土地家屋調査士受験から実務まで | 土地家屋調査士YouTuberの湖崎勇次様に取材しました!
「土地家屋調査士の資格ってどうなの」
「土地家屋調査士の資格取得後の働き方について知りたい」
不動産登記において重要な役割を担う専門家である土地家屋調査士。
法律に関する高度な知識と精密な測量技術が求められ、土地や建物の変更、形状、用途の変化を反映する「表示に関する登記」の申請を代行します。
また、景気の動向に左右されにくく、独立後も収入が安定していると言われています。
今回は、土地家屋調査士試験に合格するための勉強方法や、調査士としてのお仕事についてなど、受験を考えられている方が気になるお話を土地家屋調査士法人なぎさ代表でYoutubeなどでも精力的に発信されている湖崎勇次様に伺いました。
このインタビューを通じて
- 土地家屋調査士に合格した勉強方法
- 土地家屋調査士としての仕事のリアル
- 土地家屋調査士の魅力
などの気になるポイントについて、湖崎様ならではの貴重なお話を伺うことができました!
土地家屋調査士の受験を考えている方必見です!
ぜひ最後までご覧ください。
土地家屋調査士への挑戦の経緯

本日はお忙しい中取材に応じていただきありがとうございます。株式会社ベンドの北川と申します。
本日のインタビューでは土地家屋調査士の 資格取得のための勉強方法や魅力、湖崎様の現在の仕事内容について詳しくお伺いできればと思います。
よろしくお願いいたします。

土地家屋調査士法人なぎさ代表の湖崎と申します。
本日はどうぞよろしくお願いいたします。

早速ですが、湖崎さまが土地家屋調査士に挑戦された経緯や、資格取得に要した期間などを教えていただけますでしょうか。

元々、営業の仕事をしていたのですが、建築士の資格を取得するために働きながら、2年制の専門学校に入りました。
一年目は宅建や管理業務主任者などの不動産系の資格やFPの資格を取得しました。
ただ、建築士の資格をとってもすぐには独立できないことがわかり、独立することを前提とした資格を探していたところ土地家屋調査士という資格を知りました。
不動産などの測量関係の難関資格であり、取得すれば安定した収入が得られることや、すぐに独立できることに魅力を感じて挑戦を決めました。

ありがとうございます。ちなみに土地家屋調査士試験の勉強はどれくらいの期間されていたのでしょうか。

1年9ヶ月程度だと思います。1年目は対策に9ヶ月ほどかけて不合格でした。2年目に丸々一年対策して合格することができました。勉強時間としては一般的に必要とされている1500時間以上は勉強したと思います。
試験勉強の方法

膨大な試験範囲をインプット・アウトプットする上で湖崎様自身が工夫されたポイントなどございましたら教えていただきたいです。

資格の勉強を始めてから半年ほどは、日建学院の通信講座を受講していました。
最初の頃は、講座を受講しても内容がよくわかりませんでしたが、講座を全て受講してから過去問の対策を始めました。
択一式の問題、書式の問題ともに過去10年分の問題を何度も演習し直しました。
書式の問題に関しては、図面を描くだけの練習をしたり、計算だけの練習をしたりしていました。
1年目の受験では、合格に必要な7-8割の得点には届かず、6割程度の得点にとどまりました。
2年目も基本的には過去問を演習していました。最初の3週目までは、全ての問題を解いていましたが、4週目からは解答がわからなかったり、少しでも解答につまる問題を中心に演習していました。
答えがわかっても自分で説明できない問題には付箋を貼っていきました。解答できるようになればその付箋を外し、最終的に付箋が100ほど残っている状態で試験本番を迎えました。

過去問を粘り強く解き続けることで、合格することができたのですね!
モチベーションを維持するには

ありがとうございます。1年9ヶ月という期間にわたって試験勉強をする上で、学習のモチベーションを維持するためにされていたことがあれば教えていただきたいです。

スマホのアプリを用いて勉強時間を記録していました。合格するのに必要と言われている勉強時間がありますから、合格までの期間から逆算して1日大体何時間勉強しなくてはならないのかわかります。
アプリの記録を確認することで、1日に必要な勉強時間を毎日しっかり達成できているのかをチェックしていました。
背水の陣で臨むために、周囲の人に土地家屋調査士試験に挑戦していることを話していました。 不合格の時に恥ずかしい思いをしないように勉強を頑張りました。
他にも、それまで好きだった釣りや格闘技などの趣味は全てやめました。 道具などは全て売り払ってしまって、合格したら買い直そうという気持ちでした。

誘惑に打ち勝つために、勉強する環境をしっかりと整えられたのですね!
独立・開業の経緯について

資格合格後から独立開業に至るまでの流れを教えていただきたいです。

最終合格者発表が2月にあり、4月には土地家屋調査士として独立・開業しました。

湖崎さまは、土地家屋調査士として未経験の状態から独立されたと思うのですが、土地家屋調査士事務所などで経験を積む前に独立するというのは一般的な形なのでしょうか?

土地家屋調査士の資格自体の認知度が低いので、この業界に入ってからでないと資格の勉強に辿り着かないように思います。
なので、一般的に多いのは、土地家屋調査士事務所などで数年間の経験を積みながら勉強して、資格合格後に独立される形だと思います。
現在の事務所でのお仕事について

土地家屋調査士として湖崎さまがメインに据えられている業務内容などがございましたら教えていただきたいです。

土地の測量であったり、境界確定のお仕事がメインになっています。土地の売買などに関わる仕事です。 ですので、税理士さんや弁護士さんなどの民間の士業の方からご依頼を受けることが多いです。
Yotubeでの発信について

湖崎様はYoutubeで土地家屋調査士としての発信や、宅建試験の対策講座などを精力的に発信されています。このような活動をされている背景について教えていただきたいです。

元々は、通信販売していた教材です。 土地家屋調査士として独立した当初は土地家屋調査士の仕事で手一杯というわけではなかったので、収益の一部にしようと考えていました。
一般的な資格学校の講座と同じボリュームの講座を作成しました。ただ、講義の中身を少しでも見てもらうために講義の最初の部分をYoutubeで無料公開していました。 その後、土地家屋調査士の仕事が忙しくなってきたので、資格の講義は更新しない状態になり、そのまま放置していても勿体無いということでYoutubeにて全講座を無料公開しました。

そのような経緯があったのですね。
講義以外にも土地家屋士のお仕事や湖崎様の土地家屋調査士事務所についての発信には何か思いがあるのでしょうか。

自分の事務所の営業活動の一環という意味合いもあるのですが、土地家屋調査士という仕事を知ってもらう意味合いもあります。
そもそも土地家屋調査士という資格自体の認知度が低い現状があると思います。
この業界自体も高齢化が進んでおり、土地家屋調査士として登録している人の半数以上が60歳以上になっていて、全体的な人数も減っています。
認知度を上げて、若い人に参入してもらうためにも情報発信をしています。

ご自身の土地家屋調査士法人のみならず、業界全体の利益に資するように活動されているのですね!
今後の展望について

湖崎様の今後の展望を教えていただきたいです.

土地家屋調査士の認知度を向上させたいのはもちろんですが、この業界の報酬体系を変えたいという思いがあります。
というのも、この業界では土地家屋調査士になるために事務所に勤めて、資格を取得したら独立するというのがスタンダードになり、試験に合格するまでの期間は「丁稚奉公」の修行に近い形になっています。
この環境では、雇用する側としても給与を大幅に上げることが難しく、業界全体として報酬が比較的低く抑えられている側面があります。
そのような状況では業界に入りたいと思う若い人も増えていかないですよね。 また、全員が独立したいわけではなく、会社員として働きたい人もいると思います。
ですので、土地家屋調査士の資格を持っていなくても年収1000万円稼げる事務所を設立することを目指しています。
そのモデルケースを作ることができれば、自分の事務所ではなくてもこの業界に入ろうという人が増えるのではないかと考えています。

業界全体を見渡し、土地家屋調査士の高齢化や新規参入者が少ない問題の解決のために、湖崎様ご自身がロールモデルとなろうとされているのですね!
土地家屋調査士試験に向けて頑張っている方へ

土地家屋調査士資格の魅力や、資格取得へ向けて頑張る受験生へのメッセージをお願いします。

私はこの資格で、大きく人生が変わりました。
通信制の高校を卒業し、社会人として働きながら、建築の専門学校に通いました。
裕福な家に生まれたわけでもなく、生きていく過程でお金で苦労したことが多かったです。
しかし、土地家屋調査士の資格を取得してからは収入面が大きく変化し、明日の生活の心配をするようなことはなくなりました。
この資格は受検する上での大卒資格や現在の職業などの前提条件もないですし、「人生が逆転できる」とても良い資格であると思います。
受験生時代は辛い思い出しかないのですが、人生を変えることができる資格だと思うので、ぜひ頑張ってほしいと思います。

本日は貴重なお話をしていただきありがとうございました!
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