情報セキュリティ管理士とは?難易度・過去問・勉強法や関連資格まで全て解説!

更新日時 2020/05/15

情報セキュリティ管理士ってどんな資格なの?

インターネットが普及して、さまざまな個人情報やコンテンツが無数に繰り出されている時代です。

その網の目を潜り抜けるように、不正な行為も蔓延っているのも大きな特徴であり問題点です。

そこで登場したのが、情報セキュリティに関する専門的知識を有した人物です。

今回は情報セキュリティ管理士の基本情報について多様な側面から解説していきます。

情報セキュリティ管理士についてざっくり説明すると

  • ネット社会での情報の安全性を取り扱う資格
  • まだ比較的に歴史が新しい資格
  • 今後徐々に注目されていく途中段階にある

情報セキュリティ管理士ってどんな資格?

スマホの画像 情報化社会になってから、インターネットなどのコンピューターに関する安全面が問われ続けています。

そこで 必要とされてきたのが、情報セキュリティに関する正しい考え方と知識です。

情報セキュリティ管理士は、正しい情報セキュリティを取り扱える専門知識を持った人材です。では具体的にその内容を追っていきましょう。

情報セキュリティ管理士とは

情報セキュリティ管理士認定試験とは、高度情報社会のなかで、安心したコンピュータ活用ができるよう、 情報セキュリティに関する全般的な知識を有する人材を育成するために実施されている民間資格です。

情報セキュリティ管理士は、必要性が年々増加しています。情報の公正化や安全性が求められ、その基本的な知識や実践的な行動力を持った人材が必要とされているからです。

元々は2005年よりスタートし、「情報セキュリティ検定試験」という名称で実施されてきました。

今現在の情報セキュリティ管理士認定試験という名称は、2011年度より改名されました。

情報セキュリティ初級認定試験って?

2005年スタート時点での情報セキュリティ検定試験では、1級から3級までの3つのグレードが存在していました。

それらが2011年度に再編されたことによって、「情報セキュリティ管理士認定試験」と「情報セキュリティ初級認定試験」という2種類へと分かれて実施することになりました。

なお、情報セキュリティ初級認定試験は、 旧態の検定試験3級レベルと同じ範囲に該当 します。

情報セキュリティ管理士を運営しているのは?

情報セキュリティ管理士認定試験を主催しているのは、「財団法人全日本情報学習振興協会」という団体です。国家資格ではなく 民間資格ということになります。

財団法人全日本情報学習振興会は、情報化社会と化している現代において、全ての人々が等しくパソコンを媒体とする検定試験を実施し、生涯学習を促していくというビジョンを持って運営しています。

情報化社会において需要が高まっている

今ではパソコンが1人一台、スマホも同様となった情報過多の時代です。

さらなる個人情報を含めた情報セキュリティの認識を深めていく必要性があります。

情報の扱い方について正しい知識を保有するのは、高い価値を備えた人物として認知され始めてきていると言えます。

とくに企業の中で働く人々にとって、情報セキュリティへの正しい知識と危機意識を持ちながら取り組む姿勢が重要となってきています。

情報セキュリティ管理士試験の難易度は?

天秤の画像 情報セキュリティ管理士認定試験とはどのくらいの難易度なのか気になる方も多いのではないでしょうか?

実際の問題は難しいものというよりも、問題を解く時間の余裕がなく、とにかくスピード感が大切なポイントになるとされています。

一問に取り組む際の所要時間がどれくらい短縮できるのかが、大きな分かれ目になると言えます。

まずはしっかりと事前対策することで、合格も夢ではありません。

情報セキュリティ管理士の試験科目

情報セキュリティ管理士認定試験での出題科目と範囲は、大きく4つにわかれています。

  • 情報セキュリティ総論(情報セキュリティの概要、法律など)
  • 脅威と情報セキュリティ対策1(セキュリティに対する脅威の具体的事例)
  • 脅威と情報セキュリティ対策2(セキュリティに対する脅威の具体的事例)
  • コンピュータの一般知識(OSやハードウェア、ビッグデータなど)

合格ラインは4つの範囲すべてで一律なので、まんべんなく4つの試験科目を勉強する必要があります。

情報セキュリティ管理士試験の合格率・合格ライン・勉強時間

書く人の画像

情報セキュリティ管理士の合格率は約50%

情報セキュリティ管理士認定試験の合格率は、主催者が公表するデータでは 平均して49.6%とされています。

他にたくさんある一般的な民間資格の中でも、合格率の高さが顕著です。実際に一発合格される方も続出しています。

科目別難易度で言えば、情報セキュリティ総論の問題が一番重要であり、ここの知識を十分に得ていないと合格に至らないと思ってよいでしょう。

まずは情報セキュリティ総論対策から学習を始めて基礎固めをしておくのがおすすめです。

またこの試験は公式テキストからの出題が頻繁だという点が特徴です。過去問の問題集から類似した出題もされています。

公式テキストと公式問題集を購入し徹底的に学習することが、合格のカギを握ります。

情報セキュリティ管理士試験の合格基準点

情報セキュリティ管理士認定試験の試験科目における合格基準点は、各4つの出題範囲にて、それぞれ70%以上の得点を獲得する必要があります。

一つの科目で満点を取ったとしても、他の科目が7割に満たしていないと不合格となってしまうので注意が必要です。

4つの科目全てをオールラウンドに学習する必要があります。

情報セキュリティ管理士合格までの勉強時間

情報セキュリティ管理士の試験に向けた勉強時間は、どのくらいを要すればよいのでしょうか?

個人差もありますが、一般的な標準では10~20時間とされていて、準備のためには遅くとも1ヶ月くらい前から取り組むことが大切です。

ちなみに長い人では、3ヶ月ほど前から準備したという方も多いようです。

司法試験などの国家資格と比べても、一般的な社会人が受験しやすいレベルだと言えます。

時間を有効活用して、勉強を進めていくことが重要になってきます。

情報セキュリティ管理士取得がオススメな人

情報セキュリティ管理士の資格を取得すると役立つ業種や業界とはどのようなものがあるのでしょうか?

とくにおすすめは、 恒常的にパソコンを使った業務を行っている人々で、一般企業で働くサラリーマン全員が該当します。

あるいは専門職や研究職であるエンジニア関連の業種の方、IT系の情報セキュリティの知識や教養を得ておこうとする方などが向いています。

インターネットとの関わりが日常的だという方で、それが仕事と直結しているようなら検討する価値があります。

情報セキュリティ管理士の勉強法

本の画像 情報セキュリティ管理士認定試験を受験するにあたって、やはり気になるのが普段の学習方法です。

具体的にどのような勉強を心がけていけばいいのでしょうか?ここでは、情報セキュリティ管理認定試験に向けた対策方法についてご紹介します。

勉強法・独学は可能?

先述してあるように、情報セキュリティ管理士の取得を目指して受験する場合、この資格試験の勉強法は、シンプルに公式テキストや参考書を用いるのが一般的です。

改めてスクールや講座などに行く必要はなく、誰しも独学するのが一般的です。

ただし本番の試験では問題数が多いことから、制限時間やスピード感を心得た学習を取り組みながら慣れていくことが大切です。

テキストの過去問を解く際も、タイムリミットを意識していくことです。

おすすめのテキスト

情報セキュリティ管理士認定試験向けの対策として、おすすめできるテキストは、やはり公式テキスト「らくらく突破 情報セキュリティ管理士認定試験 公式テキスト」です。

最新出題範囲や出題傾向に対応しており、試験に出題される重要項目や用語などを解説しています。

あくまでもも基礎力UPを目的にしています。各章末には豊富な演習問題、総合演習問題があり繰り返し確認しながら進めていくとよいでしょう。

過去問も存在する

公式テキストを繰り返し読みこなすだけでは、試験の出題傾向を掴むことは到底難しいと言えます。

そこで次に必須となるのが過去問題集「情報セキュリティ管理士公式問題集」です。

実際に過去の試験問題を厳選した内容です。この資格の場合、傾向はほぼ決まっているので、繰り返しこの問題集を解くことで、本番でも対応できるスキルが身につきます。

情報セキュリティ管理士の資格を取るメリットは?

YEAHの画像 2005年に誕生して間もないこともあり、情報セキュリティ管理士の資格は、現在それほど有名な資格とは言えません。

資格を取得するために、さほど専門性の高い知識までは必要ない状態です。

受験しやすいというメリットはありますが、(まだ大きなメリットを感じるまでには至っていない)ことが現状です。

企業で必要なスキル

今のところ大きなメリットがない資格ではありつつも、将来的展望を考えた時に、この資格を取得しておくことは決して無駄ではありません

情報過多の時代となりますますその渦中に入ろうとしています。

そのため以前よりも情報セキュリティに関する注意や関心は確実に高くなっています。いわばマストな時代になっていると言えます。

この資格を今の段階で取得することは、ネットワークを主にした企業にとって、かなりメリットになることはほぼ約束されています。資格にチャレンジするのであれば、今が絶好なチャンスでもあります。

関連資格も活かして就職・転職

情報セキュリティ管理士の資格は就職や転職などに有利に働くのでしょうか?その答えは不明瞭です。

今のところ、この資格を持っているだけで利点が生じるとは言い切れません

しかし他に類似している情報セキュリティに関連した資格を取得して複合的に証明できれば、就職や転職の際、あるいは現在の職場にて資格手当がつくといった可能性も考えられます。

情報セキュリティ管理士の試験日程・会場・申し込み方法

スタートラインの画像

試験概要や日程といったことも含め、どのような準備をして対策にのぞめばいいのかを、チェックしておいてください。

情報セキュリティ管理士の基本情報

情報セキュリティ管理士認定試験は、年4回のペースで実施されています。通常は2月、5月、8月、11月という実施予定になっています。

主な実施会場は、東京、大阪、名古屋、福岡といった全国主要都市の指定会場で行います。

申し込み期間については、4ヶ月前から1ヶ月前までで、ホームページなどで詳細が掲載されます。

情報セキュリティ管理士の受験資格

情報セキュリティ管理士認定試験の受験資格については、特に制限が設けられていません。

学歴、年齢、国籍などは一切問わず、受験資格のハードルそのものはとても低いので、だれでも比較的に受けやすいという特徴があります。

情報セキュリティ管理士の受験料

情報セキュリティ管理士認定試験の受験料は、税込10800円となっています。インターネット経由での申し込み、もしくは申込書類を郵送でも受け付けています。

また、受験料割引もあり、10名以上の団体同時申し込みなら割引が適用されます。

その際の適用は10~19名で8%割引、20~99名で10%割引、100名以上なら15%割引となります。

ただし31名以上の同時申込みの場合、事前に電話連絡が必要です。

情報セキュリティ管理士と合わせて取りたいおすすめ資格

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先述したように、情報セキュリティ管理士の資格だけを所持していても、まだ社会的に通用する段階には至っていないことを想定し、できれば情報セキュリティに関連性が高い、他の資格試験も受験して資格取得することをおすすめします。

複合的に抱き合わせた情報セキュリティの専門知識を学習することで、さらに展望が開けていくことでしょう。

情報処理安全確保支援士試験

情報処理安全確保支援士試験とは、サイバー攻撃などの社会的脅威が急速する現代において、そのセキュリティ対策の一貫として人材確保が急務となり、2016年10月より「情報処理の促進に関する法律」が改正され、国家資格として誕生したものです。

合格率は19.4%とやや難関なレベルなので、情報セキュリティに詳しいITエンジニアやプログラマーなど、日々専門的に業務でもこなしている人に向いています。

情報セキュリティマネジメント試験

上記の情報処理安全確保支援士試験が専門性の高いエンジニア向けであるのに対して、情報セキュリティマネジメント試験は、どちらかといえばIT利用者向けに作られた試験となっています。

そのためエンジニア向けの試験ほど難関ではありません。

実施する回により合格率もまばらで、平均して50%~60%くらいと言えます。

SPREAD情報セキュリティサポーター能力検定

SPREAD情報セキュリティサポーター能力検定は、一般財団法人セキュリティ対策推進協議会が主催する公的資格です。

社会全体を見渡しても、まだインターネットを使うことが苦手な人もたくさんおり、そのような人に対して的確にアドバイスするためのアドバイザーを育成するために作られた資格です。

SPREAD情報セキュリティマイスター能力検定

SPREAD情報セキュリティマイスター能力検定とは、上記のSPREAD情報セキュリティサポーター能力検定のさらにグレードをアップさせた資格試験です。

同様に一般財団法人セキュリティ対策推進協議会が主催する公的資格です。

この資格を取るためには、すでにサポーター資格試験をパスしていることが条件となります。

ネットワーク情報セキュリティマネージャー

ネットワーク情報セキュリティマネージャーは、一般社団法人電気通信事業者協会が主催する資格試験です。

ハッカーやサイバー攻撃に対処するための資格として始まりました。

受験料は高めな設定です。なおこの資格は、2021年3月末にて廃止が決定されています。

他の情報系資格が台頭してきたことで、その役目を終えようとしています。

個人情報保護士認定試験

個人情報保護士認定試験は、一般財団法人 全日本情報学習振興協会が主催する資格です。企業内の個人情報保護に関する資格として、徐々にスタンダードとなりつつある注目の資格試験です。

個人情報の保護はますます必要性のあるもので、その取り扱いができる高いスキルを、一般企業も望み始めています。

情報セキュリティ管理士についてまとめ

情報セキュリティ管理士についてまとめ

  • 情報セキュリティ全般の知識を有する人材育成を目的にしている
  • 比較的に受験もしやすく取得するなら今がチャンスでもある
  • 他の情報セキュリティ系資格と抱き合わせて取得することがベスト

情報化社会と謳われるようになって久しいのですが、まだまだその安全面や管理に関してのレベルは満足に至っていないのも事実です。

それに日々進化をし続ける情報の渦中にて、それらを公平に取り扱える人材はますます注目されていきます。

情報セキュリティ管理士の資格は、これから伸びていく資格です。

まだあまりその価値に気づいていない企業が目立っていますが、やがてその風潮も逆転していくことが予想されます。

受験もしやすいため、資格取得のための準備をするのなら、まさに今がチャンスと言えますのでおすすめです。

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