TOEIC試験を3ヶ月で対策するには?勉強時間や英語初心者向け攻略方法まで解説!
「TOEICの試験まで3ヶ月しかないけど、良い勉強法はないかな?」
「TOEIC初心者がスコアを伸ばせる勉強法を知りたい」
このような方はいませんか?
正しい方法で勉強すれば3ヶ月前から対策してもスコアアップを目指せます。この記事ではTOEIC試験まで2ヶ月、3ヶ月しかなくても効率良く勉強できる勉強法や、TOEICを0から勉強する初心者におすすめの勉強法を紹介します。
現在のレベルから100点アップするために必要な勉強時間や具体的な学習スケジュールも紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。
TOEIC試験を3カ月で対策する方法についてざっくり説明すると
- 初心者ならまずは400点を目標にする
- 2ヵ月~3ヶ月で対策するなら単語の暗記と問題演習を中心に行う
- TOEICのスコアを上げたいなら問題を解くスピードも大切
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3ヶ月でTOEICスコアを伸ばせるの?
TOEIC試験が3ヶ月後に迫っているタイミングから勉強しても、スコアアップは目指せます。ただし時間を無駄なく使うために、正しい勉強法で3ヶ月を最大限に有効活用しましょう。
勉強時間は目標点と現在のレベルによる
以下の表は現在のTOEICのレベルからスコアを100点アップするために必要な勉強時間の目安です。縦が現在のスコア、横が目指すスコアで、交わるところの数字を見れば必要な勉強時間の目安が分かります。
TOEIC試験直前の3ヶ月間に1日当たりどのくらいの勉強時間が必要か知りたい場合は、表の数字を90~100で割ると算出できます。
ちなみにTOEICの試験は年間10回程度実施されているため、1回の試験を受けるたびに100点アップを目指して勉強していけば1年間で900点を達成することも不可能ではありません。
Current score/Target score | 350 | 450 | 550 | 650 | 750 | 850 | 950 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
250 | 200時間 | 425時間 | 700時間 | 950時間 | 1150時間 | 1450時間 | 1750時間 |
350 | - | 225時間 | 450時間 | 700時間 | 950時間 | 1225時間 | 1550時間 |
450 | - | - | 225時間 | 450時間 | 700時間 | 975時間 | 1300時間 |
550 | - | - | - | 225時間 | 450時間 | 725時間 | 1050時間 |
650 | - | - | - | - | 225時間 | 500時間 | 825時間 |
750 | - | - | - | - | - | 275時間 | 600時間 |
850 | - | - | - | - | - | - | 325時間 |
出典:Table adapted from Saegusa 1985
こんな場合はどうすればいい?
英語初学者が0からTOEICの勉強を始める場合や、TOEICの試験が残り2カ月に迫っている場合など、よりシビアな条件の場合はどのような対策をすれば良いのでしょうか?
英語初心者が0から対策するには
英語初学者が0からTOEICの勉強をするなら、まずは400点を目標にしましょう。TOEICで400点を目指したいなら、頻出の単語や熟語の暗記が必須です。
単語帳や文法の参考書で学習を進める際には「頻出」と明記されている項目をまずは完璧にすることが必要となります。
単語を覚えたらTOEIC公式問題集を使って、確実に得点できるように練習を重ねましょう。リスニングならPart1と2、リーディングならPart5に取り組みましょう。
2ヶ月で対策するには
TOEIC試験の2ヶ月前から対策を始める場合でも、基本的な戦略は3ヶ月前から対策を始める場合とほとんど変わりません。ただし試験対策できる期間が短くなっている分、時間がないことを念頭に置き集中して対策に取り組む必要があります。
一日当たりの勉強時間を決めて毎日勉強に取り組めるように心がけたうえで、上記と同じように頻出の単語の暗記と公式問題集での演習をしっかりこなしましょう。
目的設定とモチベーションの維持を心がけよう
TOEICの試験まで3ヶ月というと短いように感じますが、実際に勉強に取り組むと長いため、継続して集中するのは簡単なことではありません。モチベーションを保つためにも学習する目的を明確にしておきましょう。
TOEICの試験科目はリーディングとリスニングのみのため、比較的対策がしやすいといえます。しかしその分、勉強方法が単語帳の暗記や公式テキストの繰り返しになるため、モチベーションが下がりやすいです。
しかしTOEICのスコアが仕事の昇進や就職に必要であるといった明確な目的があれば、限られた勉強時間を有効活用しながらモチベーションを保って勉強に取り組めるでしょう。
具体的な勉強方法
ここからはさらに具体的なTOEICの勉強法について説明します。おすすめのテキストも紹介するので参考にしてくださいね。
基本単語の暗記も重要
3ヶ月という限られた期間の中でできるだけスコアを伸ばしたい場合は、TOEICの試験に頻出する基本的な英単語をどれだけ暗記できているかが鍵を握ります。以下のテキストを活用して英単語をしっかり暗記しましょう。
まずは600点を目指す方におすすめのテキスト
TOEIC600点を目指すなら「キクタン TOEIC L&Rテスト SCORE600」のような単語の暗記に特化したテキストを購入して、まずは一冊分の単語を暗記するのがおすすめです。
上記のテキストならTOEICで600点を取るのに必須なレベルの単語が網羅されているうえに、必修順に並んでいるため効率良く勉強できます。
800点以上を狙うならこの2冊
TOEIC800点以上を目指すなら、上記で紹介したテキストの単語に加えて、中上級向けの単語の暗記が必要になります。「キクタンTOEIC L&Rテスト SCORE800」を使って勉強するのがおすすめです。
こちらも800点を取るのに必要な単語が必修順で網羅されていて、リーディング問題を精読できる力が身につきます。
TOEIC900点以上を目指すなら「キクタンTOEIC L&Rテスト SCORE990」を活用するのがおすすめです。
公式問題集での演習を繰り返す
TOEICのスコアを伸ばすためには英単語の暗記が欠かせませんが、公式問題集での演習も同じくらい重要です。必ず公式問題集を用意したうえで、最低でも2周分以上(計6回分)解くことが望ましいです。
特にリーディングはシビアな時間配分が求められます。リーディング対策を行う際は問題演習をただ繰り返すだけでなく、75分で全問解けるようにタイムマネジメントの練習も意識的に行いましょう。
おすすめは最新の「公式TOEIC 問題集」
英単語の暗記と並行して問題演習に取り組むなら 「公式TOEIC Listening Reading 問題集」 がおすすめです。TOEIC試験を開発しているETSが制作している公式の問題集のため、実践形式で練習ができます。
TOEICは年々傾向が変わるため、古い形式の試験に対応している問題集で勉強しても意味がありません。必ず新形式に対応している問題集を選びましょう。
試験日まで手を抜かない
問題集での演習や英単語の暗記がある程度できるようになると油断して手を抜く方がいます。しかしせっかくここまで積み上げたものを無駄にすることがないように、試験日まで手を抜かずにしっかり勉強しましょう。
リスニングとリーディングのどちらかに偏らないように気をつけながら勉強することも大切です。もし勉強時間の確保が難しい場合でも、重要な英単語だけ確認する、音源を流して耳を英語に慣らしておくなど、毎日少しでも勉強する工夫をしてみましょう。
過去問を完璧にする
TOEIC試験は過去の試験で出題された問題と似通った問題がよく出題されます。そのため過去問は答えを暗記できるくらい繰り返し解くことをおすすめします。10年分は網羅しましょう。
ある程度過去問が解けるようになったら、時間内で解き切ることを意識しながら、試験全体の流れを体に染み込ませていきましょう。試験全体の流れと時間配分が理解できていれば、試験当日も落ち着いて問題に取り組めます。
模試や予想問題にチャレンジする
いざ試験が始まった時に慌てたり戸惑ったりしないようにするためには、本番の試験形式に慣れておくことはとても大切です。過去の模試や予想問題集を活用して実践形式の練習をしておきましょう。
もしすべての問題が解けるようになったとしても、時間内で解き切れなくては特典に繋がりません。実践形式の練習に取り組むときは必ず時間を意識して、時間内で解き切る練習もしておきましょう。
具体的な学習スケジュール
ここではTOEIC試験の対策を3ヶ月で行うための標準的な学習スケジュールを紹介します。
学習開始~1ヶ月は語彙の強化が重要
繰り返しになりますが、TOEICのスコアを伸ばすためには英単語の暗記は必須です。特に0から英語を学ぶ方は語彙力が低いため、まずは単語力を強化しましょう。すでにある程度の語彙力を身に付けていれば、このフェーズは早めに終わらせることが期待できます。
単語の暗記だけをしていれば良いわけではありません。暗記と並行して週に1~2回は公式問題集を解く時間を設けて、問題演習にも挑戦しましょう。
1ヶ月~2ヶ月半:公式問題集に慣れよう
TOEICの勉強を始めて1ケ月~1.5ヶ月が経過したら、公式問題集で問題演習する比率を増やしましょう。もちろんそれまでにある程度の語彙力を身に付けておくことが前提です。
リスニングだけ、リーディングだけのように、どちらかに偏ることがないようにバランスを考えながら勉強することが大切です。例え短い時間でも毎日必ずリスニングとリーディングに触れるように心がけましょう。
直前期も計画的に
TOEIC試験までの時間が2週間を切る直前期には、問題演習に加えて、既に勉強した英単語長をもう一周勉強しましょう。忘れていた単語や覚えられていなかった単語を確認して、漏れなくインプットし直すことでスコアアップに役立ちます。
公式問題集は2~3周と繰り返し解いているなら問題に見覚えがあるはずです。繰り返すごとに正答率を上げて、満点に近い点数を獲得することが望ましいです。
試験の概要や形式に慣れておくために、試験時間を意識しながら実践形式で練習することも大切です。
こんな勉強方法には注意
TOEIC試験の対策時間が短いなら、効率良く勉強することが大切です。間違った勉強法で時間を無駄にしないように気を付けましょう。
リスニングを得点源にしよう
リスニングはしっかり勉強すればスコアアップに繋がりやすいため、リーディングよりも対策しやすいと言えます。
リスニングの勉強をするときは、一度解いて分からなかった問題があったらチェックを入れて繰り返し対策しましょう。本番までに問題演習で解いた問題はすべて解けるようにしておくことが望ましいです。
CDなどで正しい発音を繰り返し聞いて身に付けることで、知っている単語がリスニングの問題の中に登場したときに確実に聞き取れるようになるはずです。
パート2から対策すべし
リスニング・セクションはパート1~4ですが、リスニング対策をするならパート2から始めるのがおすすめです。パート3と4は長文で総合的なリスニング能力が求められるため、テクニックだけで対策するのが難しいためです。
パート1は写真を見ながら音声を聞いて答える問題で得点しやすいのですが、スコアをアップさせたいならパート2も得点源とできるかどうかが重要になります。
リーディングでは語彙力強化がカギ
リーディング対策にもっとも有効なのは語彙の強化です。リーディング対策の基礎段階にあたる単語の暗記は、一度覚えたものをずっと覚えているのは難しいため、長期間ダラダラと取り掛かると効率が悪いです。
3ヶ月という限られた期間は、逆に集中するのに好都合なので割り切って暗記を進めましょう。
ある程度単語を暗記したら、問題演習にも挑戦しましょう。TOEIC問題形式や大量の問題を解くことに慣れておくことも大切です。
パート7対策が最難関
パート7はリスニング・セクションのうち54問も出題される重要なパートなため、しっかり対策を行いましょう。パート7の対策にもっとも重要なのは長文の速読力です。
時間内にすべての問題に取り掛かるためにも、語彙力と問題練習量の両方を伸ばしたうえで、問題文を読んで答えるスピードもしっかり身に付けましょう。
短期対策こそ復習が重要
3ヶ月という限られた期間の中でTOEICの対策を行う場合は、いろいろな問題集や単語帳に手を広げるよりも、特定の問題集を繰り返し勉強するほうが学習効率が上がります。
一周目で解けなかった問題を中心に繰り返し勉強すると、だんだん解けない問題が減って解答率が上がっていくはずです。解けなかった問題を解けるようになることに大きな価値があります。
点数配分はリスニング高めになる
TOEICスコアが800点以下の場合、得点配分の目安はリスニング9に対してリーディングは7です。リーディングの方が単語の難易度は低いものの、実はリスニングの方が得点を伸ばしやすいため、しっかり得点できるようにしておきましょう。
そのためにはリスニングとリーディングに共通する単語の強化に重点を置いて進めつつ、毎日リスニング問題の対策に20分以上取り組むのがおすすめです。
文法対策は重要?
もちろん文法もできるなら対策したほうが良いです。特にリーディングの長文問題などでは文法の知識も必要です。しかし語彙力の強化と公式問題集の演習よりは優先度が低いと言えます。
仮定法などの高校で習うくらいの文法が身に付いているなら、文法の対策は後回しにして単語の暗記と問題演習を優先しても問題ありません。もし基本的な文法に自信がない場合は、高校で習う文法レベルまで一通り復習してみましょう。
独学でも対策可能?
ここまで3ヶ月という限られた時間でTOEICの対策をする勉強法を紹介してきましたが、そもそも独学で実現することは可能なのでしょうか?
独学でも200~400点アップは目指せる
TOEICのスコアが400点程度であっても、3ヶ月間独学で勉強して700~800点まで伸ばすことは可能です。これまで述べてきた通り、単語帳と公式問題集を使って勉強することが独学するうえでの基本形です。
特に大学受験などでしっかりと英語を学んだ経験があって、ある程度の英語力や勉強するコツを身に付けている場合は、TOEIC試験まで3ヶ月しかなかったとしてもスコアアップする伸びしろが十分にあります。
通信講座の利用がおすすめ
英語を0から勉強する方や、短期間で確実にスコアアップを目指したい方は通信講座などを利用するのもおすすめです。3ヶ月の間にTOEIC対策を強力にサポートしてくれる通信講座が存在します。
例えばスタディングは豊富な英語学習教材の実績があるアルクと共同開発することで、3ヶ月で600点クリアを目指せる講座を実施しています。
スタディングはオンライン教材と紙媒体のテキストを活用して徹底的に基礎を学ぶため、短期間でも効率良くスコアアップを目指せます。
ベルリッツでレベルに合った学習を
ベルリッツのTOEIC対策プログラムでは、現在のレベルに応じて550点、650点、750点の目標スコアを設定し、それぞれに合わせた三つの異なるレベルのコースが用意されています。
TOEICのスコアや目指す目標によって学習の焦点や方法は大きく変わってくるため、目標スコアに基づいてコースを区分けし、それぞれに合った最適な学習を提供するベルリッツのアプローチは、効率的な英語学習を実現することが期待できます。
さらに、ベルリッツのカリキュラムは、日常生活で頻繁に使用される英語表現の習得に重点を置いているため、学校での英語教育で中心とされがちな文法重視の学習スタイルとは異なり、より実用的な英語能力の向上が期待できます。
TOEIC試験本番に向けて準備しておきたいこと
繰り返しになりますが、本番の試験で戸惑ったり時間が足りなくなったりしないように、必ず問題演習をしてTOEICの試験概要や出題形式に慣れておきましょう。実際に時間を計りながら試験と同じように予想問題に取り組むのもおすすめです。
またTOEICの試験では問題用紙にも解答用紙にも書き込みができません。メモを取らなくても解答できるように練習しておきましょう。
勉強の習慣を身に付けることも大切
時間が取れる日にまとめて勉強するよりも、例え少ししか時間が取れなくても毎日勉強する方が記憶が定着しやすいため効率的です。
アプリなどを活用すれば休憩時間や移動時間などのスキマ時間を活用して対策に取り組めます。まとまった時間が取れない場合でも必ず英語に触れる時間を設けましょう。
特にリスニングは重要です。毎日20分以上取り組むように心掛け、しっかり英語を聞き取れるように耳を慣らしておきましょう。
TOEIC試験を3カ月で対策する方法についてまとめ
TOEIC試験を3カ月で対策する方法についてまとめ
- なによりも頻出単語を暗記して語彙力を強化することが大切
- 必ず新形式の試験に対応しているテキストを使って問題演習を行う
- 制限時間を意識しながら実践形式で練習することも大切
TOEIC試験まで3ヶ月しかないなら、少ない時間を有効に使って効率良く勉強することが大切です。2ヶ月しかない場合はもっとシビアなので、一日当たりの勉強時間を決めてしっかり勉強しましょう。
TOEIC試験まで時間がない場合も0から勉強を始める初心者も、まずは頻出単語を暗記することが大切です。そして公式問題集を使った問題演習にも力を入れましょう。
自信がない方や確実にスコアアップを目指したい方は通信講座を利用するのもおすすめです。正しい勉強法で対策してスコアアップを目指しましょう。