QC検定の合格基準はどれくらい?各級の難易度や合格率まで徹底解説!

更新日時 2020/04/16

「QC検定はどのくらい正解すれば合格基準になるの?」

「合格点の目安がわからないと勉強しづらくて……」

検定試験を受ける時は合格ラインや難易度を知っておくことも重要です。QC検定を受ける時もそれは変わりませんよね。

そこでこの記事ではQC検定の合格基準をはじめ、具体的な合格点や各級の難易度、合格率などを詳しくまとめました。

QC検定の試験対策にぜひお役立てください!

QC検定の合格基準についてざっくり説明すると

  • QC検定の合格ラインはどの級も概ね70%以上
  • QC検定4級は比較的簡単だが1級はかなり難関
  • 結果を出すためにはそれなりの勉強時間を確保する必要がある

QC検定とは

QC検定は別名を「品質管理検定」といいます。「QC」は「Quality Control」の略で、品質管理と訳されます。

日本の企業ではどの分野においても、商品やサービスの品質の管理を実施しています。

以前は企業内で品質管理の知識を教える機会を設けていたのですが、終身雇用制度の崩壊により、現在は品質管理の知識を持つ人材を即戦力として求めるようになりました。

そのため、品質管理能力を数値化して表すためにQC検定ができたというわけです

どのような人がQC検定を受けるのか

QC検定は企業内で品質管理を担当する方や、品質管理に関わる仕事を目指す学生さん向けの検定です。高校生や大学生などの初心者から実務のベテランの方まで、多くの方がQC検定を受験しています。

資格そのものが特定の仕事や独立につながるわけではありませんが、商品やサービスの向上のために役立つ人材として活躍できることは間違いないでしょう

QC検定の合格基準

微笑む女性

QC検定(品質管理検定)には4級~1級があり、それぞれの級で合格基準が異なります。

各級の合格基準を表にまとめましたので、まずはこちらをご覧ください。

基準
4級 総合得点が概ね70%以上
3級 手法分野、実践分野それぞれの得点を50%以上獲得し、かつ総合得点が70%以上
2級 手法分野、実践分野それぞれの得点を50%以上獲得し、かつ総合得点が70%以上
1級 以下の3つを満たす必要がある
・一次試験の手法、実践分野の得点がそれぞれ50%以上かつ、2つの総合得点が70%以上であること
・二次試験の論述の得点が概ね50%以上であること
・一次・、二次の得点が70%以上であること

50%が合格ラインになっている科目もありますが、万全を期すためにはどの級においても70%以上の正答率を目指すことがQC検定の合格ラインと言えるでしょう。

正答率70%とは、全体を100点満点とした時の70点が合格ラインということです。合格点を目指して結果を出せるよう頑張りましょう。

QC検定の難易度について

様々なグラフ

QC検定はどのくらいの難易度なのでしょうか。

級ごとの解説

QC検定の難易度は級ごとに違います。それぞれの級におけるポイントご紹介いたします。

4級

QC検定4級は全ての級の中で最も難易度が低くなっており、初心者向けの級と言えます。

対象となるのはこれから企業で働こうと考えている方、もしくは派遣社員として勤めようと考えている方です。社会人はもちろん学生さんにも人気があり、毎回多くの高校生や大学生が受験しています

出題内容は品質管理の基本的な知識を問うものとなります。QC検定を初めて受ける方は、入門編として4級からチャレンジしてみると良いでしょう。

3級

QC検定3級は、品質管理の基本的業務をこなす上で必要不可欠の知識が身に付く級となっています。そのため全ての級の中で最も受験者数が多いです。4級に合格した方でも3級までは必ず取るようにすると良いでしょう。

対象となるのは様々な業種において品質管理に関わる方や、その問題解決を行う立場の方です。また品質管理についてを学んでいる大学生、高専生、高専生にもおすすめです。

QC検定には欠かせない「QC7つ道具」を中心に、品質管理の重要知識を問われる検定内容となっています。品質管理の基本知識どれだけ使いこなせるかが合格の鍵となります

2級

QC検定2級は3級に比べて難易度がかなり上がります。対象となるのは、品質管理の現場でリーダー的な役割を担っている方です。品質管理における基本的な知識だけでなく応用力も問われると思ってください

自ら率先して仕事を管理できるのはもちろんのこと、従業員の品質管理状況についても客観的に評価できるようになっておくと合格に近付きます。

QC検定の2級に合格すると職務の幅が広がりますので、さらに戦力として認められるようになります

1級

QC検定1級は全ての級の中で最高峰の難易度となっており、近年ではほとんどの回の合格率が1割を下回っています

対象となるのは品質管理の問題解決をリードする立場の方、もしくは品質管理技術者の方です。これらの立場の方はすでに現場での経験も豊富だと思いますが、それでも簡単に合格できるわけではないので対策を怠らないでください。

これまで得た知識はもちろんのこと、習った手法についてもしっかり活かせるようになると合格への距離が縮まるでしょう。これまでよりも品質管理の知識を深めてステップアップしたい方におすすめです

QC検定の合格率

QC検定の合格率を4~1級それぞれについてまとめました。

  • 4級
開催回数 合格率
23回(2017年3月) 84.74%
24回(2017年9月) 85.19%
25回(2018年3月) 84.52%
26回(2018年9月) 84.21%
27回(2019年3月) 85.15%
28回(2019年9月) 84.02%
  • 3級
開催回数 合格率
23回(2017年3月) 42.02%
24回(2017年9月) 41.14%
25回(2018年3月) 49.68%
26回(2018年9月) 50.34%
27回(2019年3月) 51.17%
28回(2019年9月) 49.71%
  • 2級
開催回数 合格率
23回(2017年3月) 21.05%
24回(2017年9月) 36.38%
25回(2018年3月) 17.26%
26回(2018年9月) 24.89%
27回(2019年3月) 26.59%
28回(2019年9月) 22.96%
  • 1級
開催回数 合格率
23回(2017年3月) 12.19%
24回(2017年9月) 2.64%
25回(2018年3月) 4.52%
26回(2018年9月) 4.57%
27回(2019年3月) 7.20%
28回(2019年9月) 2.58%

これらの表を見ますと3、4級については合格率が比較的高く、受験しやすい級と言えます。

しかし1、2級は非常に合格率が低くなっており、特に1級は近年5%以下の合格率で推移しています。QC検定以外の資格試験と比べても最難関と言えるでしょう。

QC検定の出題範囲

大量の本

QC検定を受けるためにはどのような内容を学習すれば良いのでしょうか。

それぞれの級の出題範囲について、出題方法や試験時間などもまとめました。勉強する際には参考になさってください。

4級

QC検定4級はマークシート式で、試験時間は90分となります。

出題範囲は、「実践分野」では品質管理の基本知識、改善や標準化といった内容となります。

「手法分野」ではデータを駆使した「事実に基づく判断」、QC7つ道具についてがメインです。「企業活動の基本分野」では製品とサービスや、5W1H などからの出題です。

詳しくは以下にまとめましたのでご覧ください。

実践分野の出題範囲 手法分野の出題範囲 企業活動の基本分野の出題範囲
品質管理 事実に基づく判断 製品とサービス
管理 データの活用と見方 職場における総合的な品質
改善 報告・連絡・相談
工程 5W1H
検査 三現主義・5ゲン主義
標準・標準化 企業生活のマナー・SS
安全衛生
規則と標準

これらはQC検定において一番基本的な内容ですので、しっかり覚えておきましょう。

3級

QC検定3級もマークシート方式、試験時間は90分です

試験内容は実践分野と手法分野の二つです。「実践分野」ではプロセスを用いた考えやデータを基にしたアプローチなどを一問一答形式で問われます。「手法分野」では統計や相関関係の分析など、実際のデータを読み取った上で回答する問題が出題されます。

各分野の詳しい出題内容は以下の通りです。

実践分野の出題範囲
QC的ものの見方・考え方
品質の概念(定義と基本的な考え方)
管理の方法
品質保証:新製品開発(定義と基本的な考え方)
品質保証:プロセス保障(定義と基本的な考え方)
品質経営の要素:方針管理(定義と基本的な考え方)
品質経営の要素:日常管理(定義と基本的な考え方)
品質経営の要素:標準化(言葉として)
品質経営の要素:小集団活動(定義と基本的な考え方)
品質経営の要素:人材育成(言葉として)
品質経営の要素:品質マネジメントシステム(言葉として)
手法分野の出題範囲
データの取り方・まとめ方
QC七つ道具
新QC七つ道具(定義と基本的な考え方)
統計的方法の基礎(定義と基本的な考え方)
管理図
工程能力指数
相関分析

それぞれの知識を暗記するだけでなく、理解も深めるようにしていってください

2級

QC検定2級もマークシート方式で、試験時間は90分となります。 試験範囲は3級と同じく実践と手法の二つです

「実践分野」ではQC7つ道具といった基本分野以外にも、診断や監査など2級で新たに加わる内容も出題されます。長文問題も出ますので読解の練習をしておきましょう。

「手法分野」では分散などの基本統計量、仮説検定や相関分析など統計分野での出題が多くなります。試験当日は電卓を使うことができますが、計算式を一通り覚えた上で使いこなす必要があります

各分野の詳しい範囲は以下の通りです。

実践分野の出題範囲
QC的ものの見方・考え方
品質の概念(定義と基本的な考え方)
管理の方法
品質保証:新製品開発(定義と基本的な考え方)
品質保証:プロセス保証(定義と基本的な考え方)
品質経営の要素:方針管理(定義と基本的な考え方)
品質経営の要素:機能別管理(言葉として)
品質経営の要素:日常管理
品質経営の要素:標準化(言葉として)
品質経営の要素:小集団活動(定義と基本的な考え方)
品質経営の要素:人材育成(定義と基本的な考え方)
品質経営の要素:診断・監査(定義と基本的な考え方)
品質経営の要素:品質マネジメントシステム(言葉として)
倫理・社会的責任(言葉として)
品質管理周辺の実践活動(言葉として)
手法分野の出題範囲
データの取り方とまとめ方
新QC七つ道具
統計的方法の基礎
計量値データに基づく検定と推定
計数値データに基づく検定と推定
管理図
抜取検査
実験計画法
相関分析
単回帰分析
信頼性工学

読解や計算が苦手な方は過去問を解くなどしてしっかり対策をしておいてください

1級

QC検定1級には、これまでのマークシート方式に加えて論述式の問題も出題されます試験時間は120分です。出題範囲は2、3級と同じく実践と手法の二つとなります。

「実践分野」ではQC7つ道具といった基本知識はもちろんのこと、各級の内容の暗記だけでなく理解を深めることも要求されます。「手法分野」では2級の統計分野を基盤にして、さらに踏み込んだ重回帰分析や多変量解析法などの知識も必要です。

論述式の問題は、1級の出題範囲に沿った内容で4テーマから1つ選んで回答します。これまでの試験の傾向として、論述のテーマは実践から2、3問、手法から1、2問が出ています。

全ての知識を体系立てた上で論理的に説明する能力が求められますので、心して勉強してください

実践分野の出題範囲
品質の概念
品質保証:新製品開発
品質保証:プロセス保障
品質経営の要素:方針管理
品質経営の要素:機能別管理(定義と基本的な考え方)
品質経営の要素:日常管理
品質経営の要素:標準化
品質経営の要素:人材育成
品質経営の要素:診断・監査
品質経営の要素:品質マネジメントシステム
倫理・社会的責任(定義と基本的な考え方)
品質管理周辺の実践活動
手法分野の出題範囲
データの取り方とまとめ方
新 QC 七つ道具
統計的方法の基礎
計量値データに基づく検定と推定
計数値データに基づく検定と推定
管理図
工程能力指数
抜取検査
実験計画法
ノンパラメトリック法(定義と基本的な考え方)
感性品質と官能評価手法(定義と基本的な考え方)
相関分析
単回帰分析
重回帰分析
多変量解析法
信頼性工学
ロバストパラメータ設計

合格基準を突破するための勉強法

勉強する人

QC検定はどのくらい勉強すれば合格基準を突破できるのでしょうか。

各級それぞれについて解説していきます。

4級

QC検定4級は、検定を主催している「日本規格協会」がweb上で公式テキストを公開しています。無料で閲覧できますので、こちらを使って勉強すると良いでしょう。

4級は基本的な内容から出題されますので、QC7つ道具や品質管理に関する基本知識を網羅していけば十分合格を狙えます。これらの内容は上記のwebテキストで学習できます

問題演習が足りないと思う方は、webで公開されている練習問題や市販の問題集を利用して対策をしてください。

必要な勉強時間は?

QC検定4級の合格に必要な勉強時間は、おおむね50時間程度で足りると言われています。

1日3時間ずつ勉強したとして二週間と少しですから、そこま で長い時間を費やさなくても合格を目指すことが可能でしょう。

3級

QC検定3級では基本知識の理解を深める必要があります。3級~1級はwebテキストがありませんので、市販のテキストを購入して対策をしてください。

テキストを読みながら、わからないところについては2回3回と繰り返すことによって知識が体に染みついていくでしょう。繰り返しの学習が合格へのカギとなります

「手法分野」についてはQC7つ道具が必ず出題されますのでしっかり覚えておいてください。またデータの取り方についても重点的に学習しておきましょう。

3級の勉強時間は100時間ほど

QC検定3級の合格には100時間ほどの勉強時間が必要とされています。 1日3時間ずつ勉強していくとして、約1ヵ月強といったところでしょうか

ただ、実務経験がある方は基本的知識は身に付いているはずです。その場合は100時間かけなくても合格点に達する知識を習得できる可能性が高いです。

2級

QC検定2級では、「実践分野」においては頻出の知識を中心に暗記していってください。

「手法分野」は統計分野の出題が多いですので、統計学の概要をしっかり頭に入れておく必要があります。統計では公式が非常に多く出てきますので、公式をノートにまとめながら覚えていきましょう。

ある程度学習が済みましたら、過去問を解いて練習することをおすすめします。2級の実践分野では長文問題が出てきますので、特に重点的に対策をしておきましょう。

2級においても3級と同じく繰り返しの学習が鍵になります。わからないところはそのままにせず、テキストで何度も学習しなおしましょう

2級は200時間以上の勉強が必要

QC検定2級で合格点に達する知識を身に付けるには、未経験の方で200時間以上の勉強時間が必要になると言われています。1日3時間の勉強で2ヵ月以上かかることになりますから、それなりの心構えで学習に取り組む必要があるでしょう。

2級においても、品質管理の実務経験を有する方はある程度素養をお持ちだと思いますが、確実に結果を出すためには十分な勉強時間を取ってください。

1級

QC検定1級は非常に高度な知識が求められます。全ての知識を一つ一つものにしていってください。

実践分野では2級までの内容をさらに深い形で理解していくことが求められます。手法分野は統計分野を中心にハイレベルな知識が問われます。それぞれの手法の使い方だけでなく意味も理解しておきましょう

1級では論述問題が出ますが、こちらは実践と手法両方について記述演習が必要です。論述のポイントや文字数の感覚、どの分野を選ぶかについては過去問を解きながら慣れていってください。

勉強時間は300時間を目安に

1級の勉強時間は、300時間程度必要と言われています。1日3時間勉強しても3ヵ月以上かかりますので、まとまった勉強時間を確保できるようにしておきましょう

日々の仕事が忙しくてまとまった勉強時間が確保できない方は、場合によっては3ヶ月の辛抱だと割り切って飲み会や残業を断って勉強する姿勢も必要かもしれません。

QC検定には準1級もある

実はQC検定には1級の前に「準1級」が存在します。ただし準1級の検定試験はありません。

QC検定準1級は、1級の一次試験のみ合格点に達していた方が認定されます。(一次試験とはマークシート試験を指します)

つまり、論述式の結果が合格点に達していなくてもマークシートの結果が良ければ準1級の資格を取ることができるというわけです。論述まで網羅するのが難しい方でも準1級のレベルに達することができるよう、一次試験を頑張ってみてください。

資格取得のメリットは大きい

青空に親指を立てる

QC検定を受けて各級の資格を取りますと、品質管理の知識を身に付けることができます。

品質管理は資格を取らなくてもできる業務ではありますが、知識を身に付けることによって実務を吸収するスピードが格段に速くなるでしょう。業務の成長速度も上がるはずです

就職や転職のアピールにもなる

品質管理は日本の企業にとっては重要な業務ですので、転職の際は多くの企業が応募の条件欄に「品質管理の実務経験」を挙げています。

QC検定の資格を取得しておくことで経験の真偽はもちろんのこと、経験の質を証明することもできます。こうしたアピールができれば、就職や転職に有利になる可能性が高いでしょう

写真入り認定カードを入手しておきましょう

QC検定に合格しますと、有料で写真入りの認定カードの発行を受けることができます。QC検定の資格取得者であるという証明になりますので、ぜひ入手しておきましょう。

認定カードの発行はQC検定の合格発表から1ヶ月以内に申し込む必要があります。費用は各級ともに1,975円(税込)です。

なおQC検定の合格発表は検定から約1ヶ月後となります。

QC検定の合格基準まとめ

QC検定の合格基準まとめ

  • QC検定の合格基準をクリアするためには各級に合った勉強が必要
  • QC検定1級はかなりの難関だが一次試験のみ合格点に達すれば準1級に認定される
  • 品質管理経験者も十分な勉強時間を確保して本番に臨むべし
  • 資格を証明するためにもぜひ認定カードを入手しておきましょう!

QC検定に合格すれば、品質管理においてそれなりの知識を持つプロであることが証明されます。企業にとって有用な人材になるためにも、ぜひQC検定を受けてみてください。

品質管理のスキルを身に付けて、さらにステップアップしていきましょう!

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