加藤ゼミナールってどんな予備校なの?開校者の加藤喬先生に直接取材してきました!

司法試験・予備試験の通信講座の中でも、近年高い注目を浴びているのが加藤ゼミナールです。

加藤ゼミナールは、資格スクエアで非常に評判の高い講師だった加藤喬先生が開校した予備校で、非常に質の高い講義と評判の予備校です。

加藤ゼミナールの講座を受講するにあたり、一体どんな講座なのか気になる人も多いでしょう。

そこで今回は、加藤ゼミナールの代表である加藤喬先生に加藤ゼミナールの講座の内容こだわりについてインタビューしてきました。

加藤ゼミナールの講座の受講を検討されている方や、司法試験・予備試験の受験生の方は、ぜひ最後までご覧になってください。

加藤ゼミナールの講座に対するこだわり

インタビュー画像

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加藤

本日はお忙しい中、インタビューのお時間をいただき誠にありがとうございます。資格Timesを運営しております、株式会社ベンドの加藤と申します。

本日はどうぞよろしくお願いいたします。

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加藤先生

加藤ゼミナールで代表取締役を務めております加藤喬です。よろしくお願いいたします。

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加藤

よろしくお願いいたします。

過去問を軸にした講義

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加藤

では、早速質問に移らさせていただきます。

加藤ゼミナール様の講座で、実際に行われている講義の内容、その中でどういった部分にこだわっているかの2点について教えていただきたいです。

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加藤先生

まず、授業の内容面においては過去問を解くために法律を勉強するということにこだわっております。

予備試験対策としても司法試験対策としても、過去問を解けるようなことが必要であり、そのために法律を勉強する必要があるのですが、こうした視点が抜けている受験生が少なくありません。

その結果として、法律の知識はあるのに過去問は解くことができないという状況に陥ってしまっているのです。

そこで、加藤ゼミナールでは、授業と教材の作成のいずれにおいても、過去問を軸としています。

「過去問ではこのように訊かれているから、この知識はこうまとめよう」といったことを意識して教材を作成したり、判例の理解・学説の選択や答案の書き方などについても司法試験・予備試験の出題者側が採用している内容に合わせることを徹底しております。

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加藤

司法試験や予備試験対策の対策をする上で、過去問を軸とした勉強をするという視点は、受験生や多くの予備校が見落としてしまう点の一つですね。

司法試験・予備試験の合格を目指す上で、非常に有用性の高い視点ですね。

講師自ら作成のこだわりの教材

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加藤

教材に関するこだわりについても併せて教えていただきたいです。

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加藤先生

3点ございます。

まず1点目が、加藤ゼミナールの教材は、原則として私がいちから作成したものであるという点です。

教材のほぼ全てを私がいちから作成しており、基本7科目の導入テキストと経済法のテキストに限り、当該講義の担当講師が作成しています。

プラットフォーム型の予備校を除き、他の予備校では、スタッフが教材を作成しているところも多く、本当の意味で教材を最初から最後まで作成している講師や予備校は少ないのが現状です。

教材を講師自ら作成しているか否かは、教材とそれを使った授業の品質に直結します。だからこそ、加藤ゼミナールでは、全ての教材を講師自ら作成することを徹底しております。

2点目が、教材の情報の新しさです。

法律の世界では、時の経過により、法律の内容、判例・通説的理解が変化することがあります。また、司法試験や予備試験の傾向が変化することもあります。したがって、高い頻度で教材の情報をアップデートする必要があります。

そこで、加藤ゼミナールでは、近年における司法試験・予備試験の傾向を含めて最新の情報が反映された教材を作成することに努めております。

3点目が、メインテキストの当該箇所において逐一参考文献を明記していることです。

加藤ゼミナールの教材は、著名な先生方の基本書・判例集などを用いたリサーチに基づいて作成しております。

メインテキストの当該箇所に参考文献を該当頁数とともに逐一表示することにより、著作権対応ができるだけでなく、受講者の方がテキストの該当箇所を自分で調べてより理解を深めるということもしやすくなります。

ほかにも、参考文献を明記することには、我々講師陣においてアップデートを含む教材管理がしやすくなるという利点もあります。

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加藤

当たり前の部分ですが、他社様がやりきれていない部分を徹底しているのですね。

1点目の、講師自らがテキストを作成するメリットについてより具体的にお教えいただきたいです。

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加藤先生

講師が自らテキストを作成するメリットとして、教材の内容面の品質が高度に担保されるという点が挙げられます。

例えば、講師経験のないスタッフが作成したテキストと、講師が自らの知識・経験と責任に基づいて講義まで想定して作成したテキストとでは、当然、内容面で大きな差が生じます。

また、スタッフがテキストを作成する場合、複数人で分担することが多いですが、そうすると、1つのテキストにおいて内容や表現が一貫しなくなる可能性が高いです。

その結果、一貫性のないテキストになってしまっていることが多いです。

さらに、私自身がテキストを作ることで、そのテキストを使った授業の質を上げることが可能となります。

他人が作成した教材を使って講義をする際、特にそれが参考答案である場合には、答案作成のプロセスが辿り切ることができず、アウトプット講義において一番重要とされる、問題文の読み方、知識の使い方、頭の使い方、答案の書き方といった、答案作成のプロセスを伝えることができなくなり、授業の質が下がってしまいます。

私は、講師が自ら作成した答案を使って講義をする中で、自分の思考プロセスを伝えるということが非常に重要であると考えています。

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加藤

私自身も、資格予備校に通う中でテキストと授業内容に一貫性がないことを感じておりましたので、講師自らが作ったテキストは、加藤ゼミナール様の大きな強みだと感じております。

新登場の答案添削付きの特別プランとは?

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加藤

加藤ゼミナール様は、答案添削付きの特別プランをこの度新しく開講されていますが、このプランではどのように学習を進めていくのでしょうか。

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加藤先生

学習の大まかな流れは、通常のプランと同じでございます。

通常のプランとの違いは、添削付きのゼミが学習のペースメーカーとして機能するという点にあります。

特別プランでは、添削付きのゼミの日程に合わせて科目ごとに総復習による全体のインプットをする強制の契機が与えられることになります。

昔と比べて、科目ごとの全体的なインプットをちゃんとやっている受験生が少なくなったと感じています。

もちろん、インプットだけで合格できるわけではありませんが、インプットは質の高いアウトプットの前提でもありますから、怠ってはいけません。

上位合格者、短期合格者ほど、当たり前のように全体のインプットをしっかりとやっています。

そのため、担当講師から答案添削を受けることだけでなく、月1回ペースで添削答案の作成に向けた強制的なインプットの機会になるということも、特別プランの大きな利点であると考えております。

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加藤

なるほど。ゼミ形式で行っているのも、ペースメーカーとして学習のリズムを強制的に作っているということですね。

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加藤先生

それに加えて、加藤ゼミナールの添削では、授業を担当している講師が自ら添削まで行うという点も特徴としてございます。

授業の流れに沿ってゼミが進行され、授業を担当している講師がゼミと答案添削まで行うということが学習効果を高めると考えております。

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加藤

他社様ですと、合格者のアルバイトの方が添削をやっているところも多い中で、テキスト・ゼミ・添削が一直線に繋がっている点は、加藤ゼミナール様の大きな強みですね!

加藤ゼミナールの講座と他社講座との違い

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常に新しい情報を伝える意識

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加藤

加藤ゼミナール様と、他社様の通信講座の違いについてはどういった点がございますか。

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加藤先生

大きな違いとしては、先ほど申し上げた通り、講師が自ら教材を作成していることです。

大手の通信講座と比べたときに、担当講師が自ら教材を作成していることは大きな強みだと考えております。

もう一点、大きな違いとしては動画収録の頻度にもあると考えております。

加藤ゼミナールでは2年に1回という高い頻度で講義を収録し直しています。

したがって、インプット講義とアウトプット講義のいずれにおいても、最新の法改正、判例・学説、試験傾向が反映されており、特に過去問講座において重要なことであると考えております。

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加藤

法律は生き物のように変化するものですので、動画収録の頻度が多いというのは大きな強みですね!

幅広い講座を用意するのはなぜ?

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加藤

加藤ゼミナール様の特徴として、受験生への手厚いサポート支援体制があると考えておりますが、その一環として単品講座や試験対策講座など、幅広い受験生にフォーカスした講座が多いと感じております。

こういった幅広い講座を用意する理由についても教えてください。

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加藤先生

開校当初、加藤ゼミナールでは、入門講座を終えて予備試験や司法試験の対策を始めようとしている中上級者に向けた試験対策講座を提供しておりました。

その背景としては、大手の予備校と比べたときに、入門レベルのことから過去問などの本試験レベルのことまでを架橋できるような中上級者向け講座が少なかったという事情があります。

また、加藤ゼミナール開校後も、「こういった講座が欲しい」「インプットから予備試験過去問まで一貫して加藤先生の講座で勉強をしたい」といった受験生の方々の生の声を受けて、新たに複数の講座を用意しました。

その一つが、過去問に入る前の短文事例問題演習講座(『基礎問題演習講座』)です。この講座は、インプットから過去問までを架橋することを主たる目的とするものです。

この講座は、過去問に入る前の短文事例問題演習としてどの演習書・講座を使えばいいのかわからないといった多くの声を受けて作成したものです。

私は、予備校講師をはじめた8年前からずっと、ブログやゼミなどを通じて多くの受験生の方々と交流を続けており、受験生の方々から様々な質問や要望を受ける中で、多くの受験生にとって有益であると判断したものを講座として新たに開講することも多々ありました。

このように、受験生の方々の生の声を聞きながら講座を開講していく過程で、今のように幅広い講座展開になりました。

そして、開校2年目には、入門講座もやってほしいという多くの声に応える形で、初学者向けの入門講座、フルパッケージプランである予備試験合格パック・法科大学院合格パックなども開講するに至りました。

加藤ゼミナールでは、このように幅広い講座を用意することにより、受験生の方々の様々なニーズに対応し、司法試験や予備試験の合格に向けた学習の架け橋になっているとも感じております。

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加藤

様々な講座を用意している理由が大変よく理解できました。ありがとうございます。

知識と過去問の架け橋となる短文事例問題集

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加藤

このような多くの講座の中で、加藤様が特にお勧めする講座や教材があれば、教えていただきたいです。

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加藤先生

特に短文事例問題演習については、加藤ゼミナールの基礎問題演習講座をお勧めしたいです。

基礎問題演習講座は、入門講座の途中、法科大学院入試、予備試験、司法試験といった全ての学習段階において大変有益な講座であると考えております。

例えば、似たような演習系講座には、旧司法試験過去問を短文事例問題として用いているものもありますが、旧司法試験過去問は、入門レベルのことから予備試験・司法試験の過去問レベルのことまでを架橋するための演習素材としては、難しすぎると考えています。

基礎固めをする段階では、全科目に共通する問題文の読み方、法律文章作成の作法、正しい日本語表現、科目・分野ごとの答案の書き方や思考プロセスといった基本的なことを習得しやすいように、もっとシンプルな問題を用いるべきです。

その一方で、過去問から学ぶべきこともたくさんあります。

とはいえ、司法試験や予備試験の過去問には応用レベルのことまで多く含まれているため、受験生が自力で過去問から基礎的な重要部分だけを抽出して習得することは大変難しいです。

そこで、加藤ゼミナールの基礎問題演習講座では、過去問の事案をシンプルにした上で過去問のエッセンスをたくさん取り込んでいます。

このように、基礎問題演習講座では、過去問とも連動した短文事例問題集を使って、本試験でも出題されるような過去問のエッセンスを学ぶことができるという点で、大変有益であると考えております。

また、全ての参考答案を私がいちから作成していることも大きな強みです。

論文対策において、文章力は、法律知識や論理的思考と同じかそれ以上に重要です。

質の低い日本語文章が用いられた答案を参考にすると、文章作成における悪癖がついてしまうおそれもあり、特に、自力で文章を作成する側面の強い憲法、行政法、刑事訴訟法及び法律実務基礎科目で苦労することになります。

したがって、質の高い日本語文章により作成された答案を使って勉強をする必要があります。

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加藤

答案でどのように書けば良いのかという、知識だけでは無い部分は受験生一人ではなかなか解決しにくい問題の一つです。

短文事例問題集は、それを解決する上で非常に有効的だと言うことですね!

加藤ゼミナールが大事にしていること

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加藤

「加藤ゼミナールの約束」という部分で、「受験生のセンスに丸投げしません」とおっしゃっていますが、具体的にどのような取り組みを行っていますか。

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加藤先生

通常は、入門講座を受けた後に司法試験や予備試験の過去問を解こうとしても、なかなか合格水準の答案を書くことができません。

それは、入門講座で知識を身につけることと、司法試験・予備試験レベルのアウトプットとの間には大きなギャップが存在するからです。

入門講座レベルのインプットをした後に、条文や論点に関する知識を試験傾向に合った形で理解・記憶する必要があります。

また、基礎問題演習講座のところでも説明しました通り、問題文の読み方、科目・分野ごとの答案の書き方や思考プロセスといった技術的なことも身につける必要があります。

加藤ゼミナールでは、こうしたことを受験生のセンスに丸投げするのではなく、試験傾向も踏まえながら、インプット講座とアウトプット講座を通じて、入門講座レベルのインプットから過去問レベルのアウトプットまでを架橋するための知識と技術をしっかりとお伝えいたします。

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加藤

受験生もなかなか気づいていない部分で、当たり前ではあるのですが多くの受験生の悩みを解決できる部分ですね!

思考のプロセスを伝えるからこそ意味がある

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加藤

また、「講師の感想を講座にしません」と書かれていますが、この約束事の真意についても合わせて教えていただきたいです。

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加藤先生

これは、テキストを講師自らが作成する必要性にも繋がることですが、講師がスタッフ作成答案を使って行う演習系講座では、答案を読み上げるだけに等しい授業になってしまいがちです。

講師が答案作成のプロセスを辿り切れないからです。

しかし、本試験では過去問と異なる問題を解くのですから、演習系講座では、表面的な正解筋だけでなく、問題の違いを跨いでも役に立つ汎用性のあることをしっかり学ぶ必要があります。

そこで、加藤ゼミナールの演習系講座では、答案を丸暗記することではなく、問題文の読み方、答案の書き方、知識の使い方といった答案の背後にある思考のプロセスを伝えることに力を入れております。

加藤ゼミナールでは、私が自ら参考答案を作成しているからこそ、答案の背後にある思考プロセスを具体的かつ正確にお伝えすることができるのです。

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加藤

自分がわかっているからと、プロセスを説明しないのではなく、思考の過程を伝えているのは、受験生にとって非常にわかりやすいですね!

加藤ゼミナールの合格実績

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加藤

加藤ゼミナール様の、司法試験・予備試験での実績を教えてください。

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加藤先生

入門講座の開講が去年3月であるため、このインタビューを受けている今年5月の時点では入門講座経由での予備試験合格者はまだいないはずです。

一方で、司法試験では、開校1年にして、基幹性のある有料講座の受講者様から110名もの合格者を輩出することができました。

加藤ゼミナールでは、無料講座等の受講者様は合格実績にカウントしていないので、開校1年での合格実績としては大きなものであると感じております。

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加藤

講座におけるさまざまなこだわりが成果として結実しているのですね!

加藤ゼミナール様は、司法試験での上位合格者も輩出されており、その点においても講座の充実度が伺えます。

上位合格者を輩出することができる一番の要因について教えてください。

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加藤先生

合格の難易度であれば、予備試験の方が司法試験よりも難しい試験といえます。もっとも、問題自体の難易度であれば、司法試験の方が難しいです。

また、司法試験では、予備試験合格者、上位ロースクールの学生も受験者に含まれているため、1桁、2桁の上位合格者の水準は非常に高いです。

こうした状況下において、司法試験で上位を目指すには、知識の正確性、答案の書き方の作法及び思考プロセスの確立の3点が重要になってきます。

加藤ゼミナールでは、徹底した過去問分析と文献によるリサーチに基づき、試験傾向に合った正しい知識、答案の書き方の作法及び思考プロセスをお伝えしているため、それが総合1桁をはじめとする上位合格の実績に繋がっていると考えております。

予備試験や司法試験で結果を出すために大事なこと

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加藤

毎年、多くの人が司法試験・予備試験を受験しますが、そこで満足のいく結果を出すために大事なこととして、どんなことが挙げられるでしょうか。

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加藤先生

二つあると考えています。

一つ目は、インプット→短文事例を使ったアウトプット→過去問演習という過程を意識した学習です。

インプットとアウトプットを連続的に行うことと、インプットと短文事例を使ったアウトプットで学習したことを総動員して過去問演習を行うことが大事であると考えています。

二つ目は、記憶を怠らないということです。

近年は、一部の受験生や合格者の間で記憶が軽視されているように思えますが、論文試験では記憶した知識を使って答案を書くのですから、インプットは合格の必要条件です。

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加藤

この話を踏まえまして、司法試験・予備試験に向けてどのように学習していくのが良いのでしょうか。

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加藤先生

司法試験や予備試験の難しいところは、論文対策において、試験傾向に合わせた学習をするということです。そのために、早めに過去問に取り掛かる必要があります。

解けないことによる恐怖やストレスを避けるために、過去問演習を学習過程の最後に持ってきてしまいがちですが、過去問演習は、今は解けない本試験レベルの問題を試験当日までに解けるようになるためにやるものですから、最初から過去問を解けないのは当然のことです。

過去問を通じて、試験傾向を把握するとともに、本試験のレベルと自分のレベルとの差を把握することにより、試験傾向とレベル差の2点を踏まえた学習をすることが可能となります。

このように、過去問から逆算して学習方法を考えることにより、試験対策として法律を学習するということが重要であると考えています。

加藤ゼミナールの今後の展望

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加藤

加藤ゼミナール様の今後の展望について教えていただきたいです。

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加藤先生

今年は開校3年目なので、本格的に実績が出る最初の年だと考えております。

今年から徐々に、司法試験と予備試験のいずれにおいても大手予備校に近い実績を出していきたいと考えています。

また、加藤ゼミナールの開校当初からの理念である、受験界にない新しい価値を提供するという考えのもと、これまで以上に、講座やウェブサービスを含めて新しい価値を提供していきたいと考えております。

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加藤

解消できていない受験生のニーズをどんどん解消していきたいということですね!

加藤ゼミナール様なら必ず解消できると思います!

本日は、貴重なお時間をいただきありがとうございました!

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