QC検定って役に立たない資格?就職・転職でのメリットから難易度まで徹底解説!

更新日時 2020/04/16

「QC検定って取得しても役に立たないって聞いたけど本当?」

「QC検定って取得するとメリットはあるの?」

このような疑問をお持ちの方、いらっしゃいませんか?

QC検定は品質管理検定とも呼ばれており、品質管理に関する専門的な知識やスキルがあることを測る指標となる資格です。

そんな品質管理検定(QC検定)ですが、取得してもメリットがなく役に立たないという意見がありますが、本当でしょうか?

こちらの記事では、QC検定を取得したときのメリットや試験の難易度・合格率などについて解説していきます!

QC検定の取得メリットについてざっくり説明すると

  • 品質管理検定とも呼ばれており、製造業では生かしやすい資格

  • 業界によっては役に立たないのは事実である

  • 2級と1級は難易度が高く、価値が高い

  • 製造業などへの転職を考えている人にはメリットが多い

QC検定は役に立たない?

はいかいいえ

品質管理検定とも呼ばれているQC検定は、独占業務のある公認会計士のような資格とは違い、取得者がいないとその会社が困るといったことはありません。

また、国家資格ではなく民間資格であるため、資格の重みは国家資格と比較するとどうしても劣ってしまいます。

業務をする上で取得しておくと有利になるケースはありますが、採用の際の決定的な決め手にはなりません。

このような背景もあり、「QC検定は取得しても役に立たない」と言われてしまっているのです。

しかし、日本のほとんどの企業では品質管理が行われているため、QC検定受験を会社として推奨している企業は多くあります。

つまり、QC検定は格段に自分を価値を高める資格ではないものの、就職の際などに自分のアピール材料として用いることで十分役に立つ資格であると言えます。

企業内での昇進に役立つ

製造業などは品質管理が非常に重要なため、特に重きを置いています。

このような会社を中心にQC検定(品質管理検定)の取得を推奨しているところは多くあります。

QC検定に合格することで品質管理業務に関する知識習得を認められるケースが多いため、就活や転職活動の際にはアピールポイントとなるでしょう。

知識と技能を認められれば、企業内での昇進や昇格に繋がる場合もあります。

特に製造関連の企業に勤めている場合は、QC検定の内容が直接業務につながるケースが多いため、ぜひとも積極的に資格取得を狙いたいところです。

自分の業務内容に合わせて級を選ぶ

QC検定は1~4級に分かれており、1・2級に関してはかなり専門的な内容が問われるようになり、難易度が大きく上昇します。

日常的な業務に関しては3級までの知識でほとんど対応ができますが、管理職になったりさらに専門的な知識を身に着けたいと考えている人は2級以上に挑戦してみましょう。

ただし、通常業務にあたる人が2級以上を取得しようとすると、かなり難しい内容の知識の習得に多くの時間をかけることになってしまい、日常業務に支障をきたしてしまうこともあり得ます。

具体的に言うと、2級で勉強する内容は統計学の高度な知識を求められます。

実際の現場では、このような統計学を扱う場面はあまり無いのです。

よって、品質管理部の管理職やマネージャー等の品質管理のリーダー的役割を担わない限り、3級までの受験で十分であるケースが圧倒的に多いです。

受験者の平均年齢はやや高い

在学中の学生などが多く受験しているQC検定ですが、受験者の平均年齢は意外と高い傾向にあります。

2019年9月の試験の各級の平均年齢は。4級が28.9歳、3級が34.6歳、2級が37.2歳、1級が41.1歳でした。

2・3級の平均年齢を見てみると、会社である程度働いた人が受験しているケースが多いことが分かります。

また、前述したとおり2級以上はマネジメントの地位にある人でなければ使わない知識なので、平均年齢も高めとなっています。

このことから、品質管理の知識は中堅社員以上に特に求められる知識であることが分かります。

つまり、製造業などの会社で働き続ける場合はQC検定で学んだ知識は必ず必要になってくるので、QC検定の取得は大きな意義があると言えるでしょう。

QC検定を取得するメリット

かわいい羊

QC検定を取得するメリットは大きく2つあります。

品質管理の基本知識を身につけられる

QC検定を学習することで、各級に応じた品質管理に関する様々な知識を身に着けることができ、自身の評価を高めていくことができます。

また、実務に入る前に試験を受けることにも大きな意義があります。

予め知識を身に着けておくことで、全く知らない状態で業務を始めるよりも、圧倒的に業務効率が上がるのは言うまでもありません。

また、勉強の過程で実務をイメージしておくことで実務の吸収スピードが速くなり、業務の成長速度も早まるでしょう。

一つ一つの作業を理解しながら勉強した内容を体で理解できるようになるため、結果的に成長速度も早まり社内評価を高めることにも直結します。

就職・転職で実力をアピールできる

QC検定は多くの企業において取得必須の資格ではありません。

しかし、多くの業界でQC検定の存在は知られており、持っていることで就職・転職での大きなアピールにつながることは間違いありません。

特に、転職の際はほとんどの企業が応募の条件等に「品質管理の実務経験」を設けています。

QC検定を持っていてさらに実務経験があれば、自分自身の価値を魅力的にアピールすることができるようになるでしょう。

つまり、QC検定を持っているだけのアピールではなく、これまでの経験や業歴などの材料をうまく組み合わせて就職・転職で活用していくことが大切です。

また、社会人経験が無い新卒の学生がQC検定を生かしたい場合は、志望動機や基本的な仕事能力などをアピールしていく必要があります。

その中に資格の知識も絡めていくと、志望動機に説得力を持たせることができるでしょう。

資格の知識だけのアピールだけだと魅力に欠けるので、自分自身の価値をアピールできるように面接などの練習をしておきましょう。

高い級を取ることで効果的なアピールに

難易度が高い級を取得することで、就職先に効果的なアピールができるようになります。

4級はかなり基本的な内容であるため、アピールするためには最低でも3級以上が必要でしょう。

また、更に上の2級以上を取得できれば転職でのアピールにも使えるようになります。

4級を取得しても採用側としてはあまり評価の対象とはならないため、アピール材料として使おうと思っている人は注意が必要です。

製造業の会社で特に有利

製造業では年々品質管理の基準が厳しくなってきています。

商品を安全に消費者の手元へ届けなければ、その企業の評判は大きく落ちてしまうため、製造業において品質管理のスキルを持つ人は重宝されます。

このような会社でQC検定の取得をアピールすることで、選考の場で高評価をもらえる1つの材料となり得るでしょう。

知識が業務で生きる会社でQC検定を使う

QC検定に合格しても、その知識を業務に活かせなければ取得した意味が無く役に立たないことになります。

会社が品質管理を重視していても、自分の志望部署や役職によってはせっかく得た知識を全く生かす場面が無いこともあり得ます。

QC検定をアピール材料として考えていても、実際には役に立たないこともあるため、会社の業務を調べた上で慎重に判断する必要があるでしょう。

QC検定の難易度

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各級で難易度は大きく異なる

4級

4級はQC検定の中で最も難易度が低く、非常に取得しやすいレベルです。

社会人デビューを控えている学生や企業で働こうと考えている人、また製造業に派遣される派遣社員などを主な対象としています。

品質管理の基本的知識を中心に出題される他にも、基本的なビジネスマナーなどに関しても出題されるため、社会人はもちろん高校生や大学生の受験者が多いのが特徴です。

「まずは何かの資格を取得してステップアップのきっかけいにしたい」と考えている人にとってはうってつけの資格と言えるでしょう。

3級

3級はQC検定の中で最も受験者数が大きい階級です。

3級を取得することで品質管理の基本的業務をこなせるようになり、実践的なスキルも身に着いてきます。

なお、3級はすでに品質管理の経験を持っている人や4級で品質管理について学習済みである学生を対象としていますが、難易度はかなり低いです。

2級と比べるとまだまだ価値は劣りますが、2級や1級へのステップアップを目指す上では重要な試験と言えます。

QC7つ道具を中心とした品質管理の重要知識を中心に問われ、どれだけ品質管理に関する知識を持っているかが問われます。

2級

2級は3級に比べて問題の難易度がかなり上がり、合格率は20%台です。

特に、統計分野の知識が多く問われるため統計検定2級レベルの知識を身に着けておかないと苦戦するでしょう。

また、計算問題も多く出題されるので実際に過去問題集を見ておくと良いでしょう。

実際に品質管理の仕事に携わり、現場でリーダー的役割を担っている人が主な対象となっているため、かなり専門的な知識が問われます。

2級を取得することで、実際に品質管理の現場で指示を受けて作業するだけでなく、従業員の品質管理の状況について客観的に評価できるようになるため、職務の幅を大きく広げることができます。

1級

1級はQC検定の中で最も難しい試験であり、合格率もかなり低い試験です。

ちなみに合格率は2016年が6.9%、2017年が7.6%、2018年が4.5%でした。

1級は他の階級とは違って一次試験と二次試験に分かれているのが特徴です。

品質管理に関する専門的な知識はもちろん、学んだ手法を実際に現場で生かすことが求められます。

品質管理のマネージャーやリーダー的な立場を担っている人が、更に品質管理の知識について身につけたい際には非常にオススメです。

1級を取得できれば製造業においては非常に価値が高い人材とみなされ、転職も容易となるでしょう。

QC検定の合格率は3・4級は高い

QC検定の2019年3月の試験の合格率を見てみましょう。

4級の合格率は85.1%、3級は51.1%、2級は26.6%、1級は7.2%という結果でした。

これを見ると、級が上がるにつれて難易度も上がり合格率は低くなっていく傾向にあることが分かります。

例年、4級は85%前後の合格率で推移しており、非常に難易度は低く合格しやすくなっています。

なお、3級は2人に1人程度が合格する試験で、2級は4~5人に1人が合格する試験となっています。

1級に関しては合格率が回によってばらつきがあり、低い年だと3%を割るなどかなり難関試験となっています。

自信がある人は4級をスキップしていきなり3級の合格を目指し、その後に2級や1級を目指して徐々にステップアップしていくと良いでしょう。

QC検定は企業から注目を集める資格

価値も上がっています

QC検定の受験者数は、2019年3月の試験だとすべての級合わせて59458人に上り、非常に多くの人が受験しています。

また、2005年の試験開始以来受験者の累計は100万人近くに達しており、受験者も年々増加しています。

つまり、QC検定の注目は年々高まっており多くの企業から価値の高さを評価されているのです。

昔は、企業が品質管理について100%責任を負って教育していましたが、現在は終身雇用制の崩壊に伴い社員が生涯企業に勤めることが少なくなりつつあります。

それに伴って、企業が契約社員や派遣労働者を雇用するようになり、企業も教育をそのような臨時労働者全員に施す必要が出てきました。

つまり、企業としては仕事に入る前から品質についての基礎知識を習得してほしいという考えがあるため、QC検定を持っている人のニーズが高まってきているのです。

これらのことから、QC検定は企業が必要としている知識を習得できる試験であり、受験者も増加していることから注目を集めている試験なのです。

品質管理検定を宝の持ち腐れにしないために気をつけるべきこと

冴えない顔の子供

QC検定は就職・転職するときに採用の決め手になることはあまりないため、他の国家資格と比べると役に立たない印象があります。

そのため、「QC検定を持っているから採用されるだろう」と考えるのはやめておきましょう。

そこで、せっかく取得したQC検定の資格を宝の持ち腐れにしないために、気をつけるべきことをお伝えします。

やはり、資格を活かすとしたら製造業など、品質管理の仕事を切り離すことができない業界でしょう。

こういった業界の企業であれば、合格している人を高く評価してくれます。

今現在、QC検定を持っていても活用する場面がなく、全く役に立たない業界に勤めている人が製造業への転職を希望する場合は多くのメリットがあります。

社会人経験があることで基本的なビジネスマナーが身に着いていることに加えて、ある程度の年齢以上だと中間管理職のポジションを経験している人も多いため、即戦力と見なしてもらえる可能性があるためです。

製造業は人手不足の状況が続いているため、このような社会人経験がある品質管理検定の有資格者は非常に貴重な人材なのです。

QC検定の取得メリットまとめ

QC検定の取得メリットまとめ

  • 昇進や昇格に役立つことがある

  • 高い級になると自分の市場価値も上がり、転職にも役立つ

  • 役に立つか、役に立たない業界か見極めることが大事

  • 今後ますます注目が高まると考えられる

QC検定は役に立たないと言われることがありますが、自分の活用の仕方次第で大きく役立つことがあります。

今後認知度が上がるにつれて、価値も高まっていくと考えられるため、早めに取得しておくと良いでしょう。

多くの企業も注目している資格なので、ぜひ前向きに取得を検討してみてください!

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