大学院入試に必要なTOEICスコアは?院試で有利になる点数の目安や対策法も紹介
「大学院入試に必要なTOEICスコアってどのくらい?」
「TOEICスコアを使って大学院入試で有利になることはできる?」
大学院受験を考えている方の中には、このような疑問を持っている方がいるのではないでしょうか。
最近の大学院入試ではTOEICのスコアが利用できるケースが増えています。
そこで、この記事では大学院入試でTOEICスコアが必要なのかどうか解説します。
大学院入試で有利になるTOEICスコアの目安や、高スコアを取るための対策法もお伝えしますので、ぜひ参考にしてみてください。
大学院入試でTOEICは必要かについてざっくり説明すると
- 大学院入試ではTOEICスコアが求められることが多い
- TOEICスコアが高いと大学院入試で有利になりやすい
- 大学院入試では2年以内のスコアが有効であることが多い
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大学院入試でTOEICスコアは必要?
大学院入試では、実際のところTOEICスコアは必要になるのでしょうか。
このトピックでは、現在大学院入試でTOEICスコアがどのように活用されているのか紹介し、大学院入試でTOEICスコアが必要になるのかどうか解説します。
多くの院試で外部試験の点数が不可欠
大学院入試では、一般的に専門科目・外国語の試験、書類選考、面接の3つが課せられます。
近年は
- 外国語試験の代わりにTOEICスコアの提出を求めるケース
- 基準以上のTOEICスコアを取得していると英語の試験が免除されるケース
- 書類審査でTOEICスコアの提出を求めるケース
があり、大学院入試でもさまざまなケースでTOEICスコアが必要になってきています。
大学院では、英語の論文を読んだり書いたりする機会が多く、英語力が必須となります。
そのため、大学院入試では英語力を測るTOEICスコアの提出を求めるケースが多いのです。
TOEICスコアを活用する大学院一覧
院試でTOEICスコアを活用している大学院は以下のとおりです。
国立大学大学院
- 北海道大学大学院
- 室蘭工業大学大学院
- 秋田大学大学院
- 岩手大学大学院
- 東北大学大学院
- 宮城大学大学院
- 首都大学東京大学院
- 千葉大学大学院
- 筑波大学大学院
- 電気通信大学大学院
- 東京工業大学大学院
- 東京大学大学院
- 一橋大学大学院
- 横浜国立大学大学院
- 横浜市立大学大学院
- 新潟大学大学院
- 金沢大学大学院
- 名古屋工業大学大学院
- 名古屋市立大学大学院
- 名古屋大学大学院
- 三重大学大学院
- 大阪市立大学大学院
- 大阪大学大学院
- 大阪府立大学大学院
- 神戸大学大学院
- 滋賀県立大学大学院
- 京都大学大学院
- 和歌山大学大学院
- 岡山大学大学院
- 広島大学大学院
- 香川大学大学院
- 鹿児島大学大学院
- 鹿屋大学大学院
- 九州大学大学院
- 九州工業大学大学院
- 熊本大学大学院
- 宮崎大学大学院
私立大学大学院
- 青山学院大学大学院
- 学習院大学大学院
- 慶應義塾大学大学院
- 国際基督教大学大学院
- 芝浦工業大学大学院
- 上智大学大学院
- 成城大学大学院
- 中央大学大学院
- 中京大学大学院
- 東京電機大学大学院
- 東京理科大学大学院
- 法政大学大学院
- 明治大学大学院
- 立教大学大学院
- 早稲田大学大学院
- 豊田工業大学大学院
- 大阪工業大学大学院
- 関西学院大学大学院
- 関西大学大学院
- 京都産業大学大学院
- 近畿大学大学院
- 同志社大学大学院
- 立命館大学大学院
- 龍谷大学大学院
- 西日本工業大学大学院
- 立命館アジア太平洋大学大学院
このように、現在多くの大学院でTOEICスコアが活用されています。
有効期限や日程に注意しよう
多くの大学院では、2年以内のTOEICスコアを有効としています。
この場合、2年以上前のものは受理されませんので注意しましょう。
また、TOEICテストを院試で利用するときには、TOEICの受験日にも注意が必要です。
TOEICの結果はOfficial Score Certificate(公式認定証)として、試験日から30日以内に発行されます。
受け取るまで時間がかかりますので、大学院に出願する直前にTOEICを受けてしまうと、場合によってはOfficial Score Certificateの発行が間に合わず、出願できなくなる恐れがあります。
Official Score Certificateの受取りが出願に間に合うよう、TOEICは日程に余裕を持って受験しましょう。
英語テストの配点比率
大学院入試では、英語試験の配点はどのようになっているのでしょうか。
ここからは、大学院入試での英語試験について詳しく解説します。
英語力で合否の差はつく?
大学入試と比べると、大学院入試は科目数が少ないため、1科目でついた差が合否に大きく影響します。
大学院によって入試におけるTOEICスコアの比重は異なりますが、スコアはよい方が合格に有利であることは間違いありません。
最低点と最高点が設定されている
大学院入試では、TOEICのスコアの点数がそのまま試験の得点になるわけではありません。
一般的には最低点と最高点が設定され、最低点に0点、最高点に100点が与えられます。
例えば、最低点がTOEIC200点、最高点がTOEIC700点の場合、TOEIC200点以下の人は0点、TOEIC700点以上の人は100点が与えられます。
最低点と最高点の間のスコアの場合、換算式に基づいて0点から100点の間の得点が与えられるケースもあります。
スコアが指定の範囲からはみ出た場合は、つまりこの例でいうと200点未満や700点以上の場合は、切り捨てられて0点もしくは100点で換算されることが多いです。
各大学院独自の方法によりスコアが換算されるため、受験したい大学院が公開している入試情報をしっかり読み、どのような換算方法なのか知っておくことが必要です。
状況によって必要度は異なる
大学院入試でTOEICスコアがどのくらい必要になるかどうかは、大学院への進学の仕方など状況によって異なってきます。
現在の大学から内部進学する場合
学部で在学している大学から内部進学する場合、一般的には外部の大学から進学するよりも入試の難易度は低くなります。
しかし、難易度が低いからといって気を緩めることなく、TOEICでよいスコアが取れるよう努力すると同時に、大学の勉強にも一生懸命取り組むようにしましょう。
別の大学にロンダリングする場合
学部とは別の大学の大学院を受験する場合は、内部進学者の割合や受験者のレベルなどにより、必要な英語力は変わってきます。
大学による差が大きいため、事前に情報を集めておくのがよいでしょう。
ただし、どの大学院であっても、高いTOEICスコアがあれば有利になることは間違いありません。
院試に必要なTOEICの点数目安
大学院入試で必要なTOEICスコアの目安はどのくらいなのでしょうか。
文系大学院なら750点を目指そう
大学院入試において日本で一番高いスコアを要求されるのは早稲田大学大学院法務研究科の交換留学生優先枠で、900点が必要です。
ただし、これは特別枠であり、通常の文系大学院では750点を超えれば選考が有利になります。
ただし、旧帝大や早慶などを目指す場合は、800点以上あった方がよいでしょう。
理系大学院なら平均で700点程度
理系大学院の入試で最も高いスコアが求められるのは筑波大学大学院数理物理化学研究科等で、860点あれば英語の得点が満点になります。
理系大学院の場合は平均で700点ほどが必要です。また、トップレベルの大学院であれば750点以上あった方がよいでしょう。
理系学生にこそ英語が必要な理由
英語は文系学生に必要なものだと思いがちですが、実は理系学生こそ英語を勉強する必要があります。
数学や物理などの専門科目は得意としている人が多く、入試の難易度も高いです。
そのため、理系の場合専門科目では差がつきにくくなります。
一方、英語は理系学生の中でもできる人とできない人がいるため、院試で差がつきやすい科目なのです。
そのため、TOEICで高スコアが取れていれば院試で有利になります。
また、院試の筆記試験は一発勝負ですが、TOEICは何回でも受験できるメリットがあります。
何回もチャレンジし、入試に有利になるレベルの高スコアを取っておくことも可能です。
理系で英語が苦手な方でも、ぜひTOEICを受験することをおすすめします。
院試を有利にするためのTOEIC勉強法
TOEICで高スコアを取り、院試で有利になるためには具体的にどのような勉強法をすればよいのでしょうか。
リスニングは発音を鍛えよう
リスニング学習でよく言われるのが「自分が発音できない音は聴き取れない」ということです。
単語を覚えるときには、意味だけではなく発音も一緒に覚えるようにしましょう。
リスニングの勉強法としてはシャドーイングがおすすめです。
シャドーイングとは、音声を聴いたらそのまま音声の後を追って発音していく練習方法です。
初めはスクリプトを見ながらでもよいですが、慣れてきたらスクリプトを見ないで耳で聴いたものをその通りに発音していくとリスニング力が鍛えられます。
さらに、毎日の暮らしの中で英語に触れる機会を増やすのも効果的です。
例えば、お気に入りの英語圏の映画やドラマ、音楽などを楽しむことで、自然な発音やイントネーションに耳を慣らしましょう。
このような楽しい方法でリスニング力を鍛えることで、長期間の学習を継続しやすくなります。
リーディングは基本を大切に
リーディングで高スコアを取るためには、基本をしっかり押さえておく必要があります。
まずは高校までの文法や単語を完璧にしておきましょう。大学に入ってから英語を学ぶ機会が減った場合は、特に基本を意識して丁寧に学習しましょう。
基本が定着したと感じたら、TOEICの公式問題集などでひたすら問題演習をしていくとリーディング力が鍛えられます。
実際のリーディング素材に触れることも非常に重要です。新聞記事や専門書など、自分の興味のある分野の英文を積極的に読むようにしましょう。
慣れない単語や表現に出会った際には、辞書を活用して理解を深める努力を惜しまないようにしましょう。
このようにして、実際の文章解釈の経験を積み重ねることで、リーディングの技術とスピードを向上させることができるでしょう。
オンライン講座も有効活用しよう
TOEICのスコアアップに向けて通信講座を有効活用することも選択肢の1つです。
特に、日々仕事などで忙しく、まとまった勉強時間を確保しにくい方は、通信講座を利用することで効率的に勉強を進めていくことをおすすめします。
数ある講座の中でもベルリッツでは初級者から高得点を目指す方までを対象に、各自の目標に応じたカスタマイズされたプログラムが用意されています。
そのため、一人一人の目的に合わせた効率的な学習を行うことができるでしょう。
TOEICのスコアアップを目指される方は、ぜひ一度ベルリッツの公式HPを確認してみてください。
大学院入試でTOEICスコアは必要かについてまとめ
大学院入試でTOEICスコアは必要なのかまとめ
- 院試に必要な点数の目安は、文系大学院は750点以上、理系大学院は平均700点
- 理系の場合、院試では英語の点数で差がつきやすい
- どの大学院を受験するにしても、高いTOEICスコアがあれば有利なのは間違いない
多くの大学院では入試の際にTOEICスコアが利用されています。
文系大学院では750点、理系大学院では700点以上が必要なスコアの目安です。
大学院によって必要になるスコアは異なりますが、高いスコアであればあるほど有利になると言えます。
大学院に進学希望の方は普段からTOEICを勉強し、高いスコアを取っておくことがおすすめです。