保育士の一人暮らしは大変?一人暮らしの注意点とメリット・デメリット・節約方法も解説
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「保育士の一人暮らしは大変?」
「保育士の一人暮らしで使える節約法って何?」
保育士は忙しい職業としてとても有名な職業です。また、比較的給料が低いともよく聞かれますよね。
そんな大変なイメージがある保育士ですが、一人暮らしをしたいと思われている人も多いでしょう。
そんな時、本当に一人暮らしができるのか・他の保育士はどうやって生活費をやりくりしているのか気になる方も多いのではないでしょうか。
そこで、ここでは保育士の一人暮らしについて徹底解説します。
これを読めば保育士が一人暮らしした場合のメリット・デメリットやさらに実際の保育士がやっている節約方法についても全て知ることができますよ。
保育士の一人暮らしについてざっくり説明すると
- 保育士の一人暮らしは可能
- 良くも悪くも自分で生活スタイルを決められる
- 節約して貯金することで一人暮らしがしやすくなる
保育士でも一人暮らしは出来る?
まずは、やっぱり気になるのは、保育士の一人暮らしは可能なのかという点ですよね。
ここでは実際、保育士が一人暮らしできるのかについて説明していきます。
保育士でも一人暮らしは可能
比較的に他業種と比べて給料が低い傾向にある保育士ですが、一人暮らしをすることは可能です。
しかし、やはり一人暮らしをする上で気をつけなければいけないことはあります。
例えば、保育士の手取りの金額や通勤場所などと現在の給料が見合っているかの検討が必要です。そうなると、ある程度の節約は欠かせないはずです。
また、これから解説する一人暮らしのメリット・デメリットを確認して、自分が一人暮らしに向いているかを検討してみることが大切でしょう。
ここで気になってくるのは、実際に保育士がどのくらいの給料を得ているのかということですよね。
以降では、実際に保育士がもらっている給料の平均について説明していきます。
保育士の給料の平均はいくら?
ここでは、実際に保育士はどのくらいの給料をもらっているのかについて紹介していきます。
具体的な施設の種類別に触れているので、是非参考にしてみてください。
職場の種類によって異なる
保育士がもらえる給料について説明するのには、保育施設の種類を考えることは外せません。なぜなら、各保育施設でもらえる給料に多少差があるからです。
また、それだけではなく、勤務先の運営主体や地域も月額の給料・ボーナスの差に大きく関連しています。
そのため、自分の職場である保育施設の給料・ボーナスを考慮して、部屋選びをするのが賢明です。
幼稚園
幼稚園の場合、私立の場合と公立の場合・非常勤か常勤かを考える必要があります。
まず、私立の場合、平均勤続年数が常勤で13年、非常勤で12.7年となっています。
気になる一人当たりの給与月額は、常勤で317,060円、非常勤で190,498円です。
次に、公立の場合、平均勤続年数が常勤で12.7年、非常勤で7.1年となっています。
こちらの一人当たりの給与月額は、常勤で330,279円、非常勤で235,629円です。
ここで気をつけなければならないのは、同じ職場であっても、役職によって給料は異なることでしょう。
今回使用した平均勤続年数と一人当たりの給与月額は、全体の平均なので注意してくださいね。
認定こども園
認定こども園の場合も、私立の場合と公立の場合・非常勤か常勤かを考える必要があります。
まず、私立の場合、平均勤続年数が常勤で10.9年、非常勤で9.1年となっています。
一人当たりの給与月額は、常勤で308,567円、非常勤で195,832円です。
次に、公立の場合、平均勤続年数が常勤で11.3年、非常勤で7.6年となっています。
こちらの一人当たりの給与月額は、常勤で284,266円、非常勤で160,380円です。
同じ職場であっても、役職によって給料は異なるという点には、やはり認定保育園に勤める際にも注意が必要と言えるでしょう。
今回使用した平均勤続年数と一人当たりの給与月額は、全体の平均なので注意してくださいね。
事業所内保育事業
事業所内保育事業の場合は、A型適用なのかB型適用なのか20人以上なのか、そして非常勤か常勤かを考える必要があります。
まず、A型適用の場合、平均勤続年数が常勤で10.7 年、非常勤で12.8年となっています。
気になる一人当たりの給与月額は、常勤で251,190円、非常勤で246,734円です。
次に、B型適用の場合、平均勤続年数が常勤で12.8年、非常勤で4.5 年となっています。
こちらの一人当たりの給与月額は、常勤で276,650円、非常勤で299,315円です。
最後に、20人以上の場合、平均勤続年数が常勤で8.6年、非常勤で9.1 年となっています。
こちらの一人当たりの給与月額は、常勤で284,923円で、非常勤で267,702円です。
ここでも同様に気をつけなければならないのは、同じ職場であっても、役職によって給料は異なることでしょう。
今回使用した平均勤続年数と一人当たりの給与月額は、全体の平均なので注意してくださいね。
一人暮らしのデメリット
ここでは、保育士の一人暮らしにおけるデメリットについて解説していきます。
実家暮らしより費用がかかる
まず、なんと言っても一人で暮らしていかなければならないため、実家暮らしだったときに比べて大幅な費用がかかってしまいます。
また、実家暮らしではなくなるということは家賃や光熱費に加えて、趣味のお金などを全て自分で賄う必要があります。
昇給しにくいと言われている保育士にとって、費用面が最大の難点であると言えそうですよね。
家事をするのが大変
保育士は、帰宅時間が遅くなる傾向にあります。そのため、仕事終わりに掃除・洗濯などの家事を行うことは、労力が相当かかり大変であると言えます。
また、一人で暮らすということは、疲れていたり体調が優れない時も、食事を用意したり最低限の家事は行わなければなりません。
一人で全てやるにはそれ相応の覚悟が必要でしょう。
生活習慣のバランスが崩れる
一人で暮らす中で他の人と合わせた食事を取る必要がなくなりますよね。
また、起こされたりすることもなくなるため、食生活や睡眠などの生活習慣が乱れがちになってしまうのです。
保育士は一日中園児たちと体力を使って向き合う仕事なので、不規則な生活を送ってしまうことはよくないでしょう。
そのために、一人暮らしをするなら翌日の業務に支障が出ないよう注意をしなければなりません。
一人が孤独な時もある
一人で暮らすということは、帰宅しても誰もいないということです。
それによって寂しさを感じる可能性が高いでしょう。
また、先ほども触れましたが体調不良や病気の際に、面倒を見てくれる人がそばにいないということでもあります。
そのことは、一人暮らしをする上で考えならなければならないポイントと言えるのではないでしょうか。
一人暮らしのメリット
続いては、保育士が一人暮らしをする際のメリットについて解説していきます。
自由に使える時間が増える
一人暮らしは、実家で暮らす時に比べて一人で自由にスケジュールを組むことが出来るようになります。
皆さんも一回は家族に小言を言われた経験があるのではないでしょうか。
具体的なライフスタイルが変わる要因として、一つ目に帰宅時間があります。帰宅時間が自由になることは多くの人にとって嬉しいことなはずです。
また、部屋の模様替えを、家族の承諾なく行えることなども生活をよりよくできる要素でしょう。
自分の思い通りの生活を送れるのは、一人暮らしの最大のメリットと言えそうです。
家事が上達する
実家暮らしだった方は、今まであまり家事をした経験がない人も多いのではないでしょうか。
しかし、一人暮らしをすれば強制的に毎日家事をするようになりますから、徐々に家事に慣れ、自然と上達する可能性が大いにあります。
例えば、掃除やゴミ出しなど、最初は大変だと思っていた家事も毎日の習慣の中に組み込んでしまえば、慣れていくのでさほど大変に感じなくなります。
また、家事の中にはお金の管理も必要となりますよね。
これも自分で行う必要が出てくるので、自然にやりくりが出来るようになることができます。
職場の近くに住むことができる
自由に住む場所を選ぶことができるようになるので、望めば職場の近くに住むことができるようになります。
その結果、交通費が安く住んだり、満員電車に乗る必要が無くなりますよね。
そうなると、時間に余裕を持つことが出来るようになります。
またストレスを溜めにくく、仕事に集中出来る可能性が生まれることにも繋がります。
友人や恋人を招待しやすい
一人暮らしをすると、友人や恋人を招待しやすいのもメリットですよね。
誰の許可も取る必要がないので、家族の目を心配する必要がなくなり、友人や恋人を自宅に招きやすくなります。
保育士は、子供の世話や事務作業、人間関係など気を張るポイントが多いですよね。
だからこそ、大切な友人や恋人との時間は、リフレッシュする上で重要なのです。
一人暮らしをする前の注意点
今までは、一人暮らしのメリット・デメリットを見てきましたが、失敗しないために知っておくべきことは、他にも多くあるのです。
ここでは、一人暮らしをする前の注意点について解説していきます。
初期費用のための貯金をする
一人暮らしをするためには、1ヶ月分の家賃と場合によっては敷金・礼金を払う必要があるため、その金額を貯めておかなければならないです。
また、火災保険などの厚生費用や、生活に必要な家具・家電用品を準備する場合もあります。
そのため、事前に必要経費を貯金しておく必要があります。
比較的低収入な保育士だからこそ覚えておかなければならないポイントと言えそうです。
家賃相場を比較検討する
家賃相場は都市部と地方で大きく異なるということを知っていることはとても重要です。注意しておきましょう。
また、新人保育士で給料が低い場合などは、様々な地域の家賃を比較して、安い家賃の家に住むのも一つの手だと言えそうです。
節約の観点からみたら、家賃をなるべく抑えることも大切です。
家事スキルを習得する
先ほどメリットの方で紹介したことですが、逆を言えば、一人暮らし初めは家事に不慣れなため、未経験のまま始めると大変な思いをすることになります。
そのため、一人暮らしをする前に少しでも家事に慣れておくことで、実際に一人暮らしをした時に、困ることが少なくなるはずです。
例えば、料理は未経験では苦労が多く結果的に外食になってしまうかもしれません。 そんなことを防ぐためにもある程度慣れておくことが大切です。
また、家事を経験することは、将来家庭を築く時の手助けにもなります。
保育士ならではの部屋選びのポイント
一人暮らしを始める上で部屋を決める際には、保育士にとって最もネックとされる金銭面以外にも、気を付けるべきポイントがあります。
具体的な例として、セキュリティが整っているかどうかが挙げられます。
特に女性の一人暮らしの場合は、人通りのある家などが安心でしょう。
また、ピアノの練習が出来ることは絶対条件になることを忘れてはいけません。
防音がしっかりした部屋がベストでしょう。
そして、一番忘れてはいけないのは、通勤範囲内に自宅があることでしょう。
どんなに他の条件にマッチしていたとしても、通勤範囲内に自宅がなければ意味がありませんよね。
保育士の一人暮らしにはいくらかかる?
一人暮らしの際には、どのような部分に費用がかかるかを予め知っておくことが重要です。
いくつか、出費の例を上げて解説します。
家賃
一人暮らしで最も痛手な出費は家賃です。
では、どのくらいの家賃を選ぶべきかというと、家賃は手取りの給料のおよそ3分の1くらいにするのが、現実的でと言えそうです。
また地域によって家賃の相場が違う点にも注意すべきでしょう。
例えば、関東圏の家賃相場は8万円代と言われているため、一人暮らしを始めるためには、およそ27万円の貯金をするのが賢明だと判断できます。
食費
総務省の家計調査では、一人暮らしの食費の平均は44606円であり、外食費はおよそ2万円であると言われています。
そんな中、節約していくためには、外食費をいかに安く抑えるかが一番のポイントとなります。
毎日外食をしてしまうと、食費が膨大にかかってしまいます。
それを防ぐためにも、家事に早く慣れることは欠かせません。
光熱費
2018年の総務省家計調査によると、一人暮らしの平均の光熱費は10490円であることが分かっています。
例えば、夏や冬に冷房をたくさん使ってしまいどうしても冷房代が高くなりがちですが、そんなときには扇風機を利用することでコストの削減になることになります。
通信費
通信費とは、主に携帯とコンピューターの契約費用を指しています。
一人暮らしの平均費用は約8182円だと言われているんです。
でも、携帯はたくさんいじりたい人も多いのではないでしょうか。
そんな時は、携帯会社によって月費用が異なるため、出来る限り安く済ませられる会社を探すのが良いでしょう。
今は、いろんな使い放題プランなども出ているのでしっかり比較して契約することをお勧めします。
一人暮らしにかかる金額の具体例
ここからは、実際にかかる金額の具体例を手取り別で紹介していきます。
手取り19万円の保育士
以下の表は、実際に手取り19万円の保育士の 一人暮らしにかかる金額です。
必要な経費項目 | 金額 |
---|---|
家賃 | 55,000円(水道代込) |
光熱費 | 6,000円 |
食費 | 10,000円 |
通信費 | 7,700円 |
ガソリン代 | 10,000円 |
カード引き落とし代(買い物) | 30,000円 |
貯金 | 30,000円 |
計 | 148,700円 |
手取りが19万円ならば、家賃はその3分の1である6万円くらいが理想的です。
また、光熱費、食費、通信費は全国の平均を下回っていることが大切でしょう。
地方勤務の場合は、ガソリン代も外せない出費になります。
そのためこれ以上節約をしたい場合は、買い物代を減らす必要性があると言えるでしょう。
しかし、買い物代を抑えるのがストレスな場合は、ボーナスを貯金にまわすことが得策と言えそうです。
手取り22万円の保育士
次の表は、実際に手取り22万円の保育士の 一人暮らしにかかる金額です。
必要な経費項目 | 金額 |
---|---|
家賃 | 10,000円 |
光熱費 | 3,000円(社員寮で毎月金額固定) |
食費 | 10,000円(社員寮で朝夜食事付き) |
日用品費 | 5,000円 |
通信費 | 10,000円 |
定期代 | 13,000円 |
カード引き落とし代(買い物) | 30,000円 |
計 | 81,000円 |
勤務先によっては、社宅や社員寮に格安で住むことができる場合もあります。
そうなると、光熱費が固定だったり、朝夜の食事がついてきたりする場合が多いです。
家賃が抑えられるだけでかなり余裕ができることが分かりますね。
保育士の節約方法
ここからは、保育士が実際にどんな節約方法を行っているのかについて触れていきます。
それぞれにとって最適な節約術があるはずなので、自炊や保育園の制度など一番いいものをを見つけていきましょう。
自炊をする
節約の手段として、朝・夜は自炊をし、昼は給食を食べて、外食代を浮かせることはとても有効です。
例えば、給食の出ない保育施設の場合は、簡単におにぎりを作るなどして食費を抑えるのも一つの手でしょう。
というのも、毎日でなくともコツコツ自炊を続けることで、長期的にみた時大幅なコスト削減につながる可能性が高いからなんです。
保育園の社宅・家賃補助制度を利用する
保育園の社宅・家賃補助制度を利用するのも、節約に有効です。
自治体の行う宿舎借り上げ支援事業を利用すると上限82000円の家賃補助が出ることも是非知っておいてほしいことです。
ただし借りるのには条件があるため、気になっている人は運営主体に問い合わせるのが良いでしょう。
調べてみると、保育施設によっては、およそ数万円で住むことの出来る社宅がある所もあります。
また、保育士不足が深刻な都市部の保育園では、家賃補助制度を積極的に取り入れています。
是非検討してみてください。
保育士がお金を貯めるには
今までは、主に自炊などの観点からの節約方法をみてきましたが、あくまで無理のない範囲での節約がおすすめです。
ここからは生活面以外の観点から、保育士が貯金をする方法についてみていくことにしましょう。
定期預金をする
手元にお金があると使ってしまう人には、積立式定期預金がおすすめです。
その理由として、銀行が毎月自動的に、定額を普通預金から定期貯金に預け入れてくれることが挙げられます。
これなら、貯金をする気がなくてもしっかり貯金してくれるので忘れないで貯金することができますよね。
ボーナスを貯金する
ボーナスという大きな金額を貯蓄にまわすことは、大幅な貯蓄につながります。
今の生活費をこれ以上切り崩せないと思ったらボーナスのような臨時収入をしっかり貯金することが大切でしょう。
積立預金でも、ボーナスを貯蓄出来るので、手軽で簡単に貯金することができるはずです。
固定費の削減
ガス代の平均はプロパンガスと都市ガスによって金額が異なることを忘れてはいけません。
都市ガスの方が安いため、節約の観点から言えば、そちらがおすすめと言えそうです。
しっかり、探している引越し先がどちらのガスを使用しているのか調べておくことが必要です。
必要経費を用途別で分ける
自分が毎月どのくらいの額を使っているのか把握していないのは、貯金ができない最大の理由になり兼ねません。
そのため、必要経費を用途別で分けることはとても大切です。
例えば、食費と娯楽費を分けて、それぞれにいくら使っているのか理解し、ストレスの溜まらない範囲で、削ぎ落とせそうなコストを減らしていくことができれば貯金に多く回すことができます。
保育士の一人暮らしについてまとめ
保育士の一人暮らしについてまとめ
- 保育士は一人暮らしできる
- 一人暮らしは自分で全てやらなくてはならないがデメリットである
- 自分で生活スタイルを考えることができるメリットがある
- しっかり節約して貯金すれば十分暮らせる
このように保育士の一人暮らしは、注意事項をしっかりと考慮しながら節約することによって十分暮らしていけます。
是非、この記事をきっかけに自分にぴったりな方法で節約して素敵な一人暮らしをスタートさせてみてください!