TOEICの勉強時間の目安は?目標スコア達成に向けた勉強法・おすすめ参考書も紹介
「TOEICの勉強時間の目安を知りたい!」
「TOEICのおすすめ勉強法はあるの?」
このような疑問をお持ちの方、いらっしゃいませんか?
TOEICはビジネスの場で活かすことのできる英語力を測る試験で、毎回多くの人が受験しています。
高スコアをマークするためには分かりやすい参考書を使う必要があり、またしっかりと勉強時間を確保しなければなりません。
こちらの記事では、TOEICの勉強時間の目安や目標スコア達成に向けた勉強法などを紹介していきます!
TOEICの勉強時間・勉強法についてざっくり説明すると
- 現在のスコアと目標スコアをしっかり確認しておこう
- 勉強期間などの計画を立てて勉強することが大切
- まずは基礎から学び、隙間時間も活用しよう
- 就活で役立てたいなら600点以上は必須
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TOEICの勉強時間の目安は?
まず、目標スコアごとに必要となる勉強時間の目安を紹介していきます。
初めてTOEICを受験する方もスコアアップを目指す方も、勉強期間を設ける際のの参考にしてください。
現在のスコアごとの勉強時間一覧
現在達成できているスコアごとに目標スコアに到達するために必要な勉強時間の目安をまとめると、以下の表のようになります。
現在スコア/目標スコア | 350 | 450 | 550 | 650 | 750 | 850 | 950 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
250 | 200時間 | 425時間 | 700時間 | 950時間 | 1150時間 | 1450時間 | 1750時間 |
350 | - | 225時間 | 450時間 | 700時間 | 950時間 | 1225時間 | 1550時間 |
450 | - | - | 225時間 | 450時間 | 700時間 | 975時間 | 1300時間 |
550 | - | - | - | 225時間 | 450時間 | 725時間 | 1050時間 |
650 | - | - | - | - | 225時間 | 500時間 | 825時間 |
750 | - | - | - | - | - | 275時間 | 600時間 |
850 | - | - | - | - | - | - | 325時間 |
なお、この表はオックスフォード大学出版局がTOEICを受験する生徒を指導する講師向けに作成した指南書を参考にしたものです。
これまでにTOEICを受験した経験がある方は、こちらの表を参考にして勉強スケジュールを組むと良いでしょう。
高スコアほど勉強時間は長くなる
上記の表から分かるように、スコアが高くなるほど点数を上げるために必要な勉強時間が長くなります。
250点から100点上げて350点にするためには200時間が目安であるのに対し、850点から100点上げて950点にするためには目安として325時間が必要となります。
このように、TOEICは初級から中級へのステップアップよりも中級から上級へのステップアップの方が難しいテストと言えるのです。
高スコアに到達すればするほどステップアップのための時間が必要となるため、我慢強く取り組まなければなりません。
勉強時間はあくまで「目安」
当然のことながら、スコアアップに必要な勉強時間はあくまでも目安であるため、個人差が出てきます。
例えば、リスニング・リーディングのどちらが得意かによって得点アップの効率は大きく変わってくるため、必要となる時間が変わってきます。
また、上記のオックスフォード大学の目安となる必要勉強時間以外にも様々な出版社でスコアアップに必要な勉強時間は言及されているため、決して上記の表の時間が全てではありません。
そのため、あくまでも目安として参考するに留めておき、自分の英語力を磨くことに集中すると良いでしょう。
TOEICの勉強の開始時期はいつ?
必要となる勉強時間を参考にした上で、目標を定めて日々の学習スケジュールを決める必要があります。
TOEICの学習期間の目安
個々人のレベルが異なるように、スコアアップに必要となる学習期間もそれぞれ異なります。
また、自分が一日あたりどれくらいの勉強時間を確保できるのかによって計画の立て方は違うので、自分の生活習慣に積極的に勉強を取り入れましょう。
なお、計画を立てる際には余裕を持たせることを意識し、1日の平均学習時間は2時間・週5日の学習を目安とすると良いでしょう。
つまり、必要な勉強時間÷10週間の勉強期間を確保するようにしましょう。
ただし、移動時間などの隙間時間を有効活用することによって勉強期間はかなり短縮できるため、これまでの生活の中で「無駄な時間の使い方をしたなぁ」という時間があれば、ぜひ勉強に置き換えると良いでしょう。
TOEICの勉強には学習スケジュールが必須
日々の学習スケジュールを立てる際は「リスニング対策」「リーディング対策」「単語・文法対策」「本番対策」の4つに分けて計画を立てましょう。
また、TOEICは全部で7パートに分かれているので、リスニングとリーディングに関してもTOEICテストのパートごとに対策を行うと効果的です。
その中で、特に力を入れるべきパートなどを見極めて、効率よく得点力をアップできるように学習スケジュールを組むと良いでしょう。
なお、学習初期は「単語・文法対策」「part5・part6対策」を優先的に行い、試験が近づくにつれて「part4・part7対策」「本番対策」を行うのがおすすめです。
「単語・文法対策」「part5・part6対策」をしっかりとこなしておかないとPart4・Part7を解くことは難しいため、この順番で行うのが効率的なのです。
スコアアップを短期間で達成するコツ
こちらのトピックで、勉強時間と勉強期間を短縮しながらもスコアアップが狙えるコツを紹介していきます。
隙間時間を有効に活用して学習しよう
英語力を高めるためには継続することが何よりも大切で、隙間時間を有効活用する姿勢が非常に重要です。
前述したように、隙間時間を徹底的に有効活用することで勉強時間をかなり短縮することができるため、普段は仕事で忙しくてまとまった勉強時間が確保できない方は隙間時間を有効活用することを意識しましょう。
実際に、TOEIC800点以上の高スコア取得者の多くが通勤時間や通学時間などの隙間時間を利用して学習を行っています。
英語を学ぶことができるスマホアプリを利用したり、コンパクトなテキストをカバンに入れておくと、隙間に学習を行う環境を作ることができます。
移動時間中についついゲームや動画サイト、SNSを見てしまう習慣がある方は、ぜひその時間を勉強に置き換えてみてください。
まずは英語学習の習慣を身につける
繰り返しになりますが、英語学習を行う上で最も大切なのは「毎日学習を継続すること」です。
そのため、特にこれまでにTOEIC受験が無い方であれば、まず英語学習を行う習慣を身に着けることから始めると良いでしょう。
いきなり毎日数時間の勉強をこなすと途中で息切れしてしまうので、自分のペースを考えながら徐々に英語学習を取り入れましょう。
机に向かうだけでなく、英語のリスニング問題を流したり、テレビの英語番組を見ることも立派な勉強です。
このように、英語を学ぶことへの抵抗感を薄めていき、英語学習の習慣付けを行ってみてください。
基礎的な英語力を高める
TOEICはビジネスの場で活用することを想定している英語の試験なので、英語の基礎が身に着いていないと得点力は上がりません。
TOEICで安定したスコアをマークするためには、まずは全ての基礎となる単語や文法を完璧にすることが求められます。
とはいえ、TOEICで高スコアをマークするために必要な単語や文法の量はそこまで多くありません。
また、TOEICで頻繁に出題される重要単語などがあるため、それら重要単語や基礎的な内容を覚えておけば得点アップにつながりやすいのです。
単語力に自信が無い方は、単語帳を購入してじっくり読みコツコツと努力していきましょう。
TOEICテストに適した解き方のコツ
TOEICでは、リスニング・リーディング共にTOEIC特有のクセのある問題が多く出てきます。
そのため、TOEICのテストに適した解答のコツを身に着けておくと得点力が高まっていきます。
できるだけたくさんの過去問題に触れて「どのような出題がされるのか」「どのような問われ方をされるのか」しっかり確認しておきましょう。
例えば、TOEICのリスニング問題では問題用紙にメモを取ることができないという点で他の英語検定試験と異なります。
つまり、メモを取ることなく細部まで聞き取る必要があるため、入念にリスニング練習を積む必要があるのです。
このように、TOEICテストに適した解き方のコツを身に着けておき、本番で慌てずに済むようにたくさん演習を積んでおきましょう。
TOEICのスコアごとの就活評価
「TOEICは就活で活かせるのか?」という疑問を持つ学生もいるでしょう。
TOEICテストの勉強を始める前に、まずは自分の目標スコアを決めておく必要があります。
TOEICテストでは、一定ののスコア以上を取れないと英語力を証明できないため、スコアごとの就活時の評価を詳しく把握しておくと良いでしょう。
まずはTOEIC600点以上を目指そう
2019年7月のTOEIC全受験者平均得点は581.5点という結果であり、同テストのスコア分布を表にまとめると以下のようになります。
スコア分布 | 取得者の人数 | 割合 |
---|---|---|
895〜 | 3,505人 | 3.6% |
845〜 | 3,904人 | 4.0% |
795~ | 5,507人 | 5.7% |
745~ | 6,697人 | 6.8% |
695~ | 7,878人 | 8.1% |
645~ | 8,888人 | 9.1% |
595~ | 9,642人 | 9.9% |
545~ | 9,758人 | 10.1% |
495~ | 9,555人 | 9.8% |
このように、600点以上を取得することができれば平均以上のスコアをマークできていることになります。
600点は就活でも「英語力をアピールすることができる最低水準の点数」と言われているため、TOEIC初心者はまずはこのスコアを目指すと良いでしょう。
600点をクリアできたら、次は700点、800点といったように徐々にステップアップしていくことがおすすめです。
TOEIC800点から上級者という評価
800点以上の取得者は、一般的にTOEICテスト全体の受験者の中でも「上級者」という位置付けになり、非常に高い評価を受けることができるでしょう。
そのため、積極的に英語を活用する企業や職種への就職を考えている方は、600点や700点で満足するのではなく800点以上を目指す必要があります。
楽天では「社内の公用語を英語にする」ということで話題になりましたが、実際TOEIC800点以上を応募条件とする大手企業も多くあるため、英語力を仕事に活かしたいと考えている方は800点を目指しましょう。
社会人と大学生で評価が変わる
同じスコアであっても、大学生であるか社会人であるかによって評価が変わることもあります。
つまり、その人の状況によって同じスコアでも評価に差があるのです。
大学生の場合は新卒採用である一方で、社会人の場合は中途採用になるため、即戦力として求められる英語力は当然後者の方が高くなる傾向にあります。
そのため、社会人経験があり転職を目指している場合は、学生以上に努力して高いスコアを目指す必要があります。
TOEICのスコアアップを達成する勉強法
こちらのトピックでは、効率良く得点アップを実現するための勉強法を紹介していきます。
なお、「単語・文法」「リスニング」「リーディング」の3つに分けてそれぞれ具体的に解説していきます。
TOEICの勉強法①単語・文法学習
TOEICは英検などとは違いビジネス英語に特化した試験であるため、単語や文法の面で「TOEICらしさ」が出やすいです。
つまり、ビジネスの場で使われるようなフレーズなどが頻繁に出てくるため、他の英語試験と使われ方が違う場合も多々あります。
そのため、学習を進める際にはTOEIC用の参考書を利用して学習することが不可欠です。
TOEIC対策に特化した単語帳や文法対策の参考書は必ず準備しておき、丁寧に読み返すことで得点力がアップしていくでしょう。
また、TOEICでは同じ意味や用法の単語・文法事項が問題文と設問の両方に登場するケースが多いため、それらも併せて暗記すると効果的です。
「TOEICらしさを押さえて」「TOEIC対策の参考書で」勉強することが高スコアへの近道となります。
TOEICの勉強法②リスニング対策
TOEICでは問題用紙にメモを取ることができないため、正確に聞き取らなければなりません。
英語を聞き取るために最も重要なのは「英語の耳を作る」ことなので、まずは何度も英文を聞いて英語を聞き慣れていきましょう。
英文を読むだけではリスニング能力は鍛えることができないので、参考書付属のCDなどをたくさん聞き、とにかく早く正確に聞き取れるレベルを目指すべきです。
また、TOEICのリスニング問題はパートごとに出題方法が大きく異なるため、各パートごとの対策を考えておくのも良いでしょう。
例えば、演習の際には「part3・4はまず設問から読む」など、各パートの攻略法を把握することがおすすめです。
TOEICの勉強法③リーディング対策
TOEICのリーディングセクションは「試験時間が足りずに最後まで解ききれなかった」という人が非常に多いです。
最後まで解ききれないということは、必然的に得点も伸びなくなってしまうため非常にもったいないです。
得点のロスを防ぐためにも、日頃の演習の段階から時間配分を意識しつつ、実践的に取り組むのが効果的です。
また、Part7は長文問題で文章の量も多く、難易度も高めに設定されているため多くの受験生が苦労しています。
そのため、まずは穴埋め形式のPart5・6対策を優先的に行い、完璧に仕上げておくと得点アップに直結します。
「早く正確に」解くことを意識しながら、たくさん問題演習をこなしていきましょう。
TOEICスコアアップにおすすめの参考書
こちらのトピックでは、TOEIC対策のおすすめ参考書を紹介していきます。
質の良い参考書を利用することで、効率の良い学習が可能になります。
おすすめのTOEIC用参考書①単語帳
まず、TOEIC対策でおすすめの単語帳が「TOEIC L & R TEST 出る単特急 金のフレーズ (TOEIC TEST 特急シリーズ)」です。
この単語帳はTOEIC対策用の単語帳として最も高い販売実績を誇っており、評判も非常に高いです。
様々なレベルに対応しているため、TOEIC受験者必携の単語帳と言っても過言ではありません。
このテキストを用いて勉強をすれば着実に単語力を鍛えることができるため、安心して利用することができるでしょう。
なお、この単語帳はフレーズと共に単語を覚えることができる構成になっているため、単語の使い方と共に意味を覚えることができます。
つまり、実際の問題を想定しているためより実践に近い形で単語の暗記を行うことが可能なのです。
おすすめのTOEIC用参考書②文法・語彙
次に、文法の知識や語彙力を高めたい場合におすすめなのが「TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問」です。
TOEICテストにおいてスコアアップを目指すためには、長文をスムーズな読み取りが欠かせません。
また、日本語と英語の文法には大きな違いがあるため、英語に慣れるという意味でも、できるだけ早い段階で文法の理解を完璧にしておくと勉強がスムーズです。
また、穴埋め問題では文法や語彙に関する知識があれば得点力を上げることができるため、文法の知識や語彙力を高めておくとPart5対策にも有効です。
「TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問」では基本的な文法事項を網羅的に学ぶことができるため、文法知識を習得するために何度も繰り返し解くことがおすすめです。
おすすめのTOEIC用参考書③リスニング
リスニング対策で有効なのが「TOEIC®テスト新形式精選模試リスニング2・3」です。
この参考書では、990点講師陣が選び抜いたリスニング対策のエッセンスが詰め込まれた500問の演習を行うことができます。
また、新形式と最新の出題傾向を徹底解説しているため、この一冊でリスニング対策は完璧に仕上げることができるでしょう。
また、リスニングのパートごとに攻略法や出題パターンが網羅されているため、スコアアップに直結する解答戦略も身に着けることができます。
口コミや評判も優れているため、リスニングに不安を抱えている方はぜひ手元に置いておくと良いでしょう。
『TOEIC L&Rテスト精選模試 リスニング3』は上級者向けで、900点以上を目指す受験生におすすめです。
おすすめのTOEIC用参考書④リーディング
リーディング対策でおすすめの参考書が「TOEIC®テスト新形式精選模試リーディング2・3」です。
リスニング対策のおすすめ参考書と同様に、この参考書でも頻出パターンを網羅できる500問の演習に取り組むことができます。
この参考書を何度も繰り返し行うことで自然とリーディング能力が鍛えられ、ほぼ全てのリーディング問題に対応できるようになるでしょう。
また、リーディングセクションごとに時間配分や攻略法も詳細に掲載してくれているため、得点アップに直結するコツやテクニックも学ぶことができます。
特に、Partの長文読解で苦労している方や時間が足りずにスコアが伸びない方は、ぜひこの参考書でトレーニングすると良いでしょう。
『TOEIC® L&Rテスト精選模試 リーディング3』の方が上級者向けとなっています。
スマホアプリで隙間時間も学習
日々の仕事や学校で忙しく、外で勉強する機会の多い人はスマホアプリでTOEICを勉強してみてはいかがでしょうか?
スタディサプリENGLISHは数あるTOEIC対応アプリの中でも、有数のクオリティを誇ることから、ぜひ勉強の際に活用してみることをおすすめします。
スマホ1つで、有名講師の講義を視聴したり、問題演習やリスニングのディクテーションを行ったりと机での英語学習と変わらないクオリティを実現できること間違いなしです。
現在7日間の無料体験でその効果をばっちり確かめられるので、この機会にぜひ受講を始めてみてはいかがでしょうか?
ベルリッツで効率的に英語力強化
プロの力を借りて効率よくTOEICスコアのアップを目指したい方はベルリッツの講座がおすすめです。
ベルリッツのTOEIC対策コースは、目標スコア550点、650点、750点を達成するために三つの異なるレベルのコースを提供しており、全ての学習者が自分の能力に合ったコースを選択して受講できるようにしています。
このため、受講者は自分の英語力に比べて過度に難しい教材や、既に習得している内容を無駄に学習することなく、効率的に学習を進めることが可能です。
また、ベルリッツでは文法の学習だけでなく、実際に使える英語の習得に重点を置いており、学習者が日常生活やビジネスシーンで直接活用できる英語スキルの向上を目指していることもTOEIC対策において魅力的です。
TOEICの勉強時間・勉強法まとめ
TOEICの勉強時間・勉強法まとめ
- 英語力は短期間で一気に伸びないため、ゆとりを持った勉強計画を立てておくと安心
- TOEIC特有の出題や頻出単語に慣れておこう
- パートごとに有効な勉強法は違う
- 隙間時間を上手に活用してコツコツ頑張ると良い
TOEICの勉強時間は、現在のスコアと目標スコア次第で大きく違うため、しっかりと確認しておきましょう。
また、英語力は短期間で鍛えることは難しいので、計画的に勉強してコツコツと頑張ることが大切です。
日常生活に英語を取り入れたりちょっとした時間を上手に活用すると、自然と得点は伸びていきます。
また、こちらの記事で紹介した参考書を使って、ぜひ目標スコアの達成を目指してください。