力の有無について検査する体力検査があります。

  • 腕立て伏せ
  • バーピーテスト
  • 上体起こし
  • 反復横跳び

評価される資格経歴の目安

警視庁の採用試験では資格経歴等の評定を行い、特定の技能やスキルを有している人材を評価しています。

具体的には、下記に該当する受験生は採用試験の成績の一部に反映され、選考が有利に進みます。

体力

体力面では、下記のように武道系の段位やスポーツ歴が評定の対象です。

項目 内容
柔道又は剣道、その他の武道 初段以上
スポーツ歴 全国規模で行われる大会で、全日本選手権、国民体育大会、大学選手権、全国高校総合体育大会又はこれらに準じる大会の出場経験又はこれに類するもの

情報処理

近年はIT化が進んでいることから、下記の情報処理分野で高い技能を持っている人材も評定の対象となっています。

項目 内容
情報処理 ITパスポート
基本情報技術者
応用情報技術者等
経済産業省管轄の国家資格又はこれに類するもの

英語

外国人労働者や観光客の増加から、英語力が高い人材も評価される仕組みとなっています。

項目 内容
英語 実用英語技能検定(英検):2級以上
TOEIC:470点以上
TOEFL <iBT> 48点以上 <PBT> 460点以上 <CBT> 140点以上
国際連合公用語英語検定(国連英検):C級以上又はこれらに類するもの

中国語

中国人観光客や労働者も増えていることで、中国語のスキルをを有している人材も高く評価されます。

項目 内容
中国語 中国語検定:3級以上
漢語水平考試:4級以上
中国語コミュニケーション能力検定(TECC):400点以上又はこれらに類するもの

韓国語

英語や中国語だけでなく、韓国語の知識やコミュニケーション力が高い人も選考で有利になります。

項目 内容
韓国語 ハングル能力検定:準2級以上
韓国語能力試験:4級以上又はこれらに類するもの

試験日程

令和5年度の警視庁の採用試験日程は下記の通りです。

<男性>

試験回・類別 第1次試験日 第2次試験日 申込受付期間
第1回(Ⅰ類) 4月29日(土) 5月27日(土)、28日(日)、6月3日(土)、4日(日 3月30日(木)~4月10日(月)
第2回(Ⅰ類) 9月17日(日) 10月7日(土)、8日(日) 8月14日(月)~8月24日(木)
第2回(Ⅲ類) 9月16日(土) 10月7日(土)、8日(日) 8月14日(月)~8月24日(木)
第3回(Ⅰ・Ⅲ類) 令和6年1月7日(日) 令和6年1月27日(土) 12月1日(金)~12月11日(月)

出典:「令和5年度警視庁採用サイト」

警視庁の採用試験対策法は?

続いて、警視庁の採用試験の対策法について解説していきます。

採用される可能性を高めるためにも、下記で紹介する内容を実践してみてください。

教養試験は出題傾向に注目

教養試験は勉強するべき範囲が広く対策に時間がかるため、出題傾向に注目しましょう。

出題科目には出題頻度が高い科目と低い科目があるため、出題頻度が高い科目を重点的に対策するのがおすすめです。

また、出題数が多い科目に勉強時間を割けば得点力が高まるため、しっかりと出題傾向や出題数を確認しておきましょう。

面接対策を入念に

近年の公務員試験は総じて人物重視で採用選考を進めています。

仮に筆記試験が満点でも、面接の出来次第では不合格となることもあるため、筆記試験対策だけに時間を割くのはおすすめしません。

面接が苦手な場合は、何度も模擬面接を重ねて本番でも冷静に受け答えできるように備えましょう。

逆に、筆記試験をぎりぎりで突破した場合でも、面接で好印象を与えることができれば合格に近づきます。

論作試験も大事

論策試験では、1題を80分間で解く必要があります。

1,000字程度書く必要があるため、問題の意図を理解して文章化する練習を重ねておきましょう。

理想とする警察官像や、人との関わりなどのテーマについて記述することが求められるため、自分のこれまでの実体験を振り返っておくことをおすすめします。

自分の経験を、自分なりに考えて自分の言葉でまとめる練習もこなしておきましょう。

警視庁に採用される確率を上げるために

最後に、警視庁に採用されるコツを紹介していきます。

対策をすればするほど採用される確率は高まるため、ぜひ実践してみてください。

面接対策は数ヶ月前から

公務員試験は人物重視の傾向にあるため、面接対策は早い段階から着手しましょう。

面接で評価されなければ、筆記試験で高得点を取れたとしても不合格となるため、何度も練習を行うことが大切です。

何度も練習を繰り返せば、わかりやすく受け答えをするコツがつかめるようになります。

面接に苦手意識を持つ受験生は多い分、何度も練習して面接の苦手意識を払しょくできれば、採用されやすくなるでしょう。

論文対策は本番を想定

時間を計って書く

論文試験は、80分という制限時間の中で1,000文字程度の文章を書くことが求められます。

長文を書く練習をこなしておけば、本試験でも冷静に対処できるでしょう。

実際に時間を測りながら練習することで、時間配分の仕方や構成作成に使える時間などを把握できるようになります。

出題形式・傾向を学ぶ

過去問を見れば、論文の出題傾向を知ることができます。

過去の問題から出題形式、方向性に慣れておけば本試験でも冷静に書き始めることができるでしょう。

例えば、令和4年度は「これまであなたが人との関わりから学んだことについて触れ、今後それを警察官の仕事にどのように活かしていきたいか述べなさい。」というテーマで出題されました。

出題形式・傾向を学び、対策をしておけば質の高い論文が書けるようになるでしょう。

論文の「書き方」を基本から学ぶ

わかりやすい論文を書くためには「書き方」を学ぶ必要があります。

まずは結論から書き、その後に根拠を交えながら理由などを論述すると、読み手が納得しやすい文章になります。

結論が不明な文章や主語がない文章があると、読み手が混乱してしまい「低評価の論文」となってしまいます。

基本的な書き方に関しては、テキストや参考書で学べるため、しっかり読んでおきましょう。

教養試験は6割とる

警視庁の筆記試験は、おおむね6割以上の問題に正解できれば突破できます。

10割を目指す必要はなく、教養試験の勉強に時間をかけすぎるのは非効率です。

6割という明確な合格点を意識し、過去問の演習を行えば第1次試験は突破できるでしょう。

教養試験を突破できる十分な自信がついたら、早い段階で面接試験の対策に着手することをおすすめします。

隙間時間を有効活用する

隙間時間を有効活用することで、勉強時間を捻出できるだけでなく学んだ内容が脳に定着します。

ちょっとした時間でも勉強できるようなテキストを常に持ち歩くことで、着実に学力を伸ばすことができます。

また、近年はスマホでも隙間時間に勉強できるアプリなどもリリースされているため、スマホ学習を導入するのもおすすめです。

警視庁採用試験の難易度まとめ

警視庁採用試験の難易度まとめ

  • 筆記試験の難易度は低く、面接対策に注力することが大切
  • 警視庁採用試験の倍率は約5~9倍で推移しているが、実質的な倍率はもっと低いで
  • すべての試験の対策をバランスよく行い、隙間時間を有効活用することが大切

警視庁の採用試験は、倍率は高いものの見かけほど難易度が高いわけではありません。

筆記試験や論文試験、面接試験の対策をバランスよく行うことで採用に近づくことができるでしょう。

警視庁への就職を目指している方は、こちらの記事を参考にしながら必要な対策を行ってみてください。

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