社会福祉士に年齢制限ってあるの?合格率や仕事内容・未経験転職の実態まで紹介!

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「社会福祉士を目指したい!」

「社会福祉士になりたいが年齢的に目指せるのか不安」

このような疑問をお持ちの方は多いのではないでしょうか。

社会福祉士は現在社会的な需要が高まっている職業で、年齢や性別の制限なく誰でも目指すことができます。

こちらの記事では、社会福祉士を目指す方の年齢層や性別、試験の合格率、また年収などの情報について解説していきます。

この記事が読み終わる頃には、社会福祉士の実態についてバッチリ分かるようになるでしょう!

社会福祉士の年齢についてざっくり説明すると

  • 基本的に年齢制限はない
  • 20代・30代は転職が容易
  • 40代・50代から働き始めることも可能

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社会福祉士の年齢

疑問に思う女性 社会福祉士の資格取得には、基本的に年齢制限はありません

現に20代から60代以上の方まで幅広い年齢の方たちが社会福祉士として働いています。

また、少子高齢化が進んで社会福祉士の需要が高まっている今、あまり年齢を気にすることなく始められる職業だといえます。

新卒で社会福祉士を目指す方もいれば、社会福祉士への転職を考えている方なども多くいらっしゃるのではないでしょうか。

社会福祉士合格者の年齢層

令和2年度の社会福祉士試験の受験者数は35,287人で、そのうち合格者数は10,333人、合格率は29.3% となっています。

ここで令和2年度の合格者の年齢層を見ていきましょう。

20代までが最も多く、合格者の約半数を占めています。そこから、年齢層が上がるにつれて徐々に割合が減っているようです。

社会福祉士に年齢制限はない

グラフを見ると、社会福祉士合格者の約1割は50代であり、年齢にかかわらず多くの方が社会福祉士の試験に合格しているということがわかります。

これらを見てもわかるように、比較的高齢の方でも、十分に取得を目指せる資格であると言えるでしょう。

特に年齢に制限はなく、何歳からでも挑戦できるのも社会福祉士の魅力の一つです。

社会福祉士の合格率推移

実施年 合格率 受験者数 合格者数
第33回
令和2年度
29.3% 35,287人 10,333人
第32回
令和元年度
29.3% 39,629人 11,612人
第31回
平成31年度
29.9% 41,639人 12,456人
第30回
平成30年度
30.2% 43,937人 13,288人
第29回
平成29年度
25.8% 45,849人 11,828人
第28回
平成28年度
26.2% 44,764人 11,735人

上の表は、社会福祉士試験全体における合格率・合格者数・合格者数を示しています。

社会福祉士の合格率ですが、傾向として約25〜30%の間を推移しているということが表から分かります。

この合格率は、福士国家資格(他に介護福祉士・精神保健福祉士がある)の中でもっとも低く、そうなっている原因として「試験範囲が広いこと」などが挙げられます。

介護福祉士が11科目、精神保健福祉士が16科目なのに対して、社会福祉士は18科目ともっとも科目数が多く、広範囲における試験対策が必要となります。

広い試験範囲のために、十分な対策ができず合格点に届かず落ちてしまう場合が非常に多いです。

受験者数については傾向として、第29回以降減り続け、前回の試験ではついに4万人を切りました。

年々受験者が少なくなっている上に、少子高齢化によって社会的需要が高まっているので、更に貴重な資格になっていくことが予想されます。

社会福祉士の男女比

例年、社会福祉士合格者の男女比は35:65ほどとなっていて、基本的には女性の方が多いという結果になっています。

女性が働いているイメージの強い社会福祉士でしたが、合格者のうち男性の合格者も約3人に1人以上の割合でいることがわかります。

女性が多い理由

福祉業界は女性が働いているイメージが強いですが、決して男性には向いていない仕事というわけではありません。

社会福祉士は、介護や誰かに寄り添うことが仕事の内容であるため、向いていると感じる女性は多いようです。

更に、体力の必要とされる仕事が多いわけではないので、女性にも問題なくできる仕事です。

加えて、産後に復帰しやすいなどの点から女性に人気の高い職業になっています。

社会福祉士の年収

年収のイメージ画像

転職・就職を考える上で重要になってくるのが収入についてです。

平成27年度に厚生労働省が発表した「社会福祉士及び介護福祉士就労状況調査結果概要」によると平均年収はおよそ400万円ほどとなっています。

職場によって具体的な収入が変わってきますが、十分に生活できる金額といえます。

また、場合によってはより高い収入を得ることもできるため、収入に不満を感じることも少ないと思われます。

社会福祉士の年齢別平均年収

次に、厚生労働省が発表している社会福祉士の年代別平均年収を見てみましょう。

50代が最も高く、その年収は500万円弱となっており、高い収入を得ることができます。

60代になると、年収は少し落ちてしまいますが、生活に困ることのない金額であるため、社会福祉士は長い期間働くことのできる職業だといえるでしょう。

しかし、これらも職場によって金額が異なり、多くなることもあれば少なくなることもあるので職場選びの際は注意して確認しておきましょう。

社会福祉士は公務員としても働ける

社会福祉士としてのスキルや知識は、公務員として働く際にも活かすことができます。

実際に、公務員の求人を見ても社会福祉士としてのスキルを持つ人の需要は高いと言えます。

そのため、社会福祉士の資格を持ちながら公務員として働くこともできるでしょう。

しかし、社会福祉士の資格を持っているだけで公務員になれるわけではありません。公務員として働くためには、公務員試験に合格する必要があります。

公務員として働くことも検討している人は、公務員試験を受験することも念頭において置きましょう。

社会福祉士への就職・転職

勉強する人 では実際、社会福祉士に就職、転職するのは可能なのでしょうか。

また、高年齢での転職などは可能なのでしょうか。

20代・30代で社会福祉士を目指す場合

20代、30代の間は、社会福祉士の需要も高いので比較的簡単に就職・転職をすることができます。

この際、年齢が若ければ若いほど幅広い転職先から選択することが可能なため、社会福祉士への転職を検討している人はできるだけ早いうちに資格を取得し、転職する流れを考えておきましょう。

また、若いうちに転職できればそれだけ早く仕事に慣れることもできますし、昇給や昇格を狙うこともできるようになります。

どのような仕事に就く場合であっても、実務経験を積むことは非常に重要ですから、転職を早いうちに行って悪いことはないでしょう。

40代・50代でも働ける?

転職や資格取得を考えている人の中で、40代や50代でも社会福祉士として働き始めることはできるのだろうかと考えている人も多いでしょう。

社会福祉士は、他の仕事と比べても40代以降での転職が容易です。

全くの無資格未経験という状態でいきなり転職するのは少し難しいですが、社会福祉士の資格を取得していれば働くことはできるでしょう。

もちろん、20代や30代と比べると勤務先の選択肢は減ってしまいますが、資格を持っていれば福祉に関する専門知識などを持っているという証明にもなるため、大きな武器となります。

そのため、上述したように40代を過ぎてから福祉士の資格を取得する人も多くいます。

社会福祉士への転職を考えるのであれば、資格を取得しておくことは必要でしょう。

役職付きの採用

40代・50代にもなると、通常の職員としての雇用ではなく、例えば現場でのリーダーなど、決まった役職付きで求人が出されていることがあります。

若い職員と比べると、経験も責任感も備えているとみなされることが多いです。

介護経験がある場合などはそれを前面に出していきましょう。

未経験でも転職できる

転職をする際には、実務経験は非常に重要になってきますが、たとえ未経験だとしても社会福祉士に転職することは可能です。

もちろん、豊富な実務経験がある人の方が必要とされますが、未経験でも資格などを武器に転職することはできます。

現在、社会福祉士は人手不足で社会福祉士として働く人の数を増やしたいという状況です。

そのため、経験の有無にかかわらず社会福祉士を採用したいという勤務先は多いはずです。少なくとも、資格を取得しておけば問題なく勤務場所を探せるでしょう。

働きながら社会福祉士試験を突破するためには

勉強をする男性

社会福祉士はそこまで難易度が高くなく、独学でも十分に合格を目指せる資格です。

ですが、仕事をしながら勉強をする場合、当然独学合格の可能性はグッと下がってしまいます。通信講座を利用して、確実に合格を目指すのがおすすめと言えるでしょう。

中でも「ユーキャンの社会福祉士講座」は働きながら合格を目指す人に特におすすめです。

非常に効率よく学習を行うことができる教材に加えて、充実のサポートで最短合格を目指すことができます。

資格Times編集部イチオシの講座ですので、ぜひチェックしてみてください。

社会福祉士を目指せる年齢まとめ

社会福祉士を目指せる年齢まとめ

  • 社会福祉士に年齢制限はない
  • 20代・30代は転職が容易
  • 40代・50代からでも十分目指せる
  • 平均年収は約400万円ほど
  • 未経験であっても転職が可能

「社会福祉士は年齢制限がある」「社会福祉士は高齢からでは目指すことができない」といわれていることがありますが、決してそんなことはありません。

実際、20代から60代まで幅広い年代の方が働いていて、50代から試験に合格して資格を得る人も少なくありません。

年収も低くなく、少子高齢化が進む現代において今後も重要な職業になっていくでしょう。

社会福祉士について少しでも興味がある方は、ぜひ取得にチャレンジしてみてください。

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