TOEICの独学勉強法は?初心者がゼロから満点を狙う学習戦略や人気参考書まで紹介!
「TOEICの独学におすすめの勉強法は?」
「初心者がゼロから満点を狙うにはどんな戦略が必要?」
などと疑問をお持ちの方もいるでしょう。
グローバル化が進展した昨今では、企業の約半数がTOEICのスコアを新卒採用の際に要件や参考にしていると言われています。
そのため、TOEICでハイスコアを取得することは就職・転職を成功させる上では非常に重要です。
今回はTOEICの独学勉強法について、初心者がゼロから満点を狙うための学習戦略や人気参考書などを含めて解説します。
以下の内容を参考に、充実したTOEIC対策をしてハイスコアを目指してください。
TOEICの独学勉強法についてざっくり説明すると
- ゼロからなら初めはTOEICに特化するべきではない
- スキマ時間を有効活用することが大切
- 独学に自信がないなら、アルクなどの通信講座がおすすめ
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TOEICの独学での学習方針
まずはTOEICを独学する際の学習方針について解説します。
ゼロからならTOEICに特化しない
TOEICに特化した対策をすることが効率的にスコアをアップさせる必須事項のように考えられがちですが、初心者の場合はTOEICにこだわらず、総合的に英語力を上げるような学習をするべきです。
スコアアップにも効率が悪い
最もメジャーなTOEIC L&Rを受験する場合、それに特化した対策を行うなら、リスニングとリーディングだけを勉強する人が多いでしょう。
しかし、アウトプットにはスピーキングやライティングの練習も取り入れた方がスコアアップには効果的です。
例えば、英作文を書くことによって覚えた単語や文法の知識を「使える知識」にすることができます。
最終的に英語を習得できない
リスニングとリーディングのスキルは英語を理解する上では重要ですが、自発的に英語を使うにはライティングやスピーキングのスキルが欠かせません。
そもそも英語学習の目的は「英語を使いこなせるようになる」ということです。
しかし、TOEIC L&Rの対策でリスニングとリーディングしか勉強しなければ、テストでハイスコアは取れるが、英語を書いたり、話したりすることはできないという状態になってしまいます。
独学の場合の学習スケジュール
ここからは独学でTOEICの対策をする場合の学習スケジュールについて解説します。
平日は隙間時間を有効活用
平日は学校や会社などで満足に勉強時間を確保できないという方が多いでしょう。また帰宅後は疲れて勉強に集中できないという場合もあるはずです。
よって平日は通勤時間や昼休みなどのスキマ時間を有効活用し、コツコツ勉強を積み重ねていくのが良いでしょう。
ちょっとした時間を見つけて、リスニングの練習をしたり、単語の暗記学習をしたりすれば、手軽に英語力を高めていくことができます。
休日に模試を解こう
一方でまとまった時間が確保できる休日にはガッツリ問題演習に取り組むと良いでしょう。
なお、TOEICはスピード勝負の試験でもあるので、演習は時間を測って取り組むのがおすすめです。
また本番が近くなったら本番の同じ時間設定で取り組みましょう。模試形式なら集中が切れるタイミングなどを知ることができるので、本番前の良いシミュレーションになります。
最初に英単語を覚える
英語力の基礎となるのは語彙力なので、まずは単語の暗記学習から始めましょう。
覚えるべき単語とは
以下ではTOEIC対策で覚えるべき英単語について解説します。
初心者は中学・高校レベルの単語
中学・高校レベルの英単語がまだ覚え切れていないというなら、まずはそれらを完璧に覚えるのが良いでしょう。
出題頻度云々と言うよりも、それらは英語を理解する上では必須の語彙となるので、英語を学ぶなら必ずマスターしておかなくてはなりません。
ちなみに中学・高校の学習指導要領によると、中学では約1,100語、高校では約2,000語を学ぶとされているので、これらを身につけるだけでもかなり語彙力は高まるでしょう。
暗記すべき単語数は約4,000語
多くの言語学の研究では、英文の意味を適切に理解するためにはその英文の95%以上を知っていなければならないということが示唆されています。
ちなみに大学英語教育学会の語彙集である「JACET8000」のうち、1〜4,000までの最重要語を暗記すればTOEICの95.5%以上の単語をカバーすること可能です。
よってTOEICでハイスコアを取得するために覚えるべき単語の数は、約4,000語ということになります。
覚える単語を選択するコツ
中学・高校レベルの基本単語を覚えたら、次はTOEICに頻出の単語から優先的に覚えていくと良いでしょう。
TOEIC専用の単語帳を購入し、頭から順番に記憶しておくのがおすすめです。
なお、長文読解問題では時折マイナーな単語が登場しますが、英文の5%未満は知らなくても問題ないので、それらを無理に暗記する必要はありません。
英単語の暗記法
単語を見るだけでなく、音声を聞いたり、書きながら覚えたり、声に出して読んでみたりするのがおすすめです。
体を使って能動的に覚えることで、様々な感覚が刺激され、効果的に記憶を定着させることができます。
またインプットするだけでなく、自分でチェックテストをしてみるなど時々アウトプットも交えながら暗記するのが良いでしょう。
さらに人間の記憶は時間の経過とともに薄れていくのが自然なので、定期的に復習することも大切になります。
英単語帳の効果的な使い方
以下では英単語帳の効果的な活用方法を紹介します。
1冊の単語帳を9割覚える
TOEIC専用の単語帳であれば、収録されている内容が単語帳によって大きく異なるということはないので、基本的に単語帳は1冊で十分です。
収録されている単語を全て覚えるつもりで、1冊をとことん使い込みましょう。
なお、全部は覚え切れなかったとしても、少なくとも8〜9割は確実にマスターしておくべきです。
独自の単語帳を作る
なかなか覚えられない単語に印をつけたり、問題演習などで新たに知った意味や用法を書き加えるなどの工夫をし、単語帳にオリジナリティを持たせていくのがおすすめです。
自分に合った独自の単語帳にすることで、より効率的・効果的に知識を高めていくことができます。
リーディング対策の学習法
以下ではリーディングスキルを高める方法を紹介します。
英文法の基礎を定着させる
まずは以下の内容を参考に英文法の基礎固めをするのが良いでしょう。
中学・高校レベルを完璧に
英語は基礎からの積み重ねなので、中学・高校レベルの英文法の知識がないと、TOEICレベルの英文法を理解することはできません。
よって中学英語・高校英語で習う文法知識は最低限マスターしておくのが良いでしょう。
文型をしっかりと理解
5つの文型を理解することは英文法を学ぶ上では非常に重要です。特に第4文型(SVOO)と第5文型(SVOC)は混同しやすいので注意しましょう。
ちなみにSV(主語・動詞)の後の2つの要素がイコールの関係(O=C)となるのが第5文型です。
英文解釈を得意にする方法
英文解釈のスキルは以下のような手順で磨いていくのが良いでしょう。
英文解釈を得意にする方法
まずは時間を気にせず、丁寧に読解していくことを重視するべきです。
正しく読めないうちから適当に流し読みする癖をつけてしまうと、いつまで経っても英文解釈の精度は上がっていきません。
そのため、まずは精読によって正確性を高め、続いてスピードを上げていくというのが適切な手順です。
問題演習で多読する
たくさん量をこなして、英文を読むことに慣れることが読解スピードを上げるためには必要不可欠です。
ただし、スピードを重視するあまり正確性が損なわれることがないように、問題演習をする際は必ず復習を丁寧に行うようにしましょう。
TOEICリーディングを攻略するコツ
ここからはTOEICのリーディングセクションを攻略するためのコツについて解説します。
TOEICリーディングの特徴
TOEICのリーディングセクションは、以下のような構成になっています。
Part | 内容 | 問題数 |
---|---|---|
Part5 | 短文穴埋め | 30問 |
Part6 | 長文穴埋め | 16問 |
Part7 | 長文読解 | 54問 |
Part5、6では文法知識が試され、Part7では大量の長文読解問題が出題されます。
リーディングの時間配分
TOEICのリーディングセクションでは、75分で100問を解かなければいけないので、テンポよく解答していくことが重要です。
時間配分ですが、Part7の長文読解が鬼門となるため、Part5、6をできるだけ素早く処理し、Part7を丁寧に解けるための時間を残すという作戦が良いでしょう。
具体的には以下のような時間配分で解いていくのがおすすめです。
Part | 時間 | 1問あたりの時間 |
---|---|---|
Part5 | 10分 | 20秒 |
Part6 | 10分 | 37.5秒 |
Part7 | 55分 | 61.1秒 |
パートごとの攻略方法
以下ではリーディングセクションの各パートの攻略方法を解説します。
Part5・6は論理性とスピードが大切
Part5・6の文法問題では、なぜその選択肢が正解なのかについての根拠を明確にした上で答えを選ぶことが重要です。
文法知識や設問の内容などからもっともらしい理由を見つけて論理的に解答するように心がけましょう。
また誤りの選択肢に関してもなぜ間違いなのかをチェックし、理由がわからない選択肢があれば必ず復習しておくべきです。
さらに先述した通り、Part7の解答時間を十分に確保するためにも、Part5・6はスピード感を持って解き進めるのが良いでしょう。
Part7は幅広い知識が必要
Part7を攻略するには、豊富な語彙や文法知識、英文解釈の経験値などを含めた総合的な英語力が必要になります。
対策法としては、まず単語や文法などの基礎知識を身に付け、その後はひたすら長文読解問題を解くのが良いでしょう。
英文を読むことに慣れつつ、実践を通してスキルを磨いていくべきです。
リスニングの勉強方法
続いてはリスニングの勉強方法について解説します。
英語の発音を身に付ける
基本的に自分が発音できない音に関しては聞き取ることもできません。よってリスニングスキルを高めるには発音のスキルを磨くことが重要になります。
習得のために必要な要素
アクセントやリズムを含めた発音の仕方に気を配ることは非常に重要です。
特に「Can I(キャナイ)」など単語同士の音をつなげて発音するリエゾンは英語によく登場するので、ルールや具体例を確認しておきましょう。
またアルファベットと発音の関係を示すフォニックスを学習すれば、どんな単語でも発音することができるようになるので、こちらもマスターしておくべきです。
発音記号を読めるように
特に単語の発音を覚える際は、音声を聞いてなんとなく真似して記憶するよりも、発音記号に沿って覚えた方が効率的かつ正確です。
よって発音記号に関しては学習の初期段階でマスターしておくのが良いでしょう。
単語帳によっては発音記号の解説ページが設けられていることもあるので、単語を覚える前に発音記号を覚えてしまうというのもおすすめです。
発音矯正トレーニング
音読やシャドーイング、オーバーラッピングなど、発音を鍛えるトレーニングは様々ありますが、特におすすめなのはシャドーイングです。
シャドーイングがおすすめ
シャドーイングとは、音声を聞いたそばからすぐに後を追って発音していく練習方法のことです。
これを繰り返し行うことで、英語の正しい発音やリズム、アクセントなどを体に染み込ませることができます。
スクリプトを活用するのも良いですが、文字を見なくても正確にシャドーイングできるようになるのが理想的です。
TOEICリスニングの対策方法
TOEICのリスニングセクションの対策には以下の内容を参考にしてください。
リスニングセクションの特徴
TOEICのリスニングセクションでは、次々に音声が流れるのでスピード感を持って問題を処理していかなければなりません。
なお、TOEICのリスニング音声はネイティブの会話に比べると遅めです。また特定の国・地域の訛りも少ないと言えます。
よって標準的なアメリカ英語をきちんと聞き取れるような練習を積んでおけば、TOEICのリスニング音声は比較的聞き取りやすいと言えるでしょう。
リスニングの時間の使い方
リスニングセクションでは冒頭にdirectionが流れますが、この部分は過去問を解いた経験があればしっかり聞く必要はありません。
そのため、この音声が流れている間に問題文に目を通し、大体の内容を把握するのが良いでしょう。
また問題と問題の間には若干時間があるため、マークし終わったら次の問題に目を通すのがおすすめです。
パートごとの勉強法
以下ではリスニングセクションの勉強法をパートごとに解説します。
Part1は全ての選択肢をチェック
Part1では、4つの選択肢のうち2つで迷わせるような出題が多いので、練習段階から全ての選択肢に目を通す習慣をつけておくのが良いでしょう。
1つ目や2つ目の選択肢を見ただけで即断すると、ひっかけの選択肢を選ばされてしまうこともあるので、必ず全て点検した上で正しい選択肢を選ぶべきです。
Part2は疑問詞に着目
応答問題が出題されるPart2では、5W1Hの疑問詞(what、which、who、whose、when、where、why、how)の注目し、質問されている内容を正確に把握できるように心がけましょう。
ただし、Yes-No疑問文や平叙文に関する出題もあるため、疑問詞に関わる部分だけでなく、全体的な内容もしっかり聞いておくことが望ましいと言えます。
Part3・4の勉強法
Part3・4では、全ての内容を正確に把握することが難しいので、先に設問を読み、的を絞って聞くことが重要です。
よって問題演習を十分に積み重ね、設問の先読みを含めた解答手順に慣れるということが必要になります。
英語脳を作ろう
ネイティブと同じ仕方で英語を理解できるようになれば、より上手く英語を扱えるようになるでしょう。
英語を英語で理解する
日本人が英語を理解する場合、意識的であれ無意識的であれ、英語を日本語に変換してしまいがちです。
しかし、英語脳を持つネイティブスピーカーであれば当然英語を英語のまま理解しているので、英語が得意になりたいならそのスキルを身に付けるのが良いでしょう。
なお、英語を英語のまま理解できるようになるには、英語を前から理解することを意識するのがおすすめです。
例えば「(1)The computer (2)which my father bought for me (3)was easy to use.」という例文があったとします。
これを日本語に訳す場合、「(2)父が買ってくれた(1)コンピュータは(3)使いやすかった」という語順になりますが、英語を英語のまま読めるようになりたいなら(1)(2)(3)の順番で理解するように心がけるべきです。
「(1)コンピュータは(2)父が買ってくれた(3)使いやすかった」となるので日本語的には不自然ですが十分に意味は取れます。この不自然さに順応してくれば、段々と英語脳になってきている証拠と言えるでしょう。
単語を英語の意味で覚える
英語脳を作るには、英単語を英語で覚えるということも有用です。
もちろんある程度の基本単語は日本語で覚えるしかありませんが、学習が進めば英英辞典を開いて英単語の意味を英語で理解する習慣をつけていきましょう。
英英辞典には単語帳には載っていない細かいニュアンスまで記載されているので、よりネイティブに近い感覚で英語を使えるようになるはずです。
スコア別の独学の勉強方法
以下ではTOEICの独学に効果的な勉強法を現状のスコアごとに紹介します。
400点なら基礎から
400点なら中学・高校レベルの単語や文法の知識がまだ完全ではないので、もう一度基礎学習をやり直すのが良いでしょう。
単語や文法はリスニングとリーディング両方の基礎となるので、それらの基本理解が備わっていなければ、満足に点数を伸ばしていくことができません。
よってまずは中学英語・高校英語をしっかりおさらいし、基礎を固めてからTOEIC対策へと進むのが良いでしょう。
500点は辛抱強く基礎固め
500点でも中学・高校レベルの基礎はまだ固まったとは言えません。せめて600点が取れるようになるまでは、根気よく単語や文法の基礎学習に取り組みましょう。
より実践的にTOEIC対策に進みたくなる気持ちはわかりますが、基礎がぐらついたまま闇雲に対策をしても十分な上昇は望めないので、500点のうちはじっくり基礎を固めることが先決です。
600点から演習を始めよう
600点が取れれば、中学・高校レベルの基礎はある程度できていると言って良いので、本格的なTOEIC対策を始めましょう。
まずはTOEICと同形式の問題に1問1問じっくり丁寧に取り組むことで、出題形式に慣れつつ実践的にスキルを磨いていくべきです。
また特に大学受験までしっかり英語を学んできた人であれば、リーディングよりもリスニングが苦手な人が多いはずなので、たくさん音声を聞いてリスニング力を重点的に鍛えましょう。
700点は実戦演習を継続
600〜700点台のうちはあまり勉強法は変わりません。800点が取れるようになるまで、引き続き実戦演習を重ね、TOEICでの解答のコツを掴んでいきましょう。
なお、問題演習をする際は、間違えた問題を中心にきちんと復習することが大切です。
復習によって知識の穴を埋めながらスキルを高めていくことが地道な点数アップにつながるので、解答解説をよく読み込み、質の高い復習を心がけるべきです。
800点はよりハイレベルな学習を
800点が取れるなら、時間配分などより高得点を狙うための戦略を練るのが良いでしょう。
戦略を立てた上で本番形式の問題演習を行い、それを確実に遂行できるように練習するべきです。試してみて戦略が上手くいかないようなら、もう一度新たなプランを考え直しましょう。
またわからなかった単語や文法を発見した場合は、先ほどと同様にきちんと復習するべきです。
900点は完璧を目指して
900点が取れるなら、後は満点を目指して細部の精度を上げていくだけです。
基礎知識やTOEICの解法テクニックなどは完璧に近いはずなので、自分の弱点となる部分を重点的に特訓するのが良いでしょう。
単語や文法知識に穴があるならそれを塞ぐべきですし、苦手なパートがある場合はそのパートだけを徹底的に対策するというのもおすすめです。
独学の場合のTOEIC参考書の選び方
ここからは独学でTOEIC対策をする場合の参考書の選び方について解説します。
作者・書籍に実績があるか
参考書を選ぶ際は、信頼性や権威性の高い本を選ぶのが良いでしょう。
なお、それらの高さを判定するには、作者の経歴や書籍の売り上げなどを参考にするのがおすすめです。またネット上のレビューで評判・口コミをチェックするのも有意義だと言えます。
TOEICの出題傾向がきちんと反映されているのかを確認した上で、TOEIC対策に関する実績・評価がしっかりとしたものを選びましょう。
定期的に改訂されているか
TOEICでは試験が改訂されたり、出題傾向が変化したりすることがあります。例えば、2016年の改訂では各パートの問題配分に変更が加えられ、Part3の問題数が増加しました。
またこの改訂後は、長めのやりとりを聞く問題やコミュニケーションスキルを測る問題などが多くなっています。
よってこうした新しい傾向に対応するためにも、参考書は必ず最新版を買うようにしましょう。
コンパクトな本もおすすめ
忙しい社会人や学生なら、スキマ時間も有効活用して対策を進める必要があるので、参考書は持ち運びがしやすいコンパクトサイズのものの方が良いでしょう。
常に携帯して、ちょっとした合間を使ってコツコツ勉強していけば、多忙な中でも着実に実力を伸ばしていくことができます。
ただし、サイズだけでなく中身ももちろん重要なので、本当に買う価値がある書籍なのかをよく熟考した上で購入するべきです。
TOEIC独学のおすすめの参考書
ここからはTOEICの独学におすすめの参考書をいくつか紹介します。
単語帳なら定番の「金のフレーズ」
単語帳は「TOEIC L&R TEST出る単特急 金のフレーズ」を使うのがおすすめです。
この単語帳には過去のTOEICに出題された英単語が4つのレベルごとに収録されているので、目標スコアに応じて必要な頻出単語だけを効率よく暗記することができます。
またTOEICでよく出題されるような短いフレーズで暗記していくため、実際の問題にも応用しやすいでしょう。
1000問で確実に力がつく文法書
文法書としては「TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問」がおすすめです。1,049問収録という圧倒的なボリュームなので、充実した問題演習ができるでしょう。
また解説は論理的で非常にわかりやすいため、文法が苦手な方でも無理なく理解できるはずです。
さらに「金のフレーズ」と同じ著者なので、解説の仕方などには関連性が合って学習が進めやすいでしょう。
発音練習におすすめの参考書
発音の練習には「TOEICリスニング満点コーチが教える 3ヶ月で英語耳を作るシャドーイング」がおすすめです。
シャドーイングを中心とした独自の訓練を1日30分×3ヶ月続けることで、発音・リスニングの力をはじめとした英語力全体を伸ばすことができます。
日々学習効果を実感しながら楽しく練習することができるので、特にリスニングが苦手な人はぜひ一度お試しください。
リスニング対策なら
リスニング対策には「TOEIC® L&Rテスト精選模試 リスニング2・3」もおすすめです。
TOEIC受験者の弱点に精通したTOEIC満点講師が、最新の出題傾向を反映した500問を厳選して収録しているため、問題演習を通して効果的にリスニングのスコアを上げることができます。
解説も非常に充実しているため、独学者向きの参考書だと言えるでしょう。
また『TOEIC L&Rテスト精選模試 リスニング3』は上級者向けで、900点以上を目指す受験生におすすめです。
公式問題集で模試を実施
模試をするなら「公式TOEIC® Listening & Reading 問題集・プラクティス」を使うのがおすすめです。公式問題集なので、TOEICの出題傾向が正確に反映されており、信頼度も抜群だと言えます。
プラクティス版では3ステップで無理なく実力を付けることができるので、挫折してしまうリスクも少ないです。
シリーズはリーディングとリスニングの2種類用意されているので、両方の対策で活用可能です。
ベルリッツのTOEIC対策講座もおすすめ
参考書での学習に限界を感じている方は通信講座での学習も視野に入れることをおすすめします。
特にベルリッツのTOEIC対応講座は、受講者の現在の英語力に合わせて550点、650点、750点という目標スコアを設け、各スコアレベルに応じた三つの異なるコースを提供しているおすすめ講座です。
TOEICスコアや学習目標に応じて学習内容や方法が大きく異なるため、ベルリッツのように目標スコアごとのコースを分け、各学習者に最適な指導を行うことで、効率的な英語習得が可能になるでしょう。
加えて、ベルリッツの教育プログラムは、日常会話でよく使われる英語フレーズの理解を優先しており、一般的な文法中心の学習法とは違い、実践的な英語スキルの伸ばすことができます。
TOEIC独学のおすすめのアプリ
効率よく対策を行うには以下のようなアプリを活用するのもおすすめです。
スタディサプリENGLISH
スタディサプリENGLISHなら、月額3,278円〜で充実したTOEIC対策を行うことができます。
ENGLISH TOEIC対策コース
スタディサプリENGLISHのTOEIC L&R TEST対策コース(月額3,278円)なら、TOEIC20回分に相当する解説付きの演習問題を利用できるので、確実に力を付けることが可能です。
またディクテーションやシャドーイングができる機能もあるので、リスニング力を強化するのにも良いでしょう。
今なら7日間お試しで無料体験(※無料期間は申込日を1日目とします)ができます。
パーソナルコーチプラン
パーソナルコーチプランなら、それぞれのレベルに合わせたオリジナル学習プランが作成され、それに沿った課題が毎週担当コーチから届くので、計画的に学習するのが苦手な人でも充実した試験対策が行えます。
また疑問や悩みなどをいつでも担当コーチに相談することができるので、一人で勉強が続けられるか不安な方にも良いでしょう。
3ヶ月で100点以上スコアを伸ばした利用者(※スコア報告者は 2022 年1月~12月の TOEIC® L&R TEST 対策コース パーソナルコーチプランユーザー中約17%)がいるなど実績もあるプランなので、より効率的・効果的にスコアアップを目指したい人にはおすすめです。
abceed
abceedは月額1,650円〜でTOEIC対策本を含む270タイトル以上の人気英語教材が使い放題というAI英語教材アプリです。
各教材の付属音声も追加料金なしで利用でき、ディクテーションやシャドーイングの機能もあるので非常に便利です。
さらにAIによるTOEICのスコア予想やそれぞれに最適な問題のレコメンドなどもあるので、それら機能をフル活用すれば充実した対策ができるでしょう。
TOEIC presents English Upgrader
こちらは公式アプリなので信頼性が高く、無料で利用できるのでぜひインストールしてみましょう。
TOEICのリスニング対策に役立つポッドキャストをアレンジしたアプリで、ビジネスや日常などのシチュエーションの英会話に関するフレーズ解説やチェッククイズなどを利用することができます。
またテストの申込締切日の通知機能もあるので、TOEICを受験するならインストールしておいて損はありません。
初心者のTOEIC独学での問題点
初心者が独学でTOEICの対策を行うことには以下のような問題点があります。
独学で英語力が伸びるか不安
過去に英語試験の勉強をした経験がある人や、資格試験などにおける独学でも成功体験を持っている人などであれば、独学でも英語力を伸ばすことは十分可能です。
実際、独学でTOEIC対策を行い、スコアを大幅アップさせた方も一定数存在します。
しかし、英語学習に全く馴染みがないというような人であれば、独学で対策を行うことには不安があるはずです。勉強法に対して自信が持てない状態で学習を続けても、満足な結果は得られないでしょう。
忙しくて勉強時間が不足
多忙な社会人や学生なら、満足に勉強時間が確保できないということも多いはずなので、いかに効率よく学習できるということが重要になります。
また通勤時間やお昼休みなどのスキマ時間も積極的に活用して、勉強時間を捻出していくことも必要です。
ただし、睡眠時間を削ったり、疲れ切って集中できない時に無理やり勉強したりするのはおすすめしません。効率的かつ健康的に学習が継続できるような時間を上手く見つけるのが良いでしょう。
英語嫌いでやる気が上がらない
勉強を継続するにはモチベーションを維持することが重要になりますが、英語嫌いならやる気を高めることは難しいはずです。
モチベーションが落ちてきたら、TOEICを受験する目的やハイスコアを取った場合のメリットなどを思い出してみるのが良いでしょう。
また洋画や洋楽を楽しんだり、ネイティブスピーカーと交流するなどして、英語への関心を高めるのもおすすめです。
単語を覚えられない時
前提として、1回の学習で完璧に単語を記憶することは不可能であり、記憶をしっかり定着させるには、単語帳を何周もする必要があります。
また一つひとつ丁寧に覚えていっても、どうせすぐに忘れてしまうので、1回の学習にはそこまで時間をかけず、とにかく何周もするということを重視するのがおすすめです。
なお、特定の単語が覚えられないという場合は、トイレの壁に貼ったり、スマホのパスワードにするなど、学習以外のところでもその単語に触れられるような工夫をするのが良いでしょう。
暗記ばかりで復習できてない
参考書や単語帳を読んで、知識が身についたと思い込み、復習を怠るというのはよくある失敗のケースです。
一度理解したとしても時間が経てばすぐに忘れてしまいますし、解説がわかりやすいために何となく理解できた気になっているだけということもあるので、復習は必ずしなければなりません。
よって適時自分で確認テストを行うなどして、本当に知識が身についたかどうかをチェックする癖を付けるのが良いでしょう。
後悔しないためにも通信講座
通信講座であれば、効率的にTOEIC対策ができるように考え抜かれたテキストやカリキュラムで学習できるため、初心者や英語が苦手な方でも安心です。
特にアルクのTOEICテスト対策講座であれば、それぞれの目標スコアに合ったTOEIC対策ができるので、あらゆるレベルの受験者におすすめできます。
1日60分程度学習することを想定した教材が多いですが、中には10〜20分で学習できる教材もあるので、忙しい方にも良いでしょう。
TOEICを受験する効果・メリット
以下ではTOEICを受験するとどんな好影響・メリットがあるのかということについて解説します。
就職・転職時に有利
グローバル化の進展に伴い、現在では多くの企業が英語ができる人材を求めるようになっています。そのため、TOEICでハイスコアを取得すれば、就職・転職で有利になる可能性が高いです。
約半数の企業がTOEICスコアを見る
TOEICを実施する国際ビジネスコミュニケーション協会が実施した調査(2019年)によると、新卒採用でTOEICのスコアを要件・参考としている企業は49.1%に上ります。
また英語を使用する部署での中途採用においてTOEICのスコアを要件・参考としている企業は53.8%です。
この結果を見ても、就職・転職に向けてTOEICでハイスコアを取得しておくことは有意義であると言えるでしょう。
TOEIC満点を取得したら
TOEICで満点を取得しても、英語力が完全になったというわけではありません。よって以下の内容を参考にさらなる向上を目指すのが良いでしょう。
インプットを大量に行う
TOEICの頻出語以外にも英単語は山のようにあるので、TOEIC満点の取得後も貪欲に語彙力の強化に励むべきです。
単語帳は「究極の英単語 SVL Vol.1」などを用いるのが良いでしょう。
またより実践的な英語運用力を身につけるべく、ネイティブが日常会話でよく使う表現なども合わせてインプットするのもおすすめです。
アウトプットに重点を置く
インプットをしたら、当然その分だけアウトプットもしなければいけません。
なお、TOEIC満点者なら英語を実際に使えるだけの基礎は十分にできているはずなので、より実践的なアウトプット方法を取り入れるのが良いでしょう。
例えば、ネイティブスピーカーと話したり、海外の映画やテレビ番組を視聴することなどがおすすめです。
また思い切って英語を使った仕事をしてみるというのも有意義だと言えます。
使える英語を増やす
TOEIC L&Rテストの満点取得者なら、リスニングやリーディングを通して、与えられた英語を理解することは非常に得意だと言えるでしょう。
一方でライティングやスピーキングに関しては、あまりレベルが高くないという場合も多いはずです。
英語を書いたり、話したりして自発的に表現するには、単語を瞬時に想起して組み立てられる能力などが必要になるので、新たな訓練を積まなくてはいけません。
よって今後はその訓練に取り組むと良いでしょう。
TOEICの独学勉強法についてまとめ
TOEICの独学勉強法についてまとめ
- TOEICに特化した対策は600点以上から
- スタディサプリENGLISHを活用するのもおすすめ
- 独学で後悔しそうなら通信講座を利用するべき
TOEICの独学勉強法について解説しました。
ゼロから対策を始める場合は、いきなりTOEICに特化した対策をするのではなく、まずは総合的な英語学習で基礎を盤石にすることから始めるべきです。
600点を超えられるようになったら、本格的なTOEIC対策に移りましょう。
なお、忙しい中でコツコツ勉強を積み重ねるにはスキマ時間を有効活用することが大切になります。その際はスタディサプリなどのアプリを活用するのもおすすめです。
また独学で後悔しそうならアルクなどを通信講座を活用して効率的な対策を行いましょう。
以上を参考に、独学でのハイスコアに向けてご自身の勉強法を見直してみて下さい。