通関士試験は独学可能?勉強法や勉強時間、おすすめテキストまで徹底解説!
「通関士の資格は独学でも取れるの?」
「おすすめの勉強法やテキストがあるなら知りたい!」
このようにお考えの方は多いのではないでしょうか?
通関士は貿易に関わる資格として近年人気が出てきています。独学でも取れる資格なら一度は挑戦してみたいですよね。
そこでこの記事では通関士試験の独学の可否を中心に、合格に必要な勉強時間やおすすめのテキストなど、通関士試験に関する情報を詳しくご紹介します。
読み終わる頃には通関士の勉強に向けて一歩を踏み出せるようになっているはずですよ。ぜひ参考にしてください!
通関士試験の独学についてざっくり説明すると
- 通関士試験に独学で挑戦することは可能だが、初学者には少し難しい
- マイナー資格のためインターネットに情報があまりなく、調べ物がしづらいのが難点
- 法律や通関業務の知識がある人になら、独学はおすすめできる
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通関士試験は独学合格できるのか
通関士は貿易に関わる難しい資格だというイメージをお持ちの方も多いでしょう。果たして独学で通関士の試験に合格している人はいるのでしょうか?
独学は可能だが少し難しい
全体の受験者を見ると、通関士の試験に独学で合格している人はいます。
ただし、そのほとんどは通関業務に携わるなど、もとから知識を持っている人だと言われています。
通関士は、社労士や行政書士などの有名資格と比べると、インターネット上に出回っている情報が少ないです。そのため独学でわからないことがあっても調べるのに時間がかかるかもしれません。
こうした内容について、以下でもう少し掘り下げていきます。
通関士試験の難易度を詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
通関士は法学知識や業務経験があれば独学可能
通関士は「貿易業界の税理士」とも言われる資格です。貿易関連の法律知識、制度に関する深い理解など、専門的な知識が要求されます。
もし大学で法律系の科目を専攻していたり、司法試験、税理士試験などを受けた経験があれば、法律に関する素養がある程度身に付いていますから、通関士試験に独学で挑戦しても十分合格可能でしょう。
また通関関連の業務に従事している人なら、現場経験から知識が備わっています。この場合は科目免除制度もありますので、普通の受験者よりも少ない負担で通関士試験を受験することができます。
全くの初心者には通信講座がおすすめ
もし上記のような素養がない場合は、独学はあまりおすすめできません。市販の参考書もありますが数が少ないですし、インターネットにも情報があまり出回っていないからです。
そのため法律系の知識や実務経験がない人が通関士試験を受ける場合、通信講座などを利用して勉強することが多いと言われています。
通関士試験の合格率は10%台
まずは通関士試験の過去10年分の合格率をご覧ください。
上記のグラフを見ますと、ここ10年ほどの通関士の合格率は概ね10%台で推移しているのがわかります。
受験者数の違いはありますが、10%台の合格率というと行政書士や宅建士などと同じくらいです。通関士も行政書士や宅建士などと同じく、かなりの難関資格と言えます。
通関士試験の合格率について以下の記事で徹底解説しています。ぜひ参考にしてください。
苦手科目があると不利
通関士の合格率がこれほど低い理由として考えられるのは、試験科目の難しさです。
通関士試験には3つの科目があります。年度によって多少の変動はありますが、全ての科目で60%以上正解していなければ合格できません。とはいえ、すべての科目で満点にするほど学習する必要はありませんが、合格ラインを下回るような科目を作らないようにしましょう。
それぞれの科目と合格ラインは以下のようになっています。
科目 | 配点 | 合格ライン(2021年度実績) |
---|---|---|
通関業法 | 45点 | 27点 |
関税法等 | 60点 | 36点 |
通関実務 | 45点 | 27点 |
3科目の中では関税法等の配点が一番高くなっていますが、最も重きを置くべきは「通関実務」です。この科目は通関士試験において一番の難関科目となっており、多くの受験生がこの科目で不合格になっています。
まずは、暗記が必要な分野に関してはしっかりと時間をかけて暗記し、基礎力を身につけてから難易度の高い通関業務の学習をするとバランスが良いでしょう。
苦手分野があっても他の科目でカバーできませんので、どの科目も「捨てる」という選択ができないことになります。この点が、通関士試験を難しくしている大きな要因の一つと考えられます。
通関士試験は勉強時間が400~500時間必要
一般的に、通関士試験に合格するためには400〜500時間の勉強が必要だと言われています。
社会人ですと毎日忙しいですから、1日あたりの平均で2~3時間くらいの勉強しかできないでしょう。この場合、半年前後の期間を勉強に費やすことになります。
通関士の勉強時間に関して以下の記事で詳しく記載しています。気になる方はご覧ください。
勉強はいつから始めればいい?
通関士試験の勉強はGW前から始めるのがおすすめです。
通関士試験は毎年10月に行われるため、その半年前と言うと、大体4月~5月くらいですよね。つまりゴールデンウィーク前後から勉強を開始すれば、通関士試験の当日までに必要な勉強時間数を確保できる計算になります。
もちろんこれは最低限の勉強期間です。可能であればもう少し前、3月くらいから勉強を始めておくと良いでしょう。
勉強が予定通りに進むとは限りませんので、余裕を持ったスケジュールを立てることをおすすめします。
通関士を独学で勉強するメリット
通関士の勉強を独学で行うと、どのようなメリットがあるのでしょうか。
リーズナブルに勉強できる
独学の最大のメリットは、お金があまりかからないことです。
通関士に限らず、資格試験対策を独学で行う場合は、参考書などの必要教材と受験料、模試くらいにしかお金がかかりません。
予備校や通信講座を受ける場合は、副教材や添削指導などが充実しています。
その代わり人件費や追加の教材費、スクールに通う場合は交通費など、独学なら必要ない費用がかなり多くかかります。
資格取得にかけられる予算が少ない場合は、独学で勉強したほうが良いかもしれません。
好きな時間に勉強できる
大学で法律の勉強をしていたり、通関の実務経験がある場合は、知識量もそこそこありますよね。
独学なら既に知っている知識は簡単におさらいして次に進むことができます。元の知識量に合わせて勉強時間を調節できるのは、独学の強みと言えるでしょう。
また予備校に通う場合だと、お仕事などで急に予定が入れば欠席するしかありません。
しかし独学で勉強していれば学習ペースの調節が簡単にできますから、突発的なスケジュールの変動に対応することができます。自分のスタイルで勉強を進めたい人には、独学はかなりおすすめの勉強法と言えるでしょう。
独学で通関士を目指すデメリット
通関士の試験に独学で挑戦することには、デメリットもあります。こちらもしっかり知っておいてください。
学習スケジュールの管理が困難
独学を行う時は、勉強のスケジュールを全て自分で立てなくてはなりません。
勉強を始める時、最初は「あれもできる」「これもできる」と欲張ってしまいがちです。過度にスケジュールを詰め込んでしまうことで、結果的に達成不可能な計画になるケースもかなり多いと言われています。
また、通関士は合格率が非常に低い資格試験です。周囲と同じような勉強をしていては合格は難しいと言われていますが、ならばどういった勉強をすれば良いのか、自力で考えることは困難ですよね。
個々のスキルや知識量に合った学習プランの作成に自信がない場合、できれば独学ではなく予備校や通信講座などでアドバイスをもらったほうが良いでしょう
モチベーション維持ができず挫折しやすい
先ほども少し触れましたが、通関士試験の勉強には400時間~500時間が必要で、半年程度の期間を要します。
もし一緒に勉強する仲間やライバルがいれば、互いに励まし合うことができます。しかし、独学で半年間もモチベーションを維持するのはかなり大変ですよね。
また、一人で勉強をしているとどうしても甘えが出てしまいます。気が付いたら1週間以上全然勉強していなかったということにもなりかねません。
初学者は特にハードルが高い
通関業務や法律の初心者が通関士の勉強をする時、簡単には理解できない分野がたくさん出てくると思います。
「わからないこと」が積み重なった時は、どうしてもネガティブな思考に陥り、挫折しやすくなります。
困難にぶつかった時、いかにモチベーションを維持するか。これは通関士試験の独学において非常に大切なことだと言えるでしょう。
疑問点を解消しにくい
通関士は行政書士や弁護士など、士業の資格全体で見てもかなりマイナーな資格です。
そのため独学で勉強するにしても、参考書やインターネットの情報量があまり充実していません。勉強中に疑問点が出てきた場合、自力で解決するのがかなり難しいと言われています。
もし身近に通関士試験の合格者がいれば、すぐに質問して解決できるかもしれません。しかしこのようなケースはかなり稀なことでしょう。
通関士の勉強を予備校や通信講座に頼らず独学で行う場合、疑問点の解消に時間がかかる可能性があることはぜひ事前に心に留めておいてください。
法改正の情報を手に入れづらい
通関士試験では法律に関する勉強が大切になりますが、法律の学習になる以上法改正の問題から目を背けるわけにはいけません。
法改正に対応できるかどうかは通関士が実務をミスなくこなせるかどうかに直結するため、改正事項は通関士試験において頻出です。
独学の場合は自分でテキストを参照したり、インターネットで調べたりするなどの工夫が必要になり、手早く法改正情報を入手できる講座と異なり、手間がかかります。
通関士の独学が向いている人はどんな人?
通関士試験に独学で挑戦することには、メリットだけでなくデメリットもあることがわかりましたね。
では、通関士試験を独学で受けるのに向いているのはどのような人なのでしょうか?
法学部の勉強が得意な人
大学の法学部出身者など法律系の知識が元からある人は、法律の勉強をスムーズに行うことができるため、通関士の独学に向いていると言えます。
特に法律関係の資格を持っている方の場合は、法律の読み込みや専門用語、概念をすぐに把握できます。通関士の参考書もすぐ理解できますし、不明点の解決も自力で済ませることができるでしょう。
法律面の勉強が苦にならない方なら、予備校や通信講座などを受けなくても通関士試験に独学で合格できる素養が整っています。ぜひ独学をおすすめします。
通関士の業務経験者
通関士試験は、通関の現場での業務経験があると受験科目が免除されます。
他の受験生のように全ての科目を勉強しなくてはいけないわけではないので、独学でも合格できる可能性はかなり高いでしょう。
また通関の仕事現場では、周りに通関士の資格取得者が多くいますよね。独学で勉強していく中でわからないことがあっても、周囲の方に質問することができますから疑問点の解消に時間がかかりません。
わざわざ通信講座などを利用しなくても、十分合格可能と思われます。
独学で資格を取得した経験がある人
今まで独学で資格を取得した経験がある人は、学習スケジュールやモチベーションの維持の仕方を心得ているため、通関士の独学に向いていると言えます。
上記で挙げたように、通関士は他の資格と比較しても独学で合格を目指すことは難しい資格です。
ただ、他の資格において一度成功体験を積んでいる人ならば、自身で学習を管理できるため、スムーズに学習を進め、合格できる可能性が高いでしょう。
独学におすすめな通関士のテキスト
通関士の独学用のテキストはあまり多くはありませんが、その中でも特におすすめのテキストをご紹介します。
通関士教科書 通関士 完全攻略ガイド 2023年版
「通関士教科書 通関士 完全攻略ガイド」は、通関士の試験対策を独学で行うならぜひ持っていたいテキストです。
イラストが豊富に使われており、注釈やポイントなどがわかりやすくまとめてありますから、通関士の知識に初めて触れる方にもおすすめできます。
練習問題(チェック問題)も充実しており、単元ごとに理解度を確かめながら勉強を進めることができます。わからない箇所がうやむやなままになることがないので、効率良く知識を身に付けていくことができるでしょう。
現在は2023年度版が出ていますが、受験時は最新版を入手してください。
テキスト選びのポイント
もし上記のおすすめテキスト以外の参考書を選ぶ場合は、自分の知識量に合ったものを選ぶようにしてください。
特に初めて通関士の勉強をする人の場合は、はじめから難しい参考書を使ってしまうと、専門用語の意味などを取り違えて覚えてしまう危険があります。
自分のレベルに合わせて、無理のない参考書を選ぶようにしましょう。
最新版の物を選ぶ
通関士の試験は、主に法律関係の内容が出題されます。
法律は細かい部分でよく改正が行われます。通関士試験でも法改正の内容がよく出題されますので、古いテキストで勉強していると新しい知識を身に付けることができず、合格が遠のきます。
通関士のテキストを購入する時は、必ず最新版のものを手に入れるようにしてください。
同じシリーズの教材で統一する
単に「見やすい」「使いやすそう」というだけで色々な教材を購入してしまうと、内容にダブりや漏れが出る可能性があります。
これを防ぐためにも、資格試験の勉強をする時はぜひ同じシリーズの教材で統一するようにしましょう。
例えば先ほどご紹介した「通関士教科書 通関士 完全攻略ガイド 2022年版」を基本教材とする場合は、同じシリーズの「通関士教科書 通関士 過去問題集 2022年版」も合わせて購入しておくと良いです。
テキストで基本知識を身に付けた後に過去問を解くことができるので、スムーズに勉強を進めることができるでしょう。
独学で通関士試験の対策勉強法
通関士試験に独学で挑戦する場合、どのように勉強を進めていけば良いのでしょうか。
通関士の勉強をする際のオススメポイントをご紹介します。
試験日までのスケジュールを立てよう
通関士の勉強を独学で始めようと思ったら、まずはしっかりスケジュールを立てましょう。
最初に試験日を把握し、そこを目標として「いつまでに」「どんな教材を」「どの順番でやるか」を決めておくと、はっきりしたスケジュールが立てやすくなります。
勉強はスケジュール通りに進むとは限りませんので、定期的に2~3時間程度のバッファー(余白)を用意しておくと、急なスケジュール変更にも対応できます。
半年程度の期間でスケジュールを組む
通関士試験に合格するには、毎日2~3時間程度ずつ勉強するとして5~6ヵ月程度の期間がかかります。
つまり、勉強期間はおよそ半年程度としてスケジュールを組んでいってください。試験日の10月初旬に照準を定めて、4月中旬くらいにスケジュールを立て始めると良いでしょう。
おすすめは関税法:通関業法:通関実務=2:2:6
通関士試験は、「関税法」「通関業法」「通関実務」の3科目で構成されています。それぞれの科目にどのくらい時間をかけるかをまず考えましょう。
最もおすすめできる比率は、関税法:通関業法:通関実務=2:2:6の割合です。
仮に400時間勉強すると考えると、勉強時間はそれぞれ80時間:80時間:240時間となります。これを基準としてスケジュールに組み込んでみてください。
「関税法」と「通関業法」は基本的な知識の習得となりますので、この2科目を網羅した後で「関税実務」で演習を積んでいくと、効率良く知識が身に付きます。
勉強時期で考えると、最初の2ヵ月程度は「関税法」と「通関業法」の暗記に取り組むと良いです。その後は「通関実務」に移行し、並行して各科目の過去問も解いていくことをおすすめします。
まずは業法や関税法など法令のインプットから
通関士試験は通関業法や関税法など、法律の知識から非常に多くの問題が出されます。
法律関連の事前知識がない場合、一定量の知識を身に付けるまでは地道な暗記を積み重ねなくてはなりません。
法律の暗記をする時は、法律名はもちろんのこと、法律の内容、その他の重要ポイントなどもしっかり暗記していきましょう。
法律の概要だけでなくその周辺知識も頭に入れておくことで、通関士試験の本番で最大限に活かすことができます。
とにかく法律に触れる時間を長く作る
法律を暗記する際は、法律に触れる時間を多く作るのが最も効果的です。自宅での勉強時間以外にも、通勤や通学時間を利用して常に法律の知識に触れていくようにしましょう。
この際、法律の条文を音声で読み上げたものをイヤホンで聞き続けると脳内にインプットされやすくなります。
もちろん自分で読み上げることも効果的ですので、自分で読み上げたものを録音して、移動時間中に聞くようにすると良いでしょう。
完璧は目指さなくてOK
通関士試験は、3科目全てで基準点をクリアしなければ合格することができません。
ただしその「基準点」は60%とそこまで高くないです。全問正解しなくても合格できますので、完璧を目指す必要はないでしょう。
法律の勉強をする時、初心者ほど「完璧に全て暗記しなければ」と思いがちです。しかし法律用語は膨大で、全てを一言一句暗記しようと思っても無理があります。
大まかに法律の内容が分かっていて、何が書いてあるか理解できる程度の暗記が出来ていれば、それ以上の完成度は求めなくても大丈夫です。7~8割の得点率を目指すつもりで進めていってください。
実務は一番時間を割く
通関士試験の中では、「通関実務」の対策に一番時間をかけてください。
通関実務は他の科目よりも難しい貿易用語(インターコムズ)が多く、近年は普通のテキストでは搭乗しないような計算問題がたくさん出題されるなど、どんどん難しくなってきていると言われています。
ただ、通関実務の中でも「輸入申告書」の問題は、難易度が毎年変わります。そのため対策は一番最後に回しても良いでしょう。
輸入申告書以外の部分、つまり「輸出申告書」「計算問題」などでしっかり点数を稼げるように対策を進めていってください。
おすすめの勉強順番は「輸出申告所」「加算」「計算」「輸入申告書」の順番です。参考にしてください。
「通関実務」には専用の問題集がある
通関実務は特に難しい分野として知られているため、通関士試験全体のテキストとは別に、通関実務専用の問題集が販売されています。
- 「通関士教科書 「通関実務」集中対策問題集」(翔泳社)
こちらのテキストは通関実務のそれぞれの分野について攻略法や練習問題、解説が充実しており、通関実務の内容が詳しくわかるということで高評価を得ています。ぜひ入手しておきましょう。
また、「通関士ポータル」というサイトもおすすめです。通関士試験の情報や対策などあらゆる情報が紹介されているほか、20年分以上の過去問の閲覧も可能です。
過去問・一問一答で実践力UP
過去問は資格試験を受けるに当たって、試験傾向や頻出分野の把握に最も適した問題集です。
通関士試験を受ける際にも、過去問は必ず活用してください。
過去問を解く時は、ぜひ繰り返し解いていきましょう。何度も解くことで試験全体の雰囲気を掴むことができますし、反射的に回答できるようにもなります。
「択一式」の問題は、3回程度解けば本番に通用するだけの実力が身に付きます。もし間違えた場合は、テキストに戻ってインプットをやり直してください。
過去問で点数が取れても安心しないこと
過去問で合格基準点に達する点数が取れると、それだけで安心してしまいがちです。
しかし、過去問で点数が取れたからと言って合格できたわけではありません。試験当日に同じ問題が出るとも限りませんよね。
過去問を解く時は、仮に高得点であっても「間違えた問題」に注目してください。ケアレスミスなのか、知識が頭に入っていなかったのか、それによって対策も変わってきます。
正解していた問題も、もし「勘」で当たっていた場合は注意が必要です。まぐれで正解できても実力とは言えませんので、復習をしっかりして正確な知識を身に付けておきましょう。
一発合格を狙うなら通信講座がおすすめ
通関士試験は独学でも勉強可能ですが、やるべきことが多く時間がかかる場合も多いです。
よって、効果的な勉強方法で最短での合格を目指したい人は通信講座の受講をおすすめします。
独学の際につまずきやすい通関実務対策なども丁寧にやってくれる場合が多く、わかりやすい形で知識を吸収できるでしょう。
通信講座を受ける際は特にフォーサイトの通信講座の受講をおすすめします。
フォーサイトの通関士講座は、頻出事項をピックアップして大事な部分を繰り返し学べるテキスト構成が売りとなっており、図表も豊富に用いることで勉強をスムーズに進められます。
また、これらの教材のクオリティの高さから合格実績も高いものとなっており、2021年度は61.2%と全国平均の3.87倍の高い合格率をたたき出しています。
通関士の独学に不安を抱えている人はぜひフォーサイトの通関士講座を受講してみてはいかがでしょうか?
通関士の独学合格に関するよくある質問
最後に独学で通関士の勉強をすることを考えている方からのよくある質問に回答していきます。
独学でのモチベーション維持の方法は?
独学で通関士の勉強を続けていくには習慣化と見える化が大切です。
独学では通信講座や予備校と異なり、強制的に勉強をさせてくれる場面はありません。そのため、毎日1問だけでも解くという習慣をつけて勉強を止めないことが重要です。
また、勉強のペース管理も自分で行う必要があるため、「ノートやエクセルなどに勉強記録をつける」「模試の結果や手応えを記録する」という形で自分の進み具合を把握して置くとよいでしょう。
こうすることで、自分が少しずつでも前に進んでいるという感覚を得られればモチベーションも維持できます。
もちろん無理は禁物ですが、継続的に勉強を続けることが重要です。
通関士の独学に集中できる環境の作り方は?
独学で勉強に集中しやすい環境づくりとしては、決まった勉強場所をいくつか持っておくことがよいです。
「ここに来れば勉強開始だ」という場所が自宅プラスアルファであることで、勉強のトリガーを入れつつ気分転換もすることができます。
他にも、机を整理整頓しておくことや適切な照明のもとで勉強することも効果的と言われていますが、この辺りは個人差があるので自分に適した環境を探してみることをおすすめします。
通関士試験の独学まとめ
通関士試験の独学まとめ
- 通関士試験の独学は、法律知識の素養がある人にならおすすめできる
- 合格に必要な勉強時間は400~500時間なので、おおむね半年程度の期間が必要
- 独学での勉強が難しい人は予備校や通信講座を利用して、効率良く勉強すべし
通関士試験は特に受験資格があるわけではないので、独学でも問題なく受験することができます。
ただし初学者にとっては難しい内容が多く、調べ物にも時間を要します。一人で勉強するのが難しいと思ったら、ぜひ通信講座や予備校も検討してみてくださいね。
自分に合った方法で勉強を重ねて、通関士試験に一発合格を目指しましょう!